May 21, 2012

Disc Review #490

discreview490.jpgMinutestatic - Dalot
ギリシャ人女性アーティストMaria PapadomanolakiによるDalotのセカンド・アルバムが前作(Disc Review #451)と同じく、n5MDからリリース。
グリッヂ混じりのブレイクビーツや、レーベルオーナーMike Cadoo(Bitcrush)による生ドラムの控えめなリズムに、ディレイギターやシンセによるドローンサウンドがユラユラと浮遊し曲に広がりを持たせ、程良くポストロックやシューゲが混ざったアンビエント〜エクスペリメンタルなアルバムです。
ん〜まぁ…前作の延長線上な感じですかね。リズムもメロディーもあってないような感じなので、アンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタルなアルバムだと思ってもらっていいと思います。たまにガツンとリズムがあったりしますが…。
昔に比べるとドローンな音って聴けるようになったんだけど、こういう暗めなドローンはやっぱり若干苦手かも…。あまり差はないんだけど、個人的には前作のほうが好きかなぁ…。

May 17, 2012

Disc Review #489

discreview489.jpgFever Dream - Alias
前作(Disc Review #336)から3年ぶりの通算6作目となるAliasのフルアルバム。Anticonから。
ゆっくりと大胆にリズムを刻むぼんやりと霞がかったアブストラクト〜ダウンビートに、ヴォイスサンプルを混じえた、ハウス〜ファンク〜エレクトロなどどこか懐かしさを感じる上モノが乗っかり、とてもグルーヴィーでサイケデリックな作品に仕上がっています。
Aliasって、キレの良い大胆なブレイクビーツに哀愁漂う美メロディーという印象で、個人的に大好きな音なんですが、今作はもっと泥臭いというか…。なんですかねぇ…全体的にローファイっぽさが強くなって、音(特にメロディー)がぼやけちゃってる感じがするんだよなぁ…中途半端というか。格好いいなぁって思う所もあるんだけど、何かいつものAliasに比べると物足りない感じがする。
あと、何となくMachinedrumの新作(Disc Review #485)に似てる感じもするんだよなぁ…。ダブステップの影響とか受けてるのかねぇ?ダブステップ嫌いだからよく分からんけど。

May 11, 2012

Disc Review #488

discreview488.jpgflumina - fennesz + sakamoto
FenneszことChristian Fenneszと坂本龍一によるコラボプロジェクトfennesz + sakamotoの"Cendre"以来4年ぶりとなるアルバム(2枚組)です。
ユラユラと浮遊しながらゆっくりと広がってゆくノイズ混じりのデリケートなドローンサウンドの中で、一音一音力強く時に儚げに奏でられる美しく繊細で感傷的なピアノの音色が優しく響き渡り、メランコリックな極上のドローン・アンビエントな世界を創り上げています。
何かもうFenneszと坂本龍一そのまんまって感じのほぼドローンサウンドとピアノだけの構成なのに、ものすごくドラマティックで迫力もあり温かみも感じて、音に身を委ねながらディープな音世界に引き込まれていく感じがなんとも心地良いんです。最高です。良盤です!
ちなみに、去年はほとんどブログの更新が出来ず、年末恒例の年間ベストもやれなかったんですが、実はこのアルバム、個人的に去年最も好きなアルバムだったりします。(去年の年間ベストはecrn awardさんのほうに上げさせてもらってますので、興味のある方はそちらで…。)