October 22, 2007

Disc Review #280

discreview280.jpgThese Places Are Now Ruins - Last Days
n5MD、まだまだ続きます。てか昨日、n5MDから来月リリース予定のNear The Parenthesisの新譜が何故か新宿タワレコに並んでて焦りました。友人達と買い占めてきましたけど…w。
そんな若干フライング気味なNear The Parenthesisの前にこちらを忘れてはいけません。去年リリースされた極上アンビエントアルバム"Sea"(Disc Review #195)に続く、イギリス人アーティストGraham RichardsonによるLast Daysの2ndアルバムです。
白く霧がかっていて輪郭のぼやけた、奥行きのあるドローン・アンビエントサウンドの中、水滴が落ちて波紋を作っていくようにピアノやギターなど様々な生楽器によるシンプルで美しいメロディーがジワジワと優しく静かに広がっていき、とても心地良くそして奥深いドラマティックでドリーミーなアルバムに仕上がっています。
基本的に前作の延長線にある音ですが、もっと柔らかくなり温かみが増したような感じがしますね。何て言うか、切ない泣きの要素がなくなったっていうか…前作以上に音がポジティブになった感じ。素敵です。見事です。

October 17, 2007

Disc Review #279

discreview279.jpgOne Five Zero - V.A
n5MD同時リリース、続きましては…レーベル50作品目を記念した2枚組コンピレーションがリリースです! まず、参加アーティストですが、Near The Parenthesis, Keef Baker, subtractiveLAD, Funckarma, Vesna, Another Electronic Musician, Arc Lab, Quench, Proem, Run_Return, Tobias Lilja, Bitcrush, Lights Out Asia, Damiak, Last Days, Loess
という感じで、n5MDを代表するアーティストが勢揃いなわけです。全体的に若干地味な感じもしますが、まぁこれだけのアーティストが揃ってるわけですからハズレなわけがありません。subtractiveLADは1stの頃の勢いのある音に戻っててすごく良くなってたり、Funckarmaはいつもより上モノがアンビエント色強めですんごく気持ち良かったり、Vesnaは久しぶりなくせして良い曲ぶちかましてたり、Bitcrushは相変わらずスケールでかかったり、Lights Out Asiaのメローなメロディーにメロメロだったり、Arc LabによるTori Amosのカバーが優しく響いてきたり、FunckarmaがRun_Returnを…Near The ParenthesisがProemを…subtractiveLADがArc Labを…Arc LabがLast Daysを…という見ただけでヨダレだらだらな組合せでリミックスしてたり、だけどやっぱりTobias Liljaだけは許せなかったりw…と、ものすごく濃ゆい内容になっております。はっきり言ってこんな贅沢なコンピ、他に見たことも聴いたこともありませんよ。まさにn5祭りですワッショイ。

October 16, 2007

Disc Review #278

discreview278.jpgRefurbished Two - Funckarma
同時リリースが当たり前になりつつある、みんな大好きn5MDから、オランダ代表Funcken兄弟によるFunckarmaのリミックスアルバム第2弾がリリースです(第1弾はレビューしてなかったみたい)。今作は02年〜07年の間に彼らが手掛けた既発のリミックストラックに加え、7曲の未発表バージョンも収録されてます。ていうか…何なんすかね、この兄弟。いちいち格好良いんですけど…。もぉ〜ホントに大好きです。
複雑に入り組んだ繊細で尖ったIDMビーツが鈍〜く響きながらリズムを刻み、ユラユラと怪し気に浮遊するウワモノ。各トラックともFunckarmaらしい統一感のある完璧なリミックスワークで聴かせてくれます。一応リミックスアルバムのようですが、原曲知らなかったら(知ってても?)Funckarmaの曲にしか聴こえません。もうさすがとしか言いようがないですね。Gridlockのリミックスが特に良い♪

収録アーティス
Celine, Run_Return, Labteks, Gridlock, E.stonji, Strand & Tres, Machinedrum, Anthony B, Multiplex, EOG vs Funckarma, Ontayso, Spyweirdos, Landau vs Funckarma

