October 31, 2010

Disc Review #454

discreview454.jpgDefragment - Andrew Hargreaves
The Boatsの片割れAndrew Hargreavesが、自身のレーベルLacies' Recordsからソロアルバムをリリース。
ゆったりと優しくリズムを刻むノイズ混じりのダウンビートに、ユラユラと揺らめく柔らかくデリケートでロマンチックな美メロディー。Danny Norburyがチェロで参加しています。
いや〜和むね。基本的にはThe Boatsとそう変わらないけど、The Boatsより構成がザックリしてる気がする。音と音の隙間が多いというか。あと音響的というか実験的な要素があまりなくメロディーもわりと輪郭がハッキリしてるから聴きやすいです。
てか、本当に心地よい。何なんですかね、このメロディーのソフトタッチ感は…。何か聴いてると体がふわふわしてくる。いやいや美しいです。良盤!

October 12, 2010

Disc Review #453

discreview453.jpgI Will Wait - Anklebiter
過去にn5MDやPieheadなどからリリースもしていたML。そのメンバーでもあったTanner VolzによるソロプロジェクトAnklebiterがTympanik Audioからフルアルバムをリリースしました。この名義では、過去にn5MDのサブレーベルEn:peg Digitalからデジタルリリースもしています。
グルーヴィーなウネウネのベースラインに、繊細で重く緩めのブレイク〜アブストラクトなビート。そこに、ゆらゆら浮遊するアンビエントな上モノから、MLっぽいキャッチーで繊細なIDMメロディー。あとここのレーベルっぽいインダストリアルな雰囲気も少々。
自分、MLが大好きだったので、今回のリリースはちょっと驚きました。まだ音楽やってたんだ…ていうw。だけど、ソロになったとはいえ音にはやはりMLっぽさが残ってたので何だかすごく嬉しかったです。結構硬めなIDMなんですけど、聴きやすいキャッチーさと温かみがあるんですよね。古き良きIDMという感じで個人的にはすごく好きです。これからもコンスタントに活動してほしいな。まぁ、MLで活動してくれたら最高なんだけどw。

October 11, 2010

Disc Review #452

discreview452.jpgVentricle - Dryft
Bitcrushでもお馴染み、n5MDのオーナーMike Cadooによる別プロジェクトDryftが約8年ぶりに活動再開!今作はフルアルバムとしては10年ぶりのリリースとなります。
重くゆったりと伸びやかにリズムを刻むノイジーでザックリとしたインダストリアル調のダウンビートに、ちょっとだけドローンな雰囲気を持ったスペーシーで奥行きのある美しいIDMメロディーがキラキラと響き渡り、とてもドリーミーで気持ちのよい音空間が広がっています。
いやいや…ビートと上モノのバランスが見事ですね。インダストリアル、アンビエント、IDM...これらの音要素が絶妙なバランスで奏でられ組み立てられていて、ホント素晴らしいです。てか、何か言葉にするのがバカらしいので聴いてください。ホント素晴らしいアルバムだと思います。ホント格好いい!ホント気持ちいい!ホント良盤!!
つーか、Bitcrushとかもういいから、こっちをメインプロジェクトにしてくれ!

Disc Review #451

discreview451.jpgLoop Over Latitudes - Dalot
さて、n5MDからまた新たなアーティストがデビューしました。ギリシャ出身の女性アーティストMaria PapadomanolakiによるソロプロジェクトDalotの1stフルアルバムがリリース。
フィールドレコーディングスと共に、煙たく霞んだノイズ混じりの壮大なアンビエントサウンドがゆらゆらと揺らめき、その音空間の中でアコギやピアノによる美メロディーがゆっくりと静かに鳴り響く、n5MDらしいアンビエント〜エレクトロニカ〜ポストロックなアルバムです。
基本アンビエントサウンドが中心ですが、時折見せる大胆なブレイクビーツや、シューゲっぽい広がり、効果的且つ大胆に使われるフィールドレコーディングスなど…結構表現豊かな音使いをする才能あるアーティストだなと感じました。あとあまり音からは女性っぽさを感じさせないんですよね。何て言うか、音にしっかりとした厚みや太さがあるんですよ。なので出来たらもうちょっとビートの曲を聴いてみたい。すごく格好良さそう。

