June 27, 2006

oRfeUsとHeshan & Kork

orfeus.jpg
この2枚のジャケを見て「あっ!」って思った人もいると思います。私がElectronica超初心者だった3、4年ぐらい前にリリースされ酷くお世話になった、oRfeUs(左)とその別名儀のHeshan & Kork(右)によるアルバム(CDR)です。これ確かDuotoneお得意の独占企画盤でしたよね?
ギターやドラムなど生音を取り入れ、オーガニックなメロディーラインとゆったりとしたブレイクビーツで聴かせるoRfeUs。ザラついたグリッヂ系IDMビーツと、oRfeUsのオーガニックさを残しつつそれにアンビエントな要素を加えた極上IDMメロディーで聴かせるHeshan & Kork。
当時はとにかく聴きまくりました。毎日聴いていたように思います。Heshan & Korkの"Deep Space Lullaby"という曲は今もかなりの上位に食い込む曲だったりします。
で、この盤を聴いた3、4年前からチェックしてたんですが、この2枚のリリースとRump RecordingsからのコンピにoRfeUs名義で1曲参加してるだけ。アーティストサイトもあったんですが大した情報も載ってなく数曲音源が置いてあるだけ。しかも妙にサイトが重かったりして繋がらない事も多々…。そもそもあまり聞かないアーティストだったんでネットでも有力情報は得られず…。それにもめげずにチェックはするものの全く動く気配がなかったので、もう活動してないのかしら?と諦めていたら…動きが!活発な動きが!

June 25, 2006

Disc Review #181

discreview181.jpgMy Dogan - Kettel
Yagyaに続きSending Orbsからの巨大爆弾2発目です。超強烈です。テポドンどころじゃありません。はい、もう説明不要ですね、我らが Kettelの去年のコチラに続く超大作アルバムでございます♪もうね、聴く前からヤバいのは分かってたんで逝く準備は出来てたんですけど…マジ無理です、これ…。逝ったら帰ってこれなくなりそうです。
素直に奏でられる色彩豊かで何処か可愛らしさのあるポップなメロディーやアンビエンス要素を含みキラキラとした美メロ過ぎる美メロは、すごくキャッチーで耳あたりが良く聴きやすくて分かりやすい。パーカッシヴ調にコロコロとテンポ良く刻まれる活き活きとしたシャープで大胆なブレイクビーツは、割と太めで存在感を感じ複雑な構成にも関わらず、メロディーの邪魔になることのない強弱や抜き差しといったさじ加減は流石です。前作よりはKracfiveDubNeo Ouijaからのアルバムに近く、美メロに程よくIDMなブレイクビーツというElectronica〜IDMの王道的というか如何にもKettelらしい1枚ですね♪各トラックの展開はもちろん、アルバムとしての展開にも心地よい波があり18曲で約70分ものボリュームも飽きる事無くあっという間に過ぎ去って行きます。というか足りないくらいですw。とりあえず、T09、T13、T14あたりでみんな死ねると思います…。
それにしてもこの人はメロディーの引き出しをいくつ持っているんですかね…?どの引き出しを開けても極上なメロディーが出てくるし…。いんや〜立派♪

June 23, 2006

Disc Review #180

discreview180.jpgWill I Dream During The Process? - Yagya
ここのところ、Electronica勢による爆弾投下が相次いでいますが、いよいよSending Orbsからも巨大爆弾2発投下です。超強烈です。テポドンどころじゃありません。とりあえず1発目がこちら。
2002年に今は亡きForce Incから傑作アルバムをリリースしたAalsteinn GumundssonによるYagyaの新作です。シンプルで規則正しく打ち付ける柔らかくダビーな4つ打ちビートと、グリッジノイズを散りばめアナログ感のあるモヤっとしたスモーキーなメロディーがゆらゆらと浮遊し、優しくゆっくりループするアンビエント〜ミニマル・ダブなサウンド。霧に包まれていて曲の輪郭がはっきりと見えて(聴こえて)こないような不明瞭さがあるんですが、逆にその不明瞭さが聴く者に壮大で幻想的な…まさにSending Orbsらしい世界を感じさせてくれます。T03で昇天…。
そう、ホントこのジャケの世界観なんですよ。今回のジャケもJeroen Advocaatが手がけた作品。相変わらず良い仕事してます♪