October 14, 2007

Small Sails & Ethan Rose Japan Tour 2007 + SPARKLE

071014-1.jpgいや〜昨日は久しぶりにオールナイトでイベントをハシゴするという私らしくない遊びっぷりでした。
はい、まずはO-nestにてSmall Sails & Ethan Rose Japan Tourへ。
ゲストのサンガツはパスしてEthan Roseからでいいや…と、のんびりO-nestへ向かう。で、着いたらサンガツのライブがやってて…あれ? Ethan Roseは…?と。そうなんです、サンガツがトップだろうという勝手な予想が見事に外れたみたいで、トップのEthan Rose見れず…。まぁ仕方ない。それにしてもすごい人でしたー。
サンガツのライブは…ちょっと自分には難解すぎるといいますか…一番苦手なタイプの音響系で耐えられずフロアを出て上のラウンジでいきなり休憩。
で、Small Sails のライブ。アルバム同様、音色豊かなメロディーとEthan Roseの優しい声。それとやっぱりライブで聴くドラムは当たり前だけどCDとは厚みが全然違うね。ちょっと波があまりなく淡々とし過ぎていた感じもしたけど、普通に良いライブだったと思います。ツアー限定cdrも買いました。

で、めちゃくちゃ楽しみにしていたLisM & DJ Funnelのリリースパーティ "SPARKLE" の為、LIQUID LOFTへ向かう。


071014-2.jpg24:00 OPEN/STARTだったので、ほぼ時間ぴったりにLIQUIDROOMへ行くがまだ入れず…。何だかんだで1時間押しくらいだった? まぁ、無事に入って店内をウロウロ。そうこうしているうちにNo.9のライブが始まる。
No.9はこの間行ったSense of Wonderでもライブをやってたんですが見なかったので今回初聴き。
シンプルなビートに、アコギ・ピアノ・ヴァイオリンによる優しくオーガニックなメロディーが何重にも重なり反響し合い、見事なポストクラシカルサウンドを奏でてました。本当に素晴らしかったなぁ〜。帰りCD買おうと思ったら、売り切れちゃってたみたい…。まぁ、あんなの聴かされちゃったら買うよね、普通。
続いて、DJ FunnelのDJと後半ちょっとライブ。DJはHipHop〜アブストラクト〜エレクトロニカという選曲でめちゃくちゃ自分好みでした。Ulrich Schnaussの"Nobody's Home"のメロに極太ブレイクビーツとかヨダレものでしたよ。
ギターとMCを加えての後半のライブも最高で、DJ Funnelのビート&スクラッチはめっちゃ気持ち良いし、ギターのテクに惚れ惚れしました。あれCD出ないかなぁ〜。
そのままLisMへバトンタッチ。全体的に若干BPM遅めでCD(Disc Review #268)にかなり忠実で動きのない地味なプレイでしたけど、キラキラした美しいメロディーが容赦なく降り注ぎ、太いブレイクビーツに体動かされ…。やっぱりめちゃくちゃ格好良かったなぁ。でもちょっと意外だったのが、LisMの時お客が全然いなかった。フロアスッカスカでしたもん。DJ Funnel終わってお客引いちゃった感じ。あんな素晴らしい音鳴ってんのに…何してるんでしょう…勿体ない!
No.9, DJ Funnel, LisMと連続で素晴らしいライブ&DJを体感出来たので大大大満足のまま、後のAzzurroとHaruki MatsuoのDJをパスして始発で帰ってきました。
いや〜でもあれだけのライブ見れて¥2,000って安過ぎですよ♪ホント素晴らしい一夜でした☆久しぶりに行って良かったなぁって心底思えるイベントでしたね。