October 10, 2010

Disc Review #450

discreview450.jpgChance Reconstruction - M. Ostermeier
Words On MusicのオーナーでもあるバルチモアのアーティストMarc OstermeierによるM.Ostermeierの1stフルアルバムがTenchからリリースです。てか、この人今年1月にデビューミニアルバムをリリースして、同年3月に2ndミニアルバム(Disc Review #432)をリリースしてるんですよね。出し過ぎですよw。
太く深いダークドローンなサウンドがユラユラと静かに揺らめき、そこに優しくゆっくりと奏でられるメランコリーなギターやピアノの音色がジワ〜っと染み渡り、暗いながらもとても温かみを感じるドローン/エクスペリメンタル〜ポストクラシカル〜アンビエントなアルバムに仕上がっています。
1曲だけ緩めのリズムが少し入る曲があるけど、あとは前作同様ドローン〜アンビエントな感じです。だけど、前作のレビューの時にも書いたけど、ドローン〜アンビエントなサウンドに美メロという組み合わせは正直卑怯ですw。今の自分にはツボ過ぎてもう…涙。。。

October 09, 2010

Disc Review #449

discreview449.jpgBecalmed - Sophie Hutchings
シドニー出身の女性ピアニスト、Sophie HutchingsによるデビューアルバムがPreservationよりリリース。
叙情的で美しいピアノを中心に、ヴァイオリン・チェロ・ドラムなども加え、時に優しく時に激しく、情景が浮かんできそうなほどドラマティックに曲が展開していき、聴いてる者を惹き付ける力強さを持ったポストクラシカルなアルバムです。
いや〜とにかく切ないです。冷たいです。感傷的というのはこういう音のことを言うんだな…と。このピンッと張りつめた緊張感のある雰囲気の中で響き渡るピアノの美メロとか…ホントたまりませんよ。それと音の出し方(強弱の付け方)や展開の仕方が絶妙で、曲ごとに全く違った顔を見せてきてホント引き込まれます。お見事!文句無しの良盤です!聴け!

Disc Review #448

discreview448.jpgFamous Places - Goldmund
Heliosでもすっかりお馴染みKeith KenniffによるGoldmundの3枚目となるアルバムがWestern Vinylからリリース。てか、今気づいたんだけど、前作のレビューしてないのね…。あらら…。
一音一音丁寧に奏でられる柔らかくて優しいピアノの音色に微かな電子音を散りばめ、とても優雅で美しい極上のポストクラシカルなアルバムに仕上がっちゃってます。
聴いてすぐ感じると思うけど、これまでの作品の中で最もカラフルというかポジティブな音をしていますね。ピアノの美メロディーがいつも以上に際立ってるし、飾り気の全くないピュアな音がスッと体に入ってくる感じがとても心地よいんです。今までのGoldmundに少しHeliosの要素が混ざった感じっていうと分かりやすいかも。
あ〜本当に美しいなぁ…。聴いてるとほっこりするわ〜。個人的には、間違いなく今までのアルバムの中では一番良いですね。てか、相当良いです。はい、良作!!!

October 03, 2010

Disc Review #447

discreview447.jpgCerulean - Baths
今年、Mu-nestから1stアルバム(Disc Review #411)をリリースした[Post-Foetus]ことWill Wiesenfeldが、新たな名義Bathsとして、なんとAnticonから作品をリリース。
重くタイトに打たれるドタバタと荒めなヒップホップビートと、フィールドレコーディングスや歌と共に奏でられるポップでキャッチーな優しく穏やかなシンセメロディー。
いや〜まさか[Post-Foetus]の人からこの音が出るとは思ってもみなかったので、正直ビックリしましたね。まぁ[Post-Foetus]っぽい雰囲気のメロディーもあるんですが、全体的にポップ感がグッと増しています。ちょうど良い派手さのメロディーと、いかにもAnticonらしいザックリと活き活きしたヒップホップビートで構成されていて、聴いていてとても清々しく気持ちがいいです。捨て曲ないし。
正直[Post-Foetus]よりこっちの名義のほうが全然好きだわ。こういうストレートで分かりやすい作品はいいね。良作です。