June 28, 2009

Disc Review #372

discreview372.jpgUndone - The Seasons
パリで活動するテクノユニットDuplex 100の2人(Sam Rouanet a.k.a ReynoldとPhil Stumpf)と、ダブルベース奏者のJames Sindatryからなる3人組The SeasonsのデビューアルバムがCity Centre Officesよりリリース。
ジャジーなドラム〜パーカッションと穏やかなIDMビート、そしてグルーヴィーなダブルベースが混ざり合い、生音の温もりを感じる極上のリズムに、フルート、トランペット、ローズピアノ、シンセなどによるアダルトでお洒落なメロディー。
生楽器を多用しているので一聴バンドサウンドっぽく聴こえるんだけど、実はしっかりとエレクトロニカな処理がされているので、ジャジーでムーディーな雰囲気も、お洒落過ぎずイヤらしくない、洗練されたサウンドに仕上がっています。
うん、このアルバムはいいね。生音+エレクトロニクスの混ざり具合というか、処理加減が絶妙ですよ。うんうん。

Disc Review #371

discreview371.jpgTons of Fun - Jean-Michel
前作(Disc Review #286)と、Bersarin Quartett名義でのアルバム(Disc Review #318)もとても素晴らしかったドイツ人アーティストJean-Michelの新作が、前作と同じくOnpa)))))よりリリースです。
力強くリズミカルに響き渡るブレイクビーツ〜ダウンビートと、ゆったりと落ち着いていて少し切なさすら感じる哀愁ポップなメロディーライン。
Kettel系ポップメロディーを聴かせてくれた前作に比べると、音のカラフルさや展開の派手さは無くなり、程よいダブステップっぽさとミニマルっぽさが追加され、全体にとてもシンプルでしっとりと清々しい雰囲気が漂っています。前作の方が音がキャッチーで分かりやすいので好む人も多いと思うけど、全体の雰囲気は今作の方が全然良いな〜。冷たいポップさが何とも気持ちの良い良盤です♪

June 23, 2009

Disc Review #370

discreview370.jpgThe Sniper's Veil - Tonikom
これまで2枚のCD-Rと、HymenなどからリリースしてきたアメリカのアーティストTonikomの新作が、Hymenからリリース。つーか、このアーティスト女性なのね。
インダストリアル〜ドラムン〜テクノ〜ブレイクビーツ…などなど、様々なリズムスタイルで曲をグイグイ引っ張り、そこに、若干テクノっぽさのある硬めで繊細なIDM/エレクトロニカな美しいメロディーが絡む。
全体的にインダストリアルを基本とした音ですが、インダストリアル特有のザラついたノイズっぽさはあまり感じず、女性だからか繊細で丸みを帯びた音をしています。が、勢いはかなりあります。
ただ、ビート重視なので、個人的には若干メロディーに物足りなさを感じますね…。音自体はすごくクリアで綺麗だから、もう少しメロディーが前出ててもいいかなーと。
でも、女性でこのビートメイクはかなり格好良い。惚れ惚れする。

June 21, 2009

Disc Review #369

discreview369.jpgBurrows - Loess
何気にレビューしてない盤が貯まってきたな。今月で上半期も終わるから早くしなきゃ…。
フィラデルフィアの2人組Loessの新作は、2000年〜2008年の間にリリースされたヴァイナルオンリーのレアトラックや、未発表曲、Quench, Tobias Lilja, Helios, Ontaysoなどのトラックのリミックス音源、そして新曲を集めた編集盤アルバムです。Nonresponseから。
目の細かい繊細でディープなダウンビーツが力強くゆったりと伸びやかにリズムを刻み、ユラユラふわふわと浮遊する、冷ややかでザラつきのあるノスタルジックな上モノが絶妙な具合に混ざり合い、Loessらしい繊細で美しい独特な世界を創り上げています。
雰囲気的にはちょうどアブストラクトとアンビエントの中間的な感じ。暗過ぎず明る過ぎずみたいな…。すごく鈍い音の鳴り方をしてるんだけど、不思議とそれが心地良いんだよね。
つーか、Tobias Liljaの曲も、Loessに料理されるとこんなにも素晴らしくなちゃうんだね〜w

Disc Review #368

discreview368.jpgMyam James Part 2 - Kettel
この間のunitでのライブも素晴らしかったKettelですが、新作がSending Orbsよりリリースです。昨年の "Myam James Part 1(Disc Review #311)" に続く"Myam James"シリーズの第2弾。つーか、もうみんな聴いたよね。
軽快に弾ける伸びやかなブレイクビーツと、アナログシンセな温もりのあるノスタルジックな美メロディー。途中、とても心地良いクラシカルなピアノのトラックなんかも挟みます。
如何にもKettelといったポップでキャッチーなメロディーは健在ですが、前作同様、このシリーズは全体的にポップさというよりは、少し落ち着きのあるしっとりとした上品さを感じさせるクラシカルなサウンドで構成されてます。
あのね、いつものKettelの音がセピア色になった感じw?分かりづらいw?すごくシックなイメージで大人っぽいんですよねー。クオリティの高さは言うまでもなく、終始落ち着いた雰囲気でとても心地良いです◎

June 07, 2009

Disc Review #367

discreview367.jpgWhat? - Point 7
Toytronic、4年ぶり?にやっとこ復活ですね。とりあえず死んでなかったようで、一安心です…おかえり。そんなToytronicからの久しぶりのリリースは、レーベルオーナーでAbfahrt Hinwilの片割れでもあるChris Cunningham(映像の人じゃないよ)によるソロ・プロジェクトPoint 7のデビューアルバムです。
細かく刻まれたダンサブルでグルーヴィーなフロア向けブレイクビーツ〜4つ打ちビートが曲をグイグイと引っ張っていき、その上をユラユラと揺らめく美しいアンビエントなメロディーと、スペーシーな音処理をされたIDM〜アシッドサウンドが見事に絡み合い、とてもToytronicらしいテクノ臭がプンプンするElectronica/IDMサウンドを聴かせてくれています。
全体的にはテクノな感じに聴こえるんだけど、Electronicaなリスニング的役割もしっかりあって、音も堅過ぎず、構成も単調過ぎず…その辺の聴かせ方というかバランスが見事だな〜と…。完全にツボっちゃっいましたね。自分みたいに昔さんざんテクノ聴いてて、その流れでElectronica聴くようになった人はまずツボっちゃうと思いますw。素晴らしい。良盤です!