October 31, 2012

Disc Review #502

discreview502.jpg Technotonanica - Fredricson
1st(Disc Review #381)も世界各地で話題になったMasahiro ArakiによるソロプロジェクトFredricsonの2ndアルバム。いつもお世話になっているCDショップLinus Recordsさん主宰のレーベルPrecoよりリリース。
リズミカルにリズムを刻む緻密に組み立てられたブレイクビーツに、メロウでポップなメロディーが静かにジワジワと広がっていきます。
前作に比べるとミニマルっぽくて若干地味な印象を受けた。ん〜…地味というか中途半端…?ビートも上モノもあまり印象に残らないんだよなぁ…。まぁ、Geskia!やM-Kodaなど最近の日本人エレクトロニカらしい音で聴きやすさはあるんだけどね。聴いてて核となるような引っかかりが欲しい気もするんだよなー。

September 12, 2012

Disc Review #501

discreview501.jpgA Little Fable - Aspidistrafly
さぁ、500番台スタートです!張り切っていきましょう!ということで、haruka nakamuraいろのみFJORDNEなどの日本人もリリースしているレーベルKitchen.を主宰しているシンガポールの男女デュオAspidistraflyの2ndアルバムです。
優しく爪弾かれる温かくしっとりとしたフォーキーなアコギのメロディーと、繊細なストリングスやピアノの音色。そして微かに聴こえるノイズ混じりのドローンサウンドと吐息のような歌声が曲を包みこみ、とても温かみのある哀愁漂うフォーク・アンビエントな音世界です。
見事なまでに最初から最後まで同じテンションですが、こういうフォーキーな音はたまに聴くと沁みる入りますね。haruka nakamuraとかschole辺りの音丸出しなので万人ウケはしそうです。まぁ可もなく不可もなくって感じかなぁ。

September 11, 2012

Disc Review #500

discreview500.jpgEleventhfloorrecords - Eleventhfloorrecords
何気なく始めたブログも今年で9年目。最近じゃ数カ月に1〜2枚しかレビューできてないので、ほとんど閉鎖してるようなもんですが、それでもチェックしにきてくれている人がいるようで、ホント嬉しい限りです。ありがとうございます。そんなAIRs:BLOGもとうとうCDレビュー数が500枚になりました!ねーんか、ホント飽きもせずに続けてるなーと、我ながら感心するよ…。まぁ、これからもマイペースに続けていく予定ですので、引き続きよろしくお願します。
さて、記念すべき500枚目は…スウェーデンの男性2人組Eleventhfloorrecordsのデビューアルバム。n5MDからですね。てか、これリリース去年だっけ…?
ドタドタとリズミカルにリズムを刻むブレイクビーツに、綺羅びやかなシンセによるメロディーとノイジーなギターサウンド、そして霞んだヴォーカルが浮遊し、n5MDっぽいメロディアスなエレクトロニカ〜シューゲイズサウンドです。
一聴、エレクトロニカな繊細さもあるしシューゲやポストロックっぽい壮大さもあるんだけど、変な古臭さをプンプン感じるんですよね。エレクトロっぽさというか。個人的にそれがちょっと引っかかるんですけど、まぁn5MDらしくビートもしっかりしてるしメロも綺麗なので悪くはないと思います。

August 06, 2012

Disc Review #499

discreview499.jpgGYU - Tyme. x Tujiko
エレクトロニカ界の歌姫ツジコノリコとヤマダタツヤ a.k.a Tyme.によるユニット"Tyme. x Tujiko"の1stアルバム。
Tyme.による繊細かつ大胆に打たれる力強く豪快なブレイクビーツに、ツジコノリコによるどこかゾクゾクする不思議なキュートさとポップさのある歌が乗っかり、暗くて明るい、独特な音世界を創り上げています。
ツジコノリコはもちろん知っていたけど、彼女の歌をちゃんと聴いたのは初めてかも。まぁ、すごく独特な歌声&歌詞なので、どんな音でも彼女の歌が乗っかれば大体がツジコノリコの世界になっちゃうと思うんだけど、それでもTyme.の骨太な音はしっかりと存在感もありすごく格好いいと思う。
けど、やはり後半に連れてツジコノリコ色がどんどん強くなっていきますw。ザックリなブレイクビーツにポップな歌の1曲目はすごくいいんだけどねー。

July 23, 2012

Disc Review #498

discreview498.jpgSave Your Season - Mint Julep
HeliosGoldmund名義などでお馴染みのKeith Kennifと、彼の奥さんHollie Kenniffによる夫婦ユニットMint Julepの2ndフルアルバムがVillage Greenからリリース。
ゆったりとリズミカルにリズムを刻むシンプルなブレイクビーツ〜4/4ビートに、シンセやギターなどによるキャッチーでドリーミーなメロディーと、優しく儚げに歌い上げるHollieの繊細な歌声。
まぁ、曲作ってるのは恐らくKeith Kennif a.k.a Heliosなのでメロディーはさすがに綺麗ですね。奥さんの声もすごく透き通った声をしていて、旦那の作る音にとても合っています。何かもう言うことないくらいの王道な音です。ドリーミー・ポップなエレクトロニカって感じかな。普通にいいですよ。
何となくこのアルバム(Disc Review #145)に似てる気がしないでもない…声とか。

July 18, 2012

Disc Review #497

discreview497.jpgSelected Moments Vol.1 - Sense
これまでNeo Ouija, u-cover, Merck, Cactus Islandなどからリリースしているオーストラリアのアーティスト、Adam RaisbeckによるSenseのフルアルバムがPsychonavigationからリリース。
綺羅びやかで美しく繊細なシンセのメロディーが、微かなシンセベースと共にゆらゆらと浮遊しながらゆっくり響き渡る、メロウなミニマル・アンビエントな作品です。
Senseって、これまでにリリースしてきたレーベルを見てみてもわかるように、王道なエレクトロニカって印象のアーティストだけど、今作は見事にビート無しです。しかし、全体を包み込む壮大で物静かなアンビエント空間で響き渡る優しく美しいメロディーの気持良さって言ったらもう…涙出ますよ。一音一音とても美しく構成もシンプルなんだけど、ものすごくドラマティックな世界観です。

Disc Review #496

discreview496.jpgUnspoken - Hior Chronik
マレーシアの優良レーベル Mu-Nestからリリースされた、ギリシャのHior Chronikのフルアルバム。
ジリジリしたグリッヂノイズと共に、ゆらゆらと揺らめく優しく美しいシンセサウンド。そこにゆっくりと丁寧に奏でられるピアノやストリングスなどによる儚いメロディーが静かに響き渡り、穏やかでドリーミーなエレクトロニカ〜アンビエント〜ポストクラシカルなサウンドを展開しています。
基本的にビートはありませんが、繊細な電子ノイズとクラシカルな生音が見事に混ざり合い、優しく柔らかい世界観で聴いていてとても心地良いです。メロディーはもちろんなんですが、何だか妙にノイズが気持ちいいんですよね。美しく儚い世界…泣けます。。。

July 13, 2012

Disc Review #495

discreview495.jpgDive - Tycho
Gammaphone Recordsという自主レーベルからリリースした1stが、Merckから再発され、Merck閉鎖後はGhostly Internationalに移りシングルやデジタルリリースをしていたScott HansenによるTychoの2ndが、Ghostly Internationalからリリースされました。
ゆったりと柔らかく伸びやかにリズムを刻むブレイクビーツに、ギターやシンセによる牧歌的で緩やかなドリーミーでほんのりシューゲなメロディー。
まぁ、これまでと作風は殆ど変わりません。優しく柔らかいシンセのメロディーにシンプルなブレイクビーツという、超ど真ん中エレクトロニカですが、何か一音一音に個性がありすぎて…っていうか使ってる音が全て似てて後半若干飽きてくる…。まぁ、1st同様メロディーも綺麗だし構成も悪くないので買っても損はないと思います。

July 10, 2012

Disc Review #494

discreview494.jpgResistance is Beautiful - Bvdub
このアルバム入れて去年だけでも4枚、今年は自分の知る限りだと…2枚かな?かなりのハイペースでリリースし続けているBrock Van WeyによるBvdub、これは去年Darlaからリリースされたフルアルバムです。
ザラザラした重みのある控えめなアブストラクトなブレイクビーツ〜四つ打ちに、シンセやギターによる清らかで冷たいサウンドが何重にも重なり、優しく美しい壮大な音空間が揺らめきながらジワジワと広がっていく極上のミニマルダブ〜アンビエントな世界です。
前作(Disc Review #464)もだいぶ良かったけど、今作もだいぶ良いですw。若干ハウスっぽいムーディーさなんかが感じられて前作より音が柔らかくなった感じがする…けど、基本的にはいつも通りの感傷的で冷たい雰囲気です。
個人的に彼ってノンビートなアンビエントっていうイメージが強くあるんだけど、もうすっかりこっち路線で定着してる感があるよね。リズムも上モノもホントにシンプルな作りで無駄がなくスッと耳に入ってくる感じがします。長尺な曲が苦手な自分も最後まで飽きずに気持よく聴けるし。良盤。

June 19, 2012

Disc Review #493

discreview493.jpgNorthern Birds - Polar M
Ian Hawgood主宰のレーベルHome NormalのサブレーベルNomadic Kids Republicからリリースされた、京都在住のムラナカマスミによるソロ・プロジェクトPolar Mの1stアルバム。
ゆるやかに奏でられるグリッヂ混じりのアンビエントなシンセサウンドに、ピアノやギターによる美しく澄んだ音色のメロディーが響き渡り、音色も少なくとてもシンプルな構成だけどすごく壮大で美しい音空間を作り出しています。
リズム要素ははほとんどなく、ギターとピアノによるメロディーが中心な構成です。だけど意外とノイズっぽくてノスタルジックさもあるから、生音のメロディーがとても引き立っていて曲全体の雰囲気がすごくイイです。シンプルだけどホント綺麗な音ですね。ユラユラと気持ち良いアルバム。

June 04, 2012

Disc Review #492

discreview492.jpgTo Destroy A City - To Destroy A City
未だに去年リリース分のレビューが終わりませんよ。あと10枚くらいある…。そして、今年まだ数枚しかCD買ってなくて買う予定CDリストを付けているんだけど、ざっと40枚くらいある…。
はい、シカゴの3ピース・バンドTo Destroy A Cityのデビュー・アルバムがn5MDよりリリース。
伸びやかな生ドラム〜打ち込みビートが緩やかで暖かいリズムを刻み、響き渡るノイズギターの中でシンセやギターによる美しくクリアなメロディーが力強く壮大に奏でられ、n5MDらしいポストロック〜シューゲイズサウンドを展開しています。
何かもうアンビエントな空間でポストロックを奏でてる感じのいかにもn5MDって感じの音ですね。すごく壮大な世界観だしメロディーもキレイだし決して悪くないんだけど、ちょっとどの曲もゆったりし過ぎて単調かなーと。どの曲も一緒に聴こえちゃうみたいな。まぁ、n5MD好きなら買っておいて間違いはないけどね。

Disc Review #491

discreview491.jpgDelirium Portraits - Tobias Lilja
前作(Disc Review #228)から約4年ぶりとなるスウェーデンのアーティストTobias Liljaによる3rdフルアルバムが、前作と同じくn5MDよりリリース。
ぼんやりと煙たく籠ったような4つ打ち〜パーカッシブなアブストラクトビートに、ピアノやシンセによるしっとりしたムーディーなメロディーとネチっこい歌。
個人的に前作は(特に声が)生理的にダメで、彼の音楽はちょっとトラウマになってたんですが、今作はリズムもメロディーもしっかりしてて意外と聴けましたw。
まぁ前作の陰気な雰囲気は残ってはいるんですが、ビートも結構リズミカルだったりメロディーもムーディーなハウスっぽさがあるので、思いの外ポップで聴きやすくなってますね。特に8曲目の音や展開は格好良かったりもしますし。

May 21, 2012

Disc Review #490

discreview490.jpgMinutestatic - Dalot
ギリシャ人女性アーティストMaria PapadomanolakiによるDalotのセカンド・アルバムが前作(Disc Review #451)と同じく、n5MDからリリース。
グリッヂ混じりのブレイクビーツや、レーベルオーナーMike Cadoo(Bitcrush)による生ドラムの控えめなリズムに、ディレイギターやシンセによるドローンサウンドがユラユラと浮遊し曲に広がりを持たせ、程良くポストロックやシューゲが混ざったアンビエント〜エクスペリメンタルなアルバムです。
ん〜まぁ…前作の延長線上な感じですかね。リズムもメロディーもあってないような感じなので、アンビエント〜ドローン〜エクスペリメンタルなアルバムだと思ってもらっていいと思います。たまにガツンとリズムがあったりしますが…。
昔に比べるとドローンな音って聴けるようになったんだけど、こういう暗めなドローンはやっぱり若干苦手かも…。あまり差はないんだけど、個人的には前作のほうが好きかなぁ…。

May 17, 2012

Disc Review #489

discreview489.jpgFever Dream - Alias
前作(Disc Review #336)から3年ぶりの通算6作目となるAliasのフルアルバム。Anticonから。
ゆっくりと大胆にリズムを刻むぼんやりと霞がかったアブストラクト〜ダウンビートに、ヴォイスサンプルを混じえた、ハウス〜ファンク〜エレクトロなどどこか懐かしさを感じる上モノが乗っかり、とてもグルーヴィーでサイケデリックな作品に仕上がっています。
Aliasって、キレの良い大胆なブレイクビーツに哀愁漂う美メロディーという印象で、個人的に大好きな音なんですが、今作はもっと泥臭いというか…。なんですかねぇ…全体的にローファイっぽさが強くなって、音(特にメロディー)がぼやけちゃってる感じがするんだよなぁ…中途半端というか。格好いいなぁって思う所もあるんだけど、何かいつものAliasに比べると物足りない感じがする。
あと、何となくMachinedrumの新作(Disc Review #485)に似てる感じもするんだよなぁ…。ダブステップの影響とか受けてるのかねぇ?ダブステップ嫌いだからよく分からんけど。

May 11, 2012

Disc Review #488

discreview488.jpgflumina - fennesz + sakamoto
FenneszことChristian Fenneszと坂本龍一によるコラボプロジェクトfennesz + sakamotoの"Cendre"以来4年ぶりとなるアルバム(2枚組)です。
ユラユラと浮遊しながらゆっくりと広がってゆくノイズ混じりのデリケートなドローンサウンドの中で、一音一音力強く時に儚げに奏でられる美しく繊細で感傷的なピアノの音色が優しく響き渡り、メランコリックな極上のドローン・アンビエントな世界を創り上げています。
何かもうFenneszと坂本龍一そのまんまって感じのほぼドローンサウンドとピアノだけの構成なのに、ものすごくドラマティックで迫力もあり温かみも感じて、音に身を委ねながらディープな音世界に引き込まれていく感じがなんとも心地良いんです。最高です。良盤です!
ちなみに、去年はほとんどブログの更新が出来ず、年末恒例の年間ベストもやれなかったんですが、実はこのアルバム、個人的に去年最も好きなアルバムだったりします。(去年の年間ベストはecrn awardさんのほうに上げさせてもらってますので、興味のある方はそちらで…。)

April 15, 2012

Disc Review #487

discreview487.jpgScintilli - Plaid
映像作家ボブ・ジャロックとの共作(Disc Review #186)後、最近ではサントラなどでの活動が目立っていたWarpの大御所Plaidが「Spokes」以来8年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリース。
緻密に組み立てられたブレイクビーツに、彼ら特有のインテリジェンスな雰囲気を持つ美メロディーがキラキラと降り注ぎ、細部まで計算しつくされ構成された繊細で高クオリティなトラックが満載のアルバムに仕上がっています。
これまでのアルバムの中では一番地味…というか、すごく控えめ?な感じがしましたね。なので若干物足りなさはあるんだけど、やっぱり技術とかセンスはそこら辺のアーティストとは比べ物にならないほどの高さ。何かもう安定しまくっちゃってるというか…。流石です。ライブも最高でした。

March 06, 2012

Disc Review #486

discreview486.jpgAll That Is Solid Melts Into Air - Aerosol
ManualSyntaksらと共にLimpとして活動していたRasmus RasmussenによるAerosolの、2006年にUnlabelからリリースされていたデビューアルバムがボーナストラックを加えてn5MDより再発。てか、これCD-Rなんですよね。
ゆったりと優しくリズムを刻むブレイクビーツと、ディレイのかかりまくった柔らかいギターの美メロディーが、ゆらゆらと揺らめくアンビエント空間の中で響き渡り、とても心地良いドリーミーな世界を創り上げています。
2nd(Disc Review #392)よりも地味というかキラキラしたシューゲっぽさはなく、すごく穏やかで柔らかいほのぼのとしたポップ〜アンビエント〜エレクトロニカな作品。2nd同様、特に書くこともないくらいシンプルなアルバムです。

March 01, 2012

Disc Review #485

discreview485.jpgRoom(s) - Machinedrum
Merckが閉鎖してからはあまり表に出てなかったようですが、最近ではPraveenとのユニットSpalcureとしても活動していて、なんと!タイコクラブにも出演が決定してるとか…。そんなTravis StewartことMachinedrumNormrexからの"Want To 1 2?"以来となるフルアルバムをPlanet Muからリリース。
ドカドカと疾走するドラムンベース〜ブレイクビーツがトライヴァルなパーカッションと共にリズミカルにリズムを刻み、男女ヴォイスが散りばめられたソウルフルでファンキーな雰囲気が漂う少しムーディーなシンセメロディーが乗っかったダブ・ステップなアルバムに仕上がってます。
色んなブログなどで見る"2011年ベスト"的なアレにこのアルバムを挙げる人が多くて正直疑問でした。何でそんなに評価が高いんだろうか…とw。まぁ、大半の人がイイって言ってるんだからイイんでしょうけど、なーんかつまらなくないですかw?何がイイのかどこがイイのか全くわからないw。自分はやっぱりダブ・ステップがダメだわ…。1stや2ndのほう全っ然いいと思うんだけどなー。

February 16, 2012

Disc Review #484

discreview484.jpgAfter Noon - Melorman
Symbolic Interactionからの前作(Disc Review #407)から約2年ぶりとなるAntonis HaniotakisによるMelormanの3rdアルバムがSun Sea Skyからリリース。てか、これリリースされたのって去年の夏だったっけ…。
柔らかく角の丸いミドルテンポなブレイクビーツに、澄んだ美しさのあるIDMメロディーが静かに奏でられ、曲全体を浮遊するアンビエントサウンドがゆっくりと優しく包みこみ、少し淡く懐かしさを感じるドリーミーな音世界が広がっています。
何かもうこれ以上ないってくらい優しく柔らかい音ですね。刺がなく丸っこい音で音数も多くないし構成もものすごくシンプルだからちょっと物足りなさを感じるけど、個人的にはすごく好きな音です。前作よりも音に角がなくなった気がする。良盤てほどじゃないけどとても心地良いです。

February 14, 2012

Disc Review #483

discreview483.jpgThe Sounds Fade Away at Morning - Niha
とっても素晴らしかったデビュー作(Disc Review #401)から約2年、Nihaの2ndアルバムがintroducing!からリリース。
優しくゆったりと控えめなリズムを刻むブレイクビーツ〜4つ打ちに、彼の真骨頂でもあるポップで壮大なピアノによる美メロディーがキラキラと降り注ぎ、ドラマティックでファンタジーな世界を創り上げています。
前作同様、美メロディーがぎっしり詰まったアルバムでとても濃い内容なんですが、前作に比べると若干まとまり過ぎちゃってる感じもしないでもない。音色も展開もパターン化して聴こえちゃうのは自分だけでしょうか?まぁメロディーもめちゃくちゃ好みだし決して悪くないんだけど、何か前作のほうがいい意味で雑さとか大胆さがあったから聴いてて楽しかったかもしんまい。

February 13, 2012

Disc Review #482

discreview482.jpgA Shared Rainbow - Low in the Sky
オハイオ州の3人組Low In The Skyの、2007年作の前作(Disc Review #263)以来4年振りとなる3rdフルアルバム。Abandon Building Recordsから。
ゆったりと打たれる重めのブレイクビーツに太くグルーヴィーなベースが絡み、ギターやピアノ、アナログシンセやストリングス、木管楽器などなど…様々な生楽器によるポップでキラキラした温かみのあるオーガニックなメロディーが降り注ぎ、多幸感満点なトラックが満載です。
前作はもっと泥臭いというか、落ち着いた雰囲気のHipHopなアルバムでしたが、今作は完全にポップですね。でも作風をガラっと変えた感じでもなく、芯にはしっかりと彼ららしさがあるのでポップな音の中にも深みがあります。メロディーもホント綺麗だしね。

February 12, 2012

Disc Review #481

discreview481.jpgOwn Your Ghost - 13&God
どうも、ご無沙汰しまくってます。てか、明けましておめでとうございます。
去年は完全にブログを放ったらかしにしてしまいました。すみません。。。別に音楽に興味が無くなってしまったということでは決してないので…。ただ単に時間が(お金も)ありませんのです…。今年も去年と同じようなペースになると思いますが、地味に続けていこうかと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。しばらくは去年レビューできてない盤の紹介が続くと思います。ということで、今さらながらコチラ。
ThemselvesとThe Notwistによるユニット、13&Godの6年ぶりとなるアルバム。AlientransistorAnticonの共同リリース。(ホント今更感が半端なくてすみません…)
ゆったりとリズミカルにリズムを刻むブレイクビーツに、アコギやピアノなどなど穏やかで心地良い音色豊かなメロディー、そしてMarkus Acherのメランコリーな歌とDoseoneによる鋭くも優しいラップが見事な相乗効果を生んでいて、1st(Disc Review #074)同様素晴らしいポップアルバムに仕上がっています。
何となくThe Notwistの要素のほうが強く出ていて、1stよりもポップになってる感じはしましたけど、ちゃんとThemselvesらしさも随所に散りばめられていてポップすぎないホント絶妙なバランスだなーと。。。
いや〜相変わらずな才能の持ち主です…この人達。良盤。

October 16, 2011

Disc Review #480

discreview480.jpgEn Garde - Puzzle Muteson
Bjork、mum等のプロデュサーでもあるValgerir SigurdssonのレーベルBEDROOM COMMUNITYより、イギリス出身のシンガーソングライターTerry Magsonのソロ・プロジェクトPuzzle Mutesonのファーストアルバムがリリース。
ゆる〜く優しく奏でられるアコギ、ピアノ、ストリングスなどによるフォーキーでメランコリーな温かく切ない泣きメロディーに、中性的な声で優しく語りかけるように歌う切ないヴォーカルが乗っかり、どこまでも優しく切ない雰囲気に包まれたアルバムに仕上がっています。
この人の声の質感、とても心地良いですね。何となくSigur RosのJonsiっぽくも聴こえますが。あと、メロディーがすごくいい。ほとんど弾き語りに近いくらい音数は少ないんだけど、すごくメロディーが際立ってる。だけど、歌の邪魔をしていない絶妙なバランスです。Mohna(Disc Review #431)の男性verって感じかな?良盤です。

October 15, 2011

Disc Review #479

discreview479.jpgThe Rules of Another Small World - M. Ostermeier
昨年リリースされたミニアルバム(Disc Review #432)で彼の音を初めて聴いてから、もうすっかり彼の虜です。
はい、Marc OstermeierことM.Ostermeierの2ndフルアルバムが、前作(Disc Review #450)同様、自身のレーベルWords On MusicのサブレーベルTenchからリリースです。
チリチリプチプチとした微かなノイズ混じりの繊細な電子音がゆっくりと静かに流れ、優しく柔らかく奏でられるピアノやギターによる美しすぎる音色が楽曲に見事に溶けこみ、これ以上無い美しく優しいアンビエント空間が広がっています。
毎回言ってますが、ドローン〜アンビエントな雰囲気にピアノの美メロという彼の作風は個人的に本当ドツボです。尚且つ今作はピアノのメロディーがより際立っている感じがしました。今まで通りのアンビエントな雰囲気に、若干クラシカルな音が増したような…。
もう文句の付けようがないくらい素晴らしいです…(涙

September 30, 2011

Disc Review #478

discreview478.jpgThe Finding - Dreissk
どうも、ご無沙汰しております。ここのブログもいよいよ閉鎖か!?などと自分で勝手に騒いでいるんですが、たまに息を吹き返します。いや〜もうレビューの仕方忘れました。
ということで、だいぶ前ですが、n5MDからWinterlightと同時にリリースされたドイツのKevin PatzeltのプロジェクトDreisskのデビューアルバム。
ざらついた空間系シンセサウンドがゆっくりと壮大に広がり、その空間の中でゆったりと荒く刻まれるアブストラクトなリズムと、ノイジーでスペーシーなシンセ、ギター、ピアノなどの音色が反響し合い、独特の雰囲気を醸し出すダークアンビエント〜インダストリアルな世界を奏でています。
初め聴いたとき、ノイズだらけの暗めのアンビエントって印象がすごく強くてあまり良く聴こえなかったんですが、何度か聴いてくうちに意外と生音をたくさん使っていて暗いだけじゃなくちゃんと温かみもある音してるな〜と気付かされました。
雰囲気的にはsubtractiveLADをもっとノイジーにした感じかな?ビートのある曲はBitcrushっぽかったりもします。なかなか気持ちいいですね。

August 20, 2011

Disc Review #477

discreview477.jpgHope Dies Last - Winterlight
イギリスのTim Inghamによるソロプロジェクト、Winterlightの1stアルバムがn5MDからリリース。てか、これリリースされたのいつだっけ?紹介が遅くなりました…。
緩やかにゆっくりゆったりリズムを刻む温かいダウンビート〜ブレイクビーツに、シンセによるドリーミーなメロディーがキラキラと降り注ぎ、アルバム全体がこれ以上無いくらいの幸福感で溢れかえっています。
ManualやSyntaksやウルリ君などのエレクトロニカ〜シューゲイザーといった感じで、すごく心地良く美しい世界観ですね。まぁ、個人的にはちょっと王道過ぎて引っかかるものがあまりなかったってのが正直な感想…。もうちょい変化があってもいいかな〜って。けどまぁn5MDからなので…決して悪くはないです。

July 19, 2011

Disc Review #476

discreview476.jpgAn4rm - Fugenn & The White Elephants
Shuji SaitoによるソロプロジェクトFugenn & The White Elephantsの1stアルバムがPROGRESSIVE FOrMよりリリース。
網の目のように張り巡らされた冷たくて温かい繊細で鋭く尖ったブレイクビーツに、ピアノやシンセによるとても優しく少し冷たいアンビエントな雰囲気の美メロディーがゆっくりゆっくり広がっていき、温かく心地良い雰囲気のアルバムに仕上がっています。
曲自体はFunckarmaを彷彿とさせる硬質で尖ったビートを主体としているんですが、不思議とものすごくメロディアスなんですよね。何ていうか、シンセなどによるメロディーとは別に、ビートからもメロディーを感じるんですよ。あと、すごく複雑で難しいことしてるように聴こえるけど、よく聴くと構成自体はすごくシンプルで聴きやすく、素直に格好いいです。
こういう音を出す日本人て今までいなかったんじゃないかなー?何だかすごい才能を感じます。これは聴いたほうがいいです。間違いなく良盤。

June 30, 2011

Disc Review #475

discreview475.jpgmOss - M-Koda
どうも。お久しぶりです。すっかり放置サイトになってます…。あー全然更新する時間がないのですよ。ちょっとこのまま続けられないようなら閉鎖も考えてます。うぅぅ…(泣
さて、これ聴いたときの衝撃もだいぶ冷めてしまったのですが、このレビュー書くのに聴き直したら…やっぱりイイですね〜!
仙台在住のアーティストM-Kodaの1stアルバムが、ここんところ絶好調なLiquid Note Recordsからリリース。
テンポよくリズミカルにリズムを刻むブレイクビーツが太く柔らかく響き、そこにキャッチーでメロディアスでドラマティックなメロディーが乗っかり、日本人らしいエレクトロニカなアルバムに仕上がっています。
いや〜この人が奏でるメロディーは、一聴どこにでもあるようなストレートで分かりやすいポップなメロディーに聴こえるんだけど、どこかシュールだったりおセンチだったり…何かひとクセあるんだよな〜。聴いたことあるようで無い独特な世界観を持ってるアーティストですね。今後にも期待大!良盤!

May 31, 2011

Disc Review #474

discreview474.jpgSaccharine Morning - Enabl.ed
前回のレビューから1ヶ月以上も経ってしまった…。とにかく更新する暇が無くて…うぅ…(泣
さて、久しぶりのレビューですが、これだいぶ前に買ったCDですね…。NYのアーティストJimmy BatistによるEnabl.edのアルバム。Global Vortexからです。
ノイズ混じりの鋭く尖ったIDMビートが複雑に入り組みながらリズミカルにリズムを刻み、透明感のある繊細でドラマティックなシンセによる美メロディーが乗っかり、まさに王道なIDMアルバムに仕上がっています。
うんうん、格好いい。ザックリとしたゴリゴリなIDMビートにクリアな美メロという、もう間違いない組み合わせで特に言う事ありません。メロディーのセンスもすごく好みだし。
ビートの感じとか、何となくFunckarmaっぽく聴こえるけど、あそこまで鋭くなくもう少し丸みがあるというか温かみがあるのですごく聴きやすかったりもします。はい、普通に良盤です。

April 16, 2011

Disc Review #473

discreview473.jpgMusic for My Love - Ex Confusion
u-coverの限定CD-Rシリーズで知った日本人アーティストAtsuhito OmoriによるEx ConfusionのCD-R EPがUKのSomehow Recordingsからリリースです。
ゆっくりと穏やかに浮遊するクリアで柔らかいシンセサウンドが何重にも重なり優しく反響し合い、とても美しく大らかで心地よい極上のアンビエントワールドを作り上げています。
アンビエントというよりは明るめのドローンって言った方が分かりやすいかも?だけどドローンっぽくないドリーミーさやノスタルジックさなどの温かみみたいなものが感じられて、とてもシンプルで心地よいです。ドローンとアンビエントの良いとこ取りな感じ。散歩中に聴くのがオススメ。周りの風景とのシンクロ率が半端無いです。
てか、個人的にもここまでドローン寄りな音が聴けるようになってて、ちょっと驚いていますw。

March 31, 2011

Disc Review #472

discreview472.jpgKindred - subtractiveLAD
この人ももう7枚目ですか。毎年1枚必ずリリースしてるから1st(Disc Review #063)からもう7年ってことか。早いな〜。。。てことで、n5MDの看板アーティストのもう1人Stephen HummelによるsubtractiveLADの新作です。
ゆらゆら揺らめきながら響き渡るアンビエント〜ドローンサウンドに、輪郭のぼやけた曖昧なメロディーが絡み合い、ちょっと不思議な音空間を作り上げています。
これまで、IDMの1stからアルバムごとに少しずつアンビエント方向にシフトチェンジしていって、前作では見事に素晴らしいアンビエント作品を作り上げ、若干行き着いた感はしたけど、行き着いた先がこれかよ!ってツッコミを入れたくなるような今作ですねw。てか、まぁ新しい事をしているんでしょうけど、何もかもが中途半端で未熟な自分にはちょっと理解出来ないかな…w。てか、これからこっち路線なんですかね…?正直嫌だな〜。

March 26, 2011

Disc Review #471

discreview471.jpgJapanese For Beginners - Near The Parenthesis
すっかりn5MDの看板アーティストとなったTimothy ArndtによるNear The Parenthesisの5枚目となるアルバムがリリース。てか、もう5枚も出してるんだねー。
ゆったりと伸びやかにリズムを刻む優しく柔らかいブレイクビーツに、ピアノを中心とした美し過ぎるくらい美しいIDM〜クラシックなメロディーがキラキラと降り注ぎ、これ以上ないってくらい清らかで優しいアルバムに仕上がっています。
今作は特に上モノとリズムのバランスがちょうど良いなーと思いました。ビートがメロディーのちょっと後ろくらいにいるこの絶妙な位置関係により、美しいメロディーがより美しく聴こえるような気がする。メロディーが素晴らしいのは聴く前から分かってたけど、このビートのシンプル加減も絶妙ですね。
いや〜やっぱり彼は良いわ。毎回毎回同じ音で似た雰囲気のアルバムなんだけど、どのアルバムもちゃんと違く聴こえて尚かつ飽きがこないからすごい。そしてこれまでハズレがないという…。ある意味恐ろしいです。良盤!

March 21, 2011

Disc Review #470

discreview470.jpg2000-2010: The Golden Age of Consumerism - Port-Royal
さて、恒例のn5MD祭りですよ。ということで、まずはイタリアの4人組Port-Royalの2枚組編集盤アルバムがリリース。Disc-1は過去のレア音源や未発表曲などを集めたモノで、Disc-2は彼らが手掛けてきたリミックス集になります。
まずDisc-1ですが、太く重たいビートがドスンとゆっくり打ち付け、奥行きのあるノイジーな空間系シンセと、ギターなどによるポストロックな美メロディー。
過去音源とはいえクオリティの高さは相変わらずですね。基本構成はポストロックでそれをアンビエントサウンドが包み込むといった感じでしょうか。とても気持ちがいいです。最近の作品より構成も単純でメロディーもハッキリしているからすごく聴きやすいです。
Disc-2は…すみません…リミックスって好きじゃないのでレビューできるほど聴いてません…。

March 14, 2011

Disc Review #469

discreview469.jpgSlow Motion Breath Forward - Talik
地震・津波の被害に遭われた方々に、心からお見舞いを申し上げます。辛いと思いますが希望を捨てず頑張ってください。

Cory ZaradurとAndreas Adamsの2人組TalikのデビューEPがTycho Recordsからリリース。
ゆっくりゆったりとリズミカルにリズムを刻むノイズ混じりのブレイクビーツと、シンセやアコギを中心とした柔らかくとてもクリアで浮遊感のある優しいアンビエンスな美メロディー。
いや〜すごく優しい音ですね〜。優しく柔らかいメロディーが壮大な空間にふわっと溶けていく感じがします。グリッヂなエレクトロニカ〜IDMな音とアコースティックなメロディーのバランスも絶妙でとても心地よいですね。"ほのぼの"という言葉がピッタリな感じ。
エレクトロニカのシーンも昔はこういう音で溢れてたけど、今聴くと何だか懐かしく思えるね。あ、決して古臭いとかではないですよ。王道な音なのでまず間違いないかと思います。日本人が好みそうな音だし。普通に良いです。

March 06, 2011

Disc Review #468

discreview468.jpgAlien - Geskia!
前作(Disc Review #385)から1年半ぶりくらいですかね?Geskia!の3rdアルバムが術ノ穴からリリースです。
ズタズタに切り刻まれたブレイクコアなビートがドタドタと激しくリズムを刻み、伸びやかなシンセメロディーが曲に広がりを持たせます。
初めアルバム紹介のビデオクリップを見たとき、スゲー格好いいって思ったんだけど、実際聴いてみたらかなりブレイクコア色が強くて、ビート優先でGeskia!っぽいメロディアスな感じがあまりなく、あれ?みたいな…。ブレイクコアでも品のあるバルブさん系なら大歓迎なんだけど、どちらかというとベネスネ系だったので、ん〜…って感じでw。
彼はやっぱ1st(Disc Review #316)が出来過ぎだったね。だったらHipHopとかブレイクコアとかしないで、1stのまんまの音作りをしてればいいのに…とか思ったり思わなかったり。

February 12, 2011

Disc Review #467

discreview467.jpgInvisible Landscape... - mergrim
都内を中心に活動するアーティストmergrimの1stアルバムがLiquid Note Recordsからリリース。今回1stアルバムなんですが、クラブでのライブ活動やWEBやCMへの楽曲提供など、既にかなりのキャリアをお持ちの方です。
ザックリと荒々しく畳み掛けるように複雑なリズムを刻む繊細で奥行きのあるブレイクビーツと、冷たい温もりを感じる少し不思議な温度感のあるクリアな美メロディーが見事に絡み合った、極上のIDM〜エレクトロニカなアルバムに仕上がっています。
優しい雰囲気なのにどこか冷たさを感じる音で、何かすごく魅力的で引き込まれます。曲全体も細部まで丁寧に作られてるな〜っていうのが素人でも分かるくらい、かなりのクオリティの高さです。
日本人アーティストで「おっ!」って思ったアーティストはniha(Disc Review #401)以来かも。てか、メロディーの雰囲気とか若干nihaに似てるんだよね、あそこまでの派手さはないけど。うん、文句無しの良盤です!