October 10, 2007

Disc Review #277

discreview277.jpgEverse - Eedl
Kettel, Secede, Funckarmaなども収録されていたOn Recordsからのコンピなどなど、これまで様々なレーベルからのコンピレーションに参加してきた、バルセロナのJoan DuatとMiguel Angel MartinezによるEedlの1stアルバムがspa.RKよりリリースです。
Autechreを彷彿とさせる繊細で複雑に入り組んだIDMビーツは軽快にリズムを刻み、透明感のある空間系シンセが楽曲に広がりを持たせ、その中でドリーミー且つディープなIDMメロディーが美しく時に激しく響き渡ります。
いかにもって感じのMerck, Toytronic系王道IDM/エレクトロニカで100%デジタルサウンドですけど、何だかとっても暖かみのある音してますね。久しぶりにIDMなアルバムで"いいなぁ〜"って思える作品に出会えた感じがしました。デビューアルバムにしては出来過ぎだと思います。良作♪

October 09, 2007

Disc Review #276

discreview276.jpgAnywhere Out of the Everything - Telephone Jim Jesus
AnticonからGeorge ChadwickによるTelephone Jim Jesusの3年ぶりとなるらしい2ndです。1stのジャケはよくお目にするんですが、実は音聴くの初めてでして……う〜ん、とってもステキですね。1st買うべきかも…。
ドタバタドタバタと荒々しくランダムに打ち込まれる疾走感のあるブレイクビーツに、アコギによるポストロック的メランコリーなメロディーや、実験的なアンビエンスメロディーが浮遊し混ざり合い、全体的にとても(良い意味で)雑な創りなんだけど、不思議と柔らかく温かいドリーミーさみたいなものを感じます。ヒップホップでもありエレクトロニカでもあり、ポストロックでもあるという…何かすごく捻くれたセンスを感じさせる音と構成で、Anticonらしさ炸裂って感じですね。
ゲストにPedestrain, Why?, Alias, Doseone, Odd Nosdamらが参加。

October 08, 2007

Disc Review #275

discreview275.jpgWhile on Saturn's Rings - Ernest Gonzales
さてさて、これ1stになるのかな? テキサス出身のアーティストErnest Gonzalesの新譜。Exponentialよりリリースです。
軽快にリズムを刻むロック〜ヒップホップなブレイクビーツに、コミカルなチープさとムーディーなメランコリーさがいい具合に混ざり合う、とてもキャッチーでどこかロックっぽい旋律と勢いを感じさせるメロディーライン。
まぁ、ありがちと言えばありがちな音ですけど、かなり幅広く受け入れられそうなほどのキャッチーさを持っていて、とても分かりやすく聴きやすく、Kettelにロックな要素をプラスしたような感じかなぁ。あ〜Anomalyっぽさもありますねー。ということで、どなたにもまず間違いない1枚かと思います。ラストのDaedelusによるリミックスがとっても良いです♪

October 04, 2007

Disc Review #274

discreview274.jpgGenuine Horizon - Chris Zippel
サブレーベルのMikroluxと共に安定したリリースを続けるドイツのElectroluxからの新作は、15年のキャリアを持つベテランChris Zippelによる初のフルアルバム。これがたまらなく素晴らしいんです〜。
ドス〜ンドス〜ンと太くゆったりと打たれるHipHopビーツ〜ダウンビート。そこに、クリアでピュアな美麗アンビエンスメロディーが優しくゆっくりと上品に広がっていき、これ以上ない心地良さと壮大な音世界を創り上げています。
音色的にはいかにもElectroluxっぽいピュア・テクノな音ですが、男・女性ボーカルを大々的に取り入れた曲はロックっぽさやポップ感もあったり、楽曲の清々しさ・壮大さ・柔らかさなど、何となくUlrich Schnaussっぽさを感じさせるところがありますね。とにかくクリアで本当に美しく気持ちのよいアルバム♪オススメ☆

