August 28, 2006

Disc Review #190

discreview190.jpgLinear Cryptics - Ametsub
はい、いきなりですが参りました…。またしても要チェックな日本人アーティストが、今度はPROGRESSIVE FOrMからデビューです。先日紹介したTicklesもそうでしたが、もうElectronicaを聴く上で日本も視野に入れておかないと激良盤を普通にスルーしちゃうってこともあり得ますよ。みなさんも気をつけて下さい。
若干23歳のこのAmetsubというアーティスト、デザイナーや(このアルバムジャケも彼によるもの)、Drizzlecatというレーベル運営など、幅広く活動しているようです。若いのにすごいねー。で、今作なんですが、ホントにデビューアルバムなのか!? ってぐらいのクオリティーの高さです。
グリッジを践んだんに散りばめ弾けるカットアップ〜ブレイクコアなビートはグルーヴ感があり切れが良くとても大胆、それでいて上品さもあり繊細さもある。そしてピアノによるラウンジーな雰囲気のオサレなメロディーや、ため息が出るほど美しいオーガニックさのあるメロディー。アンビエンス〜ジャズ〜IDMなどなど様々な音を消化して詰め込んだ音色豊かでとてもElectronicaらしい作品です。いや〜これホント美しい…美しすぎますよ…。

August 24, 2006

Disc Review #189

discreview189.jpgNebulae - Outputmessage
いい歳してお金がないとか言いたくありませんが、今月は新しい携帯買ったりNintendo DS買ったりして、残金言うのが恥ずかしくらいお金がないのです…。お金は計画的に使いましょう。ってことでExpandingのコンピと000(triple zero)の新譜も買ってないのですが、まだちゃんと聴けてない盤が多数あるのでとりあえずそれ聴いてから…とか余裕ぶっこいてたらExpandingのコンピ売り切れてんじゃんYO!(warszawa
はい、前置き長くなりましたが、Melodicから、Ghostly Internationalのコンピにも参加していたOutputmessageの新作です。角の丸い伸びやかで小刻みに打ち付けるブレイクビーツに、奥行きを感じさせキラキラと降り注ぐアンビエントなシンセ、そして曲をグイグイと引っ張って行くメロウでクリアーなデトロイト・テクノなメロディー。全10曲30分程であっという間に感じますが、勢いがありながらもしっとりと、そしてしっかりと聴かせてくれるとても内容の濃ゆいアルバムです。この人まだ22歳だって。今後が楽しみですね。

August 14, 2006

Disc Review #188

discreview188.jpgCaipruss - Quench
別にこのリリースに合わせてとかでは全然なく、ここ2, 3週間ぐらい前からFunckarmaがマイブームってやつみたいで、あの鋭く尖ったIDMでグサグサっとされるのが妙に気持ち良かったりして毎日血だらけなんですが、別にドMとかって訳じゃありません…。で、そんなFunckarma(Funcken兄弟)の別名儀であるこちらのQuenchの新作がn5MDからリリース。ってか今作で5枚目!? 意外と出してるんですね…。ちなみにここのレビューの第一弾(#001)で紹介したのもQuenchでした。
私的にQuenchはFunckarmaをもっとメロディアスにしたという印象があるんですが、今作はゆらゆらと浮遊するアンビエント系なメロディーであまり前に出ていませんね。ビートも今までよりシンプルに感じ、FunckarmaとShadow Huntazを足して2で割ったような、今迄のQuench名義での作品に比べると余計なものを削ぎ落としシンプルに組み立て、彼らの様々な名義での要素をプラスしたような…とてもクオリティの高い贅沢なIDM、そんな印象です。

