November 25, 2007

Disc Review #288

discreview288.jpgBike - Christ.
Benbeculaお馴染みの限定CDRシリーズ "Minerals Series" に、今年2月に傑作アルバム(Disc Review #231)をリリースしたChris HorneことChrist.が登場です。こちらは5曲入りEPになります。
柔らかく伸びやかでリズミカルに打ち付けるビートに、アナログシンセの生暖かくぼやけたゆらゆらと浮遊するアンビエンスなメロディー。構成もとてもシンプルで、機械的な冷たさや堅さ複雑さなどは一切感じず、終始穏やかで明るく温かいほのぼのとした雰囲気です。
2月にリリースされたアルバムではあまり感じなかったけど、今作を聴くと彼が元Boards of Canadaだったってのも納得できますw。思いっきりBOCっぽいんですもの。でも、やっぱりさすがなクオリティですな。シンプルながらグイグイ引っ張るビートと少しアシッド感のある上モノが揺らめく3曲目とか、とっても気持ちいいなぁ〜♪

November 17, 2007

Disc Review #287

discreview287.jpgOK Bamboo - Shuta Hasunuma
日本人アーティストShuta Hasunumaの2ndアルバムが1stと同じくWestern Vinylからリリース。何かこの2ndアルバムより先に3rdアルバムがProgressive Formよりリリースされていたんですが、リリース的に一番新しいということと、3rdより2ndのほうが良かったってことで、2ndを紹介させて頂きます。
はい、私この作品で初めてShuta Hasunumaの音を聴いたんですが、聴いてスグにネットで1stと3rdを迷わず注文していましたw。何かねぇ、異常なくらい彼の音に惹かれましたよ。
フィールドレコーディングスや細かいノイズなど音響的な音色と絡めたアコギやピアノによる優しく柔らかくちょっぴり切ないメロディーが、微かに打たれるビートと共にふわっふわっと舞い上がり、ゆったりとした時間と心地良い空間を創り出しています。
どちらかというと自分的には、苦手とする音響寄りな音のはずなんですが、この惹かれっぷりは…やっぱりメロディーでしょうね。旋律・鳴り方・質感・世界観…などなど全てがツボを突いてきます。音的には全然違うけどコレ聴いた時に似た感じを受けたよ。とっても良作。素晴らしいです。

November 12, 2007

Disc Review #286

discreview286.jpgThe Audience Is Missing - Jean-Michel
これまでにEleganz Recordsや、XL RecordingsのサブレーベルであるRex Recordsなどから3枚のアルバムをリリースしているThomas BückerによるJean-Michelの新作アルバムがOnpa)))))よりリリースです。
落ち着きのあるダウンビートや、小気味よく打ち付けるブレイクビーツに、しっとりと程よくお洒落なメロディーを乗せたり、カラフルでコミカルなブレイクコア系メロディーを絡めたり、Toytronic系のちょっと硬めでドリーミーな美しいIDMメロディーで聴かせたり…と、ものすごくメロディアスで音色豊かなクオリティの高い好内容なアルバムですね。
Kettelっぽいキャッチーさのあるメロディー満載って感じで、分かりやすく聴きやすいので初心者なんかにもいいと思います。個人的にKettelのようなメロディーの濃いアルバムってすぐ飽きてしまうんですが、このアルバムはメロディーだらけな内容のわりにあまりしつこくなくスッキリしているので飽きずに長く楽しめそう♪

November 11, 2007

Disc Review #285

discreview285.jpgThink is a Fabulous Treasure - BTB
さて、以前紹介したSM(Disc Review #216)など、良質な音源を多数リリースしているロシアのネットレーベルElectroSoundからの新作は、Enough Records, Punchi Discos, Monteaudioなどのネットレーベルからもリリースしていて、Boltfish RecordingsからはCDRもリリースしているFranco ColomboによるBTBのアルバム。
タイトで力強いIDMビーツに、とても伸びやかで優しく響き渡るアンビエンシーなIDMメロというElektroluxMikroluxなどに近いアンビエンスなテクノ系IDM…かと思いきや、後半は程よいブレイクコア加減のドライヴィンなビート&メロディーなんかもあったりと、色んなスタイルで聴かせてくれてます。が、どの曲でも浮遊するアンビエントな要素を聴いて取ることが出来るので、不思議とまとまっていて奥行きもありとても気持ちが良いです。
他のネットレーベルからの音源も聴きましたけど、アンビエント〜IDMというスタイルが基本みたいですね。(ブレイクコアな音はこのアルバムだけっぽい…。)どれもクオリティが高くバランスの取れたとても良いアーティストだと思います。Enough RecordsからのBrkidという作品がすごく良かった。BoltfishからのCDR買っちゃおうかなぁ…。