February 03, 2011

Disc Review #466

discreview466.jpgS/T - Cepia
ほえ〜前作(Disc Review #266)からもう3年経つんだ。てか、レビュー番号が前作が"#266"で今作が"#466"だ!どーでもいい!
ということで、Huntley MillerによるCepiaの2ndアルバムが、今回はGhostly Internationalではなく、自主レーベルのCepia Musicからのリリースです。
小刻みにテンポよくリズムを刻むバウンシーなブレイクビーツと、クリアで清々しいIDMメロディーがゆったりと穏やかに響き渡り、とても温かい音色に包まれた優しいアルバムに仕上がっています。
リズムだけ聴くと結構ドタバタしてる感じなんだけど、全体的にはスッキリしていて良い意味ですごくシンプルな曲構成。何かもう少しクセがあってもいいんじゃね?って思っちゃうくらいストレートなIDM/エレクトロニカな内容です。

January 30, 2011

Disc Review #465

discreview465.jpgHidden Landscapes - V.A
どうもこんにちは。年明けてからあまりエレクトロニカ聴いてなくて、もう1月も終わっちゃいそうなんですが、やっと重い上に痛い腰を上げCDも買い始めたので、今年もAIRs:BLOGを始動させます。どうぞよろしく。
つーことで、今年一発目は、アンビエント〜エクスペリメンタルな音をリリースしているネットレーベルAudio Gourmetから初のCDリリースとなるコンピレーションアルバムが限定200枚でリリース。
温かみのあるノイジーなドローンサウンドがユラユラと揺らめきながら空間を埋め尽くし、その中でギターやシンセ、ピアノによる微かなメロディーが優しく奏でられ、ダークな雰囲気だけどとても心地よいドローン〜アンビエントな作品に仕上がっています。
前半は穏やかで温かいアンビエントな曲が続いててとても気持ちがいいんですけど、後半は一変してダークなドローンサウンドが中心で自分にはちょっと退屈…。だけど前半のアンビエント系のアーティストはなかなか粒ぞろいな感じなので、前半だけでも聴く価値は全然あると思いますよ。自分はM. Ostermeier目当てで買ったんですけどやっぱり素晴らしかったし、最近音沙汰無かったMaps & Diagramsもひょっこりいたりして、美しいアンビエントサウンドを聴かせてくれてます。てか、Maps & Diagramsはこっち路線に変更したのかな…?それはそれでちょっと寂しい気もするけど…。
やっぱりアンビエントっていいよね〜。ホント和むわぁ〜。今年もアンビエント漬けな年になりそうです♪

December 27, 2010

Disc Review #464

discreview464.jpgTribes at the Temple of Silence - Bvdub
中国在住のアメリカ人アーティストBrock Van Weyによるソロ・プロジェクトBvdubの新作がHome Normalからリリースです。つーか、Glacial Movementsからの前作から半年も経ってないよね?
曲全体を包み込む優しいアンビエントなシンセサウンドと微かなピアノの音色、そして弱めのミニマル・ダブなビートが壮大な音空間の中でゆっくりと浮遊しながら反響し合い、これ以上無いくらい美しく心地よいディープアンビエントな世界を作り上げています。
前作はほぼノンビートのアンビエントアルバムで、尚かつ今回はHome Normalからだったので、もしかしたらドローン色強くなっちゃってる…?とちょっと心配してたんですが…無問題でしたよ。冷たく美しいアンビエントサウンドと無機質で機械的なミニマルビートとの相性は…もう最高です。すごく聴きやすくなってるし。雰囲気的に分かりやすいところでいうとYagyaとかに近い感じかなー。
いや〜今年最後の最後に素晴らしい音を聴かせてくれた彼に感謝です。激良盤!

つーことで、2010年のレビューはこれにて終了です。お疲れさまでした!残すは2010下半期ベストと、年間アルバムTOP10。

December 26, 2010

Disc Review #463

discreview463.jpgReal To Reel - Part Timer
前作(Disc Review #273)から3年ぶりとなるJohn McCaffreyのソロプロジェクトPart Timerの3rdアルバムがLost Tribe Soundよりリリース。
ゆったりと静かにリズムを刻むドラムと、微かなノイズと物静かな女性ボーカル共にアコギやピアノによる儚く哀し気なメロディーが奏でられ、とても味わい深い落ち着いた大人な雰囲気のアルバムに仕上がっています。
前作に比べるとエレクトロニカな要素はだいぶ減って、アコースティックで少し泥臭いフォーキーな印象が強くなりました。今にも消えてしまいそうなくらい弱々しい音で、牧歌的な雰囲気もあるんだけどとにかく暗いです。まぁそんな暗さに泣きのメロディーはピッタリはまっちゃってます。音数は極めて少ないけどすごく丁寧に作られてる感じがするので、聴けば聴くほどよくなるアルバムですね、これ。

Disc Review #462

discreview462.jpgHer Strange Dreams - Harmonious bec
65daysofstaticなどをリリースするUKのMonotremeから日本人ユニットHarmonious becのデビューアルバムがリリースです。
ドタバタしたブレイクビーツ〜疾走感のあるドラムンベース、またゆったりとしたダウンビーツなど様々なスタイルのビートに、ズタズタに切り刻まれたアコギやピアノやシンセなどの音の破片を繋ぎ合わせたような荒々しいメロディー。
きらびやかで美しい音なんですけど意外と隙間多めで荒い作りです。う〜ん…上モノの複雑さに比べるとリズム要素が物足りないなーという印象を受けました。色々凝ったことやってる感じはするんだけど…。まぁメロディーは綺麗なので、もうちょい構成などに丁寧さがあったらすごく良くなる気がしたなぁ…と素人ながら思いました。

December 22, 2010

Disc Review #461

discreview461.jpgGrateful Goodbye - Yasushi Yoshida
ここのレーベルもコンスタントにリリースしてますね。個人的にとても好きなレーベルでもあるnobleよりYasushi Yoshidaの3枚目となるアルバムがリリースです。3枚目らしいですけど初めて聴きます…と思ったら、こちらのコンピ(Disc Review #221)に参加してたのね。
ヴァイオリンやストリングスなどによるオーケストラルな空間の中で、アコギとピアノを中心とした美しく優しいポジティブなメロディーが響き渡ります。
ビート要素はほとんどありませんが、その分メロディーで溢れ返ってますね。あとすごく丁寧に構成されてるなーと。音数はそんなに多くないのに隙間無く音が詰まってて聴き応えあります。
基本的にオーケストラルな構成・雰囲気だけど、ポストクラシカルな要素も少々感じられてなかなか良いですね。

December 20, 2010

Disc Review #460

discreview460.jpgSketch - いろのみ
また知らない間にリリースされてましたよ。柳平淳哉と磯部優によるいろのみの6枚目となるアルバムがkitchen.よりリリース。つーか5thアルバム聴いてないし…。
ポロン♪ポロン♪とゆっくりと流れるように奏でられる優しく静かなピアノの音色に、虫や鳥の鳴き声などのフィールドレコーディングスがそっと混ざり合い、シンプルながらとても美しいアンビエントサウンドを聴かせてくれています。
今作は、夏のささやきをサウンドで描写した作品らしいのですが、正直今年のあのクソ暑い夏を音で表現したら絶対にこんなに美しい音にはならないだろ〜って思っちゃうほど美しい音世界が広がっています。てか、今年の夏にこのアルバム聴けてたら幾分暑さも和らいでただろうなぁ…ってほど清涼感があり、とにかく透明度が半端ないです。ピアノが心地よ過ぎる…。
全5曲ってのがちょっと少なくて残念だけど、十分楽しめる内容ですよ♪

December 19, 2010

Disc Review #459

discreview459.jpgShark Carousel - Mrs Jynx
女性アーティストHannah DavidsonことMrs Jynxの2ndアルバムが、前作(Disc Review #323)に続きPlanet-Muよりリリースです。
弾むようにリズムを刻むミドルテンポなブレイクビーツに、クリアで奥行きのあるキラキラと輝くキャッチーでスペーシーなKettel系のポップメロディー。
こういうポップIDMな音はエレクトロニカ聴き初めの頃にたくさん聴いてたけど、今聴くと古臭く聴こえてしまうのは僕だけでしょうか…w?メロディーはすごくクリアで綺麗で好みなんですけど、前作同様何だか物足りない感じ。女性だからなのかちょっと優し過ぎるのかなー。決して悪くないんだけど、それにしても懐かしい感じの音だなぁ…w

December 05, 2010

Disc Review #458

discreview458.jpgThe Reconstruction of Fives - V.A
今年も相変わらず元気の良かったお馴染みのレーベルn5MDから10周年を記念したコンピレーションアルバムがリリース。n5MDはこれが今年最後のリリースかな?
えー今作は、n5MD所属のアーティストやn5MDがディストリビューターとして関わっているレーベルのアーティスト全12組が、ProemBitcrushLights Out AsiaLast Days...などなど、今のn5MDを代表するアーティストの楽曲をカバー&リワークした作品を集めたコンピになります。
ビートのあるIDMな曲はほとんどなく、ここ最近n5MDが得意としている?アンビエント〜エクスペリメンタルな楽曲で構成されています。
すごく気持ちのいいアンビエンスなトラックも数曲あるんだけど、ここまで色んなアーティスト集めてるんだから、もう少し色んな音聴かせてくれてもいいんじゃないかと…正直ちょっとガッカリだったなー。
まぁ、個人的にリミックスとか出来上がってるモノに再び手を加える行為があまり好きじゃないので、こういう企画物には初めからあまり惹かれませんけど、でもやっぱ何だかんだ言ってもn5MDだし10周年記念だし、リスナーとしては期待しちゃうじゃん?

November 23, 2010

Disc Review #457

discreview457.jpgHexadecagon - The Octopus Project
テキサスの4人組バンドThe Octopus Projectの4枚目となるアルバムがPeek-A-Boo Recordsからリリース。
ドタバタと大胆にリズムを刻む打ち込みビート〜生ドラムと、ピアノやシンセによるキラキラときらめくカラフルなメロディー。とてもポップなポストロック〜エレクトロニカなアルバムに仕上がっています。
ロックな大胆さや勢いとポップなキャッチーさが見事に合わさってて、そこに少しだけミニマルな要素も感じ、ザックリした作りの中にも繊細さが伝わってきます。別に珍しい感じの音でもないんだけどクオリティは高いと思います。DoshNetworksを足した感じかな。
てか、一曲目のテンションをずっと保てられてたらもっと良かったのにな〜とか思った。そういえばNetworksのアルバム(Disc Review #437)もそうだったな…w。

November 20, 2010

Disc Review #456

discreview456.jpgLike Green Grass Against A Blue Sky - Library Tapes
存在的にはポストクラシカルの代名詞的アーティストでもあるんですけど、個人的には今まであまりピンとこなかったLibrary Tapes。当ブログでも今作が初めてのレビューらしくて自分でもビックリしてます。(Danny Norburyとのユニット"Le Lendemain"はありますが…Disc Review #399)。ということで、David WenngrenによるLibrary Tapesの、自身のレーベルAueticからリリースされた5thフルアルバムのご紹介。
優しく柔らかい哀愁漂うピアノの音色と共に、フィールドレコーディングスとノイズが混ざったドローン/アンビエントなサウンドがユラユラと浮遊するドローン〜ポストクラシカルなアルバムです。
彼の作品てピアノメインではあるんだけど、あまりメロディーが浮き出てないというか…どこか実験的というか音響よりなところがあるんですよね。まぁ今作はわりとメロディー多めな気もするけど、やっぱりあまり好みじゃないなー。

Disc Review #455

discreview455.jpgRegen:Tropfen - Zazie Von Einem Anderen Stern
ドイツの女性アーティストMaike Zazie MaternによるZazie Von Einem Anderen SternのデビューアルバムがDrifting Falling Recordingsからリリース。
感傷的で哀し気な冷たく暗いピアノによるメロディーに、チェロやフィールドレコーディングスを組み合わせ、弱々しい微かな歌とグリッヂノイズを散りばめたポストクラシカルなアルバムです。
最近よく聴くポストクラシカルな作品とはちょっと雰囲気が違う感じがしました。何かね、聴いててゾクゾクする不気味さがあるんですよ…。このダークな世界観はとても好み。あと、すごく自由に音作りをしてる感じがして、良い意味で未完成っぽい荒さがあるんですよね。
良い悪いは別として、ポストクラシカルブームの中、デビューアルバムにしてここまで個性的な作品をリリースする彼女はとても才能のあるアーティストだと思います。今後がホント楽しみ。

October 31, 2010

Disc Review #454

discreview454.jpgDefragment - Andrew Hargreaves
The Boatsの片割れAndrew Hargreavesが、自身のレーベルLacies' Recordsからソロアルバムをリリース。
ゆったりと優しくリズムを刻むノイズ混じりのダウンビートに、ユラユラと揺らめく柔らかくデリケートでロマンチックな美メロディー。Danny Norburyがチェロで参加しています。
いや〜和むね。基本的にはThe Boatsとそう変わらないけど、The Boatsより構成がザックリしてる気がする。音と音の隙間が多いというか。あと音響的というか実験的な要素があまりなくメロディーもわりと輪郭がハッキリしてるから聴きやすいです。
てか、本当に心地よい。何なんですかね、このメロディーのソフトタッチ感は…。何か聴いてると体がふわふわしてくる。いやいや美しいです。良盤!

October 12, 2010

Disc Review #453

discreview453.jpgI Will Wait - Anklebiter
過去にn5MDやPieheadなどからリリースもしていたML。そのメンバーでもあったTanner VolzによるソロプロジェクトAnklebiterがTympanik Audioからフルアルバムをリリースしました。この名義では、過去にn5MDのサブレーベルEn:peg Digitalからデジタルリリースもしています。
グルーヴィーなウネウネのベースラインに、繊細で重く緩めのブレイク〜アブストラクトなビート。そこに、ゆらゆら浮遊するアンビエントな上モノから、MLっぽいキャッチーで繊細なIDMメロディー。あとここのレーベルっぽいインダストリアルな雰囲気も少々。
自分、MLが大好きだったので、今回のリリースはちょっと驚きました。まだ音楽やってたんだ…ていうw。だけど、ソロになったとはいえ音にはやはりMLっぽさが残ってたので何だかすごく嬉しかったです。結構硬めなIDMなんですけど、聴きやすいキャッチーさと温かみがあるんですよね。古き良きIDMという感じで個人的にはすごく好きです。これからもコンスタントに活動してほしいな。まぁ、MLで活動してくれたら最高なんだけどw。

October 11, 2010

Disc Review #452

discreview452.jpgVentricle - Dryft
Bitcrushでもお馴染み、n5MDのオーナーMike Cadooによる別プロジェクトDryftが約8年ぶりに活動再開!今作はフルアルバムとしては10年ぶりのリリースとなります。
重くゆったりと伸びやかにリズムを刻むノイジーでザックリとしたインダストリアル調のダウンビートに、ちょっとだけドローンな雰囲気を持ったスペーシーで奥行きのある美しいIDMメロディーがキラキラと響き渡り、とてもドリーミーで気持ちのよい音空間が広がっています。
いやいや…ビートと上モノのバランスが見事ですね。インダストリアル、アンビエント、IDM...これらの音要素が絶妙なバランスで奏でられ組み立てられていて、ホント素晴らしいです。てか、何か言葉にするのがバカらしいので聴いてください。ホント素晴らしいアルバムだと思います。ホント格好いい!ホント気持ちいい!ホント良盤!!
つーか、Bitcrushとかもういいから、こっちをメインプロジェクトにしてくれ!

Disc Review #451

discreview451.jpgLoop Over Latitudes - Dalot
さて、n5MDからまた新たなアーティストがデビューしました。ギリシャ出身の女性アーティストMaria PapadomanolakiによるソロプロジェクトDalotの1stフルアルバムがリリース。
フィールドレコーディングスと共に、煙たく霞んだノイズ混じりの壮大なアンビエントサウンドがゆらゆらと揺らめき、その音空間の中でアコギやピアノによる美メロディーがゆっくりと静かに鳴り響く、n5MDらしいアンビエント〜エレクトロニカ〜ポストロックなアルバムです。
基本アンビエントサウンドが中心ですが、時折見せる大胆なブレイクビーツや、シューゲっぽい広がり、効果的且つ大胆に使われるフィールドレコーディングスなど…結構表現豊かな音使いをする才能あるアーティストだなと感じました。あとあまり音からは女性っぽさを感じさせないんですよね。何て言うか、音にしっかりとした厚みや太さがあるんですよ。なので出来たらもうちょっとビートの曲を聴いてみたい。すごく格好良さそう。

October 10, 2010

Disc Review #450

discreview450.jpgChance Reconstruction - M. Ostermeier
Words On MusicのオーナーでもあるバルチモアのアーティストMarc OstermeierによるM.Ostermeierの1stフルアルバムがTenchからリリースです。てか、この人今年1月にデビューミニアルバムをリリースして、同年3月に2ndミニアルバム(Disc Review #432)をリリースしてるんですよね。出し過ぎですよw。
太く深いダークドローンなサウンドがユラユラと静かに揺らめき、そこに優しくゆっくりと奏でられるメランコリーなギターやピアノの音色がジワ〜っと染み渡り、暗いながらもとても温かみを感じるドローン/エクスペリメンタル〜ポストクラシカル〜アンビエントなアルバムに仕上がっています。
1曲だけ緩めのリズムが少し入る曲があるけど、あとは前作同様ドローン〜アンビエントな感じです。だけど、前作のレビューの時にも書いたけど、ドローン〜アンビエントなサウンドに美メロという組み合わせは正直卑怯ですw。今の自分にはツボ過ぎてもう…涙。。。

October 09, 2010

Disc Review #449

discreview449.jpgBecalmed - Sophie Hutchings
シドニー出身の女性ピアニスト、Sophie HutchingsによるデビューアルバムがPreservationよりリリース。
叙情的で美しいピアノを中心に、ヴァイオリン・チェロ・ドラムなども加え、時に優しく時に激しく、情景が浮かんできそうなほどドラマティックに曲が展開していき、聴いてる者を惹き付ける力強さを持ったポストクラシカルなアルバムです。
いや〜とにかく切ないです。冷たいです。感傷的というのはこういう音のことを言うんだな…と。このピンッと張りつめた緊張感のある雰囲気の中で響き渡るピアノの美メロとか…ホントたまりませんよ。それと音の出し方(強弱の付け方)や展開の仕方が絶妙で、曲ごとに全く違った顔を見せてきてホント引き込まれます。お見事!文句無しの良盤です!聴け!

Disc Review #448

discreview448.jpgFamous Places - Goldmund
Heliosでもすっかりお馴染みKeith KenniffによるGoldmundの3枚目となるアルバムがWestern Vinylからリリース。てか、今気づいたんだけど、前作のレビューしてないのね…。あらら…。
一音一音丁寧に奏でられる柔らかくて優しいピアノの音色に微かな電子音を散りばめ、とても優雅で美しい極上のポストクラシカルなアルバムに仕上がっちゃってます。
聴いてすぐ感じると思うけど、これまでの作品の中で最もカラフルというかポジティブな音をしていますね。ピアノの美メロディーがいつも以上に際立ってるし、飾り気の全くないピュアな音がスッと体に入ってくる感じがとても心地よいんです。今までのGoldmundに少しHeliosの要素が混ざった感じっていうと分かりやすいかも。
あ〜本当に美しいなぁ…。聴いてるとほっこりするわ〜。個人的には、間違いなく今までのアルバムの中では一番良いですね。てか、相当良いです。はい、良作!!!

October 03, 2010

Disc Review #447

discreview447.jpgCerulean - Baths
今年、Mu-nestから1stアルバム(Disc Review #411)をリリースした[Post-Foetus]ことWill Wiesenfeldが、新たな名義Bathsとして、なんとAnticonから作品をリリース。
重くタイトに打たれるドタバタと荒めなヒップホップビートと、フィールドレコーディングスや歌と共に奏でられるポップでキャッチーな優しく穏やかなシンセメロディー。
いや〜まさか[Post-Foetus]の人からこの音が出るとは思ってもみなかったので、正直ビックリしましたね。まぁ[Post-Foetus]っぽい雰囲気のメロディーもあるんですが、全体的にポップ感がグッと増しています。ちょうど良い派手さのメロディーと、いかにもAnticonらしいザックリと活き活きしたヒップホップビートで構成されていて、聴いていてとても清々しく気持ちがいいです。捨て曲ないし。
正直[Post-Foetus]よりこっちの名義のほうが全然好きだわ。こういうストレートで分かりやすい作品はいいね。良作です。

September 26, 2010

Disc Review #446

discreview446.jpg7fingers - Nils Frahm & Anne Müller
さてさて、昨年素晴らしいピアノアルバム(Disc Review #428)をリリースしたNils Frahmですが、この間のF.S.Blummとのコラボ作品に続き、今度はベルリン在住のチェリストAnne Müllerとのコラボアルバムのリリースです。
小刻みに打ち込まれるコロコロと丸みを帯びたグリッヂ混じりのアブストラクトなビートと、それを包み込むように奏でられるチェロ・ピアノ・ストリングスなどによるとても美しいクラシカルなメロディー。
はい、メロディーの美しさは言うまでもありません。てか、ピアノはもちろんだけどチェロの音色が楽曲にすごくいい感じの緊張感を出しててゾクゾクします。そして問題?のビートですがIDMな繊細さとブレイクコアっぽい勢いもあり、クラシカルなメロディーとの絡みも不思議と違和感無くマッチしていて個人的にはとても好みです。けどまぁ、正直ビートに関してはまだ若干素人っぽさを感じますけどね…w。

September 17, 2010

Disc Review #445

discreview445.jpgEnough Conflict - Proem
個人的にリリースを楽しみにしているアーティストの1人でもあるRichard BaileyによるProemの8作目となる新作がリリースです。前作はNonresponseからでしたけど、今作は再びn5MDに戻ってのリリースです。
繊細で小気味良いリズミカルなIDMビートや温かい生ドラムのサンプリングビートに、極太なベースラインが絡み、奥行きのあるスペーシーでアンビエンスな美しいシンセメロディーやキャッチーなIDMメロディーが楽曲を全体を包み込みます。
ここんとこアンビエント寄りな作品が多かったイメージなんですが、今作はガッツリなビート満載でかなり攻めの姿勢を見せてますね。てか、今までで一番音が豊かでよく聴くと色んなスタイルの曲をやってて聴き応えあります。まぁ自分的に、2nd(Disc Review #004)こそProemの音だと思ってるので、それと比べるとちょっと欲張り過ぎかな?というかビート強過ぎじゃね?という印象。もうちょい繊細さが欲しかったな〜。まぁ、一般レベルで見たら良盤クラスだけれども。

September 14, 2010

Disc Review #444

discreview444.jpgFrom Arcs to Embers - Bitcrush
先日アルバム(Disc Review #424)をリリースしたばかりのn5MDのオーナーMike CadooによるBitcrushが早くも新作をリリース…と言っても、今作はFunckarmaNear The Parenthesis, subtractiveLADport-royal, Winterlightなどのn5MD周りのアーティストによるリミックスを集めたアルバムになっています。
奥行きのある伸びやかなブレイクビーツ〜ダウンビート〜4つ打ちビートと、浮遊するノイジーなドローンサウンドと共に、綺麗なストリングスと温かいピアノ、ギターによる美メロディーが楽曲に色付けをしていて、Bitcrushのポストロック〜シューゲイズ加減を程よく残しつつ、各アーティストのカラーがいい感じにブレンドされています。
個人的にリミックスってあまり好きじゃなく、今までもオリジナルに勝るリミックスって数える程度しかなかったんですが、今回はどの曲もオリジナルより良いです…といっても、ずば抜けて良い!ってほどでもないんですが…w。個人的にはオリジナルの良いとこを上手に料理してるFunckarmaのリミックスが好きかな〜。

August 30, 2010

Disc Review #443

discreview443.jpgIn the Days of Jupiter - Lights Out Asia
相変わらず絶好調なリリースを続けるn5MDから、ウィスコンシンの3人組Lights Out Asiaの4thアルバムがリリースです。
ゆったりと伸びやかにリズムを刻む丸みを帯びた柔らかいブレイクビーツ〜生ドラムに、ギターやピアノ、シンセによるゆる〜いドリーミーな美メロディーがゆらゆらと揺らめきながら奏でられ、曲全体にキラキラと降り注ぎ、とても美しい壮大なアンビエントサウンドに仕上がっています。
つーか、今回だいぶアンビエントですね。これまでのようなポストロックっぽい大胆な展開はあまりないし、彼ら特有の泣きのアルペジオなメロディーも今作ではあまり聴けないのが残念かなー。まぁ、決して悪くないんですけど、これまでの作品がどれも素晴らしかっただけに、ちょっと物足りなさを感じてしまって…。

August 25, 2010

Disc Review #442

discreview442.jpgTwilight - haruka nakamura
さてさて、Scholeからの1st(Disc Review #317)が素晴らしかったharuka nakamuraの2年ぶりとなる新作がKitchen Labelからリリースです。
1音1音優しく奏でられる柔らかく儚いピアノによるメロディーに、サックスやギターのゆる〜い音色が散りばめられ、彼らしいとても柔らかくほのぼのとした雰囲気に包まれたアルバムに仕上がっています。
「陽が沈んでから夜が来るまでの淡く美しい、その時間へ捧げる」というキャッチコピーを見たときに「絶対良いじゃん!」と夕焼けマニアの私は思ったのですが…まぁ夕暮れを見た時の感じ方は人それぞれ…ということで、自分は、キャッチで言ってるようなことはあまり感じられなかった…。てか、11曲目のアルバムタイトル曲"Twilight"のインパクトが強過ぎて、他の曲完全持ってかれちゃってますね…。1〜10曲目は11曲目"Twilight"の前奏に思えちゃうほど…。あと、完全に好みの問題ですが、ジャズ系の音があまり好きじゃないので時折鳴るサックスがちょっと…。
ん〜決して悪くないし1stに比べるとすごく丁寧に作られてるんだけど、若干わざとらしさを感じてしまうのは自分だけでしょうか?1stのほうが良い意味で荒さがあって良かったな〜と。てか、1stが良過ぎたな〜と。

August 24, 2010

Disc Review #441

discreview441.jpgThe Muse in the Machine - Candle Nine
シカゴのアーティストCandle NineTympanik Audioからデビューアルバムをリリースです。
ゆらゆらと浮遊するアンビエントな音空間の中で、リズミカル且つ攻撃的に打ち込まれるインダストリアル〜アブストラクト〜IDMな硬質でグリッジーなブレイクビーツと、感傷的な冷たさと程よいメランコリーさを持った美しいIDMメロディーが響き渡ります。
最近はアンビエント系な音ばかり聴いてるので、正直ゴリゴリIDMな音はちょっと耳障りに聴こえてしまうことが多かったんですが…これは良いですね。流れるように奏でられる美しいメロディーと、ノイズ塗れでゴリゴリなブレイクビーツとの相性がとても素晴らしく、暗すぎず派手過ぎない丁度いいラインの曲調がとても聴きやすいです。
最近はこっち系の音って本当に少なくなっちゃって貴重だから、コンスタントにリリースして欲しいですねー。

August 22, 2010

Disc Review #440

discreview440.jpgNuojuva Halava - Ous Mal
フィンランドのヘルシンキ在住のマルチ奏者Olli AarniによるソロプロジェクトOus Malの1stアルバムがPreservationよりリリース。
ノイズまじりでザラついた質感のドローン〜アンビエントな音空間で、アコギを初めフィンランドの民族音楽の要素なども取り入れた、淡く美しいメロディーがユラユラと浮遊しながら響き渡り、とても優しく温かみのある作品に仕上がっています。
ビートもほとんど無いしずっとザラザラしたノイズ混じりの音が鳴ってるし、一聴すごくシンプルでどこか牧歌的でアナログな雰囲気を感じるんだけど、よく聴くと様々な音がものすごく綿密に考えられ構成されてるのがすごく分かります。メロディーの豊かさでドローンになりそうでならないギリギリのラインが何だかすごく心地よいです。

August 21, 2010

Disc Review #439

discreview439.jpgArboreal - The Flashbulb
ほい、大好きなアーティストの1人 The Flashbulb a.k.a バルブさんの、前作(Disc Review #306)から約2年ぶりとなる新作がAlphabasicよりリリースです。彼のCDはしょっちゅう聴いてるから2年も経ってる気がしないな。
畳み掛けるように打ち込まれるブレイクビーツやザックリと大胆にリズムを刻む生ドラム、そこにピアノやギターはもちろん、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ホーン、フルートなど様々なクラシック楽器によるクラシカルでメランコリーなメロディーが奏でられてます。
全体的に温かみのある音で構成されていて落ち着いた雰囲気だけど、彼の武器でもあるブレイクコアな要素が絶妙なさじ加減で曲に混ぜ込んであり、只でさえ音数が多いのにその辺の構成力はさすがだなぁ〜と。ただメロディーがちょっとぼやけてて、いつものストレートさがあまり感じられなかったのが残念だけど、彼のプログラミング力はホントに素晴らしいと思う。

August 13, 2010

Disc Review #438

discreview438.jpgGlow in the Dark Safari set - Isan
Morr Musicの看板アーティスト、Antony RyanとRobin SavilleによるIsanの新譜です。てか、前作(Disc Review #179)からもう4年も経つんだねぇ〜。
丸みを帯びていてコロコロ転がるようにリズムを刻む柔らかく温かいブレイクビーツに、フワフワした浮遊感のあるポップなシンセメロディーが優しく静かに奏でられます。
アナログシンセを主に使用していて少しだけLo-fiっぽいノイジーな温かみのあるほのぼのとした音を丁寧に丁寧に組み立て、いかにも彼ららしい繊細なアンビエント/ポップなアルバムに仕上がってます。若干いつもより音響的というかミニマルっぽい要素が多くてその分メロディーというか派手さが少ないかな〜って感じもしましたけど…まぁベテランらしい絶妙な音のバランスで聴かせてくれるクオリティの高いアルバムではありますね。うむ。

August 10, 2010

Disc Review #437

discreview437.jpgWhite Sky - Networks
レビューのペースが落ちまくってますね…。あ〜昔は毎日のようにやってたのになぁ。音楽を聴く量は昔とあまり変わってないので、ただ単にやる気が無…(以下略)
ということで、もうリリースされてだいぶ時間経っちゃってるので新譜でも何でもなくなっちゃいましたけど、東京で活動する3人組Networksの1stアルバムが、Natural Bliss内に設立された新レーベルWonderyouからリリースです。
豪快に突っ走る4つ打ちビートや躍動感のあるパーカッシヴなドラムにジャジーで太いベース、そして清々しくきらびやかなピアノ、ギター、シンセなどによる温かいメロディーが絡む、ポストロック〜テクノなダンスミュージックに仕上がっています。
基本的にはバンドサウンドなんですが、バンドとは思えないくらい構成がすごく丁寧で、曲展開も細かいところまで考えられていて、ロックの豪快さとテクノの繊細さがちょうど良く混ざってる感じ。ただ、1曲目だけ妙にテクノでめちゃくちゃunderworldっぽいんですよねw。

July 20, 2010

Disc Review #436

discreview436.jpg...And They Have Escaped the Weight of Darkness - Ólafur Arnalds
アイスランドの作曲家Ólafur Arnaldsの新作がErased Tapesからリリースです。オリジナルアルバムとしては今作が2枚目なんですよね。EPを数枚出してたし注目されてたから結構リリース多い感じがしてたけど…。
ヴァイオリンやチェロなどと共に、これ以上ないくらい感傷的で物静かなピアノによる美し過ぎる美メロディーが止む事無く永遠に奏でられる、極上のポストクラシカルアルバムです。
前アルバムやEPなどでは打ち込みなビートを入れたトラックも目立ったけど、今作では生ドラムを取り入れ、全体的にダイナミックさや温もりが増していて、どの曲も壮大でドラマティックなストーリー性のある楽曲に仕上がっています。
これまでの作品と比べると格段にレベルアップしてるな〜って思った。何て言うか、音の幅も広がってるし、一音一音すごく丁寧に作り込まれてて高級感のある音をしてるというか…。文句無しの激良盤。

Disc Review #435

discreview435.jpgMessenger - Films
このFilmsというアーティストについての情報がどこにも無く全く分からないんですけど、オフィシャルを見る限り女性2人組っぽいです。で、nobleからのリリースなのでおそらく日本人ではないかと…。
ゆらゆらドロドロと浮遊するドローン〜アンビエントなサウンドに、ピアノ、ヴァイオリン、チェロなどのクラシカルな楽器によるメロディーがゆっくりと奏でられ、か細く儚い女性ヴォイスが重なる、ありそうで無かった独特な雰囲気のあるアルバムです。
まさにダークファンタジーという言葉がピッタリの、救いようのないくらい息苦しくドロドロした絵本を読んでいるような、すごく物語性の強い作品なんですが……何なんですかね?この不思議な心地良さ。メルヘンな美しさの裏側には狂気が隠れている…そんな不思議な音世界に自然と引き込まれていきます。5曲目が素晴らしい。

July 11, 2010

Disc Review #434

discreview434.jpgWhere Dose Sound Come From? - Himuro Yoshiteru
前作(Disc Review #331)から2年ぶりか…もうそんなに経つのね。日本を代表するビートメイカーHimuro Yoshiteruの6枚目となるフルアルバムがMurder Channelからリリースです。
畳み掛けるように打ち込まれる図太い高速ブレイクコアなビートに、ポップなキャッチーさとロックな大胆さとIDMな繊細さを持った色とりどりなメロディーが絡み合う、これぞHimuroサウンドといった内容です。
ここ最近の作品と比べると今作はブレイクコアな要素が増した…というか、2nd(Disc Review #027)の頃の音が進化して戻って来た感じがする。音がすごく伸び伸びしてて、攻撃的なんだけど聴いててすごく気持ちよくなる。それと、音の繊細さと大胆さのバランスがホント絶妙だな〜と。うん、やっぱり格好いいね。4曲目が好き。

July 10, 2010

Disc Review #433

discreview433.jpgBroadcasts in Colour - Boy is Fiction
上半期ベストは出来上がったけど、まだレビューしていない上半期分のCDがスピーカーの上に山積みですよ…。むー。
オーストラリアのアーティストAlex GillettによるBoy Is Fictionの2ndアルバムがSun Sea Sky Productionsからリリースです。
小気味よくタイトに打ち付けるブレイクビーツに、クリアでキラキラと降り注ぐ美しいシンセメロディーが何重にも重なりながらゆっくりと浮遊し響き渡ります。
控えめな王道IDMサウンドで、全体的にダークアンビエントな雰囲気に包まれてるけど、それほど暗さは感じずとても清々しく美しいメロディー満載のアルバムに仕上がってますね。Keef Bakerなんかをもうちょっとスッキリさせたような感じですかね。すごく聴きやすいのでおススメです。

June 29, 2010

Disc Review #432

discreview432.jpgLakefront - M.Ostermeier
Words on Musicというレーベルのオーナでもある、M.Ostermeierの2ndミニアルバムがHibernate Recordingsからリリースです。1stミニアルバムも今年初めにリリースされてたみたい。
ユラユラとゆっくり浮遊するドローン〜ダークアンビエントなサウンドの中で、微かなノイズとメランコリックな美しいピアノの旋律が力強くゆったりと地味に響き渡ります。
ミニマルな電子音響とポストクラシカルなピアノ、そして曲全体を包み込むノスタルジックな雰囲気。アルバム全体めちゃくちゃ地味〜で暗〜いけど、めちゃくちゃ奥深く味わい深い上品な音をしてるので自然と惹き付けられますね。こういうドローンに美メロという構成は個人的にどツボです。また、全7曲/29分という長さもこの作風にはベストな長さですね。
いやいや…マジで素晴らしいわ…。暗い部屋でチビチビお酒飲みながらずっと聴いていたい…そんなアルバムです。良盤。

June 27, 2010

Disc Review #431

discreview431.jpg1985-1994 - Mohna
ドイツのエレクトレロインディーポップバンド"Me succeeds"の女性ボーカリストMona SteinwidderによるソロプロジェクトMohnaの1stアルバムが日本のレーベルRondadeからリリース。てか、これ国内盤なんですね。
一音一音丁寧に丁寧に奏でられる切なく儚い感傷的なピアノのメロディー、そこにMohnaによる吐息まじりの優しくて温かくてどこか悲し気な歌声がそっと混ざり合い、ありそうで無かった独特な世界を作り上げています。
ピアノ一音の強さとメロディーの美しさ、それと聴く者を惹き付ける独特な歌声により、めちゃくちゃシンプルな構成にも関わらずとてつもない迫力・存在感があるんですよ。人間的な温もりに包まれてるような心地よさを感じるんだけど、なぜか涙が出そうなくらい悲しい気持ちになる…。そんな不思議なアルバム。地味に良盤ですよ、これ。

June 23, 2010

Disc Review #430

discreview430.jpgVade - Roel Funcken
お馴染みDonとRoelの兄弟ユニットFunckarmaの、Roel FunckenのほうがAD Noiseamからデビューアルバムをリリース。
繊細で歪な形をしたIDMビーツがドスンドスンと鈍く響き、ゴリゴリうねるベースラインが曲に太いグルーヴを作り出し、複雑に張り巡らされたリズムの隙間からスペーシーでダークなIDMメロディーが勢い良く奏でられます。
はい、まぁ…ほとんどFunckarmaなんですけど、ダブステップやテクノやブレイクコアなどFunckarmaよりスタイル的に自由度が高くなってる感じがする。あと、クレジットを良く見るとKettelが参加してる曲なんかも収録されてて、それがなかなか良かったりします。
レーベルのAD Noiseamの中では、(これでも)かなりクリアでキレイ系なのでほうなのでわりと聴きやすいと思います。

June 13, 2010

Disc Review #429

discreview429.jpgSay Goodbye to Useless - Deru
Merckからの前作(Disc Review #051)から約6年ぶりとなる、Benjamin WynnによるDeruの3rdフルアルバムがMushからリリース!
溜めを持たせじっくりと打ち込まれる重たく太いシンプルなアブストラクト・ヒップホップなビートに、ユラユラと浮遊するノイズの混ざった荒々しいアナログな質感のシンセメロディー。
ざっくりと大胆過ぎるくらい大胆なのにも関わらず、しっかりと繊細さと上品さをも感じさせる彼のビートプログラミング…正直これはヤバいです。それと、Funckarmaっぽい金属的な響きをするダークでムーディーなメロディーが曲に不思議な深みを出してるんですよね。
前作のIDMさを絶妙な加減で残しつつ、全体的にもっとアブストラクトな要素を強めたドープで大人な内容になってて、味わい深い聴き応え満点なアルバムに仕上がっています!激良盤!超格好いいです!