June 19, 2006

Disc Review #179

discreview179.jpgPlans Drawn In Pencil - Isan
毎日毎日ジメジメジメジメジメジメジメジメしてますね。梅雨は嫌ですねー。こんな時期には清々しく爽快な音をガツンッと浴びたいなぁと思いますが、やはり好みなのか、しっとり系の音を選んじゃう訳です。
はい、Morr Music看板アーティスト、Antony RyanとRobin SavilleによるIsanの新作アルバムです。いやいや如何にもIsanらしい丸みを帯びた柔らかい質感のビートがコロコロと転がり、ゆらゆらと浮遊しアンビエントな雰囲気を持った色とりどりでポップなメロディーがフワッと現れては消え…現れては消え…。どの曲も作りがとても丁寧で繊細、だけど作り込んだという感じはまったく感じず、絶妙なシンプル加減は流石としか言いようがありません。彼らの味でもあるデジタルで作り出すアナログ的質感というのが今作でもしっかりと聴く事ができ、とても暖かく夢見心地にさせてくれる一枚です。はい、良作♪

June 18, 2006

Disc Review #178

discreview178.jpgMorrow Choral Orchestra - V.A
アメリカのIDM系レーベルdesigned DISORDERのレーベル2作目となる今作は、前作同様なかなか名の知れたアーティスト揃いのコンピです。
Machine Drum, Mr.Projectile, Richard Devine, Deru…という誰でも期待しちゃうようなアーティストが揃っているんですけど、ちょっと期待し過ぎちゃったかも…w。何だろうなぁ…あまり各アーティストの色が出てない感じがします。このアーティスト達はもっと出来る人達ってのは知っているんで個人的に今回はちょっと残念…という感想。
で、Bedroom Researchというネットレーベルからの作品もなかなかだったDeeworkと、Planet MuからコチラをリリースしているedIT、そしてDeruとHymenからリリースしているGinormousの新しいユニットSympathy Belatedが良かったですねぇ。Deeworkはボイスサンプルを細切れにして散りばめ、カットアップ調のビートとコミカルなメロ。edITはPlanet Muからのアルバムで聴けたメランコリーさは影を潜め、ほのぼのとしたWarm系な優しいメロとお得意ズタズタHipHopビート。Sympathy Belatedはグリッジなダウンビートとジワジワ広がるアンビエンスな上モノと美しいピアノ。

う〜ん、全体的にちょっと地味ですけど王道な硬質&グリッジ系IDMという内容なので、こういうレーベルには是非とも頑張って頂きたいですねー。

June 12, 2006

Disc Review #177

discreview177.jpgBryter Tystnaden - Spinform
サッカーもワールドカップですが、エレクトロニカもワールドカップです(←何言ってんの?)いや…それほど強豪(良作)がひしめき合ってるってことが言いたいみたいです…。
はい、Unai名義としても活動するスウェーデンのErik MollerによるSpinform名義での新作がHobby Industriesからリリースです。
Lo-Fiちっくでこもった音色の柔らかいブレイクビーツと、アコギ・ピアノ・シンセなどによるノスタルジックで少し錆び付いた懐かしさを感じさせるノイズ混じりのザラついたメロディー。雰囲気的には先日リリースされたHeliosのアルバムにも似てますが、もう少しアブストラクト的な雰囲気が強くオーガニックさがあります。また、デジタル音と生音の混ざり具合や、一音一音の処理などが良い意味で雑なんだけど、不思議とその雑さに温もりとクオリティの高さを感じる事ができます。
いやいや、今の自分にこれ系の音出されたら確実に恋しちゃいますね。良作♪

June 11, 2006

次から次へと…

先月から気が狂ったかのように動きが活発なエレクトロニカ・シーンですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は正直疲れましたw。良盤のリリースが続いてアレも聴かなきゃコレも聴かなきゃ、来週再来週にはアレが出るコレが出る…もうね、いよいよ把握出来なくなってきましたよ。パンク寸前。そろそろ耳から煙出そうです…。
とりあえず個人的に楽しみにしてる盤が、L'usineFunckarmaKettelなどが参加してるOn Recordsからのコンピでしょうか。もうリリースされてる?来週ぐらいにLinuswarszawaあたりで買えるかな。
で、レビュー予定の盤が1枚あって今それ聴いてて、Yagya、Kettel、Isanの新譜、それとThe Designed Disorderのコンピは注文済。Cepiaの新譜とAsunaの新譜をどーしよ−か迷い中。Cepiaの新譜はリミックス中心で何か買う気にならないからたぶん後回し…。
はぁ〜ホント止めどないね…。って決してこのリリースラッシュを苦痛に思ってるとかそんなんじゃなく、寧ろ嬉しい悲鳴なんですけど、最近ゆっくり音楽聴けてない気がしてw。それとCD買うことが義務化してるように思う今日この頃…。