August 10, 2006

Disc Review #187

discreview187.jpgSilence - üNN
関東地方に直撃予定だった台風7号の見事なまでの逸れっぷりにはちょっと感動しました。直前でグイ〜ンて右に逸れてったもんね。ウルトラマンとかスーパーマンとかのお陰かと思っちゃったもんね。まあ、関東への直撃は免れたけど、私の腰には直撃です。気圧の影響なのか酷く痛む…。
はい、ElektroluxのサブレーベルMikroluxからの新作は、これまでそのElektrolux, Mikroluxから3枚のアルバムをリリースしているFrank RuckertによるüNNです。彼の音は99年にElektroluxからリリースされた1stアルバム "Delay"でしか聴いてなかったんですが、そのアルバムはミニマル・ダブ…の酷い感じ?みたいな…お世辞にも良いとは言えない作品だったんですがw、今作はとっても良いですね。2ndと3rdもこっちよりの作風なら買いでしょう♪
ドスンドスンと重圧でしっかりと打ち付けるElectronica/IDM直球リズムに、クリアな空間系シンセの心地よいIDMメロディーが楽曲に広がりを持たせます。どことなくロシア系な音に似てますが、ビートの分厚さのせいなのかな?ロシアほど冷たい感じもせず、ビートとメロディーの温度感がちょうど良いです。レーベルサイトにて全曲視聴可能なので是非♪

August 09, 2006

Disc Review #186

discreview186.jpgGreedy Baby - Plaid & Bob Jaroc
Warpの古株、Elecronica/IDMの代名詞的アーティスト、Plaidの新作です。今作は彼らのライブなどで映像を担当しているアニメーター兼映像作家のBob Jarocとの共作アルバム(CD+DVD)です。
はい、まず…実は前作の"Spokes"からちょっと気になってたんですけど、彼らの持ち味でもある美麗メロディーがアルバムごとに少なくなっているように思うんです。で、今作は…恐らく彼らの1stや2nd、またBlack Dog時代の作品を聴いた事ある人だとちょっと物足りなく感じちゃうほどメロが控えめでビートも弱め。ジワジワと地味に広がり時折静かに奏でられるキラキラした幻想的で控えめなメロディー、全体的にアンビエントな雰囲気で少なからず今作は映像を意識した音作りになっていると思うので、アート的なアプローチで理解するのに少し難しいかな?という印象。なので、CDではなくDVDで映像と一緒のほうが分かりやすく伝わりやすいと思います。でもまぁクオリティの高さは相変わらず "さすが" という感じですけどね♪
個人的にはT05とT08、それとボーナストラック(国内版)は彼ららしいバウンシーな曲で好き。T04は曲だけ聴いたらそうでもなかったけど映像と一緒に聴いたらすっごく良く思えた。T08も音と映像のリンクが格好良いです。

August 03, 2006

Disc Review #185

discreview185.jpgSun, Strength, And Shield - DoF
どうもこんにちは。相も変わらず良作続きます。はい、ペンシルヴァニアのBrian HulickによるプロジェクトDoFの新作3rdアルバムが前作同様Abandon Building Recordsからリリースです。皆さんもう聴かれましたでしょうか?前作"Mine is May"のレビューでwarszawaが「青春エレクトロニカ」という言葉を使っていて、上手いこと言うなぁ…と感心していたんですが、今作は青春時代を過ぎ、グッと大人になった感じがしますね。
アコギとピアノを主体としたメロディーは前作と変わりませんが、メランコリーさとフォークトロニカな要素を強め、ほのぼのと聴かせ、しみじみと感じさせる…前作にも増しとても感動的でドラマティックな極上のキラッキラメロディーの嵐です。で、ビートがちょっと変わりました…というか幅を広げたと言った方が正しいですね。前2作ではかなりクセのあるズタズタなビート構成でしたが、今作ではズタズタビートにIDMやHipHop的な要素をプラスした良い意味で普通?な感じなのでメロディーとの絡みも自然で聴きやすいです。曲展開・構成も文句なし! 間違いなく今迄の作品の中では最高傑作ですね。良〜作♪
それにしてもアルバムごとにここのまで成長が聴いてとれるアーティストも珍しいです。次回作が既に楽しみ♪

ちなみに、以前こちらのレビューの時にも紹介したDrift Recordsというネットレーベルからも"A Year In Waiting"というアルバムを出してますので気になる方はどーぞ。