Disc Review #428

discreview428.jpgThe Bells - Nils Frahm
去年Kning Diskからリリースされたドイツ人ピアニストNils Frahmのアルバムが、Erased TapesからUK盤としてリリースされました。教会にてピアノと数本のマイクのみでレコーディングされたというピアノアルバム。プロデュースはPeter Broderickが手掛けています。
柔らかく美しい泣きメロディーが流れるように奏でられ、優しく悲し気な雰囲気の中にも芯の通った力強さを感じるピアノの音色が反響し合いながら空間を徐々に埋めていきます。
音やメロディーラインなどは言うまでもなく、それらを教会という空間で鳴らすことにより、音にとてつもない厚みや広がりが生まれていて、人工的ではない自然な音の響きを感じる事ができます。それと、畳み掛けるように奏でられるスリリングなスピード感がたまらなく気持ち良くてゾクゾクします。M-8で死ねます。
ということで、ピアノ好きにはどストライクなアルバムでしょう。やっぱポストクラシカルって良いわな〜♪

May 29, 2010

Disc Review #427

discreview427.jpgThe Longed-For Season - When the Clouds
今年はCDを買わな過ぎていて、このままでは音源不足で毎年恒例の上半期ベストが作れない!と焦り出して、1月からのリリースチェックを今になってやってる次第でございますよ…。
はい、新人さんです。イタリアのFrancesco GalanoによるWhen The CouldsのデビューEPがDrifting Fallingからリリース。
小気味よいリズムを刻む、グリッヂ/クリックが散りばめられた繊細なダウンビートに、ピアノやギターによる優しくちょっぴり切な気なメロディーがユラユラと浮遊し曲全体を包み込んでいきます。
まぁ、これと言って珍しさはありませんが、メロディーラインとか温度感は好きです。叙情的な展開のポストロックな要素と、エレクトロ・アコースティックっぽい牧歌的な要素が合わさったような感じですね。柔らかくほのぼのしてて、Album Leafなどに近いので日本人受けする音じゃないかなー。

Disc Review #426

discreview426.jpgMusic For The Forest Concourse - Near The Parenthesis
個人的にn5MDの中で一番リリースが楽しみなアーティストかも…ということで、待ちに待ったTimothy ArndtによるNear The Parenthesisの新譜がお目見えです。
繊細で控えめな奥行きのあるブレイクビーツに、深みがありとてもクリアでストレートなピアノによる美し過ぎるメロディー。
もうね、彼のこの冷たい温もりのある音は本当に心地よくてめちゃくちゃツボ!…なのですが、このアルバム、確かに1曲1曲はめちゃくちゃ良いんですけど、どの曲も使ってる音や曲の雰囲気・展開などが同じなんですよ。だからアルバムを通して聴くと、波がないからものすごくつまらなく感じてしまうんですよね…。
ほら、美人ばかりだとお互いの魅力を殺し合っちゃって光らないけど、隣にブサイクがいることによってその美人が引立つ…ホントそんな感じ。(良い意味での)ブサイクな要素も少し欲しかったな〜…と、何だか非常にもったいなくそして贅沢なアルバムです。まぁ、買いか買いじゃないかって言ったら迷わず買いのアルバムですけど!

May 23, 2010

Disc Review #425

discreview425.jpgWhere Do We Float From Here? - Ruxpin
アイスランドのJonas Thor GudmundssonによるRuxpinの6枚目となるアルバムがn5MDからリリース。今作は2009年にn5MDのサブレーベルEn:peg Digitalからデジタルリリースされてたものなんですが、それが今回CDとしてリリースされました。
バウンシーでパーカッシブ調なリズムを刻む大胆なブレイクビーツに、スペーシーな空間でキラキラと響き合う柔らかく繊細なシンセによる美メロ。
はい、王道なIDMサウンドですね。前作(Disc Review #212)に比べると、音もクリアになって何だか妙にスッキリ纏まってて初めちょっと物足りなさを感じてたんですよね…。なんと言うか、展開にほんの少しだけテクノっぽい単調さを感じるというか。だけど、このビートとメロディーのお奥行き感はホントすごく気持ちがいい♪
今はもうこういう音出すアーティストって激減しちゃったんで、是非とも彼にはこれからも頑張ってもらいたい(切実)。

May 16, 2010

Disc Review #424

discreview424.jpgOf Embers - Bitcrush
相変わらず絶好調なレーベルn5MDから、レーベルのボスBitcrushの新作がリリースです。前作(Disc Review #333)は編集盤だったので、オリジナルとしては4作目ですね。
力強く伸びやかにリズムを刻む生ドラムと太いベース、そしてユラユラと浮遊するアンビエント空間の中で響き渡るザラついたギターとキラキラと美しいシンセによる美メロディー。
どの曲も壮大ですごく気持ち良いしメロディーも綺麗だし展開もドラマティックだし、とても良いんだけど…何だか中途半端な感じがするんだよなー。スケールのでかさは伝わってはくるんだけど、聴いてくうちに薄っぺらく聴こえてくるというか…。ポストロックではなくポストロック風…みたいな。そんな感じ。この音ならバンドでやるべきだ…と、友人の某すずめ氏も言っておられました。ホント、バンドサウンドを一人でやっちゃってる…そんな感じです。一応、念のためもう一度言っておきます。悪くはないですw

May 11, 2010

Disc Review #423

discreview423.jpgTommy - Dosh
あい、お馴染みMartin DoshによるプロジェクトDoshの5枚目となるフルアルバムがAnticonからリリースです。
Doshならではのバカスカバカスカと軽快に刻まれる生ドラムによるブレイクビーツ〜ゆったりとした心地よいダウンビートに、シンセ、ピアノ、ギター、サックス、鉄琴などなどホント様々な楽器によるポップで温かみのあるカラフルなメロディー。
前作(Disc Review #313)も地味めだったけど、今作もメローでゆるめな曲が多い気がする。まぁ曲構成は相変わらずザックリとした大胆さで気持ち良いですわ。何て言うかさ…音の散らかし方が本当に上手いんだよ。毎回言うけど、この人はホント才能あるねー。
いや〜この音は是非ともライブで聴きたい!…ということで、TAICOCLUBが楽しみなわけであります♪

May 09, 2010

Disc Review #422

discreview422.jpgDrowned in Light - Manual
Jonas MunkによるManualの6枚目?となる新作がDarlaからリリース。
心地よいゆったりとしたダウンビート〜4つ打ちのリズムに、包み込むように奏でられるアンビエントなシンセサウンドとディレイやリバーヴのかかったギターの上モノがユラユラと揺らぎ、Manualらしい奥行きのある壮大でキラキラしたシューゲイズ〜アンビエントなアルバムに仕上がってます。
ここんとこずっとノンビートなアンビエント作品が続いてたけど、今作は "azure vista" 以来かな?ビートありのドリームポップ路線は。いや〜まぁ悪くはないんだけどぉ…久しぶりのこっち路線のわりにはあまり代わり映えしねぇな〜みたいなw。ちょっと期待しすぎていた部分もあるんですけど…w。正直、今の自分にはちょいと退屈かも〜。

May 05, 2010

Disc Review #421

discreview421.jpgSleepy Insect Music - The Boats
気づいたらレビュー待ちのCDが10枚ほどスピーカーの上に積まれていますよ。。。果たして処理できるのでしょうか…。むー。
The Remote ViewerのCraig TattersalとAndrew HargreavesによるThe Boatsのレアトラック集が、flauHome Normal共同でのリリース。
ゆったりとリズムを刻むクリック&グリッヂ混じりの柔らかいブレイクビーツ〜4つ打ちビートに、デリケートな電子音が散りばめられた生楽器による優しく叙情的な美し過ぎるメロディー。
いや〜やっぱ彼らの音楽は素晴らしい。下手に扱ったら壊れてしまいそうなくらい繊細な音で丁寧に丁寧に組み立てられている楽曲たち…良くないわけがないです。ホント溜め息が出るほど…。全体を包み込む程よいノスタルジックさとソフトな耳触りの音がめっちゃくちゃ心地よいです♪良作!

April 29, 2010

Disc Review #420

discreview420.jpgFallen House, Sunken City - B.Dolan
どうもこんばんは。Danです。何だかレビュー久しぶりな感じ。そういえば、ワルシャワが渋谷から下北沢に移転しますね。つーか、下北なんてほとんど行かないんですけど…。
さて、久しぶりにガツンとHipHopを紹介。ハントン出身のMC、B.Dolanの2ndアルバムがStrange Famous Recordsからリリース。なんと、こちらの作品は、お馴染みAliasが全面プロデュースしています。だから買いましたw。
如何にもAliasらしい太いベースにざっくりとした大胆なHipHopビーツ、そこに哀愁漂う上モノとB.DolanによるMCが絡み、とても迫力のあるトラックが満載のアルバムに仕上がってます。
やっぱりAliasが創るトラックは格好良い♪シンプルなのに力強いビートと曲を包み込む程よい哀愁感。B.DolanのMCって若干ナードっぽい雰囲気を感じません?だからAliasの哀愁トラックにすごく合ってると思う。ホント、ストレートに格好良いアルバムですよ。もちろんAnticon好きにもオススメ♪

April 12, 2010

Disc Review #419

discreview419.jpgSwing - LisM
何だか今年はビッグネームなアーティストのリリースが続いているんですけど、その割にはあまり良盤が出てこな…(以下略)
さてさて、前(Disc Review #418)で紹介したLisMの2枚同時リリース、2ndに続き3rdアルバムがこちら。
ザックリとした大胆さと奥行き感のある温かいブレイクビーツに、伸びやかに奏でられるクリアで清々しい美メロディー。同時リリースの2ndはアンビエントでしたが、こちらは1st(Disc Review #268)と同じ路線の彼らしいブレイクビーツ+美メロ満載の作品です。
1stに比べるとゆったりとしたテンポで全体的にユルめになってますね。音の強さが減った分、柔らかさとか温かみがすごく増してる気がします。
うん、アンビエントの2ndも悪くなかったけど、やっぱり彼はこっち路線の作風の方が良いなー。暖かい気候と柔らかい日差しのまさに今の季節にピッタリな1枚。良作。

April 04, 2010

Disc Review #418

discreview418.jpgGradation - LisM
1st(Disc Review #268)が素晴らしかったLisM a.k.a Go Hiyamaによる2ndと3rdアルバムがGeeeより同時リリース。cat.no的にこちらが2ndになるのかな?
ユラユラと揺らめくアンビエントサウンドとフィールドレコーディングス、そこに優しく心地良い物静かで柔らかいメロディーがユル〜くボヤ〜っと奏でられ、独特な音世界を創り上げています。
1stの印象が強かったのでその流れで聴いたら見事に裏切られました。「ビートねーし!」みたいな。でも、LisMの創るアンビエントはちょっと違いますね。なんというか、全体の雰囲気はアンビエントでも一音一音の輪郭がハッキリしているというか、どこかアンビエントに成りきれてない音が混ざってるというか…。そんな何だかちょっと不思議な感触のアルバムです。あとすごく実験的な感じがします。ん〜…何かアンビエントというより音響/エクスペリメンタルに近いかも。てか、もっと単純でこれまでの彼のトラックからただ単にビート抜いただけな感じもする。なので、荒々しさがなく今まで以上に優しく柔らかい綺麗な音なのです。

March 28, 2010

Disc Review #417

discreview417.jpgStrangeness - Kazumasa Hashimoto
Kazumasa Hashimotoの5作目となるアルバムがnobleよりリリースです。何気にこの人の作品は全部聴いてるんですよね。
柔らかい生ドラムとベースによる温かいグルーヴ、ピアノやギターなどによる淡く優しい少し古臭いクラシックな雰囲気のあるメロディー、そして前作(Disc Review #293)に引き続きヴォーカルにGutevolkを招き、前作以上に歌を全面に押し出していて、これまでのポップさをさらに押し進めた感じの内容になってます。
楽器全てを1人で演奏しているからか、構成の荒さとか音の歪みみたいなものを感じるんだけど、それが逆に柔らかいハーモニーとノスタルジックな空気感を創り出していて、アルバム全体がとても心地良いアナログな温もりに包まれてるんです。ただ明るいだけのポップさじゃなくて、控えめで上品さのあるポップさ。Gutevolkの声もすごく合ってるしね。8曲目大好き♪

March 20, 2010

Disc Review #416

discreview416.jpgGrassland - Akira Kosemura
傑作アルバム "Tiny Musical"(Disc Review #339)から約1年半、もうすっかりお馴染みのレーベル"Schole"のボス Akira Kosemuraの新作アルバムがリリースです。てか、"Tiny Musical"と今作の間に"Polaroid Piano"というピアノ+フィールドレコーディングスなアルバムも出してたね。レビューしてないや。
柔らかく軽やかにリズムを刻むブレイクビーツ〜4つ打ちビートに、ピアノやギターによる彼らしい優しく綺麗なメロディー。
今作は、haruka nakamuraやme:moなどなど様々なアーティストがギターやヴォーカルとして参加しています。前作に比べると生音中心でより牧歌的な雰囲気になってますね。音自体もぼやけた感じで温かみが増していて、ちょっと個人的にはユル過ぎる感じはするけど、とても優しく幸福感に満ちあふれた…というか、あふれ過ぎてる美しいアルバムに仕上がっています。
あ、初回限定版は7曲の映像作品を収録したDVD付き。前作に収録されてた個人的名曲"Light Dance"の映像も入ってます♪

March 15, 2010

Disc Review #415

discreview415.jpgduskscape not seen - V.A
日本とアイスランドを拠点とする新レーベルnothings66が始動です。レーベル第一弾リリースとなる今作は、HeliosGoldmundYagyaL'usineThe Gentleman LosersColor CassetteDub TractorSons Of MagdaleneaMute...などなど、なかなか粒の揃った20組のアーティストが参加したコンピレーションアルバムになります。
ここ最近のエレクトロニカ〜アンビエント〜ポストクラシカル〜エクスペリメンタルの良いとこ取りといった内容で、全体的にしっとりと緩やかで上品さのある落ち着いた雰囲気のコンピに仕上がっています。
程よいマニアックさを感じる、なかなかツボを付いたアーティスト選びにレーベルの人選センスの良さが伺えます。各アーティストの楽曲のバランスなども良いし、とても纏まっている良コンピだと思います。アイスランドの音も人気あるし、今後が期待なレーベルですね♪
あとこのレーベルAmetsubも絡んでるっぽいね。今後ここからリリースとかあるのかな〜。

March 14, 2010

Disc Review #414

discreview414.jpgLife at the End of the World - subtractiveLAD
n5MDのアーティストの中では恐らく一番リリース数が多いんじゃないかな?2005年のデビュー(Disc Review #063)以来、年1ペースで必ず出してますからね。素晴らしいです。ということで、Stephen HummelによるsubtractiveLADの6枚目となるフルアルバム。
ユラユラと漂うように奏でられるノイズ混じりで少し煙たいアンビエント/ドローンな空間系シンセサウンドの中に、ピアノやギターの美しい音色を溶け込ませた極上のアンビエントサウンドを聴かせてくれています。
はい、完全なるアンビエント作品です。ビートなんてものはありません。いりません。ホントに美し過ぎて涙が出る…。前から言ってるけど、ぼやけたドローンな雰囲気の中にほんの少しだけメロディーの温かみを感じられるアンビエントって大好きです。彼はIDMな1stからアルバムごとにどんどんアンビエントにシフトチェンジしていってて、今作で完全に行き着いたんじゃないかな?何かもう…何も言う事無いくらいの出来栄です。ホント素晴らしい!激良盤♪聴け!

March 06, 2010

Disc Review #413

discreview413.jpgWelcome Stranger - ent
昨年の2月にPrecoからリリースされた、Atsushi Horieによるentの1stアルバムが、なんと! US盤としてn5MDからリリース!Precoのオリジナル盤の7曲に加えて、Kettel, Near the Parenthesis, Heliosのリミックスが新たに収録されてます。
リズミカルに刻まれる生ドラムの緩やかなリズムに、ギターやシンセによる温かくポップでカラフルな柔らかいメロディー。そしてentによる淡く切なくほのぼのとした歌。
メロディーのアルペジオがとても清々しく気持ち良いですね。全体にすごくポップな雰囲気が漂っていますが、ちょっとおセンチな青春エレクトロニカな曲だったり、サイケちっくでローファイな曲だったり、爽快なギターロックな曲だったりと、彼のポップな世界の中で色んな音が上手い具合にまとめ上がってるな〜という感じです。n5MDにしてはちょっとポップ過ぎる感じはしますが…w。
リミックスは、Kettelはやはりこの手の音の扱いには慣れてる感じですねw。NTPも彼の色に上手く染め上げてる感じがしました。Heliosはちょっと手抜いてない?という印象ですけどw、まぁHeliosって分かる程度の仕上がりには…。

February 28, 2010

Disc Review #412

discreview412.jpgStates of Space - Another Electronic Musician
n5MDからの2010年最初のリリースは、Jase RexによるAnother Electronic Musicianの4枚目となるアルバムです。
ミニマルなダウンビートや重く軽やかに打たれる4つ打ちビートに、アンビエントな空間の中で響くシンセやピアノなどによるシンプルでクリアなメロディー。
前作(Disc Review #343)で、彼の持ち味だったミニマル・ダブな音にハウス的な要素をプラスしてとても温かみのある見事な音に化けたなぁ〜と思っていたんだけど、今作は何となく初期のミニマル・ダブ〜テクノなサウンドに戻っちゃった感じがしますね…。まぁ、前作っぽい曲もあるんだけど、全体的に纏まりがない中途半端な出来上がりといった感じ。う〜ん…前作が良かっただけにかなり期待しちゃってたから、ちょっと残念さが残っちゃったなー。

February 15, 2010

Disc Review #411

discreview411.jpgThe Fabric - [Post-Foetus]
Flicaなどのリリースでお馴染みの良質レーベルMu-nestから、Will Wiesenfeldによる[Post-Foetus]のデビューアルバムがリリース。まだ20歳のアーティストですってよ。
コロコロと転がるように柔らかいリズムを刻む4つ打ち〜生ドラムなどのビートに、アコギ、ピアノ、ストリングス、シンセなどによる緩やかで優しい温もりのあるドリーミーなメロディーがユラユラと浮遊し、とてもほのぼのとしたウォーミーなポップアルバムに仕上がっています。
ちょっと自分にはユル過ぎて正直物足りなさを感じましたが、まぁエレクトロ・アコースティックっぽい雰囲気が好みな人にはツボでしょうね。I am Robot and Proudに生っぽさをプラスしたような感じかなぁ…。でもね、結構幅の広い音をしてて色んなポップ感があるから、聴き方によってはすごく面白いかも。なんかちょっとだけ実験的というか音響っぽい感じもするんだよね。

February 08, 2010

Disc Review #410

discreview410.jpgConstellations - Balmorhea
前作(Disc Review #360)から1年も経たないうちに早くもBalmorheaの新作4thアルバムがWestern Vinylよりリリース。
控えめなドラムに、ピアノやアコギ、バンジョーやヴァイオリンなどによる美しくしっとりとしたメランコリーなメロディーがゆっくりと優しく奏でられます。
前作で聴けた力強いポストロック的な要素はほとんどなく、1stや2ndのポストクラシカルにミニマル的な要素が混ざったとても繊細でシンプルな作品に仕上がっていて、これまでの作品と比べると音数がかなり減ってるので若干物足りなさを感じるかもしれませんが、静寂な雰囲気の中でも彼ららしい音の温もりは充分に感じ取る事ができ、とても心地良い上質なサウンドを体感することができます。
今作は良い意味でホント地味です。すごく丁寧に作られていて繊細さが半端ない。うん、彼らはどの路線でもハズレがなさそう。クオリティ高。

January 31, 2010

Disc Review #409

discreview409.jpgRetold - Nest
Typeからのリリースでも知られるDeaf Centerの片割れOtto Totlandと、ポストクラシカル系のレーベルSereinのオーナーHuw Robertsとの2人からなるユニットNestの1stアルバムがリリース。実は、今作は2007年に出したEPに数曲プラスしアルバムとして再リリースしたものになります。
ゆっくりと奏でられる美しいピアノの音色を中心に、ストリングスやホーン、ハープなどの音色と微かな電子音響をそっと絡ませ、気品溢れる極上のオーケストラルサウンドを展開しています。
音数も少なく静かで地味で、実験的な香りもしたりして、アルバム全体が感傷的で冷たく切ない雰囲気に包まれているんだけど、美しいピアノが優しくフワッと奏でられる度にとても心地の良い温もりを感じられるんです。ホントものすごく和みます。4曲目と7曲目なんてマジで泣けますから…。もう何も言うことありません。美し過ぎます…。良盤!

January 30, 2010

Disc Review #408

discreview408.jpgSuddenly Shifting Against The Sky - DoF
みなさん、こんにちは。えーもうすぐ2月になりますが…明けましておめでとうございます(遅)。2010年もAIRs:BLOGをよろしくお願いします。ということで、今年もマイペース且つ自己中的に色んな音楽を紹介していけたらなーと思っておりますです。ということで、今年一発目は、Brian Hulickによるお馴染みDoFの3年ぶりとなるフルアルバムがp*disよりリリースです。
生ドラムをサンプリングしたブレイクビーツがリズミカルにリズムを刻み、アコギを中心とした様々な弦楽器とピアノによるフォーキーなメロディーが軽やかに奏でられてます。
今作も彼らしい陽気さ全開で良いな〜とか思ったんだけど、聴いてくうちに…これ全部同じに聴こえるねぇ…みたいな感じにw。たぶん使ってる音や曲のテンポに変化がないから一緒に聴こえちゃうんだろうなー。あとメロディーに比重を置き過ぎててビートがスッカスカな感じもする。才能あるだけに何か残念。

December 27, 2009

Disc Review #407

discreview407.jpgOut in a Field - Melorman
これまで、CCT Records, Summer Rain Recordings, IVDT(Headphone Scienceとのスプリット), Archaic HorizonなどのネットレーベルからアルバムやEPなどをリリースしているAntonis HaniotakisによるMelormanSymbolic Interactionから初のCDリリースです。
彼の音源を初めて聴いたのは、Sixteensteps Musicというネットレーベルから出てた"Biography"というEPが初めてでした。どういう経緯でその音源に辿り着いたのかは忘れたけど、その音源を聴いた時の衝撃はしっかり覚えてます。なので、ずっとCDリリースを待っていました♪
ゆったりとした間で伸びやかにリズムを刻む柔らかく温かいブレイクビーツに、アナログシンセな温もりのある少し感傷的でセンチメンタルな泣きの美メロディー。
音数が多くない上に音と音の間が開き過ぎてる感じがして、曲自体が若干軽めに聴こえてしまうのがアレですけど、メロディーの美しさ心地良さで全然カバー出来てます♪まさにArc LabNear The Parenthesis系で完全にツボっちゃってますね。王道!良作!そのうちn5MDから出したりするんじゃないかなー。今後に期待です!

ということで、今年のレビューはこれにて終了。あとは2009下半期ベストと2009年間ベストを残すのみ!31日にアップします!

December 26, 2009

Disc Review #406

discreview406.jpgDoppelgaenger - Markus Guentner
これまでKompaktWareから2枚づつアルバムをリリースしているドイツのMarkus Guentnerの、5枚目となるアルバムがSending Orbsからリリースです。
淡く霞んだノイズ混じりの幽玄的なシンセサウンドがユラユラと浮遊しながら壮大な音空間を創りだし、そこに微かに奏でられるピアノやギターなどの音の破片を溶け込ませた、ミニマル/アンビエント〜ドローン/エクスペリメンタルな作品に仕上がってます。
Yagyaに雰囲気はそっくりなんだけど、Yagyaみたいに曖昧だけどしっかり感じ取れる温度感みたいなものはあまり感じられず、ずっと曖昧なまま…みたいな。ちょっと個人的にはアンビエントというよりはドローンに近い印象で退屈かなぁ…。だけど、幻想的な雰囲気の中に漂う不思議なスペーシーさには結構引き込まれる。あと、4つ打ちの曲は気持ち良かった…って単にビートが欲しいだけじゃん!みたいな…w。

Disc Review #405

discreview405.jpgUnknown Coordinates - Dom Mino'
クリスマスに風邪を引いて寝込んでいたDanですどうもこんばんは。そろそろ本気で年間ベストディスクを選んでまとめないとな…。あー今年も終わるねー。
Scholeで唯一の外国人アーティストDom Mino'の約2年ぶりとなる2ndアルバムがリリースです。
角が丸くコロコロ転がる柔らかいブレイクビーツに、ピュアでポップな優しいシンセやギターのメロディーが心地良く奏でられ、ドリーミーなエレクトロニカサウンドを展開しています。
前作に比べると全体的に音の厚みも増したし、構成もとても上手く聴き応えある作品に仕上がってるな〜という印象を受けました。レーベルの中では最もエレクトロニクスな音のアーティストですが、しっかりとScholeらしいほのぼのとした温もりを感じさせてくれる音を奏でています。
まぁ、ズバ抜けて良いってほどでもないけど決してハズレではないよ…という如何にもScholeらしい安心・安全な1枚って感じですw。

December 23, 2009

Disc Review #404

discreview404.jpgubusuna - いろのみ
柳平淳哉と磯部優によるユニット、いろのみの4thアルバムが涼音堂茶舗よりリリース。ん?4th?自分いろのみのCDこれで3枚目のはずなんですけど…。そうなんです、今年2月にSTARNET MUZIKから3rdミニアルバムがリリースされてたみたい…。完全にチェック漏れです…。悔しい…。後日聴きます。
さて、今作のubusuna - 産土(自然の恵みに感謝し、その土地を尊ぶこと)、雨が地にしみこみ地を潤して海となるまで…を音で表現した1枚。
水に反射する光のようにキラキラと輝く美しいピアノの音色と、柔らかいアコギと繊細な電子音響が優しく静かに奏でられ、私たちの生活にスッと溶け込んでくるようなとても心地良い音空間が広がっています。
これまで(Disc Review#299#319)と作風はほとんど変わりませんけど、物静かで凛とした緊張感が漂う彼らの世界観はやっぱり好きです。環境音楽というかサウンドアートに近いものを感じる。美しい…。

December 19, 2009

Disc Review #403

discreview403.jpgLicht Und Schatten - Field Rotation
ドイツのアーティストChristoph BergによるField Rotationの1stアルバムがFluid Audioからリリース。つーか、このアーティスト、先日マイスペで見つけたんだけど音源聴いたら良かったので、今年10月に出たこのアルバムを買おうと思ったら、限定100枚とかアホなことしてくれてて既にSold Out。仕方なくmp3で購入。あーCDで欲しいなー。
アンビエントな電子音響がユラユラと浮遊し、グリッヂ混じりの4つ打ちビートが弱く繊細なリズムを刻み、デトロイト風なシンセや輪郭のハッキリとしたメランコリーなピアノのメロディーが美しく強烈に響き渡る極上のミニマルダブ/アンビエント。
救いようが無いくらい地味で無機質ですが、要所要所で奏でられる美し過ぎるメロディーが曲にほんの少しの温もりを与えてくれるような…。何かね、ミニマルさの中にポストクラシカルっぽさを感じるんだよね。うん、こういう地味だけどメロディアスなアルバムは大好きです。良盤!

ちなみに、このアルバムのリミックスEP(こちら)と、PARALLELWELTENというEP(こちら)もあり、そちらはフリーでDL出来るので気になる方は是非〜。

Disc Review #402

discreview402.jpgWinded - Dextro
スコットランドのアーティストEwan MackenzieによるDextroの、前作(Disc Review #239)から3年前ぶりとなる2ndアルバムが、自身のレーベル16k Recordsからリリース。
ゆったりと伸びやかにリズムを刻むブレイクビーツやパーカッシブ調の生ドラムに、シンセやギターなどによるちょっぴりサイケでがっつりメランコリーな泣きの美メロディーが響き渡る、美しい100%エレクトロニカなアルバム。
基本的には前作の延長線上にある音ですごく綺麗な音を奏でているんですが、メランコリーさが増したせいかセンチメンタル過ぎる雰囲気が若干しつこく感じてしまうのは僕だけでしょうか…?あとシューゲイズ感も前作に比べると控えめになってる感じがするなー。1曲1曲の創りはすごく丁寧になったなぁ〜と素人ながら思うんだけど、何となく上手くまとまり過ぎちゃってる感じもしないでもない。決して悪くないんだけど前作の荒削りな感じのほうが個人的には好きかもー。

December 07, 2009

Disc Review #401

discreview401.jpgMindscape - niha
このnihaというアーティスト、ネットとかにもあまり詳細が載ってなくて謎です。日本のレーベルintroducingからリリースなので、どうやら日本人のようですが。
リズミカルで大胆に弾けるブレイクビーツ〜4つ打ちビートに、キラキラと降り注ぐように奏でられる色とりどりなピアノやギターなどによる極上メロディー。
正直、このアルバムを初めて聴いたときは、狙ってる感丸出しの音とパターン化してる曲展開に安っぽさを感じてしまい、あまり良い印象を持てなかったんです。何て言うか、no.9のあの態とらしさにすごく似てるというか…w。オリジナリティを感じられないというか…。だけどね、ちょっぴり切なく甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれるような、壮大で抜けの良いキラキラしたピアノの美メロディーにおじさんちょっとやられちゃいましたよ…w。もうね、これでもか! ってくらいメロディーの嵐! 何かもうピアノだけでもいいんじゃね?ってくらいw。大胆でストレートで美しくてホント気持ち良いです!
いや〜このアーティストこれからどんどん良くなってって欲しいな〜。何となくまだ音に若さを感じるので良盤て言うにはまだ早過ぎる気はしますが…良盤です♪

December 05, 2009

Disc Review #400

discreview400.jpgYlajali - Syntaks
今年最後のレビューをちょうど#400で終われたらいいな〜なんて思ってたんですけど、ペース配分間違えて若干早過ぎましたw。ということで、レビュー#400です。はい、おめでとうございます。ありがとうございます。何かここまでくるとどんだけ暇なんだよ…って感じですが…w。まぁ、これからも行けるとこまで行っちゃおうかな思ってますので、引き続きAIRs:BLOGをよろしくお願いします。
さて、#400番目に紹介する盤は、元LimpのメンバーとしてManualらと共に活動していた、Jakob SkottによるSyntaksのフルアルバムです。限定700枚でGhostly Internationalからリリース。
ゆったりとリズムを刻むダウンテンポ〜アブストラクトなビートと、空間を埋め尽くす壮大で美しいアンビエントなシンセとキラキラと降り注ぐシューゲイズギターのメロディー。
1st(Disc Review #164)よりビートやシューゲイズなどの音のボリュームが若干控えめになり、終始きらびやかで優しくゆったりとした音色に包まれたドリーミーポップな美エレクトロニカといった感じ。全体に漂うモヤ感がまた夢見心地にさせてくれて、とても気持ちがいいです♪
てか、Syntaksって今作からAnna Ceciliaって女性と2人組になったみたいね。

December 02, 2009

Disc Review #399

discreview399.jpgFires - Le Lendemain
師走です。そろそろ下半期ベストと年間ベストディスクの準備をしなきゃならんね。今年買ったCD聴き直さないと!
さてさて、今やポストクラシカルの代表的なアーティストの1人Library Tapesと、先日素晴らしいアルバム(Disc Review #387)をリリースしたばかりのチェロ奏者Danny Norburyによるユニット、Le Lendemainのフルアルバムが好調Home Normalからリリース。
Library Tapesによる少し霞がかかった美しいピアノのメロディーと、Danny Norburyによる音の空間を埋めるようにゆったりと奏でられる美しいチェロ。そしてフィールドレコーディングスと微かな電子音。
シンプル過ぎるほどシンプルな心地良いポストクラシカルなサウンド…というか、少し実験的な音作りにも聴こえて1つ間違えればドローンになりかねないほど浮き沈みのない曲展開で、個人的には若干退屈かも〜w。

November 28, 2009

Disc Review #398

discreview398.jpgTelepathy Dreams - Flica
マレーシアのEuseng SetoによるFlicaの3rdアルバムがリリース。今作は自主制作のようです。つーか、この人もリリースペースが早いですねー。
奥行きのあるアンビエントなシンセサウンドとともに、ゆっくりと穏やかに揺らめくピアノ・ギター・ストリングスなどによる柔らかくてどこか冷たい美しすぎるノスタルジックなメロディー。生ドラムの入った曲も数曲ありますが、基本リズム要素のないアンビエント〜ポストクラシカルな作品です。
今作は、mü-nestからの1st(Disc Review #302)や、Scholeからの2nd(Disc Review #352)との雰囲気と180°違います。前2作はレーベルからしてほのぼの系な音でしたけど、今作はジャケのような無色で冷たいダークな世界です……が、やはり彼の持ち味でもあるメロディーの温かさは残っていて、全体を包む冷たい雰囲気と程よい温もりのあるメロディーとの温度感が絶妙過ぎるほど絶妙で、本当に心地良いアルバムに仕上がってます!個人的にはこれまでの作風よりこっちのほうが好きですね。飽きずに長く聴けるし。文句無しの良盤です。
つーか、こういうメロディがハッキリしているアンビエントな作品ってホント大好きです。どんより曇り空の下で聴くのがベスト!

November 25, 2009

Disc Review #397

discreview397.jpgDistance Lends Enchantment to the View - Christ.
傑作だった前作(Disc Review #231)から約2年ぶりとなるChris HorneによるChrist.の新作がBenbeculaからリリース。
柔らかくて温かいシンプルで角の丸いブレイクビーツと穏やかに心地良くうねるベースラインに、彼らしいアナログシンセな温もりのある幻想的でサイケちっくなメロディーが絡む、極上の100%エレクトロニカサウンドに仕上がっちゃってます。
曲展開、バランス、ボリューム、構成と…まぁ、どこを取っても文句の付けどころがないです。さすがです。強いて言うなら、前作に比べるとアンビエントやミニマルな要素がだいぶ減り、カラフルでポップな音になって若干緊張感みたいなのがなくなったけどね…。つーか、いつも思うんだけどこの人はホントに音の使い方が上手だなーと。シンプルで無駄がない。そこで鳴るべき音がちゃんと鳴るからね。うんうん、今作もChrist.節が炸裂してます♪良盤!

