March 25, 2009

Disc Review #360

discreview360.jpgAll is Wild, All is Silent - Balmorhea
傑作だった前作(Disc Review #307)から約1年、Balmorheaの3rdアルバムがWestern Vinylよりリリース。
過去2作品からは想像も出来ないような力強い生ドラムのリズムに合わせて、ピアノ・アコギ・ヴァイオリンなどによるクラシカルでメランコリーな美メロディーが優しく奏でられます。
これまでのアンビエント〜クラシックなサウンドから、ポストロック〜クラシックなバンドサウンドへと移行していて、彼らの持ち味でもあるクラシックの上品さや繊細さに加え、ロックのいい意味での荒々しさや大胆さが見事に混ざり合い、これまでのアルバムと比べても、一音一音の質、楽曲の構成や展開、そしてアルバム全体のクオリティなど…全てが格段にレベルアップしいるのが分かります。
ちょっぴりセンチメンタルな気分に浸れたり、ワクワクドキドキしたり、妙に感動的だったり…と、1曲1曲にしっかりと物語があるんです。うん…こういうアルバムは好きだなぁ…。

March 22, 2009

Disc Review #359

discreview359.jpgThe Safety of the North - Last Days
あれ?今作は"アコースティックな歌モノだよ"ってどこかで聞いてたからそのつもりで聴いたら、歌入ってるの1曲だけなのな。楽しみにしてたからなーんか拍子抜け…アハハ。
はい、とういうことで、Graham RichardsonによるLast Dayの新作3rdアルバムのリリースです。今作ももちろんn5MDから。
緩やかに浮遊するアンビエントサウンドの中を、ノイズやフィールドレコーディングス、ヴォイスサンプルなどと共に、アコギ・オルガン・ピアノなどによるノスタルジックなメロディーが優しくキラキラと奏でられ、とても心地良いアンビエント・ロックな世界を創り出しています。
これまでの作品(Disc Review #195, #280)と比べると、エクスペリメンタルとかドローンの要素が少なくなり、アコギなどが多く用いられ、生ドラムや歌もあったりで、いかにもここ最近のn5MDっぽいアンビエント〜ポストロックな気持ちいい仕上がり。
でも個人的には、彼はアルバムごとに質は落ちてるって印象なんですよね。恐らく1st(Disc Review #195)が名盤過ぎたんでしょうね。

March 13, 2009

Disc Review #358

discreview358.jpgWhere the Land Meets the Sky - subtractiveLAD
今週土曜日のPROGRESSIVE FOrM Presents "New Sounds of Tokyo" @UNITに行こうかと思ってたんだけど、予定があった事をすっかり忘れてた。チケット買うとこだった…あぶねー。
さて、n5MDの今年一発目のリリースですね。Stephen HummelによるsubtractiveLADの5thアルバムです。彼はIDMからどんどんどんどんアンビエントのほうへシフトチェンジして行ってますが、今作も前作(Disc Review #300)のアンビエントな世界を押し進めた感じの内容です。
微かなノイズと共にゆらゆらと揺らめく伸びやかで美しくめちゃくちゃ心地良いアンビエントサウンド。生ドラムをサンプリングして構成したポストロックなリズムが入る楽曲もあったりしますが、基本はノンビートなアンビエントサウンドが中心。
一歩間違えればドローンにもなり得ちゃうくらいのアンビエントっぷりだけど、もともとIDMなアーティストなだけあってどこかにIDMなメロディックさが残っているように感じます。ボワワァ〜…っと流れるゆる〜いサウンドの中にも旋律を感じるというか…。クオリティ高くホント美しいです。ラスト3曲で逝ける。良作♪
あ、ちなみに初回1,000枚のみ2枚組になってて、長編アンビエント作品3曲(55分)収録されてます。個人的に長過ぎる曲ってあまり聴く気になれないというか…聴くのに覚悟がいるから、3〜4回しか聴いてない…というのは内緒です。

March 08, 2009

Disc Review #357

discreview357.jpgRigning - Yagya
つーか、すっかり忘れてたけど、今日Our Bubble Hourだった…。普通に飯食いながらサザエさん見てたよ。。。あー3molesさん、すんませーん。08下半期ベスト渡したかったのに。。。最近、音楽情報のチェックが全然出来てないわ…。
アイスランドのプロデューサーAoalsteinn GuomundssonによるYagyaの3rdアルバム。前作(Disc Review #180)と同じくSending Orbsから。
優しく柔らかいリズムを刻むディープでダビーな4つ打ちビートに、フワフワと浮遊するクリアで幻想的な美メロが絡む、極上のミニマル・ダブ/アンビエント作品です。
アイスランド語で「雨」を意味する"Rigning"というタイトル通り、何というか…瑞々しく潤いに満ちたとても清々しい音色をしてます。ゆる〜いんだけど何だか爽快なんだよねー。前作はどちらかというとダークな雰囲気だったけど、今作はまさに"クリア"という言葉がピッタリな感じ。
私がイメージするアンビエントミュージックって、まさにこれなんですよ。本当に気持ちいい♪良作です!

March 03, 2009

Disc Review #356

discreview356.jpgThe Nothings of The North - Ametsub
PROGRESSIVE FOrMからAmetsubの2ndアルバムがリリースです。つーか、相変わらず日本人レベル高いな〜。
物静かで柔らかいリズムを刻む繊細でクリッキーなエレクトロニカ・ビートは、曲をキュッと引き締める程よい緊張感があって、そんな緊張をほぐすかのようにピアノを中心とした美しいメロディーが丁寧に優しく奏でられる。
1st(Disc Review #190)に比べると全体的に派手さというか、大胆さみたいなものが無くなってて、初めの印象は「地味だな〜。1stのほうがいいかも〜…」なんて正直思ってたんだけど…いやいや、とんでもないです。確かに1stよりは落ち着いた内容で、メロディーもあまり前に出てなく控えめで、全体的にもすごくシンプルになってはいるんだけど、音の扱い方や構成力などが格段に上手くなってるな〜と素人ながら思いました。
1stの余分な部分をそぎ落とし、本当に無駄のないスッキリとしたとても聴きやすく心地良いアルバムに仕上がっています。つーか、この構成力はホント見事だわ。良作♪