June 06, 2006

Disc Review #176

discreview176.jpgIf You Cannot Beat Them - Sincere Trade
今回はしっかりと視聴してから買ったのでハズレではないことは分かっていましたが、良盤のリリースが待ち構えているときに初体験レーベル&アーティストの盤を買うのは勇気が要ります。無駄遣いになるかもしれないからね。今回はそんな盤。
Dross:Tikというレーベルから、Carl W. HeindlによるSincere Tradeの今年3月にリリースされたアルバム。AD Noiseamなどからリリースしててもおかしくないようなインダストリアル/IDMな音です。ズタズタに処理された鋭く尖ったグリッジ系IDMビートに、浮遊するアンビエンシーなシンセメロディー。ビートの音処理が派手というか激しいので、私的にちょっとメロディーが弱くも感じるんですが、オーガニックさを感じさせるトラックや、気持ち良くエディットされたボイスサンプルなどが結構ツボを突いてきたりします♪なんだかんだ言ってこういう音はやっぱり好きですね。
ってかこのアルバムで私が好きな2曲と他4曲がアーティストサイトでDL出来ます。そっちのほうがメロディーもしっかりしていて良いかも…w。興味のある方は是非☆

June 05, 2006

Disc Review #175

discreview175.jpgPure Language - Keef Baker
何だか地味に活発な活動を見せるドイツのIDM/インダストリアル系レーベルAD Noiseam。今回は、n5MDから1stアルバムとリミックスアルバムをリリースしているKeef Bakerの6曲入りminiCDです。この間リリースされた、AD Noiseamの5年間の活動を記録した2CD+DVDに収録されていた彼の曲も美しく素晴らしかったのですが、今作もなかなかです♪
ゴリゴリビートに美麗メロディーという王道IDMスタイルの1stに比べると、鋭利だったビートは少し丸みを帯び、メロディーも1stっぽいIDMメロから、メランコリーな泣きメロ、はたまたオサレさを感じるラウンジっぽいものまで…。全体的にエディット感も多少落ち着いて聴きやすいかも。1stっぽいドリルンな曲もありますが、あそこまで激しくなく寧ろメローだったりします。HipHop調のビートな曲なんかも聴かせてくれたりしていますし、女性voのちょっと古くさいドラムンベースっぽい曲や、程よくロックな雰囲気の曲なんかも…w。曲のスタイル的にはバラバラな感じもしますが、どの曲でも彼らしいノイジーさや勢いのある曲展開は聴いて取れ、捨て曲なしです♪

June 01, 2006

Disc Review #174

discreview174.jpgEingya - Helios
Type Recordsからヤバいの出ちゃったみたい…。ちょっとね…私的にこのアルバムはシャレになってません…。こんなにも心から愛せるアルバムは久し振りです。彼女にしたいくらいです。
ってことで去年TypeからGoldmund名義でコチラのピアノ作品もリリースしている、Keith KenniffによるHelios名義での新作。今考えると夢のような出来事だった2年前のMerck Records月一リリース(Merck祭り♪)の時期にリリースされた彼の極上アンビエントな1stアルバム "Unomia"に続く今作は…鳥のさえずりや川のせせらぎ等のフィールドレコーディングスを加え、1stでのアンビエンスな世界もしっかりと感じることができ、アコギやGoldmundで聴かせたピアノによる暖かく切ない極上メロディーを贅沢なほど聴かせ(泣かせ)、伸びやかでゆったりと打ち付けるノイズ混じりのビート・生ドラムが曲の温度を上げ、ため息が出ちゃう程心地よくドラマティックでドリーミーな幸福度100%のアコースティック・アンビエントワールドが広がっています。
ちなみに私はT01から既に泣き始め、T06, T07で涙が止まらなくなり、T09でやっと止まったと思ったら死んでました…。もうホントたまりません! 聴いてない人〜早く聴いて〜!!!!