November 15, 2009

Disc Review #396

discreview396.jpgShutter Release - Lymbyc Systym
ほえ〜前作(Disc Review #237)から2年ぶりかぁ…。もうそんな経つのね。ってことで、Michael & JaredのBell兄弟によるプロジェクトLymbyc Systymの2ndアルバムが、前作同様Mushからリリースです。
パーカッシヴな生ドラムと打ち込みビートがザックリと大胆にリズムを刻み、そこにギターや鉄琴など様々な楽器によるオーガニックな温もりを感じさせるメロディーが重なり、彼ららしいとても柔らかく温かいロックなグルーヴが生まれてます。
前作に比べると、ノスタルジックさというかセンチメンタルさみたいなものを感じ、繊細さが増した気がします。素人ながら構成もすごく丁寧になったな〜なんて思ったりもしました。
と、何だかんだ言っても、彼らの音はCDじゃ伝わらないんですよ。彼らはライブで爆発するんです。2年前のライブは本当に素晴らしかったもんな〜。また来日しないかな〜。

November 14, 2009

Disc Review #395

discreview395.jpgLight in August, Later - aus
オーストラリアのRoom40のサブレーベルSomeone Goodからausの新作がリリースです。前作(Disc Review #350)に続き、今作も編集盤になります。新曲2曲とショートフィルム用に制作された楽曲、The BoatsMatryoshkaのリミックストラック、Glimとのコラボトラックなど計8曲という内容。
微かに聴こえる細かな電子音響とユラユラと浮遊するシンセ、そして優しく奏でられるピアノやギターのメロディーが見事に混ざり合っていて、ausらしい美しく繊細な音世界です。
今作はノンビートのアンビエント作品になんですけど、どの音もしっかりとした存在感があるというか…アンビエントだけど決してボヤけていない芯の通った音(メロディー)で、とてもシンプルだけどすごく聴き応えのあるアルバムだと思います。
うん、このアルバムは大好きですね。ausのメロディーは相変わらずツボだし。すごく聴きやすいし。あと、7曲目のGlimとの共作曲と8曲目のMatryoshkaのリミックス曲がたまらなくいいです。是非、落ちてゆく夕日と一緒にどうぞ♪

Disc Review #394

discreview394.jpgFound Songs - Olafur Arnalds
へい。Erased TapesからアイスランドのアーティストOlafur Arnaldsの新作EP。つーか、この人の盤、今まで一度もブログで紹介してなかったみたい…何でだろう?大好きなのにな。
今作は元々、7日間毎日1曲制作し、それをWEBにアップしていく…という企画だったみたいなんですけど、結局リマスタリングされてCD化…みたいな。でも、楽曲はこちらでダウンロード出来ちゃいます。
優しく混ざり合ったピアノとストリングスの美しく冷たい感傷的な旋律が緩やかに流れ、極上のクラシカル空間を創り上げています。
1stや前作のEPではビートを取り入れた曲もありましたが、今作は見事にリズム要素はなくピアノとストリングスを中心としたポストクラシカルな作品になってます。つーか、ホントこの人の哀し気なピアノのメロディーはいつ聴いてもいいですわ〜。

November 01, 2009

Disc Review #393

discreview393.jpgAnd It Matters to Me to See You Smiling - bRUNA
はい、スペインはバルセロナのアーティストbRUNAの1stアルバムがSpa.RKからリリースです。
ゆったりと軽やかにそして大胆にリズムを刻むブレイクビーツに、伸びやかに奏でられる壮大で美しいサイケなシンセメロディーがキラキラ〜っと降り注ぎ、ドリーミーでポップな世界を創り上げてます。
とてもメロディアスで本当にキラッキラなんだけど程よくIDMな堅さや冷たさがあって、ポップ過ぎないポップ感とメロディーセンスは結構好きです。まぁ、有りがちといえば有りがちなよくある感じの音なんですけど、こういうビートもメロディーもザックリとした分かりやすいモノは外れがなく良いですね。ただ、どの曲も短過ぎるのが残念。全16曲で26分ですからね…。どの曲も「これから!」ってところで終了〜みたいな…。11曲目と13曲目もっと聴きたい…。

Disc Review #392

discreview392.jpgAirborne - Aerosol
Port-Royalに続きn5MDから、ManualSyntaksらと共にLimpで活動していたRasmus RasmussenことAerosolの2ndアルバムがリリースです。余談ですが、先日このアルバムを夕焼けの海で聴きたいが為に、わざわざ地元に帰りました。
小気味良くコロコロと転がるように刻まれるシンプルなビートに、広がりのあるアンビエントなシンセと優しく奏でられるアコギやピアノの温かく美しいメロディー。
元Limpってことで思いっきりManual系なサウンドなんですけど、Manualほど大袈裟な感じじゃなくシンプルで分かりやすくとても聴きやすいです。強過ぎず弱過ぎずな絶妙なバランスで奏でられるメロディーがホントに気持ち良く夢見心地にさせてくれます♪まさにサンセットにピッタリなアルバムですよ。
まぁ、これといって特記することもないくらいシンプルなアルバムなんですけど、こういうアルバムは飽きずにずっと聴けるので持っておくべきですね。はい、良作♪

October 31, 2009

Disc Review #391

discreview391.jpgDying in Time - Port-Royal
Resonant閉鎖の為、n5MDに移籍してきたイタリアの4人組Port-Royalの3rdアルバムです。
重たく太くランダムに乱れ打つノイジーなブレイクビーツ〜4つ打ちビートがリズムを刻み、シンセによる壮大で少し霧がかかったアンビエント空間とその中で鳴り響くギターによるメランコリーなメロディー。
今作もシューゲイズ〜エレクトロニカというスタイルで幻想的な世界観は変わりませんが、これまでの作品と比べるとエレクトロニックなサウンドが増し、ポストロックというよりはエレクトロニカな要素が強くなったように思います。それとポップ感も増したな〜と。
ただねぇ…彼らの曲って展開がコロコロ変わる上にアルバム全体のボリュームも凄いから、内容は素晴らしいはずなのに聴き漏らしちゃってる部分がどうしてもあって、毎回どうも感動出来ないんだよねぇ…。良いだけに勿体ない…というか、完全に自分(聴く側)の問題なんですけど…w

October 18, 2009

Disc Review #390

discreview390.jpgRid the Tree of Its Rain - DoF
前作(Disc Review #294)では歌も披露した、ペンシルヴァニアのBrian HulickのプロジェクトDoFの新作EPが、Abandon Building Recordsからリリースです。何か久しぶりな感じがしますね。
テンポ良く打ち込まれるブレイクビーツと、ラテンやジャズの香りのする小気味良い陽気なパーカッションのリズム。そこに、彼らしいキラキラしたフォーキーでポップなアコギのメロディー。と、たまに歌。
今作ではお得意のズタズタIDMビートが影を潜め、アコースティックでポップな生音主体の構成になってます。暖かくほのぼのしていてとても気持ちが良いのですが、個人的にあのビートが聴けないのはちょっと残念。ビートだけじゃなくメロディーなんかも控えめで、これまでの作品に比べると若干インパクト弱いかなー。まぁ、今作はEPなので次のアルバムに期待しましょうかねー。

Disc Review #389

discreview389.jpgFrom Here, For Anyone - Down Review
何とまぁ…豪華な2人がタッグを組んじゃいましたよ。みんな大好きArc LabNear The ParenthesisによるプロジェクトDown Reviewが、Hidden Shoal RecordingsからEP(CD-R)をリリースです。
ゆったりと静かに打ち付けるノイズ混じりのブレイクビーツに、彼らの持ち味でもあるクリアで感傷的な冷たさのある美メロディーがじわじわぁ〜と広がっていき、心地良い温度感のアンビエンス空間を創り上げています。
予想していた通りめちゃくちゃ気持ち良いです…が、これも予想していた通り、すごく似てる音楽スタイルの2人なので、そんな2人が一緒でもあまり新しさを感じないというか…。曲は決して悪くないんだけど、これを「2人で創りました!」って言われても「う〜ん…」みたいなw。なので、あまりコラボ作品って意識で聴かない方がいいかもw。

October 12, 2009

Disc Review #388

discreview388.jpgA Certain Distance - Lusine
Lusine名義では"Serial Hodgepodge"以来5年振りのリリースなんだよね…あのアルバムにはすごくお世話になった。5年振りだけど、間にLusine Icl名義でリリースしてたから、あんまり久しぶりな感じがしませんね。Ghostly Internationalから。
ゆったりと打ち付けるブレイクビーツやテンポ良く弾む4つ打ちビートに、彼らしいIDMなメロディーにカラフルなハウスっぽさや、ムーディーでオサレなジャジーっぽさを織り交ぜ、これまでのテクノ〜IDMなスタイルにいい感じにポップさが加わり、全体的にとても暖かくて柔らかい雰囲気になりました。
前作では結構バウンシーなビートと派手めなメロディーでフロア向けな感じでしたけど、今作はBPMも遅めでグッと落ち着いたラウンジな感じですね。大人な向け…?
女性のヴォイスサンプルをカットアップしてる9曲目とか好きだなー。良盤ってほどではないけど、クオリティは高く安心して長〜く聴けちゃうアルバムですね。

October 10, 2009

Disc Review #387

discreview387.jpgLight in August - Danny Norbury
Library TapesThe Boatsのアルバムに参加している、UKマンチェスターのチェロ奏者Danny Norburyのフルアルバムが、The BoatsのAndrew Hargreavesが運営するLacies' Recordsからリリース。
穏やかに奏でられる柔らかいピアノの音色を、少し湿っぽい叙情的で美しいチェロの音色が優しく包み込むようにゆっくりとゆったりと奏でられ、とても心地良いクラシカルサウンドを聴かせてくれています。
感傷的で冷たく寂し気な雰囲気だけど、メロディーラインがものすごくポジティブで暖かくて…何だろうこれ、妙にグッとくる…泣きそう。メロディーはもちろん、音の鳴り方とか広がりとか展開とか雰囲気とか…もう全てが好みだわ。これまで色々とポストクラシカルな音を聴いてきたけど、初めから終わりまで飽きずに感動し続けられるアルバムって無かったかも。聴くべし!良作!

Disc Review #386

discreview386.jpgLike Dust of the Balance - Ocher
今日、ネットで買ったCDが5枚ほど届いたんですが、まだレビューしていないCDがスピーカーの上に積まれている状態…。今日届いたCDを聴けるのはまだ先になりそうだな…。
ほい、前作と同じくBenbeculaからChris LearyによるOcherの3rdアルバムがリリースです。
ポコポコポコポコと小気味良くリズミカルにリズムを刻むブレイクビーツに、ピアノやギター、シンセなどによる美麗IDMメロディー。
ん〜王道エレクトロニカ/IDMですね。個人的に前作(Disc Review #183)がイマイチだったんですけど、前作に比べたらまぁまぁ良いかなーと。哀愁漂うキラキラしたメランコリーなメロディーなど、少しPlaidっぽく聴こえるのは僕だけでしょうか?全体の雰囲気もPlaidに近い感じはするけど、ビートが柔らかく丸い感じだからPlaidほど繊細には聴こえません…w。それから、前作同様まとまり過ぎてる感じがして、聴いててあまり面白くないかも。何か地味だし…。ん〜悪くないんだけどねー。まぁ可もなく不可もなくって感じかな。簡単に言うと普通…w。

September 23, 2009

Disc Review #385

discreview385.jpgPresident IDM - Geskia
で、こちらは↓で紹介したEPと同時リリースとなるGeskiaの2ndアルバム。術ノ穴からリリースです。今作は、日本を代表する10名のMCを招いたHipHopアルバムになります。
GeskiaらしいザックリとしたHipHop〜ブレイクビーツと、少しだけ哀愁の漂うアブストラクトなメロディーとラップ。
正直日本語ラップって苦手だったんですけど、無理矢理リピートして聴いてたらだいぶ聴けるようになりましたw。てか、トラック自体はやっぱり格好良いですね。パッと聴くとHipHopなんだけど土台はやっぱりエレクトロニカだな〜っていうのは感じます。
日本語ラップをじっくり聴いたのは今回が初めてな超ド素人なので生意気なこと語れないんですけど、字余りなのに無理矢理リズムに乗せちゃったり、声質だったり、ダメなのはやっぱりダメですね…生理的に。やっぱリズムに綺麗に言葉が乗ってて綺麗に韻を踏んでるものは格好良い。1曲目とかね。

Disc Review #384

discreview384.jpgEclipse 323 - Geskia
去年リリースされた1stアルバム(Disc Review #316)が、デビュー作とは思えないほどのクオリティの高さでメディアから大絶賛された、Geskiaの新作EPが、前作と同じFlauよりリリースです。本作はEP扱いですが、内容はアルバムと同じボリュームです。
ゆったりとリズムを刻むノイズ混じりのアブストラクト〜ブレイクビーツに、サイケでカラフルなメロディーがゆらゆらと浮遊し、少しアナログ的な温もりも感じ、曲全体ノスタルジックな雰囲気で包まれてます。
うん、やっぱ構成などとても上手いと思う。曲全体に漂うサイケ感もクセの無いちょうど良い具合で気持ちが良いです。ただ、全体に少し控えめになってない?勢いがなくなったというか…。何かね、ブレイクビーツらしい大胆さと、メロディーのクリアさがなくなったな〜なんて思った。何て言うかIDMな要素が薄れた感じ?あ、でも7曲目すごく好き。

September 15, 2009

Disc Review #383

discreview383.jpgSpanon - Ard Bit
オランダのアーティストArd Bitの1stアルバムがSymbolic Interactionからリリースです。てか、FunckarmaのRoelのほうが共同制作&マスタリングで参加しているらしいんだけど、Funckarma色濃過ぎてちょっと笑ったw。Ard Bitどこ行った〜みたいなw。本気でFunckarmaの別名儀かと思ったくらいw。
バツンッ! バツンッ! と鈍くリズムを刻む繊細で鋭いIDMなビートとブリブリ唸るベース音。そして、ゆっくりと浮遊するスペーシーなシンセの上モノ。
まぁ、Funckarmaに比べると、全体的に若干アンビエントな要素が強くなって柔らかい感じがしますけど、ビートなどリズム系は完全にFunckarmaです…。だけど、Funckarmaのビートにアンビエンスな上モノって気持ちいいと思いません?そう…すごく気持ちいいんですよ。何て言うか、Funckarmaほど硬くないので音の質感がちょうど良いというか…。うん、結構好きですね。
つーか、Roel抜きでArd Bit一人だったら、果たしてどんな音なんだろうか…?全く想像付かない。

September 13, 2009

Disc Review #382

discreview382.jpgNaked Season - Shinya Takatori
山形・仙台を中心に活動するアーティストShinya Takatoriによる1stアルバムが、自身のレーベルRANKandFILE Recordsよりリリース。
シンプルながら力強く打ち込まれるビートに、太くグルーヴィーなベースが絡み、そこにクッキリと鮮やかで繊細なピアノによる美メロディー。
隙間多めなシンプルな構成で、ミニマルっぽささえ感じちゃうくらいなんだけど、曲が進むにつれ静かにジワジワと盛り上がっていき、いつの間にか音で満たされてる…という。ホント展開の仕方が上手いです。それから、どの音もすごく存在感が強いので、音同士殺し合っちゃうんじゃないかって思ったんだけど、不思議と良い具合に混ざり合っていて、逆に強い音同士とてつもないグルーヴを生み出しています。だけど、エレクトロニカな要素もしっかりと感じられるので、強く大胆な中にも繊細さや小難しさみたいなものもあり、ありそうでなかったような…何だか新しい感じがします。

September 12, 2009

Disc Review #381

discreview381.jpgMisc - Fredricson
Linus Recordsが運営するレーベルPrecoから、バンドやテクノユニット、またTVCMの楽曲制作など、様々な音楽活動をしているMasahiro ArakiのソロプロジェクトFredricsonの1stフルアルバムがリリースです。
ズタズタに切り刻まれたリズミカルで変則的に打たれるノイズ混じりのブレイクビーツに、ユラユラと浮遊する繊細な美麗IDMメロディー。
ビートの荒々しさや、IDMの緊張感、アブストラクトの毒々しさ、構成の複雑さ…など「ちょっと難解」とか「ウルさい」とか聴く人によってはマイナス要因になりかねない音が盛りだくさんなんですが、そこに少しだけポップな要素を落とし込むことで、すごく柔らかく聴きやすく仕上がってるなーと。ポップな使い方が上手いですわ。
個人的には、2曲目のインパクトが強過ぎて後半ちょっと退屈に感じちゃいましたけど、構成力とかはズバ抜けてると思います。
何か、こういう音って最近あまり出て来てなくない?ちょっと前だったら絶対に「Machine DrumPrefuse 73的な〜」みたいな言われ方してただろうね。

September 07, 2009

Disc Review #380

discreview380.jpgNine Stories - All Apologies
Flauからの1stアルバム(Disc Review #316)が海外などでも大絶賛されたGeskiaと、(Forka)によるユニットAll Apologiesの1stアルバム。Symbolic Interactionから。てか、最近こればっかり聴いちゃってます。
ゆったり柔らかく打たれる壮大なブレイクビーツとアルペジオ全開の美メロ、そして(Forka)によるダウナーなウィスパーボーカル。ちなみに(Forka)は男性です。
初め、(Forka)の少しクセのあるボーカルが、自分の好み的にギリギリなラインだったんだけど、聴いていくうちにどんどん引き込まれていきましたね。トラックもGeskiaらしいIDMな繊細さはしっかりと感じられるんだけど、歌が入ったことで、良い感じに力の抜けたトラックメイキングがされています。なので、不思議なポップ感のある歌と柔らかいメロディーとの相性もバッチリです。IDM/HipHopの中に、ちょっとだけアブストラクトと牧歌的なサウンドが混ざっちゃってる感じかな〜。何か新しい感じがしましたよ。てか、やっぱりGeskiaは構成とかが上手いわ。もしかしたらGeskia名義よりこっちのほうが好きかも…ってくらいです♪良盤!

September 05, 2009

Disc Review #379

discreview379.jpgRed Rocket Telepathy - cuushe
いつも大変お世話になっている3molesさん主宰のイベント "Our Bubble Hour" のvol.4で、ライブを観させて頂き、なかなかのメロディーセンスの持ち主だな〜なんて思い、密かにチェックしていた日本人女性アーティストcuusheが、flauから1stアルバムをリリース。
アブストラクトっぽさのあるユルく歪んだリズムに、ピアノなどによるメロディーが静かに優しく奏でられ、語りに近いセンチメンタルなボーカルが浮遊する、とてもスローでドリーミーな音世界を創り上げています。
こっち系の日本人女性アーティストって、結構歌メインだったりして、女性らしい軽めでポップさのある音が多い気がするんだけど、彼女の音はしっかりと芯の通った太い音をしていて、おまけに声も低めで太いんだよね。だから、音にも声にもすごく存在感があり、しっかりと自分を持った独特な世界観を感じます。うん、これからに期待なアーティストですね。

August 30, 2009

Disc Review #378

discreview378.jpgVariance - Jega
なかなか当たりCDが出て来ない今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか?そんなこんなで、未レビューCDが溜まって行く一方でございますよ…。
で、こちらもリリースからだいぶ経ってしまいましたけど、Dylan NathanによるJegaの9年ぶりとなるアルバムがPlanet-Muよりリリースです。2枚組の大ボリュームです。
Disc-1:柔らかく丸みを帯びたHipHopなブレイクビーツと、Kettel的なキャッチーさと、BOC的な温かいアナログ感が混ざり合った壮大で美しく清々しいメロディー。
Disc-2:ザックリとリズムを刻む攻撃的なIDM〜ブレイクコアなビートに、ダークアンビエンスなシンセとグリッヂなIDMメロディー。

2枚ともこれと言って特に目新しさもなく"王道"って感じの音ですけど、一音一音とても綺麗で構成も上手いので安心して聴けますね。個人的には1枚目のほうが好きかな。

August 16, 2009

Disc Review #377

discreview377.jpgRequiem for Deranged Robot - Nikakoi
Erast名義でもお馴染み、Nika MachaidzeによるNikakoiの6年ぶりとなる新作(2枚組)が、Laboratory Instinctからリリース。
リズムの無い、ノイズやシンセなどの音響系サウンドが響き合う空間の中で、ピンと張り詰めた緊張感のあるピアノの旋律が、時に優しく時に激しく奏でられ、とてもシンプルながらも綿密に組み立てられた見事な…というか流石な音創りをしています。
Nikakoi名義ではホント久しぶりのリリースだったので、かなり期待していたんですが、2枚組の1枚目を聴いた時…正直拍子抜けでしたw。ノンビートでダーク過ぎる上に、長尺な曲が2曲…それだけ…。うわ〜…マジかよ〜とか思ったけど、180°雰囲気の違う2枚目でかなり救われてますね。浮遊する電子音と、生ピアノの音色が絶妙に混ざり合ったアンビエント空間が心地良いです。
先の見えないダークアンビエントから、清々しいゆるゆる浮遊系アンビエントまで、まさにアンビエント尽くしなアルバムです。2枚目は、休日の午後とか、ゆったりした時間にさらっとかけ流しておくのにちょうど良い感じ。

August 01, 2009

Disc Review #376

discreview376.jpg3:03 - Plastik joy
今年は何だかn5MDの活動が大人しい気がするのは私だけでしょうか?む〜…確かMerckも閉鎖間際はリリースが減ってたよなぁ…とか縁起でもない考えを巡らせてみたり…。と、そんなn5MDからニューフェイスな2人組、Plastik Joyがデビューです。
グリッヂノイズを散りばめた、物静かにジワジワとリズムを刻むアブストラクトなビートに、ユラユラと浮遊するアコギによる冷たく美しいメロディーが、女性voの歌(というか声)と共に哀愁を漂わせながら静かに奏でられ、n5MDらしいエレクトロニカ〜ポストロックな世界を創り上げています。
パッと聴くと、ポストロックなアルバムだな〜って思うんだけど、音自体はすごく繊細でIDMっぽい冷ややかさなんかもあって、しっかりとエレクトロニカなアルバムでもあるんです。いや〜、この程よくノイズの混ざったアブストラクトな雰囲気の中で奏でられる、優しく柔らかい生音がたまらなく気持ち良い。
Telefon Tel Avivの繊細さと、Manualの音空間。で、たまにThe Boatsのミニマルっぽさを混ぜたような感じ?

Disc Review #375

discreview375.jpgAmbivalence Avenue - Bibio
これまでMushからリリースしてきたBibioですが、今回の新作は何と! レーベルをWarpに移してのリリースとなります。
Prefuse 73などに近い、太くカットアップ気味なHipHopブレイクビーツに、彼の武器でもある少し哀愁漂う美しいメロディーと歌が乗っかる、とてもシンプルでストレートな構成。
これまでの作品は、Boards of Canadaが発掘したというのも頷けるほど、アナログの温もりを感じさせるアンビエントサウンドに、ノスタルジックでフォーキーなアコギによる美しいメロディーをメインにしたスタイルでしたが、今作では大胆なHipHopブレイクビーツを全面に押し出した内容になっていて、メロディーもこれまでの淡いノスタルジックな雰囲気を少し残しつつも輪郭がハッキリとしていて、全体的にもポップさが増し、すごく聴きやすくなっています。
ブレイクビーツに美メロという…間違いない組合せなので、良くないわけが無いです。普通に格好良い。あぁ〜Warp20で来日しないのかな〜…。

July 29, 2009

Disc Review #374

discreview374.jpgTotems Flare - Clark
何だかんだと活発に活動を続けているClarkWarpから新作です。あ、Warpのサイトリニューアルされてるやん。
基本的には前作(Disc Review #298)を押し進めた内容で、ブリブリでゴリゴリなぶっ壊れ系なブレイクビーツに、疾走感のある色とりどりでハチャメチャな上モノ。
前作で、それまでの繊細でエレクトロニカなサウンドから、完全にフロア仕様な音になっていて、個人的にはかなりのショックを受けたんですけど、今作はさらに追い討ちをかけるかのような…テクノ〜ヒップホップ〜ロック〜ハードコア〜…ってジャンル分けなんて不可能なくらい、(良い意味で?)何でもありでグチャグチャな音になっちゃってます…。もともとすごく繊細で美しい音を奏でる人なので、今作でも根っこにはその要素が残ってる感じはするので、辛うじて救われてる感じはするけど、正直かなりギリギリなラインだと思う…。
初め前作よりはいいかな〜って思って、レビュー書くのに前作を聴き直してみたら、前作のほうが全然聴けたわ。あ〜Chris Clark時代の音にはもう戻らないのかね〜…。

July 11, 2009

Disc Review #373

discreview373.jpgWords are Something Else - The Boats
7月になって、2009上半期ベストも出来上がっちゃいましたが、しばらく上半期分のCDレビューが続きます。
はい、Flauからの前作(Disc Review #337)で素晴らしい変化を遂げたThe Boatsの新作が、前作から1年も経たずにHome Normalからリリースです。
グリッヂなアブストラクト〜4つ打ちビートが静かにリズムを刻み、優しく奏でられる弱く繊細でミニマルなメロディー。そして時折ボーカルも…。
前作は、ビートの導入により、それまでの生音+音響サウンドから、とても聴きやすいエレクトロニカなアルバムに化けてましたけど、今作ではその前作をもっと押し進めた感じ…つーか、若干押し進め過ぎた感があったりで、エレクトロニカというよりはテクノになってます。ミニマル過ぎるくらいのミニマルテクノ。アルバムの雰囲気は、前作というよりはどちらかというと、それ以前の音響よりな作風に近い気がする。
前作が前作だっただけにちょっと物足りなく思うけど、やはり音の繊細さ・構成力は素晴らしいものはありますね。

June 28, 2009

Disc Review #372

discreview372.jpgUndone - The Seasons
パリで活動するテクノユニットDuplex 100の2人(Sam Rouanet a.k.a ReynoldとPhil Stumpf)と、ダブルベース奏者のJames Sindatryからなる3人組The SeasonsのデビューアルバムがCity Centre Officesよりリリース。
ジャジーなドラム〜パーカッションと穏やかなIDMビート、そしてグルーヴィーなダブルベースが混ざり合い、生音の温もりを感じる極上のリズムに、フルート、トランペット、ローズピアノ、シンセなどによるアダルトでお洒落なメロディー。
生楽器を多用しているので一聴バンドサウンドっぽく聴こえるんだけど、実はしっかりとエレクトロニカな処理がされているので、ジャジーでムーディーな雰囲気も、お洒落過ぎずイヤらしくない、洗練されたサウンドに仕上がっています。
うん、このアルバムはいいね。生音+エレクトロニクスの混ざり具合というか、処理加減が絶妙ですよ。うんうん。

Disc Review #371

discreview371.jpgTons of Fun - Jean-Michel
前作(Disc Review #286)と、Bersarin Quartett名義でのアルバム(Disc Review #318)もとても素晴らしかったドイツ人アーティストJean-Michelの新作が、前作と同じくOnpa)))))よりリリースです。
力強くリズミカルに響き渡るブレイクビーツ〜ダウンビートと、ゆったりと落ち着いていて少し切なさすら感じる哀愁ポップなメロディーライン。
Kettel系ポップメロディーを聴かせてくれた前作に比べると、音のカラフルさや展開の派手さは無くなり、程よいダブステップっぽさとミニマルっぽさが追加され、全体にとてもシンプルでしっとりと清々しい雰囲気が漂っています。前作の方が音がキャッチーで分かりやすいので好む人も多いと思うけど、全体の雰囲気は今作の方が全然良いな〜。冷たいポップさが何とも気持ちの良い良盤です♪

June 23, 2009

Disc Review #370

discreview370.jpgThe Sniper's Veil - Tonikom
これまで2枚のCD-Rと、HymenなどからリリースしてきたアメリカのアーティストTonikomの新作が、Hymenからリリース。つーか、このアーティスト女性なのね。
インダストリアル〜ドラムン〜テクノ〜ブレイクビーツ…などなど、様々なリズムスタイルで曲をグイグイ引っ張り、そこに、若干テクノっぽさのある硬めで繊細なIDM/エレクトロニカな美しいメロディーが絡む。
全体的にインダストリアルを基本とした音ですが、インダストリアル特有のザラついたノイズっぽさはあまり感じず、女性だからか繊細で丸みを帯びた音をしています。が、勢いはかなりあります。
ただ、ビート重視なので、個人的には若干メロディーに物足りなさを感じますね…。音自体はすごくクリアで綺麗だから、もう少しメロディーが前出ててもいいかなーと。
でも、女性でこのビートメイクはかなり格好良い。惚れ惚れする。

June 21, 2009

Disc Review #369

discreview369.jpgBurrows - Loess
何気にレビューしてない盤が貯まってきたな。今月で上半期も終わるから早くしなきゃ…。
フィラデルフィアの2人組Loessの新作は、2000年〜2008年の間にリリースされたヴァイナルオンリーのレアトラックや、未発表曲、Quench, Tobias Lilja, Helios, Ontaysoなどのトラックのリミックス音源、そして新曲を集めた編集盤アルバムです。Nonresponseから。
目の細かい繊細でディープなダウンビーツが力強くゆったりと伸びやかにリズムを刻み、ユラユラふわふわと浮遊する、冷ややかでザラつきのあるノスタルジックな上モノが絶妙な具合に混ざり合い、Loessらしい繊細で美しい独特な世界を創り上げています。
雰囲気的にはちょうどアブストラクトとアンビエントの中間的な感じ。暗過ぎず明る過ぎずみたいな…。すごく鈍い音の鳴り方をしてるんだけど、不思議とそれが心地良いんだよね。
つーか、Tobias Liljaの曲も、Loessに料理されるとこんなにも素晴らしくなちゃうんだね〜w

Disc Review #368

discreview368.jpgMyam James Part 2 - Kettel
この間のunitでのライブも素晴らしかったKettelですが、新作がSending Orbsよりリリースです。昨年の "Myam James Part 1(Disc Review #311)" に続く"Myam James"シリーズの第2弾。つーか、もうみんな聴いたよね。
軽快に弾ける伸びやかなブレイクビーツと、アナログシンセな温もりのあるノスタルジックな美メロディー。途中、とても心地良いクラシカルなピアノのトラックなんかも挟みます。
如何にもKettelといったポップでキャッチーなメロディーは健在ですが、前作同様、このシリーズは全体的にポップさというよりは、少し落ち着きのあるしっとりとした上品さを感じさせるクラシカルなサウンドで構成されてます。
あのね、いつものKettelの音がセピア色になった感じw?分かりづらいw?すごくシックなイメージで大人っぽいんですよねー。クオリティの高さは言うまでもなく、終始落ち着いた雰囲気でとても心地良いです◎

June 07, 2009

Disc Review #367

discreview367.jpgWhat? - Point 7
Toytronic、4年ぶり?にやっとこ復活ですね。とりあえず死んでなかったようで、一安心です…おかえり。そんなToytronicからの久しぶりのリリースは、レーベルオーナーでAbfahrt Hinwilの片割れでもあるChris Cunningham(映像の人じゃないよ)によるソロ・プロジェクトPoint 7のデビューアルバムです。
細かく刻まれたダンサブルでグルーヴィーなフロア向けブレイクビーツ〜4つ打ちビートが曲をグイグイと引っ張っていき、その上をユラユラと揺らめく美しいアンビエントなメロディーと、スペーシーな音処理をされたIDM〜アシッドサウンドが見事に絡み合い、とてもToytronicらしいテクノ臭がプンプンするElectronica/IDMサウンドを聴かせてくれています。
全体的にはテクノな感じに聴こえるんだけど、Electronicaなリスニング的役割もしっかりあって、音も堅過ぎず、構成も単調過ぎず…その辺の聴かせ方というかバランスが見事だな〜と…。完全にツボっちゃっいましたね。自分みたいに昔さんざんテクノ聴いてて、その流れでElectronica聴くようになった人はまずツボっちゃうと思いますw。素晴らしい。良盤です!

May 24, 2009

Disc Review #366

discreview366.jpgThe Shimmering Hour - Wisp
あ〜…全然CD買えてないです…音楽聴けてないです…。先日のKettelのライブ・レポもしようかと思ってたんですけど、結局やらず…。すごく気持ち良いライブでしたよ。Kettelの新譜も買わなきゃな〜。
ということで、こちらはRephlexからWispの新譜です。ブレイクコア系なビートに、オリエンタルな雰囲気の美メロがゆっくりと伸びやかで壮大に奏でられています。
ブレイクコな印象のWispにしては、かなりしっとりと落ち着いた雰囲気でポップさとアンビエントさなんかも感じ、すごくメロディアスで聴きやすいです。つーか、The Flashblubに近い…というか似過ぎですw。
ただ、曲単位で聴くと良いんだけど、どの曲も似た感じなので通して聴くと後半ちょっと飽きてくるかも。全体の展開に波が無いっていうか…。でも、まぁメロディーはすごく綺麗だし、曲の雰囲気も好きなので、個人的には全然合格点ですけどね。

May 06, 2009

Disc Review #365

discreview365.jpgThe Nest and the Skull - Ultre
GWも今日でおしまい。連休なんてあっという間です。あ〜ぁ…。つーわけで、GWラストの今日はKettelのライブ(というかno.9のリリパ)@unitで締めくくる予定です。行かれる方いましたら一緒に楽しみましょ♪乾杯しましょ♪
はい、ClarkのEPのレビューをしようと思ったんだけど、何だかEPってだけで気分が乗らない為、こちらを紹介。Finn McNicholasによるUltreの2ndアルバム。前作同様(Disc Review #219Audiobulbからリリースです。
タイトに打ち付けるグリッヂなIDMビートが鈍く響き、ピアノやギター、ストリングスなどによるクラシカルで感傷的な美メロディー、それと自作楽器などによる金属的な音が荒々しくかき鳴らされ、有りそうで無い不思議な世界観を持ったアルバムに仕上がっています。
繊細な音の破片で創り出された荒々しく大胆な音世界には、ピリっと張り詰めたようなとてつもない緊張感があり、その緊張感がものすごく快感なんですw。1stでもそうでしたが、彼の音はホント独特な響き方をしますよね。良作♪

April 29, 2009

Disc Review #364

discreview364.jpg5 Dec. - Kashiwa Daisuke
NobleからKashiwa Daisukeの3rdアルバムがリリースです。前作「Program Music I」での構成力には度肝を抜かれましたが、1曲30分近く(計2曲)ある為、正直聴くのに結構覚悟がいるんであまり聴いてなかったりします…w。どうも長編曲は苦手…。
で、今作は長編ではありませんが、2部構成(T1〜T5・T6〜T10)になっています。
前半は、これまでの流麗な印象の彼とはちょっと違った雰囲気で、ドラムンベースやブレイクコアなど変則的な展開で聴かせるビートスタイルに、ズタズタに切り刻まれたブリブリでノイジーな攻撃的なメロディー。後半はそれとは対照的で、繊細で小気味よく静かに且つ力強くリズムを刻むミニマルなビートに、彼らしい美しく優しいピアノによるメランコリーなメロディー。
全体的にとてもノイジーで荒々しい雰囲気なんですけど、その音の奥の方で冷静に聴く者を見ているような…そんなゾクゾクする緊張感が漂っています。何か聴いててちょっと恐くなるくらい…w。

April 18, 2009

Disc Review #363

discreview363.jpgFrom Northern Climes - LO:BLOC
これまた要注意な日本人アーティストの出現です!! no.9でお馴染みのレーベルLiquid Note Recordsより、DJ Sodeyamaによるプロジェクト"LO:BLOC"がデビュー。
いんや〜…久しぶりに「キタなぁ〜」って感じですよ。初めてTicklesを聴いた時(Disc Review #184)の感覚に何となく似てるなー。全体の雰囲気も似てるし。
カットアップ気味に軽快なリズムを刻むブレイクビーツに、テクノな単調さと繊細さ、ハウスなカラフルさとユニークさを感じる、程よく冷たい感傷的なメランコリー&クラシカルな美メロディー。
ビートもシンプルながらしっかりしてるし、何よりメロディーが素晴らしい。ものすごくキャッチーで聴きやすいメロディーなんだけど、奥底にテクノ的な冷ややかでマニアックな要素がしっかりいるんですよ。その温度感がものすごく良いバランスを生み出してるな〜と。…というか、曲・アルバム全体の冷たく暗い…だけど何だかホッとするみたいな空気感がたまらなく心地良い。自分、この人のセンスはど真ん中です♪良盤!!!