November 09, 2007

Disc Review #284

discreview284.jpgHologram+ - Hologram
東京を拠点に活動する男3女1の4人で構成される日本のバンドHologramの、去年残響レコードからリリースされていた6曲入りミニアルバムに3曲プラスしたアルバムがn5MDよりリリースです。てか何なんですかね…n5MD。出し過ぎっつー話ですよ、まったく。。。(ちなみにこちらと同時リリースでsubtractiveLADのEPがネットオンリーでリリースされてます)
とても伸びやかで温かみのあるベースとドラムのゆったりしたリズムに、クリアで爽やかなギターやシンセによるアンビエンシーなメロディーが柔らかく絡み合い、優しい女性ヴォーカルを乗せたトラックもあったり、幸福度満点の真っ白く気持ちのよいアンビエンス〜ポストロックサウンド。
ん〜同じレーベルからだとLights Out Asiaをもっとシンプルにしてアンビエント色を強くした感じですかね。これまでのn5MDの音にしてはだいぶポップでちょっと軽く物足りなさも感じましたが、決して悪くないです。ただ、同時リリースのNear The Parenthesis(Disc Review #283)に若干飲まれ気味な気がしないでもない…ってのが正直な感想w。

November 06, 2007

Disc Review #283

discreview283.jpgOf Soft Construction - Near The Parenthesis
絶好調n5MDから、サンフランシスコのTimothy ArndtによるNear The Parenthesisの2ndフルアルバムがやっとリリースです!!! いやーホント待ちに待ったって感じですねー。
シンプルに組み立てられ軽快に刻まれる柔らかく温かいブレイクビーツに、清らかで透明感のある優しくきらびやかな美麗メロディーがゆらゆらと浮遊しながらゆっくりと響き渡り、何ていうか…涙が出そうなくらい哀しい雰囲気の音なんだけど何かすごくポジティブに聴こえるというか、冷たい温もりみたいな…ちょっと不思議な温度感を感じるとても心地良くドリーミーな世界が広がっています。
基本的には1st(Disc Review #193)と同様でとても繊細な音なんだけど、今作では若干勢いというか大胆さみたいなものも感じましたね。あとどの曲もメロディーが際立ってて、容赦なく胸に染み入って来ます。もうね、いちいち良いです。もういいよってくらい良いです。捨て曲無しの激良盤☆これ嫌いな人っていないっしょ!?

November 05, 2007

Disc Review #282

discreview282.jpgCome On Primates Show Your Teeth! - Frog Pocket
さーてさてさて、Planet MuよりJohn Charles WilsonによるFrog Pocketの新作がリリースされましたが、今作はどうしちゃったんでしょうかね…。何かぶっ飛んじゃってる感じで…w。
お得意のオーケストラルな美しいメロディーと、今まで以上に磨きのかかった高速ブレイクコアなビートが畳み掛けるように打ち込まれ、曲をグイグイ引っ張っていく疾走感がとても気持ち良いです。…が、彼らしい甘く切ないメランコリーな泣きメロの要素が弱まってしまい、勢いだけで、曲に重みや深みをあまり感じず、ちょっと品が無くなった感じがします。
クオリティは高いと思いますが、彼ってもっとこうドロドロした濃ゆい粘りというか甘さみたいなものがあったじゃん。そこが好きだったんだけど、今作は妙にスカッとしていて爽快感すら感じる。そんなものは彼に求めてないんです。これ系の音ならThe Flashbulbを聴きますよ。って感じ。ん〜何か残念だなぁ。。。
この間のµ-Ziqのといい、個人的にPlanet Mu不発続き…。あ、まだヴェネスネの新譜聴いてないな。

November 02, 2007

Disc Review #281

discreview281.jpgLiants - Fibla
先日紹介したEedl(Disc Review #277)と同じspa.RKからほぼ同時期にリリースされていて、Eedlとどっち買おうか迷った挙げ句Eedlを買ったんですが、やっぱ聴いておかなきゃまずい盤のような気がしたんでちょっと遅れてこっちも買いました。spa.RKのオーナーでもあるスペインのVicent FiblaことFiblaの4年ぶりとなるアルバムです。
小刻みで柔らかくリズミカルに打たれるビートと、シンプルで控えめなメロディーが静かに優しく奏でられ、それらを包み込むようにゆらゆらと浮遊する心地良いアンビエンスなサウンドが楽曲に広がりを持たせます。
全体的に暗めで、何と言うか…ミニマル・ダブっぽいところがありますが、地味ながらもピュアな透明感とポップな彩りを感じ、アルバム全体からとても心地良い温度を感じることができます。音と音の隙間からジワ〜っと滲み出るような温もりが本当に気持ちが良い♪