August 30, 2010

Disc Review #443

discreview443.jpgIn the Days of Jupiter - Lights Out Asia
相変わらず絶好調なリリースを続けるn5MDから、ウィスコンシンの3人組Lights Out Asiaの4thアルバムがリリースです。
ゆったりと伸びやかにリズムを刻む丸みを帯びた柔らかいブレイクビーツ〜生ドラムに、ギターやピアノ、シンセによるゆる〜いドリーミーな美メロディーがゆらゆらと揺らめきながら奏でられ、曲全体にキラキラと降り注ぎ、とても美しい壮大なアンビエントサウンドに仕上がっています。
つーか、今回だいぶアンビエントですね。これまでのようなポストロックっぽい大胆な展開はあまりないし、彼ら特有の泣きのアルペジオなメロディーも今作ではあまり聴けないのが残念かなー。まぁ、決して悪くないんですけど、これまでの作品がどれも素晴らしかっただけに、ちょっと物足りなさを感じてしまって…。

August 25, 2010

Disc Review #442

discreview442.jpgTwilight - haruka nakamura
さてさて、Scholeからの1st(Disc Review #317)が素晴らしかったharuka nakamuraの2年ぶりとなる新作がKitchen Labelからリリースです。
1音1音優しく奏でられる柔らかく儚いピアノによるメロディーに、サックスやギターのゆる〜い音色が散りばめられ、彼らしいとても柔らかくほのぼのとした雰囲気に包まれたアルバムに仕上がっています。
「陽が沈んでから夜が来るまでの淡く美しい、その時間へ捧げる」というキャッチコピーを見たときに「絶対良いじゃん!」と夕焼けマニアの私は思ったのですが…まぁ夕暮れを見た時の感じ方は人それぞれ…ということで、自分は、キャッチで言ってるようなことはあまり感じられなかった…。てか、11曲目のアルバムタイトル曲"Twilight"のインパクトが強過ぎて、他の曲完全持ってかれちゃってますね…。1〜10曲目は11曲目"Twilight"の前奏に思えちゃうほど…。あと、完全に好みの問題ですが、ジャズ系の音があまり好きじゃないので時折鳴るサックスがちょっと…。
ん〜決して悪くないし1stに比べるとすごく丁寧に作られてるんだけど、若干わざとらしさを感じてしまうのは自分だけでしょうか?1stのほうが良い意味で荒さがあって良かったな〜と。てか、1stが良過ぎたな〜と。

August 24, 2010

Disc Review #441

discreview441.jpgThe Muse in the Machine - Candle Nine
シカゴのアーティストCandle NineTympanik Audioからデビューアルバムをリリースです。
ゆらゆらと浮遊するアンビエントな音空間の中で、リズミカル且つ攻撃的に打ち込まれるインダストリアル〜アブストラクト〜IDMな硬質でグリッジーなブレイクビーツと、感傷的な冷たさと程よいメランコリーさを持った美しいIDMメロディーが響き渡ります。
最近はアンビエント系な音ばかり聴いてるので、正直ゴリゴリIDMな音はちょっと耳障りに聴こえてしまうことが多かったんですが…これは良いですね。流れるように奏でられる美しいメロディーと、ノイズ塗れでゴリゴリなブレイクビーツとの相性がとても素晴らしく、暗すぎず派手過ぎない丁度いいラインの曲調がとても聴きやすいです。
最近はこっち系の音って本当に少なくなっちゃって貴重だから、コンスタントにリリースして欲しいですねー。

August 22, 2010

Disc Review #440

discreview440.jpgNuojuva Halava - Ous Mal
フィンランドのヘルシンキ在住のマルチ奏者Olli AarniによるソロプロジェクトOus Malの1stアルバムがPreservationよりリリース。
ノイズまじりでザラついた質感のドローン〜アンビエントな音空間で、アコギを初めフィンランドの民族音楽の要素なども取り入れた、淡く美しいメロディーがユラユラと浮遊しながら響き渡り、とても優しく温かみのある作品に仕上がっています。
ビートもほとんど無いしずっとザラザラしたノイズ混じりの音が鳴ってるし、一聴すごくシンプルでどこか牧歌的でアナログな雰囲気を感じるんだけど、よく聴くと様々な音がものすごく綿密に考えられ構成されてるのがすごく分かります。メロディーの豊かさでドローンになりそうでならないギリギリのラインが何だかすごく心地よいです。

August 21, 2010

Disc Review #439

discreview439.jpgArboreal - The Flashbulb
ほい、大好きなアーティストの1人 The Flashbulb a.k.a バルブさんの、前作(Disc Review #306)から約2年ぶりとなる新作がAlphabasicよりリリースです。彼のCDはしょっちゅう聴いてるから2年も経ってる気がしないな。
畳み掛けるように打ち込まれるブレイクビーツやザックリと大胆にリズムを刻む生ドラム、そこにピアノやギターはもちろん、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ホーン、フルートなど様々なクラシック楽器によるクラシカルでメランコリーなメロディーが奏でられてます。
全体的に温かみのある音で構成されていて落ち着いた雰囲気だけど、彼の武器でもあるブレイクコアな要素が絶妙なさじ加減で曲に混ぜ込んであり、只でさえ音数が多いのにその辺の構成力はさすがだなぁ〜と。ただメロディーがちょっとぼやけてて、いつものストレートさがあまり感じられなかったのが残念だけど、彼のプログラミング力はホントに素晴らしいと思う。

August 13, 2010

Disc Review #438

discreview438.jpgGlow in the Dark Safari set - Isan
Morr Musicの看板アーティスト、Antony RyanとRobin SavilleによるIsanの新譜です。てか、前作(Disc Review #179)からもう4年も経つんだねぇ〜。
丸みを帯びていてコロコロ転がるようにリズムを刻む柔らかく温かいブレイクビーツに、フワフワした浮遊感のあるポップなシンセメロディーが優しく静かに奏でられます。
アナログシンセを主に使用していて少しだけLo-fiっぽいノイジーな温かみのあるほのぼのとした音を丁寧に丁寧に組み立て、いかにも彼ららしい繊細なアンビエント/ポップなアルバムに仕上がってます。若干いつもより音響的というかミニマルっぽい要素が多くてその分メロディーというか派手さが少ないかな〜って感じもしましたけど…まぁベテランらしい絶妙な音のバランスで聴かせてくれるクオリティの高いアルバムではありますね。うむ。

August 10, 2010

Disc Review #437

discreview437.jpgWhite Sky - Networks
レビューのペースが落ちまくってますね…。あ〜昔は毎日のようにやってたのになぁ。音楽を聴く量は昔とあまり変わってないので、ただ単にやる気が無…(以下略)
ということで、もうリリースされてだいぶ時間経っちゃってるので新譜でも何でもなくなっちゃいましたけど、東京で活動する3人組Networksの1stアルバムが、Natural Bliss内に設立された新レーベルWonderyouからリリースです。
豪快に突っ走る4つ打ちビートや躍動感のあるパーカッシヴなドラムにジャジーで太いベース、そして清々しくきらびやかなピアノ、ギター、シンセなどによる温かいメロディーが絡む、ポストロック〜テクノなダンスミュージックに仕上がっています。
基本的にはバンドサウンドなんですが、バンドとは思えないくらい構成がすごく丁寧で、曲展開も細かいところまで考えられていて、ロックの豪快さとテクノの繊細さがちょうど良く混ざってる感じ。ただ、1曲目だけ妙にテクノでめちゃくちゃunderworldっぽいんですよねw。