October 03, 2007

Disc Review #273

discreview273.jpgBlue - Part Timer
ausMiyauchi Yuriが運営するflauからの第2弾リリースは、Remote Viewer主宰のMoteerから1stアルバムをリリースしているJohn McCaffreyによるPart Timerの2ndアルバムです。
グリッチ混じりの温かく柔らかいビートがゆったりと軽快にリズムを刻み、フィールドレコーディングスやヴォイスサンプルを所々に散りばめ、アコギ・ピアノ・ストリングスなどによるアコースティックでフォーキーなほのぼのとした牧歌的メロディーが曲全体を包み込み、オーガニックでノスタルジックな雰囲気でどこか懐かしさを感じさせるサウンドを聴かせてくれてます。
一聴、アコースティック主体のサウンドに聴こえますが、意外とデジタル感丸出しって感じで、案外音も太く厚く、細部まですごく丁寧で繊細に創られているなぁ…と感じました。すごくシンプルで聴きやすいのでサラっと聴き流してしまうかもしれませんが、じっくりと裏っ側の音まで耳を傾けて頂きたい…そんな隅々まで良く出来たアルバムです。

October 02, 2007

Zegunder Japan Tour

071002.jpg3年前にNeo Ouijaから1stアルバム(Disc Review #040)をリリースしているZegunderのライブ@O-nestへ行ってきましたよ。てか、何故に今Zegunderなのだろうか…w。
warszawa寄ったり本屋寄ったりしててちょい遅れでO-nestへ。ちょっとスタートが遅れてたみたいだったので、初めの4 bonjour's partiesというアーティストから見れた。6〜7人?の大所帯なバンドで楽し気な雰囲気の音と人。
次はMoskitoo。以前このMoskitooのアルバムを試聴した時に、メロディーの感じが好みっぽくて買おうか迷ってたんですけど、レーベルが12Kってことでスルーしちゃったんですよねw。で、ライブは思っていた以上に音が太くて、メロディーも地味ながらやはりツボを突いてくる感じがしました。良いかも。
次はお馴染みCokiyu前回のLushでのリリパ同様、ハープとパーカッションを引き連れてのバンド編成。全体的に前回のライブの方が良かったかなぁ…。Cokiyuの声が全然聴こえなかったのとパーカッションが前回の方が勢いと迫力があった。まぁ悪くなかったけど。
はい、Zegunderの登場。一応メンバーはAlosha TsinovoiとGil Cohenの2人みたいだけど、Daphne Hallerという女性ヴォーカル(ベースも弾いてたな…)もいました。
アンビエント色が強かったアルバムに対して、ライブではあの優しく美しいメロディーがもっと際立っていて程よいキャッチーさもあり、地味過ぎず派手過ぎずちょうど良い温度感って感じでとても聴き心地が良かった。彼らの曲の中で一番好きなIntelligent Toys2(Disc Review #046)に収録されてる"Caterpillar"も聴けたし大満足♪ウタがちょっとアレでしたけど…。

平日ってこともあってか、客の入りが全然でしたねw。ZegunderよりCokiyuのほうがお客いましたし。あの中にZegunder目当てで来てた客ってどのくらいいたんだろ。。。まぁゆっくり観れたから良かったですけど。

リリースメモメモ

10月10日
Symbolic Interactionから、こちら(Disc Review #213)で紹介したアーティストDavid NewlynのNew Album "Relatively Down"がリリース。

10月26日
Benbeculaから、Christ.の新作EP "Bike" がリリース

11月6日
n5MDから、Near The Parenthesisの新作 "Of Soft Construction" と日本のバンドHologramの"Hologram+" が2枚同時リリース。

11月11日
Ghostly Internationalから、Kilnの新作アルバム "Dusker" がリリース。

11月16日
TaNGRaM DiSKというレーベルから、HimuroさんのNewアルバム "Welcome Myself" がリリース。

2008年2月
n5MDから、Bitcrushのアルバム "Epilogue in Waves" がリリース予定。

以下、未定リリースもの。
Cactus Island Recordsから、Maps And Diagramsのアルバム "Smeg" が500枚限定でリリース予定。
Abandonbuilding Recordsから、新曲6曲とリミックス5曲を収録したDoFのアルバム "Red Pine Pasture" がリリース予定。
subtractiveLADの "Decay As a Lifestyle" というEPがリリース予定。Digital EPと書いてあるのでmp3リリースかな?