November 28, 2009

Disc Review #398

discreview398.jpgTelepathy Dreams - Flica
マレーシアのEuseng SetoによるFlicaの3rdアルバムがリリース。今作は自主制作のようです。つーか、この人もリリースペースが早いですねー。
奥行きのあるアンビエントなシンセサウンドとともに、ゆっくりと穏やかに揺らめくピアノ・ギター・ストリングスなどによる柔らかくてどこか冷たい美しすぎるノスタルジックなメロディー。生ドラムの入った曲も数曲ありますが、基本リズム要素のないアンビエント〜ポストクラシカルな作品です。
今作は、mü-nestからの1st(Disc Review #302)や、Scholeからの2nd(Disc Review #352)との雰囲気と180°違います。前2作はレーベルからしてほのぼの系な音でしたけど、今作はジャケのような無色で冷たいダークな世界です……が、やはり彼の持ち味でもあるメロディーの温かさは残っていて、全体を包む冷たい雰囲気と程よい温もりのあるメロディーとの温度感が絶妙過ぎるほど絶妙で、本当に心地良いアルバムに仕上がってます!個人的にはこれまでの作風よりこっちのほうが好きですね。飽きずに長く聴けるし。文句無しの良盤です。
つーか、こういうメロディがハッキリしているアンビエントな作品ってホント大好きです。どんより曇り空の下で聴くのがベスト!

November 25, 2009

Disc Review #397

discreview397.jpgDistance Lends Enchantment to the View - Christ.
傑作だった前作(Disc Review #231)から約2年ぶりとなるChris HorneによるChrist.の新作がBenbeculaからリリース。
柔らかくて温かいシンプルで角の丸いブレイクビーツと穏やかに心地良くうねるベースラインに、彼らしいアナログシンセな温もりのある幻想的でサイケちっくなメロディーが絡む、極上の100%エレクトロニカサウンドに仕上がっちゃってます。
曲展開、バランス、ボリューム、構成と…まぁ、どこを取っても文句の付けどころがないです。さすがです。強いて言うなら、前作に比べるとアンビエントやミニマルな要素がだいぶ減り、カラフルでポップな音になって若干緊張感みたいなのがなくなったけどね…。つーか、いつも思うんだけどこの人はホントに音の使い方が上手だなーと。シンプルで無駄がない。そこで鳴るべき音がちゃんと鳴るからね。うんうん、今作もChrist.節が炸裂してます♪良盤!

November 15, 2009

Disc Review #396

discreview396.jpgShutter Release - Lymbyc Systym
ほえ〜前作(Disc Review #237)から2年ぶりかぁ…。もうそんな経つのね。ってことで、Michael & JaredのBell兄弟によるプロジェクトLymbyc Systymの2ndアルバムが、前作同様Mushからリリースです。
パーカッシヴな生ドラムと打ち込みビートがザックリと大胆にリズムを刻み、そこにギターや鉄琴など様々な楽器によるオーガニックな温もりを感じさせるメロディーが重なり、彼ららしいとても柔らかく温かいロックなグルーヴが生まれてます。
前作に比べると、ノスタルジックさというかセンチメンタルさみたいなものを感じ、繊細さが増した気がします。素人ながら構成もすごく丁寧になったな〜なんて思ったりもしました。
と、何だかんだ言っても、彼らの音はCDじゃ伝わらないんですよ。彼らはライブで爆発するんです。2年前のライブは本当に素晴らしかったもんな〜。また来日しないかな〜。

November 14, 2009

Disc Review #395

discreview395.jpgLight in August, Later - aus
オーストラリアのRoom40のサブレーベルSomeone Goodからausの新作がリリースです。前作(Disc Review #350)に続き、今作も編集盤になります。新曲2曲とショートフィルム用に制作された楽曲、The BoatsMatryoshkaのリミックストラック、Glimとのコラボトラックなど計8曲という内容。
微かに聴こえる細かな電子音響とユラユラと浮遊するシンセ、そして優しく奏でられるピアノやギターのメロディーが見事に混ざり合っていて、ausらしい美しく繊細な音世界です。
今作はノンビートのアンビエント作品になんですけど、どの音もしっかりとした存在感があるというか…アンビエントだけど決してボヤけていない芯の通った音(メロディー)で、とてもシンプルだけどすごく聴き応えのあるアルバムだと思います。
うん、このアルバムは大好きですね。ausのメロディーは相変わらずツボだし。すごく聴きやすいし。あと、7曲目のGlimとの共作曲と8曲目のMatryoshkaのリミックス曲がたまらなくいいです。是非、落ちてゆく夕日と一緒にどうぞ♪

Disc Review #394

discreview394.jpgFound Songs - Olafur Arnalds
へい。Erased TapesからアイスランドのアーティストOlafur Arnaldsの新作EP。つーか、この人の盤、今まで一度もブログで紹介してなかったみたい…何でだろう?大好きなのにな。
今作は元々、7日間毎日1曲制作し、それをWEBにアップしていく…という企画だったみたいなんですけど、結局リマスタリングされてCD化…みたいな。でも、楽曲はこちらでダウンロード出来ちゃいます。
優しく混ざり合ったピアノとストリングスの美しく冷たい感傷的な旋律が緩やかに流れ、極上のクラシカル空間を創り上げています。
1stや前作のEPではビートを取り入れた曲もありましたが、今作は見事にリズム要素はなくピアノとストリングスを中心としたポストクラシカルな作品になってます。つーか、ホントこの人の哀し気なピアノのメロディーはいつ聴いてもいいですわ〜。

November 01, 2009

Disc Review #393

discreview393.jpgAnd It Matters to Me to See You Smiling - bRUNA
はい、スペインはバルセロナのアーティストbRUNAの1stアルバムがSpa.RKからリリースです。
ゆったりと軽やかにそして大胆にリズムを刻むブレイクビーツに、伸びやかに奏でられる壮大で美しいサイケなシンセメロディーがキラキラ〜っと降り注ぎ、ドリーミーでポップな世界を創り上げてます。
とてもメロディアスで本当にキラッキラなんだけど程よくIDMな堅さや冷たさがあって、ポップ過ぎないポップ感とメロディーセンスは結構好きです。まぁ、有りがちといえば有りがちなよくある感じの音なんですけど、こういうビートもメロディーもザックリとした分かりやすいモノは外れがなく良いですね。ただ、どの曲も短過ぎるのが残念。全16曲で26分ですからね…。どの曲も「これから!」ってところで終了〜みたいな…。11曲目と13曲目もっと聴きたい…。

Disc Review #392

discreview392.jpgAirborne - Aerosol
Port-Royalに続きn5MDから、ManualSyntaksらと共にLimpで活動していたRasmus RasmussenことAerosolの2ndアルバムがリリースです。余談ですが、先日このアルバムを夕焼けの海で聴きたいが為に、わざわざ地元に帰りました。
小気味良くコロコロと転がるように刻まれるシンプルなビートに、広がりのあるアンビエントなシンセと優しく奏でられるアコギやピアノの温かく美しいメロディー。
元Limpってことで思いっきりManual系なサウンドなんですけど、Manualほど大袈裟な感じじゃなくシンプルで分かりやすくとても聴きやすいです。強過ぎず弱過ぎずな絶妙なバランスで奏でられるメロディーがホントに気持ち良く夢見心地にさせてくれます♪まさにサンセットにピッタリなアルバムですよ。
まぁ、これといって特記することもないくらいシンプルなアルバムなんですけど、こういうアルバムは飽きずにずっと聴けるので持っておくべきですね。はい、良作♪