April 15, 2009

Disc Review #362

discreview362.jpgPsar Dymog - Funckarma
何だかんだと忙しい毎日を送っておりまして、自然と音楽のほうが疎かになっちゃってます。今年やっとレビュー10枚目だよ…去年の半分のペースだ。全然聴けてないわ〜。ライブにも全然行ってないし。何かオススメなイベントとかあったら教えて〜。
さて、相変わらずコンスタントにリリースしてきますね。DonとRoelの兄弟ユニットFunckarmaの新作が、日本のSymbolic Interactionからリリースです。今作は全編ノンビートのアンビエント・アルバムになってます。
アンビエントと言っても、そこはやはりFunckarma、彼ららしい堅く繊細で研ぎすまされた様々な形をした音の破片が、ジワジワジワジワと静かに重なり反響し合い、とても奥行き感のあるダークな音世界が広がっています。
部屋を真っ暗にしてジ〜ッと聴いてると、そこはもう宇宙空間。ってくらい、ものすごく壮大でダークなスペーシー・サウンドです。つーか、未熟な自分には、正直、ちょっと宇宙過ぎます…w。やっぱFunckarmaにはビートが欲しいな〜。

April 08, 2009

Disc Review #361

discreview361.jpgPen Fifteen - Keef Baker
最近では珍しいゴリゴリ系IDMアーティストKeef Bakerの新作ですよ。何だかだんだんとHymenが定着してきた感がありますが、デビュー(Disc Review #030)はn5MDだったんだよなー。初めsubtractiveLADと何か被るな〜…とか思ってたのは自分だけでしょうか?
IDM〜ブレイクコアな鋭さと堅さに、ポストロックな伸びやかさと温もりをブレンドしたようなブレイクビーツに、ハード且つメロディアスなロック系IDMメロディー。
基本的には前作(Disc Review #238)を押し進めた感じですが、前作に比べるとビートに無駄がなくなってすごくシンプルになって聴きやすくなってますね。メロディーは前作のほうがメロディアスで良かった気がしますが…。何かね、全体的にThe Flashbulbっぽいので、The Flashbulb好きの自分としてはすごく好みです。
某ワルワサのレビューで書かれていた通り、所々デス・メタルっぽさはあるけど、別にデス・メタルには聴こえず全然IDMなアルバムです。つーか、デス・メタルなんて聴いた事ないんですけどねw

March 25, 2009

Disc Review #360

discreview360.jpgAll is Wild, All is Silent - Balmorhea
傑作だった前作(Disc Review #307)から約1年、Balmorheaの3rdアルバムがWestern Vinylよりリリース。
過去2作品からは想像も出来ないような力強い生ドラムのリズムに合わせて、ピアノ・アコギ・ヴァイオリンなどによるクラシカルでメランコリーな美メロディーが優しく奏でられます。
これまでのアンビエント〜クラシックなサウンドから、ポストロック〜クラシックなバンドサウンドへと移行していて、彼らの持ち味でもあるクラシックの上品さや繊細さに加え、ロックのいい意味での荒々しさや大胆さが見事に混ざり合い、これまでのアルバムと比べても、一音一音の質、楽曲の構成や展開、そしてアルバム全体のクオリティなど…全てが格段にレベルアップしいるのが分かります。
ちょっぴりセンチメンタルな気分に浸れたり、ワクワクドキドキしたり、妙に感動的だったり…と、1曲1曲にしっかりと物語があるんです。うん…こういうアルバムは好きだなぁ…。

March 22, 2009

Disc Review #359

discreview359.jpgThe Safety of the North - Last Days
あれ?今作は"アコースティックな歌モノだよ"ってどこかで聞いてたからそのつもりで聴いたら、歌入ってるの1曲だけなのな。楽しみにしてたからなーんか拍子抜け…アハハ。
はい、とういうことで、Graham RichardsonによるLast Dayの新作3rdアルバムのリリースです。今作ももちろんn5MDから。
緩やかに浮遊するアンビエントサウンドの中を、ノイズやフィールドレコーディングス、ヴォイスサンプルなどと共に、アコギ・オルガン・ピアノなどによるノスタルジックなメロディーが優しくキラキラと奏でられ、とても心地良いアンビエント・ロックな世界を創り出しています。
これまでの作品(Disc Review #195, #280)と比べると、エクスペリメンタルとかドローンの要素が少なくなり、アコギなどが多く用いられ、生ドラムや歌もあったりで、いかにもここ最近のn5MDっぽいアンビエント〜ポストロックな気持ちいい仕上がり。
でも個人的には、彼はアルバムごとに質は落ちてるって印象なんですよね。恐らく1st(Disc Review #195)が名盤過ぎたんでしょうね。

March 13, 2009

Disc Review #358

discreview358.jpgWhere the Land Meets the Sky - subtractiveLAD
今週土曜日のPROGRESSIVE FOrM Presents "New Sounds of Tokyo" @UNITに行こうかと思ってたんだけど、予定があった事をすっかり忘れてた。チケット買うとこだった…あぶねー。
さて、n5MDの今年一発目のリリースですね。Stephen HummelによるsubtractiveLADの5thアルバムです。彼はIDMからどんどんどんどんアンビエントのほうへシフトチェンジして行ってますが、今作も前作(Disc Review #300)のアンビエントな世界を押し進めた感じの内容です。
微かなノイズと共にゆらゆらと揺らめく伸びやかで美しくめちゃくちゃ心地良いアンビエントサウンド。生ドラムをサンプリングして構成したポストロックなリズムが入る楽曲もあったりしますが、基本はノンビートなアンビエントサウンドが中心。
一歩間違えればドローンにもなり得ちゃうくらいのアンビエントっぷりだけど、もともとIDMなアーティストなだけあってどこかにIDMなメロディックさが残っているように感じます。ボワワァ〜…っと流れるゆる〜いサウンドの中にも旋律を感じるというか…。クオリティ高くホント美しいです。ラスト3曲で逝ける。良作♪
あ、ちなみに初回1,000枚のみ2枚組になってて、長編アンビエント作品3曲(55分)収録されてます。個人的に長過ぎる曲ってあまり聴く気になれないというか…聴くのに覚悟がいるから、3〜4回しか聴いてない…というのは内緒です。

March 08, 2009

Disc Review #357

discreview357.jpgRigning - Yagya
つーか、すっかり忘れてたけど、今日Our Bubble Hourだった…。普通に飯食いながらサザエさん見てたよ。。。あー3molesさん、すんませーん。08下半期ベスト渡したかったのに。。。最近、音楽情報のチェックが全然出来てないわ…。
アイスランドのプロデューサーAoalsteinn GuomundssonによるYagyaの3rdアルバム。前作(Disc Review #180)と同じくSending Orbsから。
優しく柔らかいリズムを刻むディープでダビーな4つ打ちビートに、フワフワと浮遊するクリアで幻想的な美メロが絡む、極上のミニマル・ダブ/アンビエント作品です。
アイスランド語で「雨」を意味する"Rigning"というタイトル通り、何というか…瑞々しく潤いに満ちたとても清々しい音色をしてます。ゆる〜いんだけど何だか爽快なんだよねー。前作はどちらかというとダークな雰囲気だったけど、今作はまさに"クリア"という言葉がピッタリな感じ。
私がイメージするアンビエントミュージックって、まさにこれなんですよ。本当に気持ちいい♪良作です!

March 03, 2009

Disc Review #356

discreview356.jpgThe Nothings of The North - Ametsub
PROGRESSIVE FOrMからAmetsubの2ndアルバムがリリースです。つーか、相変わらず日本人レベル高いな〜。
物静かで柔らかいリズムを刻む繊細でクリッキーなエレクトロニカ・ビートは、曲をキュッと引き締める程よい緊張感があって、そんな緊張をほぐすかのようにピアノを中心とした美しいメロディーが丁寧に優しく奏でられる。
1st(Disc Review #190)に比べると全体的に派手さというか、大胆さみたいなものが無くなってて、初めの印象は「地味だな〜。1stのほうがいいかも〜…」なんて正直思ってたんだけど…いやいや、とんでもないです。確かに1stよりは落ち着いた内容で、メロディーもあまり前に出てなく控えめで、全体的にもすごくシンプルになってはいるんだけど、音の扱い方や構成力などが格段に上手くなってるな〜と素人ながら思いました。
1stの余分な部分をそぎ落とし、本当に無駄のないスッキリとしたとても聴きやすく心地良いアルバムに仕上がっています。つーか、この構成力はホント見事だわ。良作♪

February 20, 2009

Disc Review #355

discreview355.jpgI Feel Apocalyptic Today - Monoceros
5aladとしても活動しているJoan MaleによるMonocerosの3rdアルバムが、Imaginary Nonexistent Recordsからリリースです。
ざっくりと隙間の多いシンプルでグリッヂ混じりのエレクトロニカ/IDMなダウンビートに、シンセとアコギによる柔らかく暖かい、そして古臭さく少し錆び付いたノスタルジックさを感じさせるゆったりとした優しいメロディー。
今作では、アコギを初めとしたさまざまな生音が大々的に導入されてます。アルバム後半では生ドラムっぽいリズムやシューゲイズなサウンドも聴く事が出来て、エレクトロニカ〜ポストロックなアルバムに仕上がってます。音数もさほど多くなく、どちらかというと地味な内容だけど、逆にこのゆる〜いテンポと程よく暗〜い音色がものすごく心地良いのですよ。
1st(Disc Review #062)はKettel系の王道な音だったから良しとして、2nd(Disc Review #264)はあまり良い印象がなかったんだけど、このレビュー書くのに聴き直してみたら結構良かった…w。今作はその2ndに生音プラスした感じですね。

February 08, 2009

Disc Review #354

discreview354.jpgFrom the Deep - V.A
Paradigma Musikというスペインのテクノレーベルからのコンピなんですが、内容はほぼエレクトロニカ。まだまだ無名なアーティストばかりなんですけど、これがなかなか粒が揃っちゃってる感じなんです♪
収録アーティスト:Sistema, Imtech, bRUNA, Adyo, DivÄd, Marc Marzenit, Suite On Clouds, Tontina Turner, Angel Galán, Sendo, Gavin Herlihy, Momentum, Linial, Henry Saiz
優しくリズムを刻む4つ打ち〜ブレイクビーツまで、A.I系のピュアテクノな音を土台に、Kettel系王道エレクトロニカなメロディーだったり、メランコリーで感傷的な泣きメロディーだったり、Arc Lab系の冷ややかでアンビエントなIDMメロディーだったり、ウルリッヒっぽい広がりと温もりを持った牧歌的メロディーだったり…と、テクノレーベルのコンピとは思えないほどメロディアスで聴きやすい楽曲揃いで、どの曲も無名アーティストとは思えないほどのクオリティの高さで◎。
以前ここでも(Disc Review #118)紹介したImtechは相変わらず良かったけど、個人的にはSistemaが好みですねー。

January 28, 2009

Disc Review #353

discreview353.jpgImmolate Yourself - Telefon Tel Aviv
明けましておめでとうございます…って遅! いや〜年明けてから変なJ-POPとか聴いててw、エレクトロニカから遠ざかってました。やっとレコ屋にも新譜がチラホラ入荷してきたので、そろそろAIRs : BLOGも稼動させようかと…。ということで、今年もマイペースにやっていきますので、宜しくお願いします。で、なんと2009年一発目のレビューがこの人達とは…。
シカゴの2人組Telefon Tel Avivの、前作(Disc Review #006)から5年ぶりとなる新作3rdアルバムが、Hefty Records…ではなく、BPitch Controlからのリリース。
大胆な4つ打ち系ドラムループ〜隙間多めのザックリとしたブレイクビーツに、サイケっぽさとポップさを混ぜたようなメロディー。それと弱々しくゆらめく歌。
んぁ〜…試聴した時はもっと良く聴こえたんだけどなー。彼らっぽい繊細さがあまり感じられず、グッと来るような泣き系美メロがない変わりに、妙にサイケ臭いエレクトロなメロディーが気になる…。1曲目と5曲目は良いですけどー。

December 28, 2008

Disc Review #352

discreview352.jpgNocturnal - Flica
今年は去年に比べるとレビュー数が20枚近く少ない。どうやらやる気がなかったようです…ってのは嘘で、引越しやら何やらで私生活が色々と忙しくあまりゆっくりと音楽が聴けてなかった…という事にしときます。CDの購入枚数も、まだ数えてないけど例年より少なそう…。
はい、今年最後のレビューとなります。今年の初めにmü-nestから1stをリリース(Disc Review #302)した、クアラルンプール在住のEuseng Setoによるソロプロジェクト、Flicaの2ndが早くもリリース! 今回はScholeからです。
緩やかにリズムを刻む、穏やかで柔らかいブレイクビーツと、ピアノによる暖かくて優しい夢見心地な気分にさせてくれる極上の美メロディーがゆっくりと静かに響き渡り、前作同様ちょっぴりセンチメンタルな音世界を創り出しています。
ジャケの夕日? のように、1日がフェードアウトして終わっていく感じと似た、ちょっと切ないだけど暖かい…みたいな雰囲気ですね。いつも知らぬ間に聴いているような身近さのある音で、スッと体に入ってくる聴きやすさがあります。まぁ、Scholeど真ん中な音です。これ嫌いな人いないでしょうね。一年の終わりにちょうど良い♪

Disc Review #351

discreview351.jpgThe Sun Also Rises - Naohito Uchiyama
いや〜前作"Directions"から実に6年ぶりですか。私にエレクトロニカという音楽を教えてくれた某先輩に"Directions"を聴かされてぶっ飛んだ時の記憶が鮮明に思い出されますよw。あのアルバムは本当に良かった! 素晴らしかった! さて今作は? ということで、北海道在住のアーティストNaohito Uchiyamaの2ndアルバムが、新レーベルSynapseよりリリースです。
ジワジワと曲を引張る優しいグルーヴ感のある4つ打ちビートと、彼らしい透明感のあるメロディー。そして曲全体をアンビエントで包んだ清々しさと心地良さ。
メロディーや曲の雰囲気は前作の流れを引き継いでる感じはしますが、ビートがブレイクビーツから4つ打ちになり、テクノ/ハウス…つまりダンスミュージックなアルバムになってるので、ミニマルさとグルーヴ感は格段に増してますね。
自分もそうだけど、デトロイトテクノとか聴いて来た人とか結構好きかも。デトロイトほどメロディアスじゃないけど、雰囲気は近い気がする。

December 24, 2008

Disc Review #350

discreview350.jpgAfter All - aus
もう説明不要ですね。日本が誇るエレクトロニカなアーティストausの通算6枚目となるアルバムが、自身のレーベルflauよりリリースです。一時期の活動っぷりからするとここ最近は落ち着いてますね。でも毎年何かしら出してるか…。flauもコンスタントに出してるしなぁ。
10代の頃に制作した楽曲を、様々なアーティストに参加してもらい再レコーディングしたという今作ですが、ausらしいグリッヂ感のある繊細でリズミカルに打ち付けるトリッキーなIDMビートと、ギターやシンセなどによるクリアで柔らかいメロディーがゆっくりと絡み合い、Cokiyuなどのゲストボーカルによる優しく暖かい歌声が溶け込んだ、とても心地良くほのぼのとした、何だかオサレな作品に仕上がっています。
クラシックやジャズっぽい雰囲気の曲もあったりして、過去の作品だからなのか分からないけど、今ほどスタイルが確立されてない感じがする。だけどそういう部分が逆に今っぽかったりするんですよね。やっぱり彼が創り出す優しく柔らかい音世界は大好きだなぁ…。

December 23, 2008

Disc Review #349

discreview349.jpgSave Your Light for Darker Days - Digitonal
EPのリリースはちょろちょろあったりしましたけど、フルアルバムはToytronicからの1st以来6年ぶりみたいですね。Just MusicからDigitonalの2ndアルバムのリリースです。
シンプルでとても心地良いミドルテンポなブレイクビーツと、ヴァイオリンやハープなどのクラシカルな楽器によるメランコリーで美しいメロディーが、アンビエンスな空間の中で伸びやかにゆっくりと響き渡り、ストーリー性のあるドラマティックな音世界を創り上げています。
いや〜最近では珍しいくらい純粋なエレクトロニカって感じですね。めちゃくちゃストレートで分かりやすいですもん。だけどちゃんとオリジナリティを感じさせてくれるから凄いよねー。シンプルな音と構成なんだけど、妙に惹き付けられる深い音世界…。お見事です。こういう音楽はもっともっと世に出てくるべき!

December 21, 2008

Disc Review #348

discreview348.jpgSmeg - Maps & Diagrams
良質な音源を超限定枚数で売る、マニア泣かせなレーベルでお馴染みのCactus Island Recordingsですが、何だかこれからはCDでのリリースからデジタル音源でのリリースに切り替えるとかっていう噂を耳にしましたよ…。CDのリリースが無くなるのは残念だけど、限定枚数の為どうせ手に入らないから、ここのレーベルに関してはmp3のほうが良いのかもw。てことで、レーベルオーナーであるTim MartinことMaps & Diagramsの新作(mp3)です。
綿密にプログラミングされた繊細で程よいグリッジ感のあるゆったりとしたIDMビートと、ゆらゆらと揺らめきながらジワジワと曲を包み込むように奏でられる壮大で深いアンビエンスメロディー。
アルバムの世界観は前作(Disc Review #172)に近いダーク・アンビエントですが、ビートが強まった…というか、本来の彼らしいビートが戻って来たという感じ。ちょっとアブストラクトっぽかったりもして、良い意味でとても地味ですけど、音の使い方・曲展開・曲構成…もうすべてが完璧で、流石としか言いようがないくらいのクオリティの高さです。何か…すごく贅沢なアルバムですよ…これ。良作。

Disc Review #347

discreview347.jpgWeekend - Rist
Flicaのリリース(Disc Review #302)もまだ記憶に新しいマレーシアのレーベルmü-nestより、ドイツ人と日本人の女性2人からなるRistのアルバムがリリースです。これ1stになるのかな?
ギター、ローズピアノ、グロッケンシュピール、パーカッション、フルート、シンセ…etc。様々な楽器で奏でられる、優しく柔らかく暖かい極上のゆるゆるメロディーが、繊細でシンプルなビートと重なり合い、程よい緊張感と上品さを持ったサウンドに仕上がっています。
柔らかい上モノと繊細なビートプログラミングという組合せがausっぽくもあったりして、如何にも日本人が好みそうな音だな〜という感じです。とてもストレートで分かりやすく女性らしいほのぼのとした気持ちの良いアルバムですね。こういうアルバムは長持ちするので1枚持ってると良いかもです。間違いない感じです、はい。

December 20, 2008

Disc Review #346

discreview346.jpgHome - Peter Broderick
あ〜この年末になってアホみたいにCD買ってます。久しぶりに聴いてないCDが積んでありますよ。ちょっとこれ…全部レビューしきれないな…。あはは…。
さて、今年の5月にTypeから1stアルバム"Float"(Disc Review #322)をリリースしたPeter Broderickの新作が、Bella Unionから早くもお目見え。
前作の"Float"では、ピアノを中心とし、ストリングスやヴァイオリンなどを用いたポスト・クラシカルど真ん中な作品でしたが、今作は、思わず涙が出そうなくらい優して柔らかくて、じわ〜んと沁み入る本人による歌と、とても温かくゆっくりと爪弾かれるアコギを中心としたフォーキーでロマンティックなメロディー。
ほとんどギターと歌という構成で弾き語りに近いシンプルな内容なんだけど、何だかものすごく惹き付けられる世界観をしてます。何かね、ずっと聴いていたくなるような人懐っこい音というか…人肌を感じる音というか…。たぶんこの世界観を嫌がる人はいないんじゃないかなー。良作。

December 13, 2008

Disc Review #345

discreview345.jpgThe silence was warm vol.2 - V.A
Symbolic Interactionのコンピシリーズ "The silence was warm"の第二弾(2枚組)がリリースです。vol.1(Disc Review #251)では「旅館」をテーマにしたものでしたが、今回は…なんと「廃墟の旅館」がテーマらしいです。そうなんです…廃墟になっちゃいました。まぁね…不景気ですから…。
さて、好内容だったvol.1に続く今作ですが、静けさの中、遠くのほうで音が鳴っているような…ちょっと不思議なアンビエントな世界観を、Kashiwa Daisuke, Bitcrush, Yellow6, Euphoria, D_rradio, Moskitoo, Aus...などなど、今を代表するエレクトロニカ〜ポストロックなアーティスト達が表現しています。
ていうかですね、Disc01/1曲目のKashiwa Daisukeの"coto"というピアノ曲でいきなり持ってかれちゃって、正直他の曲が全然耳に入ってこないんですよw。この曲だけの為にこのコンピ買っても全然損はないと思いますw。はい、Kashiwa Daisuke "coto"のレビューでしたw。

December 10, 2008

Disc Review #344

discreview344.jpgVell Vagranz - Funckarma
説明不要の兄弟ユニットFunckarmaの新作がn5MDよりリリースでっす。ってか、今更なんですけど、Funckarmaってn5MDっぽくなくない?そんなことない?
はい。今回は全体的にダブ・ステップっぽいというか、アブストラクトっぽいというか…グイグイ引張って行く感じではなく、どちらかというとゆったりとしたテンポでズッシリとした重いビートをボトボトと落としてく感じですね。上モノもユラユラと揺らめくダーク・アンビエントな感じで、どの曲もとても怪し気で格好良いです…が、今回はスピード感が無いからアルバム1枚聴き終わるまでが長い長いw。個人的にはもっとグイグイと攻撃的に行って欲しかった…けどまぁ、何だかんだ言ってもやっぱり格好良いんですけどね。大好きです。
それと、たぶん大半の方が気付いてるとは思いますが、今回のアルバムのデジパックの裏表紙に記載されてるこちらのURLに飛んでアカウントを取得しログインすると、彼らのリミックスアルバムRefurbishedシリーズ(Disc Review #278)のpart.3(らしき音源)がDL出来ます。まだDLしてない方は是非。てか、part.3はCDでは出さない気なのかしらん?

Disc Review #343

discreview343.jpgFive - Another Electronic Musician
n5MDから3作目となる、Jase RexによるAnother Electronic Musicianの新作。てか、今気付いたんだけど、この人のアルバム1枚もレビューしてないのね。何でだろ…? 別に嫌いな訳じゃないのにな。。。
丸みを帯びながら柔らかく軽快にリズムを刻む4つ打ちビートや、静かにジワジワと広がり響くダウンビート、そしてクリアでミニマルなメロディーが浮遊し、清々しく気持ちのよいテクノ〜IDMサウンドを聴かせてくれてます。
これまで通りの無機質で繊細なミニマル・ダブな要素に、少しハウス的要素を加わえたことによって、どこか人肌を感じるとても心地良い躍れるIDMの出来上がり! って感じです。でもホント、この温度感とか音の強弱とか…とにかく全てが心地良いですね。いや〜素晴らしいですわ。良作!

December 06, 2008

Disc Review #342

discreview342.jpgPop Ooga - Shuta Hasunuma
昨年リリースされた2ndアルバム"OK Bamboo"(Disc Review #287)には本当にお世話になりました。盤が擦り切れるほど聴きました。私の"2007 BEST!"でも1位に選ばせてもらいました。ライブにも行きました。そんなShuta Hasunumaの4thアルバムがHEADZよりリリースされました。
コロコロパタパタと小気味よく跳ねるクリック・ビーツに、牧歌的メロディーが伸びやかに柔らかく奏でられ、音響寄りだったこれまでの作品と比べると、アルバムのタイトル通りものすごくポップな音になってます。自身による歌も披露しちゃってますし…。
ん〜…音の繊細さはこれまで通り聴いて取れるんだけど、この異常なまでのポップさとアップテンポな曲調のせいで "OK Bamboo"の時に感じた緊張感というかゾクゾクするようなスリリングさが感じられなくなっちゃってるのがちょっと残念…。だけど、ちゃんと自分の音を持ってる人だなぁとは思います。雰囲気は違うけど音は"OK Bamboo"と同じ音してるもんね。やっぱ彼は才能あると思う。うんうん。

December 05, 2008

Disc Review #341

discreview341.jpgCaesura - Helios
もはや説明不要のモンスターアルバム"Eingya"(Disc Review #174)のリリースで、すっかりエレクトロニカ界のヒーローとなったKeith KenniffによるHelios、待望の3rdアルバムが前作同様Type Recordsよりリリースです!!!…ってもうみんな聴いてるよね。聴き飽きた頃だよね…。
"Eingya"よりエレクトロニックさが若干増したビートは、聴く者をそっと包み込んでくれるような…ホント心地良い力加減と温度感で、優しくゆっくりとリズムを刻み、"Eingya"で何度も何度も泣かされたドラマティックな極上の美メロディーに今作でも嫌というほど泣かされ、どっからどう聴いてもHeliosな内容になってます。
まぁ、正直"Eingya"の後なので、初めて"Eingya"を聴いた時ほどの衝撃はなかったですけど、クオリティ的には"Eingya"と同等もしくはそれ以上だと思います。曲展開にもわりと波があったりしてゾクゾクする箇所が結構あるんだよね。ん〜やっぱ彼は素晴らしいわ。間違いないです。
あ、ちなみに去年リリースされたEP(Disc Review #269)で聴かせてくれた歌は今作では聴けませんw。正直ホッとしましたw。

November 18, 2008

Disc Review #340

discreview340.jpgSoft Focus - Oppressed By The Line
なーんか、最近私の中のエレクトロニカ熱が冷め気味です。こういう時期たまにあるんですよね…。何を聴いてもあまり身に入って来ないというか…面白くないというか。何か、こうガツンと来るような音源ありませんかねー?ってことで、こんな自分にムチ打ってレビューやりますよ。
これもリリースしてからちょっと経っちゃいましたね。Drifting Fallingから、Jon ThompsonによるソロプロジェクトOppressed By The Lineの新作です。
伸びやかでリズミカルに刻まれるブレイクビーツと、クリアで清々しく、シューゲイズな広がりを聴かせる気持ちの良いユラユラキラキラしたメロディー。それとやる気無さげな歌。まぁ、ManualUlrich Schnaussを引き合いに出さない訳にはいかない…という感じのシューゲイズ系な音でとても気持ちが良いですが、ちょっと音数少ない? 何かこっち系にしては迫力に欠けるような気がしないでもないかなぁ…薄っぺらいというか。でも決して悪くないですよ。3曲目とか好きだし。

November 09, 2008

Disc Review #339

discreview339.jpgTiny Musical - Akira Kosemura
正直、1stは個人的にアレだったんですが、Haruka Nakamuraとのスプリットアルバム "Afterglow" が予想以上に素晴らしかったSchole主宰Akira Kosemuraの2ndアルバム。こ〜れがまた"Afterglow" 同様、名盤臭がプンプンするんです。
優しく素直に奏でられるピアノやアコギによる牧歌的なメロディーは、いつもの日常で耳にしているような身近さと親しみやすさ、そしてどこか懐かしさをも感じ、ホッとする心地良さがあります。今作では伸びやかなブレイクビーツを聴かせる曲もあり、1stに比べると曲全体の輪郭もハッキリとしていて聴きやすく、メロディーも色濃くなってます。
まぁ、確かに今作はビートがすごく強調されてますが、何だかんだ言っても結局は6曲目の"Light Dance"というピアノソロ曲でみんな撃沈なんですよw。やっぱり彼のピアノは素晴らしいです♪超良作!

October 29, 2008

Disc Review #338

discreview338.jpg71 : 36 - Sabi / Kiyo
Merckのコンピに参加していた日本人アーティストのSabiKiyoによるスプリットアルバムが、Phase Worksよりリリース。今作は、それぞれのオリジナルトラック5曲と、Richard Devine, Kettel, Machine Drum, Julien Netoによるリミックスを収録。
Sabiって自分の中では完全にアンビエントなイメージだったんですが、意外にも芯の通った太い音をしていて、メロディーも輪郭がクッキリとしてポストクラシカルっぽくもあり、ジワジワと音が迫ってくるような…気持ちの良い威圧感があります。リミックスはJulien NetoとKettelが担当。
続いてKiyo。ゆったりと太く地味〜に響くグリッヂなIDMビーツに、機械的で無機質な音の破片と浮遊するミニマルな上モノ。めちゃくちゃ地味で暗いんだけど、カラッとした変な爽快感がありますね。何だろこれ?リミックスはRichard DevineとMachine Drumが担当。
うん、両アーティストともすごく地味だけど、聴く者を惹き付ける魅力的な音をしてますね。ってか、この2人はオリジナルアルバムは出してないんだっけ?いや〜…日本人、レベル高いわー。
(アルバム「71 : 36」の特設ページ

October 23, 2008

Disc Review #337

discreview337.jpgFaulty Toned Radio - The Boats
MoteerのオーナーでThe Remote Viewer名義でもお馴染みCraig Tattersallと、Andrew Hargreavesの2人からなるThe Boatsの3rdアルバムがflauからリリースです。
優しく軽やかにリズムを刻むノイズ混じりのクリック・ビートと、繊細な電子音。そして、どこか埃っぽく錆び付いたようなアコギやピアノなどの生楽器による柔らかいメロディー。
これまではビートのほとんどない、生音+電子音響というスタイルだったので、個人的には若干退屈してしまう部分とかあったんですが、今作は見事に化けましたね〜もちろん良い方にね〜♪ビートが入った事により、グッと曲らしくなったし、上モノも今まで以上に引き立ってます。ホント弱く微かなビートなんだけど、不思議と妙に存在感があってすんごく気持ちが良いんです。
一聴、アナログでノイジーですごくルーズな音に聴こえるんですけど、実はものすごく繊細な音を丁寧に組み立てていて、その辺の構成力というか聴かせ方はホント見事だな〜と。こういうアルバムは大好きです。良作!!!

October 19, 2008

Disc Review #336

discreview336.jpgResurgam - Alias
Goldmundの新譜のレビューをしようと思ったんだけど、前作してなかったので今作もいいかなーと。まぁ相変わらずなピアノな感じでクラシカルでした。
あい、AnticonからAlias新作です。ここんとこコラボ作(Disc Review #110, #171)が続きましたが、オリジナルは"Muted"以来5年ぶりみたいですね。
力強く軽快にリズムを刻む如何にもAliasといった感じの太く抜けの良いブレイクビーツに、とても伸びやかで気持ちのよいキラキラと幻想的且つ哀愁漂うメロディー。
今までわりと単調なビート構成の曲が多かったですけど、今回はそれに加えエレクトロニカなちょっと複雑めなビートも多く聴かせてくれてます。
Why?のYoni Wolfをフィーチャーした曲では、豪快で爽快なめちゃくちゃ気持ち良い4つ打ちなんかも披露してます。つーか、この人ってどんどんエレクトロニカな人になっていくね。たまにはラップなんかも聴きたいかもw。

October 18, 2008

Disc Review #335

discreview335.jpgMe, But Perfect - Engine7
Rubensをリリースしたグラスゴーのレーベル Herb Recordingsから、Alan McNeilによるソロプロジェクト、Engine7のデビューアルバムです。
柔らかく丸みを帯び、少しアブストラクトっぽくもあるIDMビーツに、生楽器なども取り入れたキラキラと優しく降り注ぐどこか哀愁漂うIDMメロディー。
すごく王道なエレクトロニカ〜IDMなアルバムだなぁ〜と初め思ってたんですけど、聴いてくうちにIDMというよりはアンビエント色が強めで意外とユルめだなぁ…という印象を受けた。なので地味でもあります。すごく繊細さもあってメロディーも綺麗だし悪くないんだけど、全体的に若干物足りなさを感じる。ビートとメロディーの雰囲気も何だか合ってない気もするし。ん〜…方向性が定まってない感じがするのかなぁ。何かが中途半端。決して悪くないんだけどなぁ〜。

October 13, 2008

Disc Review #334

discreview334.jpgEyes Like Brontide - Lights Out Asia
はい、n5MD爆弾3発目は、去年n5MDから2ndアルバムをリリースした3人組バンドLights Out Asiaの新作です。いや〜改めて言うけど私、彼ら大好きなんですよ。もうね、音・構成・展開…全てがど真ん中。めちゃくちゃ好み! 今までのアルバム全部良いし(Disc Review #261
優しく柔らかい繊細でシンプルなビートは力強くリズムを刻み、ギターやピアノによる溜め息が出るほど美しく切ないメロディーが、シンセと共にゆらゆらと揺らめきながら曲全体を包み込むように響き渡り、これ以上無いほど心地良く美しい壮大なアンビエント空間を創り上げています。
あ〜…いつ聴いても彼らが創り出すメロディーには感動させられますね。アルペジオっつーの? このメロディーセンスはマジでツボ。ビートもシンプルでめちゃくちゃ王道なブレイクビーツなんですけど、このシンプルさがメロディーを引き立ててるんだよねー。まさにジャケのオーロラのような美しさと壮大さを音で表現している感じです。あ〜…ホント美しい。。。音の響き方とか曲の雰囲気とか…たまりませんです。まじで涙と鼻血が一緒に出そう…。良作。。。

October 12, 2008

Disc Review #333

discreview333.jpgShimmer and Fade - Bitcrush
n5MD爆弾2発目は、今年初めに新作出したばかりのレーベルオーナーBitcrushです。と言っても、今回は新作ではありません。2005年にn5MDが運営するネットレーベル En:peg Digitalからリリースされていた作品に未発表曲4曲追加してCD化した物になります。限定1,000枚みたいです。つーか、初めからCDで出せっつー話ですよ…。同じ音源2度買いですよ、まったく…。
伸びやかでゆったりとした、とても柔らかい生音な温もりを感じるブレイクビーツに、ゆらゆらと浮遊するアンビエントなシンセと男性ヴォーカル、そして大胆な展開で聴かせる壮大なシューゲイズサウンド。
Bitcrushの何物でもない音で、今更書く事もないなぁ…って感じですが、大胆且つ繊細な曲展開とか音の広がりとかは相変わらず気持ちいいですね。まぁ…この作品はCD化されて当然だと思います。

October 11, 2008

Disc Review #332

discreview332.jpgl'eixample - Near The Parenthesis
引っ越しやら何やらでバタバタバタバタしてまして、ご無沙汰しておりました。やっとネット環境も整い、AIRs : BLOG復活!!! ということで、CD溜まってるので更新ペース上げて行くのでよろすく。
ここのレーベルも今年はちょっと不作気味な感じがしないでもない…みんな大好きn5MDから3枚同時リリースの1枚目、Near The Parenthesis。つーか、もう新譜じゃなくなっちゃったけど…。
繊細で弱めのビートがゆっくりと静かにリズムを刻み、クリアで美しく感傷的な泣きのIDMメロディーが流れるように優しく奏でられ、シンプルながらも奥行きのある極上のアンビエンス空間が広がっています。
相変わらずメロディーは綺麗ですが、今までの彼のアルバムと比べると、ビートもメロディーも全てがユルめでアンビエント色がかなり強くなってます。正直、個人的にはこれまでの作品のほうが好きだけど、聴き込めば聴き込むほど良さが出くるアルバムじゃないかと…。
だけどさ、この間のArc Lab(Disc Review #312)といい、どうしてこっち系のゆる〜い音に行っちゃうのかね? 何かn5MDのアーティストみんな、Last Daysみたいになっちゃう気がする…w。それはそれでいいかもだけど…。

August 23, 2008

Disc Review #331

discreview331.jpgHere and There - Himuro Yoshiteru
ちょっとお知らせ。えーと、しばらくの間ブログ更新をお休みします。1ヶ月くらいかな〜。更新復活したらまた見にきてやってくんさい。つーか、レビュー待ちのCDは結構あるのに…。
はい、そんな感じで、福岡のビート職人Himuro Yoshiteruの、File Recordsからとなる5thアルバムです。つーか、傑作だった4thアルバム(Disc Review #290)から半年くらいしか経ってなかったので、かなり不意打ち的なリリースでビビりました。
いかにもHimuroさんらしい、大胆に…そして繊細に料理された極太HipHopビーツに、少しジャズっぽいオサレな雰囲気のポップでキャッチーなIDMメロディー。
全体的には前作とそう変わりはなく前作の音を押し進めた感じですね。つーか、何かもう完全に音が確立されてます。音だけ聴いてHimuroさんって分かるくらいのところまで来てますね。相変わらずクオリティ高いです。恐らくこっち系の国内アーティストじゃ5本…いや、3本の指に入るんじゃないかと…。良作!

