September 23, 2009

Disc Review #385

discreview385.jpgPresident IDM - Geskia
で、こちらは↓で紹介したEPと同時リリースとなるGeskiaの2ndアルバム。術ノ穴からリリースです。今作は、日本を代表する10名のMCを招いたHipHopアルバムになります。
GeskiaらしいザックリとしたHipHop〜ブレイクビーツと、少しだけ哀愁の漂うアブストラクトなメロディーとラップ。
正直日本語ラップって苦手だったんですけど、無理矢理リピートして聴いてたらだいぶ聴けるようになりましたw。てか、トラック自体はやっぱり格好良いですね。パッと聴くとHipHopなんだけど土台はやっぱりエレクトロニカだな〜っていうのは感じます。
日本語ラップをじっくり聴いたのは今回が初めてな超ド素人なので生意気なこと語れないんですけど、字余りなのに無理矢理リズムに乗せちゃったり、声質だったり、ダメなのはやっぱりダメですね…生理的に。やっぱリズムに綺麗に言葉が乗ってて綺麗に韻を踏んでるものは格好良い。1曲目とかね。

Disc Review #384

discreview384.jpgEclipse 323 - Geskia
去年リリースされた1stアルバム(Disc Review #316)が、デビュー作とは思えないほどのクオリティの高さでメディアから大絶賛された、Geskiaの新作EPが、前作と同じFlauよりリリースです。本作はEP扱いですが、内容はアルバムと同じボリュームです。
ゆったりとリズムを刻むノイズ混じりのアブストラクト〜ブレイクビーツに、サイケでカラフルなメロディーがゆらゆらと浮遊し、少しアナログ的な温もりも感じ、曲全体ノスタルジックな雰囲気で包まれてます。
うん、やっぱ構成などとても上手いと思う。曲全体に漂うサイケ感もクセの無いちょうど良い具合で気持ちが良いです。ただ、全体に少し控えめになってない?勢いがなくなったというか…。何かね、ブレイクビーツらしい大胆さと、メロディーのクリアさがなくなったな〜なんて思った。何て言うかIDMな要素が薄れた感じ?あ、でも7曲目すごく好き。

September 22, 2009

TAICOCLUB '09 KAWASAKI

090922.jpgフェス嫌いの私も「Plaidの為なら!」…ということで、行ってきましたよ。TAICOCLUB '09 KAWASAKI
つーか、ホント、Plaid目当てで行ったので、TAICOレポというよりPlaidレポになります。悪しからず…。

Plaidのライブは今回で3回目なんですけど、文句無しで一番良かったです。まぁ、野外ってことで上げ上げでくるだろうなとは思ってたけど、案の定…ガンガンに躍らされました。
野外仕様でかなり強めなビートだったけど、決して繊細さを損なわない彼ららしい完璧なビートプログラミングと、絶妙なタイミングで奏でられるキラッキラな極上メロディー。
細部の細部までこだわり抜かれた繊細な音の破片を丁寧に丁寧に組み立て、ライブとは思えない、まるでCDを聴いているかのようなクオリティの高い構成力、そして高揚を誘う見事なまでの曲展開。
あのクリアで優しい美メロが鳴り響いた瞬間、躍るのも忘れ「あぁ〜…」と言葉にならない言葉を発し、完全に放心状態でした。マジで泣きそうだったし…てか、たぶんちょっと泣いてた。。。もうね、溜め息が出るほど素晴らしかった。
で、新曲が結構多かった気がする。メロディーがハッキリした曲が多くて、1st〜3rdの良いとこ取りな感じでしたね。1stの"Myopia"っぽいすごくポップな曲もあったし。個人的に4thの"Spokes"からちょっと失速気味かな?とか思ってたので、次回作は期待出来るんじゃないかと…。
あと、野外で上げ上げとはいえ、まさかPlaidがアシッドをやるとは思いもしませんでした。ラスト前の曲からラストの曲までの繋ぎで、ウニョウニョなアシッドで引っ張って引っ張って引っ張りまくって、ラストの"New Family"!…という流れだったんだけど、Plaidからアシッドっていう意外性と、引っ張りまくっちゃったせいか、ラストに"New Family" っていうのがちょっと力不足だった気がしましたw。だけど、"New Family"のイントロが鳴った瞬間「おぉ〜!!!」って歓声が上がってた。あの曲ってそんなに人気あるのかね?確かに良い曲だけど。(PVはこちら)つーか、Plaidが奏でるアシッドって何であんなに品があるんだろう…w。
そんなこんなで、贅沢過ぎる1時間半のライブでした。てか、もっと聴いていたかった。何ならあのまま死んでも良かったかも…ってくらい、本当に素晴らしい時間だった。でもね、実はPlaidのライブ後半、結構抜けてく人がいてスカスカだったんだよね。やっぱフェスな人達にはPlaidはちょっと硬過ぎるんだと思う。まあ、明らかにPlaidってフェス向けじゃないもんね。で、そんなPlaidが大好きな自分もフェス向きじゃないってことなんですよw。
でも、何度も言うようだけど、本当に素晴らしいライブだった。やっぱり大好きです…Plaid。WARP20にも来ないかなー。

