July 20, 2010

Disc Review #436

discreview436.jpg...And They Have Escaped the Weight of Darkness - Ólafur Arnalds
アイスランドの作曲家Ólafur Arnaldsの新作がErased Tapesからリリースです。オリジナルアルバムとしては今作が2枚目なんですよね。EPを数枚出してたし注目されてたから結構リリース多い感じがしてたけど…。
ヴァイオリンやチェロなどと共に、これ以上ないくらい感傷的で物静かなピアノによる美し過ぎる美メロディーが止む事無く永遠に奏でられる、極上のポストクラシカルアルバムです。
前アルバムやEPなどでは打ち込みなビートを入れたトラックも目立ったけど、今作では生ドラムを取り入れ、全体的にダイナミックさや温もりが増していて、どの曲も壮大でドラマティックなストーリー性のある楽曲に仕上がっています。
これまでの作品と比べると格段にレベルアップしてるな〜って思った。何て言うか、音の幅も広がってるし、一音一音すごく丁寧に作り込まれてて高級感のある音をしてるというか…。文句無しの激良盤。

Disc Review #435

discreview435.jpgMessenger - Films
このFilmsというアーティストについての情報がどこにも無く全く分からないんですけど、オフィシャルを見る限り女性2人組っぽいです。で、nobleからのリリースなのでおそらく日本人ではないかと…。
ゆらゆらドロドロと浮遊するドローン〜アンビエントなサウンドに、ピアノ、ヴァイオリン、チェロなどのクラシカルな楽器によるメロディーがゆっくりと奏でられ、か細く儚い女性ヴォイスが重なる、ありそうで無かった独特な雰囲気のあるアルバムです。
まさにダークファンタジーという言葉がピッタリの、救いようのないくらい息苦しくドロドロした絵本を読んでいるような、すごく物語性の強い作品なんですが……何なんですかね?この不思議な心地良さ。メルヘンな美しさの裏側には狂気が隠れている…そんな不思議な音世界に自然と引き込まれていきます。5曲目が素晴らしい。

July 11, 2010

AIRs:BLOG Compilation - The First Half of 2010

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AIRs:BLOG Compilation - The First Half of 2010
01. Charlotte - Nest
02. Feeling Lazy - Boy Is Fiction
03. Dapperling - Isan
04. Ab-Rah - Networks
05. Halfkriel - Roel Funcken
06. The Reptilian Agenda - B. Dolan
07. My Things - Nils Frahm
08. Merilaulu - Ous Mal
09. Filament - Kazumasa Hashimoto
10. Diffused - Near The Parenthesis
11. Þau hafa sloppið undan Þunga myrkursins - Ólafur Arnalds
12. Lost Weekend, Revisionist History - M. Ostermeier
13. Silver Moon - The Films

遅くなりましたが、2010上半期ベストが出来上がりました〜。いや〜今年は不作というか、前半全然CDを買ってなかったので完全に音不足でした。なので今回は、NestとかNils Frahmとか去年リリースされてたんだけど今年になって別のレーベルから再リリースされた物とかも入れさせてもらいました。すんませんホント駒不足なもんで…。
で、初めはそうとう酷いものが出来上がるんじゃないかと思ってたんですけど、これが意外とまとまってくれたかな〜?と思ってます。まぁ、半分がポストクラシカル〜アンビエントになってしまったのは仕方ないですw。後半のユルさ加減は我ながらナイス選曲だな…と思っておりますw。気持ちいいです。てか、今回は普段こっちの音楽を聴かない人には退屈かもしれん…。

Disc Review #434

discreview434.jpgWhere Dose Sound Come From? - Himuro Yoshiteru
前作(Disc Review #331)から2年ぶりか…もうそんなに経つのね。日本を代表するビートメイカーHimuro Yoshiteruの6枚目となるフルアルバムがMurder Channelからリリースです。
畳み掛けるように打ち込まれる図太い高速ブレイクコアなビートに、ポップなキャッチーさとロックな大胆さとIDMな繊細さを持った色とりどりなメロディーが絡み合う、これぞHimuroサウンドといった内容です。
ここ最近の作品と比べると今作はブレイクコアな要素が増した…というか、2nd(Disc Review #027)の頃の音が進化して戻って来た感じがする。音がすごく伸び伸びしてて、攻撃的なんだけど聴いててすごく気持ちよくなる。それと、音の繊細さと大胆さのバランスがホント絶妙だな〜と。うん、やっぱり格好いいね。4曲目が好き。

July 10, 2010

Disc Review #433

discreview433.jpgBroadcasts in Colour - Boy is Fiction
上半期ベストは出来上がったけど、まだレビューしていない上半期分のCDがスピーカーの上に山積みですよ…。むー。
オーストラリアのアーティストAlex GillettによるBoy Is Fictionの2ndアルバムがSun Sea Sky Productionsからリリースです。
小気味よくタイトに打ち付けるブレイクビーツに、クリアでキラキラと降り注ぐ美しいシンセメロディーが何重にも重なりながらゆっくりと浮遊し響き渡ります。
控えめな王道IDMサウンドで、全体的にダークアンビエントな雰囲気に包まれてるけど、それほど暗さは感じずとても清々しく美しいメロディー満載のアルバムに仕上がってますね。Keef Bakerなんかをもうちょっとスッキリさせたような感じですかね。すごく聴きやすいのでおススメです。