August 10, 2008

Disc Review #330

discreview330.jpgNine Lives Causeway - Ciaran Byrne
Miaouの新譜のレビューを書こうと思ったけど、ここのブログにしてはロック過ぎるかな〜と思ったのでやめました…という書かない(書けない)言い訳を言ってみるテスト。
さて、ここのレーベルも地味に良盤をリリースしますよね。Psychonavigation Recordsからアイルランドのプロデューサー、Ciaran Byrneの2ndアルバムです。
程よい重さと丸みを帯びた、ゆったりと伸びやかに打たれるブレイクビーツと、ゆらゆらとゆっくり漂うサイケ・アンビエンスな美しいメロディー。全体的にどこか未完成っぽいラフさと、ノイズ混じりのアナログな温もりを感じ、まさにBoards of Canada直系といったサウンドです。
「これBOCだよ」って言われて聴かされたら何の疑いもなくBOCだと思っちゃうほど似てます。つーか、ちょっと似過ぎなので、正直これだったらBOCを聴くかな〜みたいな…w。まぁ、決して悪くはないので買って聴いてみても損はないと思いますけど。

August 02, 2008

Disc Review #329

discreview329.jpgNeon Veils - Arctic Hospital
ちわ。こうも毎日暑いとSigur Rósの再生回数が増えて困ってます。他のCDを聴く気になれません。つーか、あえてレビューはしませんけど、あの新譜は素晴らしいね。超涼むー。
さて、Sigur Rósは置いといてこちらをご紹介。Merck傘下のNaritaから1stアルバムをリリースしているArctic Hospitalの2ndがLanternからリリースです。
伸びやかに太くゆったりとリズムを刻む4つ打ちビートの温もりと、透明感のあるメロディアスなIDM美メロディーの清々しさが、単調で無機質になりがちなテクノサウンドにカラフルな色と心地良い温度感を持たせ、とても音色豊かで深みのあるテクノサウンドを聴かせてくれています。
テクノとエレクトロニカのちょうど中間的な音で、フロアでもベッドルームでも機能するテクノって感じ…ですけど、やっぱり4つ打ちはクラブで聴くべきだなーって思った。部屋で聴くにはちょっとアガり過ぎちゃうね…w。

July 27, 2008

Disc Review #328

discreview328.jpgOne Year & A Day - A Sound Exposure Vol.2 - V.A
ドイツのアングラHipHop〜ブレイクビーツレーベル、Equinox Recordsのレーベルコンピ第2弾がリリース。
極太HipHop/ブレイクビーツ〜疾走感のあるドラムンベースに、ロックな上モノ、ジャッジーな歌入りメロディー、ノイジーなIDM/エレクトロニカなメロディーなどなど、かなりごちゃ混ぜな内容に感じますが、しっかりとアルバムの真ん中にはレーベルカラーを感じることが出来るから不思議。前回(Disc Review #103)に比べるとかなりバラエティーに富んだ内容になってます。何かね、2003年頃のMerckのコンピ(Miasmah、Dosage、Double Down辺り)に何となく雰囲気が似てるような似てないような…。
前回素晴らしかったArcsinが今回不発だったのは残念だけど、T-8のAqua Luminus III.、T-9のDeckard、T-10のGeste、T-11のDJ Sept。この8〜11曲目の流れは良いですね。特にDJ Septの極太HipHopビーツにピアノなメロという王道サウンドが気持ちいい♪

July 20, 2008

Disc Review #327

discreview327.jpgSampler 08 - V.A
関東も梅雨明け〜♪ということですけど、熱中症で倒れてる人が多いみたいね。熱中症には素敵な音楽とビキニなギャルが効きます。ウソです。素敵な音楽を聴きながら水分をたくさん摂りましょう。
つーことで、本当クソ暑いですけどレビュー行きまーす。毎年恒例A.I Recordsのレーベルサンプラー2008年度版です。
重く伸びやかに規則正しく打たれるシンプルな4つ打ちビートと、中毒性のあるミニマル〜アシッドなメロや、美しく優しいアンビエンスなメロディー、エレクトロニカ/IDMなメロディーなど、A.Iにしてはわりとカラフルな内容…に聴こえるんですけど、どの曲も無駄がなくとにかくシンプルなので、これまでのピュア・テクノなラインというよりは、ミニマル・ダブな要素が強い気がします。とか言いつつ、Sinner DCの曲はA.Iど真ん中の超ピュア・テクノな音でとても素晴らしい♪とても気持ちいい♪
収録アーティスト:Najem Sworb, Plant43, The Third Man, Datassette, Michael Manning, Sinner DC

July 13, 2008

Disc Review #326

discreview326.jpgAt Night, Under Artificial Light - Ginormous
これまでに、Hymenから2枚のアルバムをリリースし、MerckのコンピやMachine Drumのリミックスなどにも参加していた、サンフランシスコを拠点に活動するBryan KonietzkoのソロプロジェクトGinormousの3rdアルバムがリリース。Hymenから。
ザクザクガツガツと大胆に力強く打ち付けるHipHopビーツに、色鮮やかでキャッチーなメロや、ゴリゴリなIDMメロディーなどが伸びやかに奏でられ、どの曲もとてもドラマティックな展開を魅せてくれます。
構成など土台はHipHopなんですけど、音が割と硬めなのでHipHopというよりはIDMに近いかもです。かなり繊細なHipHopって感じでしょうかね? AutechreFunckarmaっぽい音もあったりなかったり…。だけど決して無機質な感じではなくHipHopな温度感はちゃんとあります。ちょっと飽きそうですけど勢いがあってメロディーも良く、かなり格好良いと思います。

July 05, 2008

Disc Review #325

discreview325.jpgSomething Like Nostalgia - The Abbasi Brothers
最近何かと元気の良い気がするDynamophone Recordsから、今度はAmmanとYousufのAbbasi兄弟によるユニット "The Abbasi Brothers"(ってそのままですが…)の1stアルバムがリリースです。
伸びやかなロック調のビートと、Manual(Until Tomorrow時代)っぽい美しさと柔らかさ、Ulrich Schnaussっぽい壮大さとドリーミーさを混ぜ合わせたようなシューゲイズ〜アンビエンスな泣きメロディーを何重にも重ね合わせ、うっとりするほど感動的でドラマティックな音世界を演出しています。
ビートのある曲がちょっと少ない気もして、初め物足りなさを感じるかもですけど、そこはメロディーの美しさで充分カバー出来てます。ここ最近のエレクトロニカとポストロックの良いとこ取りといった感じで、こういう音は万人受けしそうですね。

June 29, 2008

Disc Review #324

discreview324.jpgPainted - Headphone Science
ObservatoryEn:peg Digitalなどのネットレーベルからや、多数のコンピなどにも参加。オリジナルアルバムも2枚出してるHeadphone Scienceの3枚目となるアルバム。Symbolic Interactionから。
優しく物静かに奏でられるピアノなどのアコースティック楽器による、感傷的でメランコリーなメロディーラインと、時折打たれる微かなビートと散りばめられたエレクトロニクスな音の破片。
ん〜…な〜んかね、メロディーがすごく綺麗で輪郭もハッキリしてるからビートが弱い(つーかほとんど無い)のが変に目立っちゃってる感じ。何て言うか…最初から最後までずっと前奏みたいですんごく中途半端。正直こういうアルバムが一番嫌いかも…。メロディーが綺麗なだけにすんごく惜しい。。。繊細で硬めのブレイクビーツなんか入ってくれば、Toytronic系のIDMに大変身するのになぁ…なんて。
アルバム後半に収録されてるリミックス(5曲)はどれも素晴らしいです。リミキサー:Sokif, Electricwest, Fugenn & The White Elephants, Broken Haze, The Retail Sectors

June 21, 2008

Disc Review #323

discreview323.jpgThe Standoffish Cat - Mrs Jynx
エレクトロニカ好きの人ならもう聴いたかと思います。Planet-Muより女性アーティストHannah DavidsonことMrs Jynxのデビューアルバムがリリースです。
規則正しく打ちつけるエレクトロニカ/IDMビーツに、程よいアシッド感のあるベースライン。そして混ざり気のないエレクトロニカ100%といった感じのキャッチーでピュアなシンセメロディー。はい、王道ってことです。
これ系の音はKettelが引き合いに出されるけど、Kettelほどの派手さはないですね。あと、ここ最近のPlanet-Muにしてはかなり大人しめ。どちらかというと初期のPlanet-Muとかμ-ziqとか、そんな感じで若干古臭いかなぁ。ん〜悪くないんですけど、普通過ぎてパンチがないですねー。4曲目良いな〜と思ったらResynthesizeによるリミックスでしたし。

Disc Review #322

discreview322.jpgFloat - Peter Broderick
久しぶりにTypeリリースのCD買ったな。XelaのDead Sea以降完全ノーマークだったから…。つー訳で、Typeの7インチシリーズや、Kning Diskからミニアルバムなどもリリースしているポートランドのピアニスト、Peter Broderickの1stアルバムです。
ピアノを主体としたメロディーに、ストリングス、ヴァイオリン、トランペットなどの楽器で曲全体に厚みと広がりを持たせ、温もりや力強さを感じるクラシックな音色で作り上げられる穏やかで美しい極上のアンビエンスな音世界。飾り気の無い音とシンプルな曲構成だけど、妙に存在感と迫力のある楽曲に嫌でも惹き付けられます。ゆらゆら〜っとぼやけた音の中で、時折鮮明に鳴り響く緩く冷たいピアノのメロディーとか、ホントたまりませんねー。8曲目とか泣ける…。
それにしても、ポスト・クラシカルっつーの? 最近こっち系アーティストって多いよね。まぁ嫌いじゃないけど…ってか寧ろ好きだけど♪Goldmundももうすぐ出るみたいだね。

June 15, 2008

Disc Review #321

discreview321.jpgExiting Arm - Subtle
前作"For Hero, For Fool"で完全にロックな方向へ行ってしまい、全然良いと思えず大して聴きもせずレビューもせず…だったので、今作も全く期待せずに一応買って聴いてみたら……あはははは〜とんでもない事になっていました〜みたいな。
はい、Subtleの新作は "New White" "For Hero, For Fool"に続く三部作の最終章となります。Lex Recordsから。
ロックとHipHopを織り交ぜたようなガツガツとした荒々しさに何処かソフトな感触を感じるリズム群に、彼らにしか奏でられない独特なポップ感のあるメロディーとDoseoneの甲高い声が乗っかり、不安定な構成と不思議な曲展開が妙に気持ちよいのです。これまでと比べると、メロディーがキャッチーになり浮遊感すら感じるほど柔らかくとても聴きやすくなった印象を受けます。展開もドタバタしてるけど無駄無くまとまっていて、その辺の構成力・聴かせ方は流石だなぁ…と。音的には前2作のちょうど中間的(良いとこ取り)なサウンドという感じでしょうかね。見事です。素晴らしいです。良〜作♪

June 14, 2008

Disc Review #320

discreview320.jpgHero Crisis - Depth Affect
CyneAliasをゲストに迎え話題となった前作(Disc Review #167)から2年、フランスの4人組Depth Affectが2ndアルバムをリリースです。前作同様Autres Directions In Musicから。
太く重たいシンプルなブレイクビーツに、ズタズタにカットアップされたちょっと古臭くエレクトロ臭のするメロディーやヴォイスなどを散りばめた、少し硬めでIDMっぽさのあるElectronica/HipHop。
前作に比べると、メロディーやエディット感など全体的に地味になった…というか落ち着いちゃった感がありますね。ポップ(カラフル)さが無くなって、逆に若干ですけどテクノっぽい単調さやミニマルさを何処かに感じる。ホント前作のような勢いが感じられないんだよなぁ。若々しさが無いというか…。ん〜…ハッキリ言いますが、個人的には前作の方が全然好きです。

June 08, 2008

Disc Review #319

discreview319.jpgRecode - いろのみ
今年始めに彼らの1stアルバム(Disc Review #299)を耳にしてからすっかり虜です。柳平淳哉と磯部優によるユニット"いろのみ"の2ndアルバムが早くもリリース。今回はSTARNET MUZIKから。
美しく柔らかいピアノの音色に微かな電子音響が優しく繊細に絡み合い、とても上品で心地良い音空間を創り出しています。前作同様、各曲から様々な空気感や温度感を感じ取る事ができ、音数も少なくシンプルだけど、一音一音がとても感情豊かでメッセージ性が強いです。だけど押し付けがましさのないスマートでストレートな音表現はお見事。前作に比べるとポップさが増して明るく色鮮やかになった印象を受けました。何かピアノの迫力が増したよね。
う〜ん、ホントに素晴らしいです。6曲目とか。つーか、捨て曲ないわ。良作♪

June 07, 2008

Disc Review #318

discreview318.jpgBersarin Quartett - Bersarin Quartett
warszawaなどでプッシュされてた割にはイマイチだなぁ…って印象だったんですけど、1週間くらい間を開けて聴き直してみたらすごく良くなってた。音も寝かせると良くなるんですw。
昨年のOnpa)))))からのアルバム(Disc Review #286)もなかなかだったJean-Michelの別名儀となるBersarin QuartettLidar Productionsよりリリースです。
シンプルで繊細な電子音響と、ユラユラと揺らめきジワジワと広がるヴァイオリンやストリングスなど様々なクラシカル楽器による上品で上質なオーケストラルなメロディー。基本的に音響/アンビエンスなサウンドで物静かな雰囲気ですが、メロディーが綺麗で力強くとても魅力的なので、嫌でもアルバムの世界に引きずり込まれます。映画音楽のようなストーリー性も感じられますね。
う〜ん、ディープで良いです♪梅雨の間、家で1日中ぼーっと聴いていたい感じ♪

May 31, 2008

Disc Review #317

discreview317.jpgGrace - Haruka Nakamura
Akira Kosemura主宰のレーベルScholeの第4弾となる新作は、Akira Kosemuraとのスプリットアルバムでもかなりの存在感を放っていたHaruka Nakamuraのデビューアルバムです。
アコギやピアノなどの生楽器による柔らかく温かいメロディーが優しく丁寧に奏でられ、じわ〜っと広がるベース音が曲に程よい重みを持たせ、シンプルながらもとても深みのあるアコースティックな音空間を創り上げてます。
普段当たり前の様に過ごしている何でもない日常の何でもない情景が、彼の奏でる音によって光り輝いて見えたり、どこか懐かしく感じてきたり、何だか切なく思えてきたり…シンプルだけど感情豊かで色鮮やかな本当に美しく優しいアルバムです。似たようなことが色んなレビューでも言われているんですが聴いて納得です。つーか、ジャケのような夕焼けの日に聴いたりすると涙出てくるよ。。。良作♪

May 30, 2008

Disc Review #316

discreview316.jpgSilent 77 - Geskia
見事な不作っぷりの2008年ですが、ここに来てやっと納得のいく盤のリリースですよ。東京を拠点に活動するアーティストGeskiaのデビューアルバムがFlauからリリースです。
ドッスンドッスンと重たく太くに打ち付けるカットアップ気味なHipHop〜ダウンビートに、グリッジノイズとヴォイスサンプルを散りばめ、伸びやかで奥行きのある美しくキラキラしたメロディーで曲全体を包み込みます。
基本はMerck系の王道Electronica/HipHopなんですが、時にBoards of Canadaっぽいアナログ的な温もりを感じたり、IDMな繊細さを感じたり、ポップな色鮮やかさを感じたり、アンビエンスでメランコリーな哀愁を感じたり…と、多彩な音使いと飽きの来ない曲構成で、デビュー作とは思えないほどのクオリティの高さとセンスの良さを感じ取ることができます。今後が楽しみなアーティストですね。全15曲で捨て曲無し…恐ろしいです。良作! 迷わず聴くべし!

May 24, 2008

Disc Review #315

discreview315.jpgLazare - Principles of Geometry
買おう買おうと思いながらもスルーしっぱなしだったPrinciples Of Geometryの新作をやっと購入。前作(Disc Review #065)と同じくフランスのTigersushiから。
湿っぽいブレイクビーツ〜ダウンビーツとウニョウニョなベースライン、そしてアナログシンセな柔らかさと温もりのあるサイケデリック且つアンビエンスなメロディーの大胆な絡み。
前作同様、Boards of Canada的なアナログ感やサイケ感がありますが、今作ではもう少しディスコっぽさやロックっぽいノリノリなトラックが多いような印象。中途半端なラップなんかもあったりして、何て言うかダサ格好良い感じ?とでも言いましょうか…。まぁ悪くなくクオリティは高いと思いますが、個人的には前作の方が好きです。けど、良い悪いは別として、やっぱり彼らって何かセンスあるんですよね。この独特なセンス・雰囲気はかなりの武器だと思います。あ、あと前作同様ジャケが素晴らしい♪

May 17, 2008

Disc Review #314

discreview314.jpgSoon It Will Be Cold Enough - Emancipator
個人的に、NujabesHydeout Production)系列のHipHopってものすごく好みな音なんですけど、飽きやすい音でもあるので普段あまりチェックしてないんですが、この盤はタワレコで何気なく試聴してみたら即レジ行きでしたw。カナダから若干19歳のアーティストEmancipatorの1stアルバムです。
説明書通りに組み立てました感がするほど王道で温かく力強いHipHop〜ブレイクビーツと、ギターなどによるメランコリーで美しい泣きメロディーが流れるように優しく奏でられる…という超ありがちな組合せなんですが、メロディーが本当に美しくいんです! とても感傷的で冷たく切ないんだけど、何か不思議な温もりを感じるというか…冬に感じる暖かさみたいな…上手く言えないけど、とにかくこの温度感は好きです。
スケールもそこそこ大きくドラマティックでもあります。ただ、HipHop系にしては展開がやや単調でやっぱり飽きやすいかもしれない…w。けど、本当に美しく良いアルバムですよ♪

May 11, 2008

Disc Review #313

discreview313.jpgWolves and Wishes - Dosh
風邪引いて声変わり中のDanです。どうもこんにちは。まったく…季節の変わり目に見事に風邪を引くとは…。完全に油断した。皆様もお気を付けて。。。
さて、Kettel, Arc Labと地味にメジャーアーティスト続きます。Anticonから4枚目となるMartin DoshことDoshの新作です。シンプルで力強く暖かいドラムとうねるベースラインが、心地良く爽快なグルーヴ感を創り出し曲をグイグイ引っ張っていき、ギター・ピアノ・ストリングス・ホーンなど様々な生楽器によるカラフルなメロディーが楽曲に優しく色を付けていきます。
全体的に、前作"The Lost Take(Disc Review #207)"よりは若干地味な気もしますが、神業的な音使いで聴かせる感動的なポップ感は健在で、もう見事としか言いようがありませんね。特にドラムの力の抜けた力強さが本当に気持ちが良いんだよなー。いや〜ホントこの人はセンスあるよなー。

May 10, 2008

Disc Review #312

discreview312.jpgThe Goodbye Radio - Arc Lab
n5MDからMedard FischerによるArc Labの3枚目となるアルバムです。1st(Disc Review #094)、2nd(Disc Review #230)共に良質な王道IDMサウンドを聴かせてくれていたのに、いや〜今作はどうしちゃったんでしょうかねぇ…。
白くぼやけたアンビエンスな空間の中で静かに響く、細かいノイズを散りばめた弱めのビートと、ピアノ・ストリングスなどによるスケール感のあるメランコリーでクラシカルなメロディー。そして歌。
すごく彼らしくクリアで綺麗な音色で決して悪くないんだけど……何かが中途半端なんだよなぁぁぁぁ。メロディーは相変わらず綺麗なんだけど、ビートと歌の聴かせ方が微妙…。聴いてて全然面白くないというか…(言い過ぎ!?)。音的には最近のn5MDっぽいんだけど、無理矢理レーベルカラーに近づけてる感じがするんだよね。何だか上手く言えないんだけど、上手く言えないくらい微妙な感じ。最後の曲は素晴らしいんだけどー。ん〜ちょっと今後のn5MDの行方が心配です。。。

Disc Review #311

discreview311.jpgMyam James Part1 - Kettel
Sending OrbsからKettelの新作です。"My Dogan(Disc Review #181)"以来か〜とか思ったら、間にDubからのコレ(Disc Review #254)をリリースしてたよね。あんま印象に残ってないw。
で、今作なんですが…てか、今作もなんですがw、ブリブリなベースと小気味よく弾けるブレイクビーツに、キャッチー&ポップできらびやかなメロディーという、My Dogan路線で超Kettelな音です。何かKettel過ぎて今更レビューで書く事もないくらいですw。
Kettelのアルバムっていつも凄いボリュームですぐお腹いっぱいになり、あっという間に飽きてしまうんですけど、今作はメロディーも派手過ぎず地味過ぎず、全体的にも腹八分目って感じでw、私的にちょうど良いボリューム感です。まぁ、Kettelにしたらものすごく普通なアルバムですけど、Kettelクラスの"普通"ですからね…w。
ラストにPhoeneciaとSecedeによるリミックスも収録。それと、今作はアルバムタイトルを見て分かる通り、Part.2となる続編もあるらしく、それが今夏リリース予定だそうです。

May 03, 2008

Disc Review #310

discreview310.jpgFan - group_inou
昨年のSense of Wonderで観てから、何かと彼らの音に触れることが多い気がします…って言ってもSOWと今年始めのネストでのイベントで観ただけか…。あれ?何かもっと観てる・聴いてるような気がするんだけどなー。あーフジにもメタモにも出てるんだね…行ってないけど。
Track担当のImaiとMC担当のcpによるエレクトロヒップホップユニットgroup_inouの1stアルバム。自身のレーベルGalから。
軽快に曲を引っ張るブレイクビーツ&4つ打ちビートと、チープでコミカルでちょっぴりセンチメンタルな雰囲気のメロディーラインの上に、吐き捨てるように言葉を並べていくcpのラップ。
ソロアルバム(Disc Review #095)同様、やっぱImaiの創り出すお遊び感覚満載なトラックは私的にかなり好みです。良い意味での適当さや手抜き感があってそれがとても気持ちよく心地良いです。このチープ感はクセになるなー。普段難しい音楽ばかり聴いてるアナタ、箸休め的にどうです? cpのMCが脳ミソ掻き回してくれますよ♪

April 27, 2008

Disc Review #309

discreview309.jpgAcoustic View - Me:mo
ちょっとユル過ぎるかな〜? と、ずっと買わずにスルーしていたんですが、CD屋行く度に気になって試聴していたんで思い切って買ってみた。北京を拠点に活動するアーティストMe:moの3rdアルバム。Shanshuiからリリースです。
程よいミニマルさのある電子音が優しく静かに奏でられ、暖かいアコースティックなメロディーがゆっくりと優しく曲を包み込み、真っ白くぼんやりとした風景がゆらゆら揺れているような…そんな夢見心地な音世界が広がっています。
基本的にユルユルなんですが、電子音が結構繊細に組まれていて、程よく心地良い緊張感があります。5曲目なんかausを彷彿とさせるピンと張り詰めた空気感でたまりませんよ。派手さは全くなく特に目立ったトラックもありませんが、誰にでも優しく響いてくれる、そんな美しいアルバムです。

April 26, 2008

Disc Review #308

discreview308.jpgD_Rradio - D_Rradio
今年は、去年や一昨年に比べると全然CD買ってません。これといって聴きたいと思うようなリリースがないんだよなー。今年は去年以上に不作かも…。う〜ん…。
こんな出だしでレビュー始めるのもアレなんですが、全てが悪いわけではなくこういう良盤もチラホラあったりするんです。Static Caravan Recordingsから1stをリリースしているUKの3人組、D_Rradioの2ndがDistraction Recordsからリリースです。
シンプルで力強くしっかりと打ち付けるIDMビートに、キラキラと降り注ぐ美しく清々しいシンセのメロディーと、アコギなどの生楽器による柔らかく暖かいメロディーを絡ませ、極上なポップ/IDMサウンドを聴かせてくれます。
Kettel直系のキャッチーさで、王道過ぎるくらい王道な音ですが、ビートが結構太く強めなので単なるポップアルバムとは違う格好良さがあり、メロディーもポップながらスケール感があってすごく気持ちが良いですね。うん、こういうアルバムはみんな好きでしょ♪

April 13, 2008

Disc Review #307

discreview307.jpgRivers Arms - Balmorhea
聴かなきゃ聴かなきゃと思いながらスルーしっぱなしだったこちらをやっと購入。昨年の私的No.1アルバムであるShuta Hasunuma(Disc Review #287)と同じWestern Vinylから、アメリカ出身の2人組Balmorheaの2ndアルバムです。
もうレーベルカラー丸出しですね。ピアノとアコギを中心とした美しく感傷的でメランコリーなメロディーに、ヴァイオリンやストリングなどの生音も絡め、極上なアンビエント〜クラシックサウンドを聴かせてくれます。
エレクトロニクスな要素はほとんど無く音数も少なくてとてもシンプルだけど、妙に厚みがありジワ〜っと心に染み入ってくるような優しい温もりを感じ、ず〜っと聴いていたい心地良さがあります。これ嫌いな人っていないんじゃないかなぁ?とりあえず6曲目は名曲ですね。たぶん買ってから1日1回は必ず聴いてると思う。恐らく一生モノな曲ですね。マジ良作♪

March 30, 2008

Disc Review #306

discreview306.jpgSoundtrack to a Vacant Life - The Flashbulb
Sublight閉鎖のニュースを聞いてから、次はどこからリリースするんだろう…と気になっていましたが、古巣であるAlphabasic Recordsに戻ったみたいです。
お馴染みBenn JordanことThe Flashbulbの新作です。アルバムのタイトルを見ると"Vacant Life"って映画のサントラみたいに思うかもですけど、そうではなくてBenn Jordan自身の人生のサウンドトラックってコンセプトらしく、制作に2年を費やした全31曲の大作なのです。
シンプルだけど存在感のあるビートと、流麗に奏でられるピアノ・ギターによる美メロ。感じとしては(Disc Review #124)に近いですが、これまでの作品の中で一番シンプルでメロディアスでドラマティックなアルバムですね。穏やかで暖かい曲だったり、哀愁漂う泣き系な曲だったり、ロック寄りの激しめな曲だったりと、タイトル通り映画のサントラのようなストーリー性があり、流れるように曲が進んで行くので31曲もあっという間です。
つーか、31曲捨て曲無しって有り得なくね? でもね、有り得ちゃってるの。聴けば聴くほど良さが滲み出てきます。あー彼のピアノは本当に美しい…(泣)マジ必聴!!!

March 28, 2008

Disc Review #305

discreview305.jpgNorthwest Passage's New Era - Millimetrik
Where Are My RecordsなどからリリースしているポストロックバンドBelow The SeaのドラマーPascal Asselinによるソロ・プロジェクトMillimetrikの新作がMake Mine Musicからリリースです。これでもう4枚目なんですね。
AnticonMerck系のシンプルで太くどっしりと打ち付けるHipHop〜ダウンテンポなブレイクビーツと、アンビエンスなシンセと共に奏でられるピアノやヴァイオリンなどによる美しいメロディー。
初め試聴した時、すごくHipHopな印象を受けたんですが、実際CDを聴いてみると…ムーディーなHipHop〜アブストラクトを基本にしつつ、美しくクリアなElectronica/IDM〜アンビエンス…それからほんの少〜しだけミニマルっぽさなんかも感じ、Ai Recordsのようなピュアテクノな雰囲気もあったりなかったり…。全体的にとてもディープですけど色彩豊かな作品です。ゲストとしてUlrich SchnaussPort-Royalも参加。

March 24, 2008

Disc Review #304

discreview304.jpgLang Remixed - aus
2006年末にリリースされたausの4thアルバム"Lang"(Disc Review #215)に収録された全10曲を、超豪華アーティストら10名がそれぞれ各1曲づつリミックスを担当し、オリジナルと曲順も変えずに収録したリミックスアルバムがPrecoからリリース。
リミキサー陣:Sons Of Magdalene, Ulrich Schnauss, Kettel, Manual, Dosh, Epic45, Isan, State River Widening, Bracken, The Remote Viewer(1曲目のSons Of MagdaleneはTelefon Tel AvivのJoshua Eustisのソロ・ユニットです)と、泣く子も黙る…どころか笑っちゃうくらいのアーティスト揃いなんです。
で、中身なんですが、どのリミキサーもausの繊細で優しい原曲の良いところを壊さないように丁寧に丁寧に料理してるのが伝わってくる感じがします。なので、雰囲気的にはオリジナルとそんなに変わってないようにも思いますね。正直このメンツならもっと個性が色濃く出てくると思ったんだけど、案外そうでもなくリミックスアルバムにしては地味かなー。個人的に"Halo"のウルリ君リミックスに超期待してたんだけど、若干不発気味で残念。けどManualとEpic45が期待以上に良かった♪

March 20, 2008

Disc Review #303

discreview303.jpgEx-Aquarium - Kelpe
DC Recordingsから、UKのクリエーターKel McKeownことKelpeの2ndアルバムがリリース。実は3〜4年前、彼の1stアルバム"Sea Side Body" を某ネットCDショップにて買ったんですが、家に届いたのがLPで、どうやらCDと間違えてLPを注文してしまってたらしく、後日CDと交換して欲しいとお願いしたら「無理っす」って断られたという甘酸っぱい思い出があります…というどうでも良いエピソード。
で、今作ですが、様々なサンプリングと程よいエディット感で料理された、ザクザクッと大胆且つ軽快に打たれる太いHipHop〜ブレイクビーツと、メランコリーさとファンキーさを持つアコギによるメロディーや、アナログシンセな温もりを感じるアンビエンスな雰囲気のメロディーなどなど…アルバム全体とてもカラフルでメローな印象です。
基本はアングラ臭がプンプンするHipHopですが、Electronica的なちょっとした繊細さなんかもしっかりと聴いて取れます。MerckPrefuse73好きにはツボではないかと…。つまりElectronica/HipHopの王道な音ということですね。まぁ普通〜に良いです。

March 18, 2008

Disc Review #302

discreview302.jpgWindvane & Window - Flica
昨年始めにレーベル第一弾となる2枚組コンピ(Disc Review #221)をリリースしてから、音沙汰がなかったマレーシアのレーベルmü-nestより、レーベル第二弾がお目見え。そのコンピにも収録されてたMuxuのメンバーでもあるEuseng SetoことFlicaの1stアルバムです。
柔らかいとか暖かいとか優しいとか…それ系の形容詞がピッタリな、ちょっぴりセンチメンタルな気分に浸れるピアノとアコギなどによる素直でポップなメロディーと、緻密に組み立てられたIDMビーツが細かくリズムを刻みます。
一聴、このメロの雰囲気にはIDMビーツより生ドラムなんかのほうが合う気がするかもだけど、これ生ドラムだったらすごくつまらないモノになってると思う。優しいメロディーが創るほのぼのとした雰囲気に、繊細なIDMビーツがいい具合に緊張感を出してるんですよね。そう…aus君の音の緊張感にすごく似てます。なので、幅広く受け入れられると思います。メロとか如何にも日本人が好みそうな感じだし、捨て曲ないくらい良いので聴いておいた方が身の為かと…w。
ScholeAkira KosemuraHaruka NakamuraによるRemixも収録。

March 16, 2008

Disc Review #301

discreview301.jpgEpilogue In Waves - Bitcrush
さて、レビューも300番台に突入です。引き続き宜しくお願い致します。てかブログ休止するとか言ってたんですが、何かCDを"買って・聴いて・レビューする"という一連の流れが身に付いてしまっているらしく、レビューまで終わらせないとそのCDを聴き終えた気がしないんですよね…w。もはや病気です。
つーことで、subtractiveLADに続きn5MDからMile CadooによるBitcrushの新作アルバムがリリースです。柔らかくて温かみがあり、ゆったりと刻まれるベースとドラムによるリズム。そのリズムを包み込む霧のような、壮大で幻想的な美しいギターによるアンビエンス・メロディー。
前作(Disc Review #169)とそんなに変わりはないんだけど、展開の大胆さとか全体のスケール感とかが若干控えめになったかな。シューゲイズっぽさも今作ではあまり前に出てない印象で、わざとらしくなくすごく自然な感じ。バンドサウンドになって良い意味で力が抜けてるのかもね。2・3曲目がとっても好きだー。

March 12, 2008

Disc Review #300

discreview300.jpgApparatus - subtractiveLAD
わー。一ヶ月以上ぶりの更新。ども。お久しぶりです。ここのブログも今年は見事にスローペース…てか止まりそう…てか止まってるんですけど、何とかレビュー#300です。はい、おめでとうございます。ありがとうございます。記念すべき#300番目はみんなが知らないような珍しいアーティストを…とか思ってたんだけど、結局、超普通…みたいな。あはは。だって探したりすんの面倒くせーし。てことで、今年も勢いの止まらないn5MDから、Stephen HummelによるsubtractiveLADの4thアルバムです。
前作(Disc Review #229)の雰囲気に似た、ゆらゆらと漂う白く霧の掛かったドローン・アンビエントサウンドに、今作では優しく繊細なギターのメロディーや、温かみのある生ドラムなど、生楽器を取り入れアンビエント〜ポストロックという、見事に最近のn5MDカラーに染まっちゃってます。
シンプル過ぎるくらいシンプルなのに、何故にこんなに引き込まれるんでしょうか…。繊細さの中にある彼らしい大胆さ。ホント心地良く贅沢な音空間を創り上げてるな〜と。彼ってアルバムごとにスタイルを若干変えてくるけど、それでもクオリティを落とさずに上げてくるもんね。素晴らしいと思います。もしかしたら今までのアルバムの中で今作が一番好きかも♪

February 06, 2008

Disc Review #299

discreview299.jpgIronomi - いろのみ
「電子文化の茶と禅」をコンセプトに、地味ながらも良質な音をリリースする電子音楽レーベル"涼音堂茶舗"からの新作(といってもリリースは去年末ですが…)は、柳平淳哉と磯部優による23歳の若手ユニット"いろのみ"の1stアルバムです。
張り詰めた緊張感を感じさせる繊細で美しいピアノの旋律と、優しく爪弾かれ柔らかく響くアコギの音色、そして微かな電子音響。それらがゆっくりと混ざり合い、真っ白い空間に少しずつ色を付けていく…そんな心地良く美しい静寂な音世界を作り出しています。
今作は "移りゆく季節感" をコンセプトにしているらしく、曲ごとにそれぞれ異なった温度感・季節感を感じることができて、桜が散ってたり雪が降ってたり…そういう情景が目の前にグワ〜って浮かんでくる感じがするんです。つーか、たったこれだけの音数でそれを表現出来ちゃうって凄いと思います。音の美しさ・シンプルさ・奥深さ…それら全てが見事にツボっちゃいましたね。良作です♪(マイスペで数曲聴けます)

January 31, 2008

Disc Review #298

discreview298.jpgTurning Dragon - Clark
傑作 "Body Riddle(Disc Review #205)" から約1年ぶりとなるChris ClarkことClarkの新作がWarpよりリリースです。つーか、みなさんもう買って聴いたり、CD屋などでレビュー見たりして大体の音は分かってると思いますが……そうなんですよ、めちゃくちゃフロア仕様な音なんです。
彼らしく無造作に組み立てられたゴリゴリッとミニマル且つハードに乱れ打つ力強い4つ打ちテクノビートと、大胆にエディットされ歪な響き方をするアシッドな上モノが曲をグイグイ引っ張ります。
てか、これ聴いた人みんなどう思ったんだろ? 私は2曲目とかでちょっと戸惑いましたw。まぁ全体的にClarkらしさも聴いて取れるんだけど、やっぱりちょっと大胆(雑?)過ぎる=繊細さに欠ける。クオリティ的には高いと思うし悪くはないんだけど、正直Clarkにこの音は求めてなかった。前作のまんまで来ればいいのに何でこう変なことしちゃうんだろう…とw。あ、あとボーナストラックが一番良かったってのも問題w。

January 27, 2008

Disc Review #297

discreview297.jpgA&M - Ambidextrous / Morkva
昨年末U-cover CDR LimitedからこちらをリリースしたロシアンエレクトロニカなアーティストAmbidextrousと、同じくロシアのアーティストMorkvaによるコラボアルバムがネットレーベルElectroSoundよりリリースです。ちなみにこの2人はJermookというグループでも一緒に活動しています。
リズミカルに弾ける丸みを帯びたIDM〜HipHopビーツに、奥行きのある優しくクリアで美しいアンビエンシーなメロディー。ロシア系の音にしてはゆったりとほのぼのとしていて、たまにギターやベースなんかの生音も聴こえたりと全体的にとても柔らかく優しい音色……なんだけど、やっぱり何処かにロシアっぽい音の響きと温度を感じるから不思議だわね。
MerckUlrich Schnauss系な雰囲気なので気に入る人多いんじゃないかな? フリー音源なのでとりあえず1曲目かラストの曲だけでも聴いてみちゃって下さい。フリーにしては全然良いです♪

January 25, 2008

Disc Review #296

discreview296.jpgToday The Sky Is Blue And Has A Spectacular View - Tickles
さてさて、湘南は藤沢を拠点に活動する3人組ユニット"Tickles"の新作2ndアルバムが、前作(Disc Review #184)同様、Madagascarからリリースです。
シンプルで重たいダウンビーツ〜心地良い4つ打ちビートが優しく柔らかく打たれ、美しくキラキラと輝くドリーミーなシンセ・メロディーが曲を包み込むように降り注ぎ、夢見心地な音世界を創り上げてます。
ものすごく繊細な音達を1音1音丁寧に組み立て構成されているのがよ〜く分かるんだけど、良い意味で何処か未完成っぽいというか、ライブ的なスリリングさみたいなものを感じる。それと、繊細なくせに妙に人懐っこい音してるんですよねw。だからすごく聴きやすいんです♪
いや〜1stも素晴らしかったけど、格段にレベル上がっちゃってますね。グッと深みが増して洗練された感じがする。間違いなく良盤!