September 15, 2009

Disc Review #383

discreview383.jpgSpanon - Ard Bit
オランダのアーティストArd Bitの1stアルバムがSymbolic Interactionからリリースです。てか、FunckarmaのRoelのほうが共同制作&マスタリングで参加しているらしいんだけど、Funckarma色濃過ぎてちょっと笑ったw。Ard Bitどこ行った〜みたいなw。本気でFunckarmaの別名儀かと思ったくらいw。
バツンッ! バツンッ! と鈍くリズムを刻む繊細で鋭いIDMなビートとブリブリ唸るベース音。そして、ゆっくりと浮遊するスペーシーなシンセの上モノ。
まぁ、Funckarmaに比べると、全体的に若干アンビエントな要素が強くなって柔らかい感じがしますけど、ビートなどリズム系は完全にFunckarmaです…。だけど、Funckarmaのビートにアンビエンスな上モノって気持ちいいと思いません?そう…すごく気持ちいいんですよ。何て言うか、Funckarmaほど硬くないので音の質感がちょうど良いというか…。うん、結構好きですね。
つーか、Roel抜きでArd Bit一人だったら、果たしてどんな音なんだろうか…?全く想像付かない。

September 13, 2009

Disc Review #382

discreview382.jpgNaked Season - Shinya Takatori
山形・仙台を中心に活動するアーティストShinya Takatoriによる1stアルバムが、自身のレーベルRANKandFILE Recordsよりリリース。
シンプルながら力強く打ち込まれるビートに、太くグルーヴィーなベースが絡み、そこにクッキリと鮮やかで繊細なピアノによる美メロディー。
隙間多めなシンプルな構成で、ミニマルっぽささえ感じちゃうくらいなんだけど、曲が進むにつれ静かにジワジワと盛り上がっていき、いつの間にか音で満たされてる…という。ホント展開の仕方が上手いです。それから、どの音もすごく存在感が強いので、音同士殺し合っちゃうんじゃないかって思ったんだけど、不思議と良い具合に混ざり合っていて、逆に強い音同士とてつもないグルーヴを生み出しています。だけど、エレクトロニカな要素もしっかりと感じられるので、強く大胆な中にも繊細さや小難しさみたいなものもあり、ありそうでなかったような…何だか新しい感じがします。

September 12, 2009

Disc Review #381

discreview381.jpgMisc - Fredricson
Linus Recordsが運営するレーベルPrecoから、バンドやテクノユニット、またTVCMの楽曲制作など、様々な音楽活動をしているMasahiro ArakiのソロプロジェクトFredricsonの1stフルアルバムがリリースです。
ズタズタに切り刻まれたリズミカルで変則的に打たれるノイズ混じりのブレイクビーツに、ユラユラと浮遊する繊細な美麗IDMメロディー。
ビートの荒々しさや、IDMの緊張感、アブストラクトの毒々しさ、構成の複雑さ…など「ちょっと難解」とか「ウルさい」とか聴く人によってはマイナス要因になりかねない音が盛りだくさんなんですが、そこに少しだけポップな要素を落とし込むことで、すごく柔らかく聴きやすく仕上がってるなーと。ポップな使い方が上手いですわ。
個人的には、2曲目のインパクトが強過ぎて後半ちょっと退屈に感じちゃいましたけど、構成力とかはズバ抜けてると思います。
何か、こういう音って最近あまり出て来てなくない?ちょっと前だったら絶対に「Machine DrumPrefuse 73的な〜」みたいな言われ方してただろうね。

September 07, 2009

Disc Review #380

discreview380.jpgNine Stories - All Apologies
Flauからの1stアルバム(Disc Review #316)が海外などでも大絶賛されたGeskiaと、(Forka)によるユニットAll Apologiesの1stアルバム。Symbolic Interactionから。てか、最近こればっかり聴いちゃってます。
ゆったり柔らかく打たれる壮大なブレイクビーツとアルペジオ全開の美メロ、そして(Forka)によるダウナーなウィスパーボーカル。ちなみに(Forka)は男性です。
初め、(Forka)の少しクセのあるボーカルが、自分の好み的にギリギリなラインだったんだけど、聴いていくうちにどんどん引き込まれていきましたね。トラックもGeskiaらしいIDMな繊細さはしっかりと感じられるんだけど、歌が入ったことで、良い感じに力の抜けたトラックメイキングがされています。なので、不思議なポップ感のある歌と柔らかいメロディーとの相性もバッチリです。IDM/HipHopの中に、ちょっとだけアブストラクトと牧歌的なサウンドが混ざっちゃってる感じかな〜。何か新しい感じがしましたよ。てか、やっぱりGeskiaは構成とかが上手いわ。もしかしたらGeskia名義よりこっちのほうが好きかも…ってくらいです♪良盤!

September 05, 2009

Disc Review #379

discreview379.jpgRed Rocket Telepathy - cuushe
いつも大変お世話になっている3molesさん主宰のイベント "Our Bubble Hour" のvol.4で、ライブを観させて頂き、なかなかのメロディーセンスの持ち主だな〜なんて思い、密かにチェックしていた日本人女性アーティストcuusheが、flauから1stアルバムをリリース。
アブストラクトっぽさのあるユルく歪んだリズムに、ピアノなどによるメロディーが静かに優しく奏でられ、語りに近いセンチメンタルなボーカルが浮遊する、とてもスローでドリーミーな音世界を創り上げています。
こっち系の日本人女性アーティストって、結構歌メインだったりして、女性らしい軽めでポップさのある音が多い気がするんだけど、彼女の音はしっかりと芯の通った太い音をしていて、おまけに声も低めで太いんだよね。だから、音にも声にもすごく存在感があり、しっかりと自分を持った独特な世界観を感じます。うん、これからに期待なアーティストですね。