January 22, 2008

Disc Review #295

discreview295.jpgNothing Against The Ocean - Set In Sand
どもども。こんにちは。お元気? 先日ブログ更新ペースダウン宣言しましたが、とりあえずレビュー#300までは突っ走りたいと思っておりますので、引き続きお付き合い下さいませませ。
つーことで、今年一発目に紹介する盤は、DoFのリリースでお馴染みのレーベルAbandon Building RecordsのオーナーSet In Sandの1stアルバムです。つーか、Hueからリリースってのにちょっと驚きました。あ、1stといっても以前にネットレーベルのDrift Recordsからこんなの(Disc Review #159)もリリースしてますので気になる方はチェックを。。。
さて今作ですが、少しLo-Fiっぽい古臭さを感じるゆったりとしたブレイクビーツと、アコギなどによるしっとりとしたフォーキーでラウンジーでちょっとコミカルさもあるメロディー。そして、Dose Oneのようなクセのあるボーカルが乗っかる、フォークトロニカ〜ポストロック〜ヒップホップな内容。
レーベルオーナーだけあってAbandon Buildingのカラー丸出しって感じですね。基本的にゆる〜くてぬる〜い感じですが、DoFに通じるようなズタズタにビート・エディットされた曲とかもあったりします。

December 25, 2007

Disc Review #294

discreview294.jpgRed Pine Pasture - DoF
昨年素晴らしい3rdアルバム(Disc Review #185)をリリースしたペンシルヴァニアのBrian Hulickによるお馴染みDoFの新作が前作同様Abandon Building Recordsよりリリースです。
今回の内容は新曲6曲と、3rdアルバムからの5曲のリミックストラックを収録したものになります。リミキサー陣はSet in Sand, Phylum Sinter, Low in the Sky, Juxta Phona, Crillixの5組のアーティスト。
とりあえずリミックストラックは置いといて新曲ですが、お得意の特徴的なズタズタ系ビート構成に、キラキラと降り注ぐフォークでポップでドリーミーなアコギの温かいメロディーという相変わらずな感じなんですが、今作では新曲ほぼウタものになってます。しかもDoF自ら歌っちゃってます。しかもなかなかの歌声で全然違和感なく、寧ろ彼の温かい音色にとても合っていて深みが増したようにも感じます。少なくともHeliosのウタ(Disc Review #269)よりはいいと思うw。次のアルバムはウタものなのかなぁ…。

December 21, 2007

Disc Review #293

discreview293.jpgEuphoriam - Kazumasa Hashimoto
これまでの作品で世界的にも評価されているKazumasa Hashimotoの1年9ヶ月ぶりとなる4枚目の新作が前作(Disc Review #158)と同じくNobleからリリースです。
前作以上に温かく美しいメロディーと柔らかく優しいリズムが混ざり合い、アルバム全体を上品さと至福感で包み込んでいるような…とてもソフトな感触で聴き心地の良い極上のポップ・アルバムに仕上がっています。
チェロやヴァイオリンは別の演奏家を招いていますが、ピアノやギター、ベースにドラムまで、ほとんどの楽器を彼1人で演奏し制作しているようです。またこれまで以上にヴォーカルの比重も増えましたね。5曲目ではレーベルメイトでもあるGutevolkがヴォーカル参加していたりもしてます。
彼はアルバムを追うごとにどんどんポップになってって、音そのものもどんどん色濃く深みが増していくなぁ…。1stで聴けた音響的な要素なんてもう全く感じられないもんね。まぁあれはあれで良かったけど。

December 18, 2007

Disc Review #292

discreview292.jpgRocket Mind - Ambidextrous
ロシアを代表するアーティストの1人、Nick ZavrievによるAmbidextrousの新譜がU-cover CDR Limitedからリリース。
Ambidextrous…何だか懐かしいなぁ…。私がまだエレクトロニカについて右も左も分かってなかった頃(今も全然分かってませんが…)、Shaped Harmonicsからリリースされてた彼の"Errorism"というアルバムにはかなりお世話になりました。あのアルバムでロシアンエレクトロニカの良さを知った感じでしたもん。つーか、彼って何気に色々リリースしてるんですよね。"Errorism"しか聴いてないや…。
シンプルで伸びやかなブレイクビーツに、ロシア特有の冷たくクリアで奥行きのあるIDMメロディー。何だか王道過ぎて言う事ありませんって感じですがw、"Errorism"に比べると若干ビートの構成が大胆になってる気がする。あと全体的にポップさが増してるような気がしないでもない。
何か久しぶりに純度100%のロシアの音を聴きましたけど、今聴くと若干…ってか結構古臭さを感じますねw。今の「音」ではないんでしょうね。自分は大好きですけど。

December 12, 2007

Disc Review #291

discreview291.jpgSilent Reflections - Talvekoidik
今年はちょうどレビュー#300で終わってやろうとか思っていたんですが…無理です(キッパリ)。300まであと10枚でしょ。時間もないし、今月に入ってからあまり目立ったリリースも無さげだし、色々ベストの準備とかもしなきゃだし…。でも300で終われたら気持ちよく年が越せるだろうなぁ。
さて、S.K.E.T.のメンバーでもあるTalvekoidikの1stがBrume Recordsよりリリースです。
HymenAd Noiseam系の、ノイジーでザラついた質感のインダストリアルなブレイクビーツと、クラシカルでドラマティックなピアノやヴァイオリンなどによる美しいメロディーが大胆に絡み合い、オーケストラルな雰囲気でとてもスケール感のある作品です。ただ、前半5曲目あたりまでが良過ぎて後半はあまり印象に残らないかも。自分も1曲目だけ聴いてこのアルバム買ったし。後半ももっとピアノを聴かせてくれればなぁ…って感じ。

December 03, 2007

Disc Review #290

discreview290.jpgWelcome Myself - Himuro
福岡のビート職人Himuroさんの2年ぶりとなる4枚目のアルバムが、自身のレーベルTaNGRaM Diskよりリリースです!!! これホント素晴らし過ぎるんですけどぉ〜…(泣
繊細さと大胆さが増した、これまで以上にキレのあるHipHop〜ブレイクコアな極太ビートと、お得意のブレイクコア系のコミカルなメロディーはもちろん、Kettel系のキャッチーさのあるきらびやかなIDMメロディーだったり、ジャジーさのあるムーディーでオサレなメロディーだったりと…とにかく溺れるほどのメロディーでバラエティに富んだ捨て曲無しの好内容!
1stのロック的な大胆さ、2nd(Disc Review #027)のポップなキャッチーさ、3rd(Disc Review #133)の程よくミニマルな繊細さ、それらが見事に溶け合い音の幅を広げた、まさにHimuroサウンドの集大成的なアルバムですね。ホントあっぱれです。ちょっと大きめのクラブで大音量で聴きたいなぁー。

December 02, 2007

Disc Review #289

discreview289.jpgDusker - Kiln
ミシガンの3人組Kilnが2年ぶりとなる新作をGhostly Internationalからリリースです。2004年に同じGhostly InternationalからリリースされたSunboxは文句無しの名盤(中のRoyal Peppermint Forestは名曲中の名曲)ですが…今作もかなりキテます。
リズミカルでダビーなアブストラクト〜ダウンビートと重圧なベースがゆったりとリズムを刻み、金属的で不思議な響きをした音の破片を散りばめ、その中をアナログ的な柔らかさと温もりのある美しいメロディーが優しくゆらゆらと浮遊する…とてもドリーミーで心地良い音世界。
エディットなんかは結構細かく繊細だったりしてエレクトロニカっぽいんですが、彼らって元々Fibreformsっていうポストロックバンドだったんですよね。だからか、そんな繊細さの中にもどこかバンド的な温かい音色や構成の大胆さなどが感じられて、それらの音のアンバランスさがものすごく気持ちいいのです♪良盤☆

November 25, 2007

Disc Review #288

discreview288.jpgBike - Christ.
Benbeculaお馴染みの限定CDRシリーズ "Minerals Series" に、今年2月に傑作アルバム(Disc Review #231)をリリースしたChris HorneことChrist.が登場です。こちらは5曲入りEPになります。
柔らかく伸びやかでリズミカルに打ち付けるビートに、アナログシンセの生暖かくぼやけたゆらゆらと浮遊するアンビエンスなメロディー。構成もとてもシンプルで、機械的な冷たさや堅さ複雑さなどは一切感じず、終始穏やかで明るく温かいほのぼのとした雰囲気です。
2月にリリースされたアルバムではあまり感じなかったけど、今作を聴くと彼が元Boards of Canadaだったってのも納得できますw。思いっきりBOCっぽいんですもの。でも、やっぱりさすがなクオリティですな。シンプルながらグイグイ引っ張るビートと少しアシッド感のある上モノが揺らめく3曲目とか、とっても気持ちいいなぁ〜♪

November 17, 2007

Disc Review #287

discreview287.jpgOK Bamboo - Shuta Hasunuma
日本人アーティストShuta Hasunumaの2ndアルバムが1stと同じくWestern Vinylからリリース。何かこの2ndアルバムより先に3rdアルバムがProgressive Formよりリリースされていたんですが、リリース的に一番新しいということと、3rdより2ndのほうが良かったってことで、2ndを紹介させて頂きます。
はい、私この作品で初めてShuta Hasunumaの音を聴いたんですが、聴いてスグにネットで1stと3rdを迷わず注文していましたw。何かねぇ、異常なくらい彼の音に惹かれましたよ。
フィールドレコーディングスや細かいノイズなど音響的な音色と絡めたアコギやピアノによる優しく柔らかくちょっぴり切ないメロディーが、微かに打たれるビートと共にふわっふわっと舞い上がり、ゆったりとした時間と心地良い空間を創り出しています。
どちらかというと自分的には、苦手とする音響寄りな音のはずなんですが、この惹かれっぷりは…やっぱりメロディーでしょうね。旋律・鳴り方・質感・世界観…などなど全てがツボを突いてきます。音的には全然違うけどコレ聴いた時に似た感じを受けたよ。とっても良作。素晴らしいです。

November 12, 2007

Disc Review #286

discreview286.jpgThe Audience Is Missing - Jean-Michel
これまでにEleganz Recordsや、XL RecordingsのサブレーベルであるRex Recordsなどから3枚のアルバムをリリースしているThomas BückerによるJean-Michelの新作アルバムがOnpa)))))よりリリースです。
落ち着きのあるダウンビートや、小気味よく打ち付けるブレイクビーツに、しっとりと程よくお洒落なメロディーを乗せたり、カラフルでコミカルなブレイクコア系メロディーを絡めたり、Toytronic系のちょっと硬めでドリーミーな美しいIDMメロディーで聴かせたり…と、ものすごくメロディアスで音色豊かなクオリティの高い好内容なアルバムですね。
Kettelっぽいキャッチーさのあるメロディー満載って感じで、分かりやすく聴きやすいので初心者なんかにもいいと思います。個人的にKettelのようなメロディーの濃いアルバムってすぐ飽きてしまうんですが、このアルバムはメロディーだらけな内容のわりにあまりしつこくなくスッキリしているので飽きずに長く楽しめそう♪

November 11, 2007

Disc Review #285

discreview285.jpgThink is a Fabulous Treasure - BTB
さて、以前紹介したSM(Disc Review #216)など、良質な音源を多数リリースしているロシアのネットレーベルElectroSoundからの新作は、Enough Records, Punchi Discos, Monteaudioなどのネットレーベルからもリリースしていて、Boltfish RecordingsからはCDRもリリースしているFranco ColomboによるBTBのアルバム。
タイトで力強いIDMビーツに、とても伸びやかで優しく響き渡るアンビエンシーなIDMメロというElektroluxMikroluxなどに近いアンビエンスなテクノ系IDM…かと思いきや、後半は程よいブレイクコア加減のドライヴィンなビート&メロディーなんかもあったりと、色んなスタイルで聴かせてくれてます。が、どの曲でも浮遊するアンビエントな要素を聴いて取ることが出来るので、不思議とまとまっていて奥行きもありとても気持ちが良いです。
他のネットレーベルからの音源も聴きましたけど、アンビエント〜IDMというスタイルが基本みたいですね。(ブレイクコアな音はこのアルバムだけっぽい…。)どれもクオリティが高くバランスの取れたとても良いアーティストだと思います。Enough RecordsからのBrkidという作品がすごく良かった。BoltfishからのCDR買っちゃおうかなぁ…。

November 09, 2007

Disc Review #284

discreview284.jpgHologram+ - Hologram
東京を拠点に活動する男3女1の4人で構成される日本のバンドHologramの、去年残響レコードからリリースされていた6曲入りミニアルバムに3曲プラスしたアルバムがn5MDよりリリースです。てか何なんですかね…n5MD。出し過ぎっつー話ですよ、まったく。。。(ちなみにこちらと同時リリースでsubtractiveLADのEPがネットオンリーでリリースされてます)
とても伸びやかで温かみのあるベースとドラムのゆったりしたリズムに、クリアで爽やかなギターやシンセによるアンビエンシーなメロディーが柔らかく絡み合い、優しい女性ヴォーカルを乗せたトラックもあったり、幸福度満点の真っ白く気持ちのよいアンビエンス〜ポストロックサウンド。
ん〜同じレーベルからだとLights Out Asiaをもっとシンプルにしてアンビエント色を強くした感じですかね。これまでのn5MDの音にしてはだいぶポップでちょっと軽く物足りなさも感じましたが、決して悪くないです。ただ、同時リリースのNear The Parenthesis(Disc Review #283)に若干飲まれ気味な気がしないでもない…ってのが正直な感想w。

November 06, 2007

Disc Review #283

discreview283.jpgOf Soft Construction - Near The Parenthesis
絶好調n5MDから、サンフランシスコのTimothy ArndtによるNear The Parenthesisの2ndフルアルバムがやっとリリースです!!! いやーホント待ちに待ったって感じですねー。
シンプルに組み立てられ軽快に刻まれる柔らかく温かいブレイクビーツに、清らかで透明感のある優しくきらびやかな美麗メロディーがゆらゆらと浮遊しながらゆっくりと響き渡り、何ていうか…涙が出そうなくらい哀しい雰囲気の音なんだけど何かすごくポジティブに聴こえるというか、冷たい温もりみたいな…ちょっと不思議な温度感を感じるとても心地良くドリーミーな世界が広がっています。
基本的には1st(Disc Review #193)と同様でとても繊細な音なんだけど、今作では若干勢いというか大胆さみたいなものも感じましたね。あとどの曲もメロディーが際立ってて、容赦なく胸に染み入って来ます。もうね、いちいち良いです。もういいよってくらい良いです。捨て曲無しの激良盤☆これ嫌いな人っていないっしょ!?

November 05, 2007

Disc Review #282

discreview282.jpgCome On Primates Show Your Teeth! - Frog Pocket
さーてさてさて、Planet MuよりJohn Charles WilsonによるFrog Pocketの新作がリリースされましたが、今作はどうしちゃったんでしょうかね…。何かぶっ飛んじゃってる感じで…w。
お得意のオーケストラルな美しいメロディーと、今まで以上に磨きのかかった高速ブレイクコアなビートが畳み掛けるように打ち込まれ、曲をグイグイ引っ張っていく疾走感がとても気持ち良いです。…が、彼らしい甘く切ないメランコリーな泣きメロの要素が弱まってしまい、勢いだけで、曲に重みや深みをあまり感じず、ちょっと品が無くなった感じがします。
クオリティは高いと思いますが、彼ってもっとこうドロドロした濃ゆい粘りというか甘さみたいなものがあったじゃん。そこが好きだったんだけど、今作は妙にスカッとしていて爽快感すら感じる。そんなものは彼に求めてないんです。これ系の音ならThe Flashbulbを聴きますよ。って感じ。ん〜何か残念だなぁ。。。
この間のµ-Ziqのといい、個人的にPlanet Mu不発続き…。あ、まだヴェネスネの新譜聴いてないな。

November 02, 2007

Disc Review #281

discreview281.jpgLiants - Fibla
先日紹介したEedl(Disc Review #277)と同じspa.RKからほぼ同時期にリリースされていて、Eedlとどっち買おうか迷った挙げ句Eedlを買ったんですが、やっぱ聴いておかなきゃまずい盤のような気がしたんでちょっと遅れてこっちも買いました。spa.RKのオーナーでもあるスペインのVicent FiblaことFiblaの4年ぶりとなるアルバムです。
小刻みで柔らかくリズミカルに打たれるビートと、シンプルで控えめなメロディーが静かに優しく奏でられ、それらを包み込むようにゆらゆらと浮遊する心地良いアンビエンスなサウンドが楽曲に広がりを持たせます。
全体的に暗めで、何と言うか…ミニマル・ダブっぽいところがありますが、地味ながらもピュアな透明感とポップな彩りを感じ、アルバム全体からとても心地良い温度を感じることができます。音と音の隙間からジワ〜っと滲み出るような温もりが本当に気持ちが良い♪

October 22, 2007

Disc Review #280

discreview280.jpgThese Places Are Now Ruins - Last Days
n5MD、まだまだ続きます。てか昨日、n5MDから来月リリース予定のNear The Parenthesisの新譜が何故か新宿タワレコに並んでて焦りました。友人達と買い占めてきましたけど…w。
そんな若干フライング気味なNear The Parenthesisの前にこちらを忘れてはいけません。去年リリースされた極上アンビエントアルバム"Sea"(Disc Review #195)に続く、イギリス人アーティストGraham RichardsonによるLast Daysの2ndアルバムです。
白く霧がかっていて輪郭のぼやけた、奥行きのあるドローン・アンビエントサウンドの中、水滴が落ちて波紋を作っていくようにピアノやギターなど様々な生楽器によるシンプルで美しいメロディーがジワジワと優しく静かに広がっていき、とても心地良くそして奥深いドラマティックでドリーミーなアルバムに仕上がっています。
基本的に前作の延長線にある音ですが、もっと柔らかくなり温かみが増したような感じがしますね。何て言うか、切ない泣きの要素がなくなったっていうか…前作以上に音がポジティブになった感じ。素敵です。見事です。

October 17, 2007

Disc Review #279

discreview279.jpgOne Five Zero - V.A
n5MD同時リリース、続きましては…レーベル50作品目を記念した2枚組コンピレーションがリリースです! まず、参加アーティストですが、Near The Parenthesis, Keef Baker, subtractiveLAD, Funckarma, Vesna, Another Electronic Musician, Arc Lab, Quench, Proem, Run_Return, Tobias Lilja, Bitcrush, Lights Out Asia, Damiak, Last Days, Loess
という感じで、n5MDを代表するアーティストが勢揃いなわけです。全体的に若干地味な感じもしますが、まぁこれだけのアーティストが揃ってるわけですからハズレなわけがありません。subtractiveLADは1stの頃の勢いのある音に戻っててすごく良くなってたり、Funckarmaはいつもより上モノがアンビエント色強めですんごく気持ち良かったり、Vesnaは久しぶりなくせして良い曲ぶちかましてたり、Bitcrushは相変わらずスケールでかかったり、Lights Out Asiaのメローなメロディーにメロメロだったり、Arc LabによるTori Amosのカバーが優しく響いてきたり、FunckarmaがRun_Returnを…Near The ParenthesisがProemを…subtractiveLADがArc Labを…Arc LabがLast Daysを…という見ただけでヨダレだらだらな組合せでリミックスしてたり、だけどやっぱりTobias Liljaだけは許せなかったりw…と、ものすごく濃ゆい内容になっております。はっきり言ってこんな贅沢なコンピ、他に見たことも聴いたこともありませんよ。まさにn5祭りですワッショイ。

October 16, 2007

Disc Review #278

discreview278.jpgRefurbished Two - Funckarma
同時リリースが当たり前になりつつある、みんな大好きn5MDから、オランダ代表Funcken兄弟によるFunckarmaのリミックスアルバム第2弾がリリースです(第1弾はレビューしてなかったみたい)。今作は02年〜07年の間に彼らが手掛けた既発のリミックストラックに加え、7曲の未発表バージョンも収録されてます。ていうか…何なんすかね、この兄弟。いちいち格好良いんですけど…。もぉ〜ホントに大好きです。
複雑に入り組んだ繊細で尖ったIDMビーツが鈍〜く響きながらリズムを刻み、ユラユラと怪し気に浮遊するウワモノ。各トラックともFunckarmaらしい統一感のある完璧なリミックスワークで聴かせてくれます。一応リミックスアルバムのようですが、原曲知らなかったら(知ってても?)Funckarmaの曲にしか聴こえません。もうさすがとしか言いようがないですね。Gridlockのリミックスが特に良い♪

収録アーティス
Celine, Run_Return, Labteks, Gridlock, E.stonji, Strand & Tres, Machinedrum, Anthony B, Multiplex, EOG vs Funckarma, Ontayso, Spyweirdos, Landau vs Funckarma

October 10, 2007

Disc Review #277

discreview277.jpgEverse - Eedl
Kettel, Secede, Funckarmaなども収録されていたOn Recordsからのコンピなどなど、これまで様々なレーベルからのコンピレーションに参加してきた、バルセロナのJoan DuatとMiguel Angel MartinezによるEedlの1stアルバムがspa.RKよりリリースです。
Autechreを彷彿とさせる繊細で複雑に入り組んだIDMビーツは軽快にリズムを刻み、透明感のある空間系シンセが楽曲に広がりを持たせ、その中でドリーミー且つディープなIDMメロディーが美しく時に激しく響き渡ります。
いかにもって感じのMerck, Toytronic系王道IDM/エレクトロニカで100%デジタルサウンドですけど、何だかとっても暖かみのある音してますね。久しぶりにIDMなアルバムで"いいなぁ〜"って思える作品に出会えた感じがしました。デビューアルバムにしては出来過ぎだと思います。良作♪

October 09, 2007

Disc Review #276

discreview276.jpgAnywhere Out of the Everything - Telephone Jim Jesus
AnticonからGeorge ChadwickによるTelephone Jim Jesusの3年ぶりとなるらしい2ndです。1stのジャケはよくお目にするんですが、実は音聴くの初めてでして……う〜ん、とってもステキですね。1st買うべきかも…。
ドタバタドタバタと荒々しくランダムに打ち込まれる疾走感のあるブレイクビーツに、アコギによるポストロック的メランコリーなメロディーや、実験的なアンビエンスメロディーが浮遊し混ざり合い、全体的にとても(良い意味で)雑な創りなんだけど、不思議と柔らかく温かいドリーミーさみたいなものを感じます。ヒップホップでもありエレクトロニカでもあり、ポストロックでもあるという…何かすごく捻くれたセンスを感じさせる音と構成で、Anticonらしさ炸裂って感じですね。
ゲストにPedestrain, Why?, Alias, Doseone, Odd Nosdamらが参加。

October 08, 2007

Disc Review #275

discreview275.jpgWhile on Saturn's Rings - Ernest Gonzales
さてさて、これ1stになるのかな? テキサス出身のアーティストErnest Gonzalesの新譜。Exponentialよりリリースです。
軽快にリズムを刻むロック〜ヒップホップなブレイクビーツに、コミカルなチープさとムーディーなメランコリーさがいい具合に混ざり合う、とてもキャッチーでどこかロックっぽい旋律と勢いを感じさせるメロディーライン。
まぁ、ありがちと言えばありがちな音ですけど、かなり幅広く受け入れられそうなほどのキャッチーさを持っていて、とても分かりやすく聴きやすく、Kettelにロックな要素をプラスしたような感じかなぁ。あ〜Anomalyっぽさもありますねー。ということで、どなたにもまず間違いない1枚かと思います。ラストのDaedelusによるリミックスがとっても良いです♪

October 04, 2007

Disc Review #274

discreview274.jpgGenuine Horizon - Chris Zippel
サブレーベルのMikroluxと共に安定したリリースを続けるドイツのElectroluxからの新作は、15年のキャリアを持つベテランChris Zippelによる初のフルアルバム。これがたまらなく素晴らしいんです〜。
ドス〜ンドス〜ンと太くゆったりと打たれるHipHopビーツ〜ダウンビート。そこに、クリアでピュアな美麗アンビエンスメロディーが優しくゆっくりと上品に広がっていき、これ以上ない心地良さと壮大な音世界を創り上げています。
音色的にはいかにもElectroluxっぽいピュア・テクノな音ですが、男・女性ボーカルを大々的に取り入れた曲はロックっぽさやポップ感もあったり、楽曲の清々しさ・壮大さ・柔らかさなど、何となくUlrich Schnaussっぽさを感じさせるところがありますね。とにかくクリアで本当に美しく気持ちのよいアルバム♪オススメ☆

October 03, 2007

Disc Review #273

discreview273.jpgBlue - Part Timer
ausMiyauchi Yuriが運営するflauからの第2弾リリースは、Remote Viewer主宰のMoteerから1stアルバムをリリースしているJohn McCaffreyによるPart Timerの2ndアルバムです。
グリッチ混じりの温かく柔らかいビートがゆったりと軽快にリズムを刻み、フィールドレコーディングスやヴォイスサンプルを所々に散りばめ、アコギ・ピアノ・ストリングスなどによるアコースティックでフォーキーなほのぼのとした牧歌的メロディーが曲全体を包み込み、オーガニックでノスタルジックな雰囲気でどこか懐かしさを感じさせるサウンドを聴かせてくれてます。
一聴、アコースティック主体のサウンドに聴こえますが、意外とデジタル感丸出しって感じで、案外音も太く厚く、細部まですごく丁寧で繊細に創られているなぁ…と感じました。すごくシンプルで聴きやすいのでサラっと聴き流してしまうかもしれませんが、じっくりと裏っ側の音まで耳を傾けて頂きたい…そんな隅々まで良く出来たアルバムです。

September 27, 2007

Disc Review #272

discreview272.jpgEkvílibríum - Valgeir Sigurðsson
Bjorkなどの作品を手掛けるプロデューサーValgeir Sigurðssonによる1stアルバムが、Bedroom Communityよりリリースです。
伸びやかに優しく打ち付ける温もりのあるブレイクビーツに、ピアノ・ストリングスなどによるきらびやかでゴージャスな美メロ。そしてソウルフルなヴォーカルが絡みとてもムーディーでドラマティックなサウンドです。
…とか言いつつ、個人的にソウルフルなヴォーカルものって昔から苦手なので、ウタ入ってるのはあまり良く聴こえなかったりするんですが(2曲目はいい♪)、ヴォーカルがどうのっていうより、一音一音の綺麗さに酔いしれてしまいます。本当に音がキラキラと光り輝いている感じで、とても贅沢なポップ・クラシカルな1枚といった感じ♪BjorkやTelefon Tel Aviv(の2nd)に近いサウンドで、幅広くオススメできる作品ではないかと思います♪

September 25, 2007

Disc Review #271

discreview271.jpgSeedling Mother - Calika
先日Warszawaで試聴もせず(てか、試聴用iPodに入ってなかった)、レビューに惹かれて買った1枚。かなり迷ったんだけど "Autechreの様なIDMビーツ" とか書かれてたから買っちゃった。AudiobulbからSimon KealohaによるCalikaの2ndアルバムです。
バツン! バツン! と鈍く弾ける変な緊張感のあるグリッチなIDMビーツは、Autechreっぽいと言われればそう聴こえなくもないですが、Autechreほど無機質ではなくもう少し丸っこくて柔らかい感触。少し歪な形をしたアコギなどによる上モノはどこか儚さがありものすごく地味なんですが、とてもオーガニックな雰囲気があり意外と音色豊かで繊細さも感じられます。
エレクトロニカとポストロックのちょうど中間的な音で、アンビエントやアブストラクトやジャズなどの要素も随所に散りばめ上手く料理しています。てかね、この生音をデジタル処理する技術・センスは見事だなぁ…と。聴けば聴くほど良さが出てくる、かな〜りクオリティが高くステキな1枚だと思いますよ♪

September 22, 2007

Disc Review #270

discreview270.jpgThey'll Come, They Come - immanu el
ポストロック…というより、ポストSigur Rósといったほうがしっくり来そうなほど、Sigur Rós直系の北欧ポストロックサウンドを聴かせるスウェーデン出身の4人組バンドimmanu elのデビューアルバムがThomason Soundsよりリリース。やっぱポストロック無視できねぇかもしんまい…。
時に優しく時に力強く、曲に静かな迫力を持たせるドラムとベースによるリズム。そこに降り注ぐきらびやかなギターとピアノの美し過ぎる極上の泣きメロディー。そして、今にも消えてなくなりそうなほど繊細で優しく哀し気なヴォーカル。ポストロックらしい叙情的な雰囲気の中、控えめで静かに高揚を誘う曲展開がとても心地良く、じわ〜ん…と体に染み入ってきてすごく穏やかな気分になれるというか…何かもう…とにかく最高なのです(泣
恐らく音的にはベタなんだろうとは思いますけど……ダメですねぇ、やっぱりこっち系の音と雰囲気には弱いわ。。。めちゃくちゃ好きです、これ。

September 19, 2007

Disc Review #269

discreview269.jpgAyres - Helios
果たして何回涙したであろう…歴史的名盤 "Eingya"(Disc Review #174) から約1年、Keith KenniffによるHeliosの新作EPがTypeよりリリースです! いや〜正直、今作を聴くのは色んな意味ですごく恐かったです。だって、Heliosがコケた姿なんて絶対に見たくないですから。
柔らかくゆったりとしたビートと、シンセ・ギター・ピアノなどによるノスタルジックでドリーミーなメロディーがじわじわと広がり、"Eingya"の延長にある美しく暖かいアコースティック〜アンビエントなサウンドを聴かせてくれてます。そして、今作ではHelios自身による唄がフューチャーされていて、優しくか細いデリケートな歌声が曲をよりディープなものにしています。
雰囲気的には前作とそう変わりはないんですけど、ちょっとディープ過ぎるかなぁ…。音数もだいぶ減ったし。まぁ、前作ほどの迫力や感動はなかったけど、色んな意味で新しいHeliosの魅力を感じることが出来ると思います。
って、何かあまり良くないみたいに聞こえるけど、全然そんなことはなく一般的に聴いたらめちゃくちゃ良盤なんですけど…やっぱ前作が良過ぎたねって改めて思ったw。

September 11, 2007

Disc Review #268

discreview268.jpgReverso - LisM
ハードテクノなアーティストとして活動しているGo Hiyamaによる100%ブレイクビーツ/エレクトロニカなプロジェクト、LisMの1stアルバムがdisques cordeよりリリースされました。
ゆったりと太くズッシリと重たく伸びやかで深いリズミカルなブレイクビーツと、甘く美しい空気に包まれたメロウでムーディーなメロディーの絡みが、贅沢なほど心地良いグルーヴ感を創り出していて、自然と体が揺れてしまいじっとして聴いているのが困難なほど。
一音一音がとてもシンプル且つ力強いので、何と言うか回りくどい音表現とか無しに、音をストレートに感じることが出来きるとても分かりやすく気持ちの良いアルバムです。こういうアルバムは大好きですねー♪『優しく』『美しく』『格好良い』と、見事に三拍子揃った捨て曲なしの激良盤です!

で、そんなLisMのリリースパーティが10/13にLIQUID LOFTであります。
迷わず行きますよ! だけどオールなのでちょいと気が引けますが…。ってかオールとか気にするあたりホント年取ったよなぁ…なんて思う今日この頃w。詳しくはこちら

September 03, 2007

Disc Review #267

discreview267.jpgLevel Live Wires - Odd Nosdam
ほい、AnticonよりDavid MadsonによるOdd Nosdamの新作フルアルバムがリリースです。ってか、Odd Nosdamってドローン〜エクスペリメンタル色の強いアーティストだと勝手に思ってたのでちゃんと聴いたことなかったんですが……まぁ、そういう要素もありつつ、しっかりとAnticonな音もしてて意外と聴けます。ってか寧ろ好きな部類に入るかも。聴かず嫌いは良くないですね。
Lo-fiな質感のノイジーで煙たいHipHopビーツと、ギターやヴァイオリン、ハープなどによる美しくも荒く歪な形をしたメランコリーでドリーミーなメロディー。
やっぱり全体的にノイズなどのザラザラした音響的要素が強く、音の鳴り具合とかかなりのグダグダ感を感じますけど、不思議とものすごく心地よい美しい音世界ですね。曲によってはBoards of Canada的なサイケっぽさがあって、まるでお花畑をかけずり回ってるような夢見心地な気分に浸れますw。
Why?Jel、Chris Adams(HoodBracken)などのAnticon勢をはじめ、TV On The RadioのTunde Adebimpe、Jessica Bailiffなどがゲストで参加してます。

September 02, 2007

Disc Review #266

discreview266.jpgNatura Morta - Cepia
去年SublightからリミックスアルバムをリリースしているHuntley MillerによるCepiaのオリジナルとしては1stとなるアルバムがGhostly Internationalからリリースです。と、音がどうのって前に、ジャケがめちゃくちゃ格好いいね。この青(シアン100%かな?)にスミ文字がすごく綺麗に映えてて、文字の空き具合とか余白の取り方とかが上手くて、シンプルながらすごくインパクトのあるデザインでかなり好みですね。こういうタイポグラフィは是非とも見習いたい。ちなみにデザイナーはGiampietro+Smithという人。
で、ジャケ同様、音もすごく格好良いです。リズミカルに弾け複雑に絡み合い程よいグリッチ加減のブレイクビーツと、キラキラと降り注ぐように奏でられるクリアで美しく優しいメロディー。
もうね、どっからどう聴いてもProemArc Lab直系の王道IDMサウンドです。IDMらしい機械的な冷ややかさはもちろんあるけど、何というか感傷的な雰囲気ではなく、逆にポジティブで温かく聴いててとても心地よい温度感って感じです♪

August 28, 2007

Disc Review #265

discreview265.jpgSekunden - Swod
μ-Ziqの新譜のレビューを書こうと思ったんですけど、全然書けない、書く気になれないのでやめました。まぁレビューするほどの作品でも(以下略
はい、ということで、μ-Ziqをとばしてこちらをご紹介。前作(Disc Review #035)が好評だったStephan Wohrmannと、Dictaphone名義でも活動するOliver DoerellによるユニットSwodの2ndフルアルバムがCCOからリリースです。
Stephan Wohrmannによる思わず涙してしまいそうなほど美しく感傷的なピアノのメロディーを主体とし、その周りにOliver Doerellによる繊細でミニマルな音響〜アンビエントサウンドが丁寧に散りばめられ、それらがゆっくりと静かにそして上品に絡み合い、とてもクラシカルでドラマティックな大人な作品に仕上がっています。前作に比べるとピアノはもちろん、ギターやベースなどの生音が効果的に使われていて、曲の厚みが増し温度が上がった感じがしますね。ホント美しいアルバムです。

August 24, 2007

Disc Review #264

discreview264.jpgTales For Silent Nights - Monoceros
1stアルバム(Disc Review #062)をExpanding RecordsからリリースしているスペインのアーティストJoan MaleによるMonocerosの2ndフルアルバムがお目見え。今作はスペインの2レーベル Fueradeserie!Imaginary Nonexistent Recordsから共同リリースとなります。あ、そういえばImaginary Nonexistent RecordsからフリーEPもリリースしてたね。
ジワジワと広がるグリッヂ混じりの繊細なダウンビーツに、ギターやシンセによるディープ・アンビエンス〜IDMなウワものがゆっくりと物静かに響き渡り、音自体はU-CoverMerck直系のIDMサウンドって感じで悪くないんですけど、ビートとウワもののバランスとか、曲の雰囲気とか…全体的にな〜んか中途半端じゃない? 展開もこれといって波がなくアルバムが進むに連れて退屈に感じてきちゃうしー。あと、音数が少ないのかな? 音と音の間に隙間がたくさんある感じでスカスカしてて曲に厚みが無いしー。う〜ん…1stのほうが全然良いなぁ…。だけど、ラスト2曲が良かったのでちょっと救われた感じw。

August 19, 2007

Disc Review #263

discreview263.jpgWe are all Counting on You - Low In The Sky
DoFのリリースでお馴染みのAbandon Building Recordsからオハイオの3人組 Low In The Skyの2ndアルバムです。このアルバムの前に同レーベルからリリースされてたBack Ted N Tedってアーティストのアルバムが私的にイマイチだったので、このアルバムにもあまり期待してなく買う気すらなかったのに、何か知らんけど結局買ってんの。しかもめちゃくちゃ良盤だったの♪
良い意味で荒くそして柔らかく温かい生ドラム〜HipHopなブレイクビーツに、ピアノとギターを中心としたメランコリーでポストロック〜フォーキーな美メロがゆっくりと静かに奏でられ、お洒落過ぎないムーディーさとドラマティックさがあり、ジャンル分けするのが困難なほど様々な音色で構成されていて、とても味わい深く美しい音世界が広がってます。
雰囲気的にこの間リリースされたVictor Bermonのアルバム(Disc Review #240)に似てます…ということは、Helios(Disc Review #174)にも(若干)似てるということなのです…ということは、良盤ということなのです。地味なんだけど妙に深みがあるんだよなぁ…。こりゃ1stも聴いとかなきゃいけないですね。

August 16, 2007

Disc Review #262

discreview262.jpgAlgorhythms - Professor Kazkaz
3日くらい前に山でバーベキューしたんですけど、その時の虫さされが痒くて痒くて仕方ないので家にあったウナコーワを塗ってみたんですけど……10年前のウナコーワは果たして効くのでしょうか…。
さてさて、相変わらず安定したリリースを続ける、Elektroluxの傘下レーベルMikroluxからの新作は、ElektroluxからアルバムをリリースしているRauschfaktorの片割れで、Guardner名義としても活動しているMarcus Schmahlと、DatapunkGreat Stuff RecordingsからリリースしSniper Mode名義でも活動しているGregor TresherとのユニットProfessor Kazkazのアルバムです。
ズッシ〜ンと重たく分厚いシンプルなダウンビーツと、ゆっくりゆっくり優しく冷ややかに響き渡るシンフォニックな美麗IDMメロディー。いかにもMikrolux的サウンドですが、あまり音に色を感じずどちらかというと無機質でミニマル色が強いように思います。だけど全体的に柔らかく温かい雰囲気に包まれていてとても心地よい音空間を作り上げてます。Bolaのようなディープ・アンビエンスな世界に近いですね。T08とか気持ち良過ぎもす…。

August 02, 2007

Disc Review #261

discreview261.jpgTanks and Recognizers - Lights Out Asia
こういうの聴かされちゃうと、もっとポストロック系な音楽も聴かなきゃなぁ…って思います。誰か私にポストロックを教えてちょんまげ(←やる気なくね?)。いや…でもこのアルバム、ホント素晴らしいと思います。ってか、n5MDのアーティスト(音)選びのセンスにはホント惚れ惚れですよ。ということで、そんなn5MDからウィスコンシンの3人組 Lights Out Asiaの4年振りとなる2ndフルアルバムがリリースです。
柔らかくゆったりと弾けるビートと、キラキラと降り注ぐギターや甘くドリーミーなシンセによるメロディーが、壮大なシューゲイズサウンドと共に優しく響き渡り、エレクトロニカの繊細さとロックの大胆さなどが見事に混ざり合っている感じで、シンプルな構成ながらもものすごいボリューム感&世界観を作り上げてます。ヴォーカルもありますが全体の1/3ぐらいで基本的にインストです。
ってか、メロディーがいちいち良くて泣きっぱなしです。あと、音の分厚さ・温度感・響き方などが半端無く美しい…つまり全部良いってことです。これは必聴盤クラスだと思います。素晴らしく良作♪

July 27, 2007

Disc Review #260

discreview260.jpgEksel - D'arcangelo
いや〜、D'arcangelo…懐かしいなぁ。私がエレクトロニカ入門したての頃に、何故だか全然覚えてないけど彼らの2ndを買って聴いたんですよね。特に激良盤ってわけでもなかったんですけど、あの頃は全ての音が新鮮に聴こえていたんで今でもすごく印象に残ってるアルバム&アーティストなんですよ。そんなD'arcangeloが前作同様Rephlexから5年ぶり!? となる新作3rdアルバムをリリース!
少しテクノっぽくミニマルさのあるミドルテンポなブレイクビーツと、派手さはなくとてもシンプルだけど、ものすごくクリアで素直に奏でられる美しく心地よいメロ。
何かこのアルバムだけ時が止まっているかのような、初期Rephlexのオールドスクールっぽさや、WarpのA.I時代を思わせるテクノ〜エレクトロニカなIDMサウンド100%という感じ。だけど、不思議と音に古さは感じません。全体的にものすごく地味だけど、何だか深みがあってじっくりと良さが滲み出てくるような…。こういう長く楽しめるアルバムは大好きですね♪良作!!!

July 23, 2007

Disc Review #259

discreview259.jpgMirror Flake - Cokiyu
ausの作品でのヴォーカルでお馴染みCokiyuが、ausとMiyauchi Yuri主宰のレーベルFlauの第一弾アーティストとしてデビューです!!! コンピやマイスペで音源は聴いていてアルバムのリリースを心待ちにしていたアーティストの1人だったので、やっと出た〜!!! って感じです♪aus君も絶賛していたのでかなり期待しちゃっていたんですが…う〜ん♪期待通りでした☆
アコギやピアノなどの生楽器による淡くぼやけたユラユラと浮遊する柔らかく控えめなメロディーと、程よいノイジーさのあるアブストラクト〜アンビエントなちょっと切なく心地よい電子音。そしてCokiyuの唄が音と共に優しく静かに響き渡ります。
機械的な繊細さと冷ややかさのある音の中に、少しずつ温かくポップな音色を混ぜていき、それがじわ〜っと滲んでいくような…そんなポップ過ぎないポップさで、ホントすんごく心地よい温度感ですよ。とてもエレクトロニカらしいアルバムだと思います。そしてとても良作だと思います♪

July 16, 2007

Disc Review #258

discreview258.jpgThe Airship - Port Blue
先日、eco.さんとこで紹介されていた、こちらのAdamというアメリカ人によるPort Blueというアーティスト。これが本当に素晴らしいのでウチでも紹介しちゃおうかと…。フリー音源なのでとりあえずこちらからDLしてみちゃって下さい。
このアーティスト、特に特定のレーベルから作品をリリースしてるってわけでもなさそうなんです。ってか有力なアーティスト情報がないので詳しい事が全く分かりません…。しかし…音は素晴らしいのです。
柔らかくしっとりとしたブレイクビーツと、アンビエンスな空間に美しく静かに響く少しポップでメランコリーなピアノによる泣きメロディー。少し感傷的な冷ややかさを感じるんだけど、ほのぼのとした温もりとポジティブさもあって、シンプルな曲構成&展開がとても聴きやすく・分かりやすく、じわ〜っと音で体が満たされていくような感じがします。恐らくピアノ好きにはヨダレものですね。私もヨダレが止まらず困ってます。特に2, 3, 4曲目激良♪
他に、"Arctic"と"Albatross EP"という作品がDLできますので気になる方は是非☆

July 09, 2007

Disc Review #257

discreview257.jpgGoodbye - Ulrich Schnauss
先週から、KettelLegiacBolaUlrich Schnaussをエンドレスでリレーしてます。こう並べてみるとすごいメンツですわね。そんなリレーのアンカーを務めるみんな大好きウルリ君の4年ぶりとなる3rdアルバムがIndipendienteDominoからリリースです! いやー何かホントやっと出た…って感じがします。久しぶりのリリースなのに "Goodbye" というタイトルなのがちょっと気になりますが…。
伸びやかで奥行きのある柔らかいビートと、メランコリック且つサイケデリックな壮大で美しいメロディーライン…の、相変わらずのドリーミーポップ・アンビエンスな雰囲気とシューゲイザーなサウンドは健在ですが、今作では彼がキーボードを担当しているバンド "Longview" のRob McVeyとの共作曲などで大々的にボーカルを導入したり、今までにないアグレッシヴさを感させる曲など、これまでの作品の中で一番ロック的アプローチを見せた作品に仕上がっています。
さすがに1stを聴いた時のような感動はなかったけど、やっぱり良いです。音の柔らかさ、曲の展開・広がりがホント気持ち良過ぎです。個人的には、Rob McVeyとの共作曲"Shine"と、タイトル曲の"Goodbye"ですかねー。ってか、彼の音は是非1度野外で聴いてみたい♪

July 06, 2007

Disc Review #256

discreview256.jpgKroungrine - Bola
はーい。Skamから、お馴染みDarrell FittonによるBolaの3年ぶりの新作! んぁ〜ホント素晴らしい。ドスーンドスーンとゆったり大胆に打たれるブレイクビーツと、それに絡み付く太いベースライン。そして、Bolaのサウンドの軸でもあるディープなアンビエンスさを残しつつも、一音一音輪郭がくっきりしていて、どこかポップに響く温かくクリアなメロディー。これまでの作品からいい感じにミニマルさが排除され、全体的に曲の温度が上がりほんのりと柔らかくなったような印象です。音に変化は見られるけど、クオリティはそのままにしっかりと自分の音にしちゃってるあたりは素敵過ぎますね♪T02なんてMerckAlias系のIDM/HipHopでめちゃくちゃ格好良くてハァハァ...します。
ただ、どこのレビューでも書かれていますが、例えとしてManualUlrich Schnaussを出すのにはちょっと無理があるんじゃないか? と思うのは僕だけでしょうか…w。

ところで、warszawaでこのCD(国内盤)買われた方、Warszawa限定音源DL出来ました? 私は無事に出来ましたけど、まんまとSkamマジックにやられまして、もう少しでBeatinkに抗議の電話するところでしたよ…w。

July 05, 2007

Disc Review #255

discreview255.jpgMings Feaner - Legiac
7月ってことは上半期ベストが出来上がっていないといけないんですけど、今年はちょっと遅れてます。だってさ、6月終わり頃になってBolaだのウルリ君だのって大御所のリリースが続いちゃったもんだから、ちっともまとまらねぇっつー話なんす。来週か再来週までには何とかしたいなぁ…。
はい、去年怒濤の働きっぷりを見せたFunckarmaが、今度はサントラを手掛けるCor Boltenというアーティストと手を組み、新プロジェクト "Legiac" をSending Orbsより始動です。
FunckarmaによるソリッドなゴリゴリIDMビーツと、Cor Boltenによるゆらゆら浮遊する音響/アンビエンス〜オリエンテッドなウワモノが見事な具合で混ざり合い、Funckarmaのダークで無機質な世界に、Cor Boltenが優しく温かい光を照らしているような…とても神秘的でディープな音空間を作り上げています。Funckarmaの数あるプロジェクトの中でも最もアンビエンス色の強いプロジェクトですね。
ってか、良い悪いは別として、Funckarmaの音にはKettel(Disc Review #217)よりCor Boltenの方がマッチしているように思いました。そんな感じで良作です♪

July 02, 2007

Disc Review #254

discreview254.jpgWhisper Me Wishes - Kettel
前作(Disc Review #181)からちょうど1年くらいか。コンスタントにリリースを続けるKettelの新作は古巣DUB Recordingsから。今作は2003年にDUBからリリースされた12インチ "Cuddle And Then Leave" の収録曲と、その12インチで参加していたクラシック奏者をフューチャーしての作品となります。
今作でもKettelらしい柔らかく色鮮やかなポップなメロディーと軽快に弾けるブレイクビーツは健在ですが、全体的にやはりクラシックな要素が目立っていて、ピアノやストリングスによるメランコリックでムーディーでアンビエンスな美しいクラシカルなメロディーが絡み合い響き渡り、いつもよりグッと上品で大人なサウンドに仕上がってます。ただ、ちょっと曲調がバラバラというか、中途半端というか、まとまりがないように感じるところとかありましたけど、まぁ…いつも通りのさすがKettelといった内容ですよ♪6、7曲目がとても美しいので、逆に全曲こういう感じの曲で構成したらもっと良かったかもね…とか思ったりw。

July 01, 2007

Disc Review #253

discreview253.jpgLeaves Your Puzzled - At The Close of Every Day
さて、At The Close of Every Dayというバンドのリミックスアルバムです。私このアーティストについて全く知らない上に、オリジナル音源すら聴いた事ないので、レビューを書く資格なんてこれっぽっちもないんですけど、参加しているリミキサー陣がなかなか豪華なメンツ揃い&とっても良盤なので紹介せずにはいられないという状況な訳です…。
ってか、原曲知らなくても十分楽しめる内容です。ポストロック〜アブストラクト〜アンビエント〜IDM…と、リミキサー陣(下記参照)を見ても分かる通り高クオリティで色とりどりな音音音!!! そして何と言っても全曲通してメロディーがとても美しいのです。ホントどの曲もとてもバランスが取れていて捨て曲無しです!
特に、T02のDialectのRemix! グリッヂIDMビートにロシア系の冷ややかな美麗メロディー。この音色はかなりツボですね〜。それからラストのKettel Remix! いかにもKettelらしい軽快に転がる丸っこいビートとポップで温かい牧歌的メロディー。もうね、この2曲だけでも買いですよ♪

リミキサー陣:
Donato Wharton, Dialect, Styrofoam, Hood, Sylvain Chauveau, Wixel, Diefenbach, Solex, Marshall Watson, Stafrænn Hákon, 01:00 a.m., Mormo, Hillmadelow, Spinvis, Kettel

June 18, 2007

Disc Review #252

discreview252.jpgEternal Castle - Piana
大好きな日本人女性アーティストPianaの3rdアルバムがNobleよりリリースです。いや〜もうね、ふわっふわですよ。何か飛べる気がしてきたもん。
生ドラムの柔らかいリズムに、チェロやバイオリン、ギターやピアノなど生楽器によるメロディーが真っ白い楽曲に少しずつ色を付けていき、母性的な優しさと温もりそして力強さをも感じさせるPianaの恥ずかしくなるくらいピュアで美しい歌声が曲全体を包み込みます。前2作(Disc Review #052, #121)に比べると電子音など音響的要素は味付け程度で、生音の比重が高くなりすごく温かく音色豊かになりましたね♪てか、これはもう完全にポップ・アルバムですよ。もっともっと幅広いリスナーに感動を与えられる音楽にまで成長しています。
個人的には4曲目がどツボ。少しausっぽい張りつめた緊張感のある控えめな電子音と、冷たく寂しげな歌、そしてオーケストラルな生音が徐々に厚みと広がりを増していき…昇天。。。あーいいなぁ…可愛いなぁ…切ないなぁ…。次のライブは絶対に行こ。

June 17, 2007

Disc Review #251

discreview251.jpgThe Silence was Warm - V.A
Symbolic Interactionから旅館をテーマにしたコンピがリリース。久しぶりにいいな〜って思えるコンピに出会えたような…。捨て曲なしのコンピってそう簡単に出て来ないよね♪
控えめでノイズ混じりなビートに、アコギやピアノによる柔らかく温かい音色の優しいメロディーがゆっくりゆっくり流れて、まさに旅館で浴衣着てのんびり過ごしているような…そんな気分にさせてくれます。どの曲も何となく音響的でアンビエントな雰囲気に聴こえるんですけど、メロディーが結構ハッキリしているのでシンプルながらも惹き付けられます。
先日Cactus Islandからリリースされたコンピ(Disc Review #232)でも良い仕事をしてたWeaveが、今回でもかなりのグッジョブっぷりです♪ってか、ホント捨て曲ないですよ。お薦め☆

参加アーティスト…Library Tapes, Oba Masahiro, Modern Institute, Headphone Science, Weave, Dollboy, Suntra, Maps and Diagrams, Tanaka Munechika, Summer Night Air, aus, The Retail Sectors

June 14, 2007

Disc Review #250

discreview250.jpgTear Duct - Yvat
Maps and DiagramsことTim Martinと、Steve Brocaが運営するレーベル Cactus Island Recordingsから、当レーベルお得意の3"CD-RもリリースしているYvatの1stフルアルバムがリリース…と言いたいんですが、このアーティストDiscogってみたら地味に色々リリースしてるんですね。全然1stじゃありませんよ。ってか"Yvat"って何て読むんでしょう…イヴァット???
はい、何か久しぶりですこういうゴリゴリIDMなアルバム。伸びやかに重たく打たれるグリッジなアブストラクトビートと、無機質で冷ややかに浮遊するディープでダークなIDMメロディー。全体的に硬く真っ暗な印象ですが、たまに奏でられる繊細で美しく温かいウワモノが真っ暗で冷たい世界に光をもたらし温度を上げ、単なるIDMではなく+α的な要素が上手い具合に溶け合っていてとても深みのある世界を作り上げています。難しそうで難しくないIDMって感じでお堅い音はちと苦手って人でも割と聴けちゃうと思いますよ。

June 06, 2007

Disc Review #249

discreview249.jpgMesa - Anomaly
あら、早くもn5MDの次リリースがサイトにアップされてますね。Lights Out Asiaというアーティスト。試聴してみました…またしても良盤の予感♪来月リリース、楽しみに待ちましょう♪
はい、去年リリースされた2nd(Disc Review #156)でかなり注目を浴びたらしいAnomalyの3rdアルバムが前作同様SGE Recordsよりお目見え。前作ではかなり甘〜いメランコリーでムーディーなインストHipHop作品でしたが、今作ではそんなムーディー路線とは異なり、とても清々しく爽やかでクセのないポップなメロディーと、ゆったり打たれる伸びやかなブレイクビーツという構成。前作同様ピアノやギターなどの生楽器がとても目立ちますが、今作ではそれらの生音とエレクトロニクスが見事に溶け合い混ざり合い…とてもElectronicaらしい作品に仕上がってます。ってか、全7曲38分とちょっと短めですが、ギュッと詰まった好内容です…が、正直もっと聴きたい…。でも、ホント夏の昼下がりにピッタリって感じの爽やかさがあってとっても気持ちがいいです♪

June 05, 2007

Disc Review #248

discreview248.jpgKalala - Hiroaki Asai
先日コンポを新調したんですけど、そのコンポの音が今までと比べものにならないくらい良いから、今までやってきたレビュー全てやり直したくなりました…。やり直さないけど。
はい、大阪のエレクトロニカ・レーベルImagined Recordsの看板アーティストHiroaki Asaiの2ndアルバムです…とか言ってますが、初めて聴くアーティスト&レーベルです。
爽快で軽快に打ち込まれるブレイクビーツと、チープでポップでコミカルなシンセメロディー。アルバムの隅から隅まで混ざり気のない素直でほのぼのとした温かい音が詰まっていて、いかにも日本人が好きそうな色とりどりな音色。何かとても懐かしい気持ちにさせてくれて甘酸っぱい青春時代を思い出しちゃうぞ…みたいなw、とても愛くるしい音ですね。いい意味で音に未熟さがあって、聴く側も音を素直に受け入れられるというか、何も考えなくても自然と染み入ってくるというか…。何かわからないけど何かいいじゃん…みたいなw。
以前紹介したコチラに近いものがあります。ってか、いい加減こっち系の音から卒業したいとか毎回思うんですけど、やっぱり好きみたいこういうの♪

June 01, 2007

Disc Review #247

discreview247.jpgLand Patterns - The World on Higher Downs
NaritaからリリースしているArctic HospitalのEric Brayが在籍する、アメリカの4人組 The World on Highers Downs のデビューアルバムがPlopからリリース。
デジタル処理された控えめなドラムが静かにゆっくりとリズムを刻み、ギター・ベース・ヴァイオリン・オルガン…など様々な生楽器によるキラキラと輝きを放つオーケストラル〜アンビエンスな美メロがゆったりとした心地よい空間を作り上げます。
最近ではこういうエレクトロニクスと生音という組合せは全然珍しくも何ともありませんが、これはちょっと質が違うように感じました。音の重なり具合や温度感などがちょうど良く、表現力の豊かさというか…音とともにその曲の世界がボヤ〜っと浮かび上がってくる…こういうのをサウンドスケープっていうんですかね…? 本当に綺麗で壮大なアルバムです。

このアルバムからのシングルカットがMerckからリリースされてるんですね。超限定らしくwarszawaのみの入荷みたいですよ。気になる方はお早めに…ってもうないかな?

May 24, 2007

Disc Review #246

discreview246.jpgMicalavera - Damiak
最近ここのブログにまたスパムコメントがたくさん来るようになった。ブログのセキュリティの網をかいくぐって入ってきやがる。はっきり言って超迷惑! ヤツらの意図がまったく分からない。何か対策を取らねば…。あー早くMovable Typeの新バージョン出ないかなぁ。
n5MD、3枚同時リリースの3枚目。Abe DichiによるDamiakの1stアルバム。しっとりと落ち着いたアブストラクトなビートに、ギター、メロディカ、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノ、鉄琴、ストリングスなど様々な生楽器による少し古臭いノスタルジックさとオーガニックさのある、哀愁を帯びた心地よく温かいメロディー。一音一音とても優しく繊細なんだけど、曲によってはオーケストラルぽかったり、シューゲイズな雰囲気だったり…と、壮大さと力強さみたいなものも感じられ、地味ながらもなかなか聴き応えのあるアルバムです。Bitcrushがギターで参加してたりもしますよ♪

いやー今回は3作ともホントに良盤でした。n5MDの凄さを思い知らされたという感じ。。。次回リリースは誰なんでしょう? 楽しみです♪

May 22, 2007

Disc Review #245

discreview245.jpgSum of an Abstract - Run_Return
先週末warszawaで買った4枚のCDのうち3枚が国内版だったよ。どうりで高いと思った…。あー手元に良盤がたくさんあると、同時に複数の音楽を聴ける耳が欲しいなぁ…とか思ったり思わなかったり…。
はい、Proemに続き、n5MDからRun_Returnです。こちらは過去に彼らがセルフリリースしていた1stに、ボートラ3曲加えてリマスタリングしたものになります。パーカッシヴでリズミカルな生ドラムや、グリッチ混じりのブレイクビーツと、アコギやアナログシンセなど様々な楽器を使用した柔らかく優しいポジティブな美メロが、心地よいグルーヴを作り出しています。2005年に当レーベルからリリースされた2ndアルバム(Disc Review #120)よりも音の感触がソフトで、アルバムの雰囲気も明るくとてもポップな印象。ってか2nd同様、生とデジタルの使い方(バランス)がホント上手いな〜と…。レビューしてないんですけど、雰囲気的に先日リリースされたSmall Sailsっぽさを感じますね。良作♪

May 21, 2007

Disc Review #244

discreview244.jpgA Permanent Solution - Proem
n5MDの同時リリースにももう驚かなくなりましたけど、やっぱりこの勢いと質の高さは異常だと思う。Merckがなくなったから余計にそう感じるのかもしれないけど…。今回も3枚同時で全て良盤。恐ろしいですね。とりあえずcat.no順に行きます。
去年のMerckからの2枚組アルバム(Disc Review #206)もまだまだ記憶に新しいRichard BaileyによるProemの通算6作目となるアルバムです。基本的にはこれまで同様、太く重たいクリッキーで上品なビートと、繊細で美しすぎる極上メロディー…という構成ですが、最近のn5MDを意識してか、今作ではアンビエンス色が強まりこれまでの作品の中で最もシンプル且つディープな美しい作品に仕上がってます。スッと優しく差し込まれるメロディーや、ゆっくりと厚みを増していくビートなど、作られた感を全く感じない流れるような自然な曲展開は本当に素晴らしく涙が出そうなほど…。
あ〜、やっぱりProemってElectronicaなアーティストの中で一番好きなアーティストに間違い無さそうです。ライブ観てぇ…。

May 13, 2007

Disc Review #243

discreview243.jpgWarmed - Sunosis
先日紹介したColony Productionsのコンピ(Disc Review #241)に収録されていて、ちょいと気になっていたColin WelshことSunosisというアーティストの今年2月にRednetic Recordingsからリリースされた1stアルバムをPaypalにて早速購入。ってか海外で買うといつも届くまでにだいたい2週間くらいはかかるんだけど今回は6日で届いて驚きです。ヤフオクだったら間違いなく"非常に良い" な評価です。
やけに手作り感のある安っぽい印刷がされたジャケとCDがちょっと気になりますがw…まぁそれは良しとして…音なんですが、これがもうn5MD, Toytronic系のめちゃくちゃ王道なElectronica/IDM。程よい厚みと温もりの柔らかく優しいビートと、ゆっくり響き渡るアンビエンスな美メロ。T05とかとっても良いです♪Arc LabとかLacklusterとか好きな人にはツボですね。ちょっと王道過ぎて特に珍しさもない音ですけど、こういう音のアーティストって最近ホント少ないんでとても貴重です。ってか、この人たぶんそのうちn5MDからリリースしますよ。何の根拠もない私の勝手過ぎる予想ですけど…w。

May 08, 2007

Disc Review #242

discreview242.jpgMirrored - Battles
GWも終わりましたが、みなさんお仕事頑張ってますか? あ〜何だかあっという間なGWだったんですけども、今年のGWはノンストップでBattles聴いてましたね。ということで、もう説明不要、Battlesの1stアルバムがWarpから到着です。
彼らってロックバンドにしては、かなりミニマルで無機質過ぎる印象だったんですけど、今作聴いて印象がガラっと変わりました。正直、これまでの作品と比べると賛否両論な意見が飛び交いそうな内容だと思いますが、個人的にはこれまでの作品より全然好きです。もちろん彼ららしいエレクトリックなミニマル要素、実験的要素は今作でも聴けますが無機質ではなくなったね。彼らのトレードマークでもあるドラムは今まで以上に力強く厚みと存在感が増し、ギターやシンセによる上モノもとってもカラフルでメロディアスに…。それと今作ではTyondaiのエフェクトかけまくった唄が入り、これまで以上にロックらしい勢いと温もり、そして彼らの奇抜な音の絡みを思う存分感じられる好内容です♪
けどこの唄は本当クセになるね…。ロックなDoseoneって感じw?
あ、そういえば今年のフジロックに来るんですよね。見たいなー。

May 01, 2007

Disc Review #241

discreview241.jpgColonized 01 - V.A
ども、こんばんわ。いや〜もう5月だって。久しぶりのレビュー。ただ単にやる気がなかったってのもあるんですけど、何か別にレビューするほどじゃないなぁ…って盤が最近多かったような気がします。今年は不作なんでしょうかね?
さてさて、TipperことDave Tipperと、CrunchことMike Wallisが主宰するColony Productionsから、なかなかツボを突いたIDMコンピのリリースです。Yasume(remix Deru)、Seven ArkFunckarmaが参加ってだけで私は迷わず買いだったんですが、他アーティストも地味だけどとっても安定していて、硬く尖ったグリッジーなIDM/HipHopトラックが満載の好内容♪
中でもSunosisという初めて聴くアーティストがいまして、この人のトラックがちょっと良さげだったので色々調べてみたら、今年2月に1stをリリースしたらしくアーティストサイトで試聴したらめちゃくちゃ良さげなので迷わずPaypal。気になる方は是非是非♪

収録アーティスト
Yasume(remix Deru), Evac, RD, Seven Ark, Synapse, Point B, Markus Wormstorm, Abstrakt Knights(rmx Kelpe), Funckarma, Sunosis, MunkyVsRobot, Tipper, Crunch, Logreybeam v Diagoro

April 09, 2007

Disc Review #240

discreview240.jpgArriving at Night - Victor Bermon
今年は色んなことに対して基本的にやる気がないでーす。ワーイ♪…ってか何なんだこのモチベーションの低下っぷりは。。。そんなこんなでちょいと紹介するのが遅くなってしまったんですが、これがと〜っても素晴らしい作品なんです♪ExpandingからリリースしているMiller & Fiamの片割れ、Harry HohnenによるVictor BermonのフルアルバムがHeftyよりリリース。
ゆったりゆっくり打たれる生音混じりのダウンビーツと、優しく奏でられるオーガニックでメランコリックで程よいミニマル感のある哀愁漂う温かいアコースティック/アンビエンスな美メロ。ビート・メロ共に控えめながら存在感があり見事に溶け合っていて、曲展開も素晴らしく、何と言うか…ちょうど良い空気感というか温度感というか…ずっと聴いていても飽きがこないとても心地が良くホッとする安心感があります。去年こちらを聴いた時に近い感動があってちょっと焦りましたw。
T09のポジティブ感…たまりませんね。元気も出るけど涙も出る♪良〜作☆

April 02, 2007

Disc Review #239

discreview239.jpgConsequence Music - Dextro
ふー。もう4月なんですよね。先月は何かと忙しくてあっという間に過ぎ去った感じ。音楽も地味に良盤のリリース続いてたように思うんだけど、あんまりゆっくり聴けてなかったかも…。来月ちょっとは落ち着くかな。。。何も考えずに静かな所でボケーっと音楽聴いていたい。
さて、Ewan MackenzieによるDextroのアルバム。こちらは去年自身でセルフリリースしてたものを、Grönland Recordsから正規リリースしたものになります。ってかこの内容でセルフリリースってあり得ません。めちゃくちゃ良いです。
ゆったりと伸びやかでとても温かいブレイクビーツと、アコギ・ピアノによる優しく柔らかい感触のメランコリックな美メロが、シンプルに混ざり合いながら、ものすごく壮大で心地の良い美音空間を作り上げています。Ulrich Schnauss、Manual、Syntaksなどに非常に近い音です…って言えば、だいたいのスケールのでかさは想像付くかと思います。が、シューゲイズってわけではなくシューゲイズっぽい感じw。
とにかく1音1音がとても美しく感動的な1枚です♪はい…良作☆

April 01, 2007

Disc Review #238

discreview238.jpgRedeye - Keef Baker
n5MDからリリース予定のProemのアルバムが気になっちゃって気になっちゃって気が狂いそうなDanです。こんにちは。というか、また3作同時っぽいですね…。Damiakも良さげですね。
さ〜て、そんなn5MDから2004年にデビューアルバム(Disc Review #030)をリリースしているKeef Bakerの新作が、今度はHymenからリリース。これがなかなか出来杉くんです☆
1stでも聴かせた彼らしい疾走感のあるゴリゴリIDMビーツに、美しく伸びやかに響き渡る極上な美麗IDMメロディーの絡み。それに加え今作では大胆にロックな風味がプラスされ、曲の厚みと温もりが増し、今まで以上に勢いがあり攻撃的でありながらも、とっても美しくドラマティックな曲展開にうっとりしっぱなしです♪構成なんかも大胆過ぎるくらい大胆なんだけど妙にまとまってるんですよね。前作に比べるとかな〜り音の幅を広げた感じで、かな〜りのボリューム。そしてかな〜りの良作♪

March 25, 2007

Disc Review #237

discreview237.jpgLove Your Abuser - Lymbyc Systym
Mushから、The Album Leafなどの前座を務めたとかで注目されている新人兄弟ユニットLymbyc Systymのデビューアルバムです。ってかこれ &recordsからボートラ5曲入りで国内盤も出てるのね…。
しっとりとしたポストロック〜フォークトロニカな雰囲気を持ったメランコリーで色鮮やかなメロディーと、程よいエディット具合で生の温もりを感じるビート群。メロディーなんかなかなかのポップ感でかな〜り好き系だったりします、が…ビートが弱いというかスッキリしないというかちょっとLo-Fiっぽいというか…。何だかビートのせいで綺麗なメロディーが輝き切れてない感じに聴こえちゃって非常に勿体ないなぁ…と。決して悪い訳ではなく、寧ろ良作な部類なので尚更勿体ないみたいな…。あと、聴いててあまりドキドキワクワクしないんですよね。音や構成は派手なのに展開が地味みたいな? う〜ん、上手く言えないからやめます…w。まぁ完全に好みの問題でけどね。音自体はめちゃくちゃ一般ウケしそうな感じなので買ってもそれなりに楽しめると思います☆

March 20, 2007

Disc Review #236

discreview236.jpgPeople I Barely Know - ST
Ulrich Schnaussの3rdアルバムが、あと3〜4ヶ月でIndependienteDominoからリリースされるでしょう…とウルリ君のサイトに書いてありますが、私、何気にかなり期待しちゃってるんです。HeliosEingya)超え最有力候補だったりします。楽しみに待ちましょう♪
はい、もうめちゃくちゃ聴いてます。Music RelatedからStefan TernemarによるSTのデビューアルバムです。これがねぇ、良いのよ〜♪シンプルなブレイクビーツに、柔らかくキラキラしたドリーミーなシンセメロディーと甘く優しい歌。どの曲もすごくドラマティックに展開していき、終わりは常にハッピーエンドみたいなw。とってもカラフルで自然と体が揺れてしまい、ほのぼのとした幸福感に満ち溢れた極上エレクトロニカ・ポップ☆
何かヴォーカルの入りI Am Robot and Proudとか言われてるようですね。まぁそうも聴こえますが、I Am Robot〜よりもう少しロックな雰囲気でしょうか。StyrofoamなどMorr Music好きな人も聴くべきですね♪
T06のキッラキラメロディーとか超気持ちE〜です♪

March 16, 2007

Disc Review #235

discreview235.jpgNoisette - Original Recipe
はいー。今月ちょいと忙しかったり、家に車突っ込んだりで、自己満音楽レビューが満足に出来てなかったんですが、相変わらず音楽漬けな生活をしておりますです。
さてさて、今回のこちら。Vinyl Republikという初めて聞くレーベルからなんですけど、このOriginal RecipeはDean WilliamsとSteve Masonによるユニットで結構な大物さんです。アーティスト詳細はDuotonewarszawaのレビューを参照してくんさい。ってか、Dean WilliamsはQuasimojoの人だったんですね。
で、中身なんですが、大物さん同士のユニットだけあってしっかりとした音してます。伸びやかで大胆に力強く刻まれるビート郡。そしてギター・ピアノによるキラキラした華やかさとオーガニックさ、そしてメランコリーさをも兼ね揃えた、ものすごくポジティブでカラフルなメロディー。ってか、このメロディーが本当に素晴らしく、音色的にものすごく派手に聴こえるんだけど、どこかアンビエントな優しい雰囲気に包まれてる感じで…。Kettelっぽい王道さもあるんですけど、何かあったようでなかった音してます。このセンスはなかなかですね♪

March 05, 2007

Disc Review #234

discreview234.jpgBlack Dust - Gate Zero
この間、久しぶりに家でDJなんかしてみたら、簡単なテンポ合わせすら出来なくなってたヘタレDJ Danです、こんばんわ。自分のヘタレっぷりにかなり凹みましたが、DJって楽しいね。あーCDJ欲しい。。。
さて、Faxから2作目となるStefan BiermannによるGate Zeroの新作。初聴です。前半はタイトなビートにアンビエントな美メロが浮遊する王道に近いIDM〜エレクトロニカで "おっ!?" って思ったんですが、アルバムが進むに連れどんどんどんどんダークなミニマルテクノ〜アンビエントな世界に…。何だよ〜ってちょっとガッカリしてたんですが……これ、聴けば聴くほど系ですね。
単調で物静かに打ち付けるビートのループに、煙たいアンビエントなメロディーが少しずつ表情を変えながらゆらゆらジワジワと浮遊し、何もかもが地味すぎるくらいミニマルな構成なんですが、ものすごく壮大で深く美しいダークな世界に自然と飲み込まれていきます。暗いんだけどほのかに明るいというか温かいというか…。
ラストにRuxpinのリミックスも収録。

March 04, 2007

Disc Review #233

discreview233.jpgCurveland - aus
昨年夏にMusic Relatedから3rdアルバム "Sonorapid"(Disc Review #182)、昨年末にLinus主宰のレーベルPrecoから4thアルバム "Lang"(Disc Review #215)、そしてsonarsoundへの出演も果たし、怒濤の2006年を駆け抜けたYasuhiko Fukuzonoによるausが、前作から半年も経たないうちに5thアルバムとなる "Curveland" をRemote Viewer主宰のレーベルMoteerからリリースです。あ、そういえばこちら(Disc Review #221)のコンピにも参加してたよね。ホント働き過ぎですよw。
IDM寄りの前作に比べると、今作はレーベルを意識してか、ぐっと柔らかく暖かい音色ですね。3rdアルバムの "Sonorapid" 路線ですが、メロディーも控えめでもっと音響的というかミニマルな要素が強いように感じました。ゆっくりと打たれる丸くぼやけた柔らかいビートと、溶け込むように静かに奏でられる、ausらしい繊細さを持った優しいメロディー。そしてausではもうお馴染みCokiyuによる可愛くドリーミーで人肌を感じさせる温かい歌が優しく曲を包み込み、いつも通りの幸福感と安らぎを与えてくれます♪
ってか、T05の"Curve"がとても好きです。これ歌詞もaus君が書いてるのかね? 雲に着ぐるみを着せるって表現におじさん完全にやられましたよ…。

それと、Cokiyuさんのアルバムが5月にaus主宰のレーベルflauからリリース予定だそうです。こちらも楽しみに待ちましょう♪

February 27, 2007

Disc Review #232

discreview232.jpgBrittle Behaviour - V.A
3インチCDRのリリースでお馴染み、Tim Martin(Maps and Diagrams)主宰のレーベル、Cactus Island Recordsよりコンピ弟二弾です。ってか第二弾ってことは、第一弾は「Friends We Met Along The Way」ってやつですよね? あのコンピはすごく良かったねー。めちゃくちゃ聴いた。なので今回も期待しちゃうわけですが…。
これまでレーベルからリリースしてきたアーティストの他に、IsanやBichi、Myrakaruの片割れJoel Tammikなどが参加しています(下記参照)。BichiとJoel TammikはCactus Islandからリリース予定のようですね。
繊細で程よいグリッヂ加減のIDMビートに、クリアで美しく心地よい冷ややかさのアンビエンスなメロディー。各曲クオリティの差がそれほど感じられず、レーベルカラー丸出しでとてもバランスの取れた好内容。うん、やっぱここのレーベルは質が高いよ。

収録アーティスト:
Quiroga, Tammetõru, Soundhacker, Virculum, Isan, Digitonal, Sabi, Vain Foam, Bichi, Slemper, Yvat, Poborsk, Joel Tammik, Maps and Diagrams, Malota, Weave

February 22, 2007

Disc Review #231

discreview231.jpgBlue Shift Emissions - Christ.
私事で恐縮ですが、昨日27回目の誕生日だったんです。おめでとうございます。ありがとうございます。そんな私へ、スコットランドはエジンバラのレーベルBenbeculaより素晴らしいプレゼントが届きました。
もう説明不要ですかね。Boards of Canadaの初期メンバーとしても知られるChris HorneことChrist.の新作アルバムです。私はBenbeculaってそんな好きなレーベルではなかったし、Christ.に対してもそれほど良いという印象がなかったのですが……今作はズバ抜けてますね。
どこのレビューでも言われていますが…彼特有のプログレッシヴなメロディーが、よりメロディアスに響き優しく唸りを上げ、ビートもより研ぎすまされた感があり、何となくFunckarmaを思わせるような繊細さに加え生ドラムのゆったりとした温もりもあり、とても耳当たりが良く惹き付けられます。
いや〜、アルバムとしての世界観・各トラックとしての世界観がそれぞれ忠実に描き出されていてChrist.ワールドにどっぷり浸れますね。T09, T10ヤバくね? 鳥肌立つよ…。

February 17, 2007

Disc Review #230

discreview230.jpgNo Spectre - Arc Lab
あいよ、n5MD3枚同時リリースの3作品目は、一昨年にMusic Made By Peopleから1st(Disc Review #094)をリリースし、去年Duotoneの3"CDRシリーズ「THE MUSIC FOR PLEASURE」(Disc Review #128)にも登場した、Medard FischerによるArc Labです! もうね、彼の1stを聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。鼻血出るほど大好きです。そんなArc Labもいよいよn5-mafiaの仲間入りですか。嬉しい限りですよホント♪
さて、今作も相変わらずなサウンドを響かせてくれちゃってます。ゆったりと程よい重さで軽快に弾けるビートと、透き通るほどクリアーで優しく丁寧に奏でられる美メロ過ぎる美メロ。とても繊細な音・構成なんだけど創り込みましたっていう感じが全くなく、逆にものすごくシンプルで、何と言うか…一音一音の間の取り方というか、音の隙間を上手に使っている感じがします。ちょっと物足りなさを感じるかもしれないけど、そこがArc Labの武器。やっぱり彼の音は好きです。T08最高♪

さて、良作続きのn5MDの次回リリースは、Run_Returnの1stリマスタリング・アルバムのようです。1st聴いてない私は楽しみ過ぎて死にそうです♪ところで、Near The Parenthesisのアルバムはどうなったんでしょう…?

February 16, 2007

Disc Review #229

discreview229.jpgNo Man's Land - subtractiveLAD
はい、n5MD3枚同時リリース2作品目は、Stephen HummelによるsubtractiveLADの3rdフルアルバム。2005年の丁度この時期にn5MDから1stをリリースし、去年のこれまたこの時期に2ndをリリース。そして今作と、順調なペースでリリースを続けていますが、何だかアルバムを追うごとにあの豪快で疾走感のある気持ちのよいIDMビーツがどんどん影を潜めていってる感じが…。なので、今作を聴くにあたりとりあえず1stのイメージはポイっとどこかに捨て去っちゃって下さい。
ゆっくりと静かに打たれるヒップホップ〜ダウンビート、ギター・フィールドレコーディング・ヴォイスサンプルなどの暖かみのある音の破片を散りばめ、とても壮大で深みのある緩やかで優しいアンビエンスなメロディーが曲全体を包み込みます。というか、アルバム通してあまりビートの印象がなく、ほぼノンビートなアンビエント作品と言ってもいいくらいです。けど、ノンビート系は退屈しがちな私でも全然引き込まれちゃうほどの奥深さと心地よさを持ったアルバムですね。T08で死ねます…。
なんというか、2ndでのダークな世界に柔らかい光が射し込んだような…そんな優しく美しい世界です。

February 10, 2007

Disc Review #228

discreview228.jpgTime is on My Side - Tobias Lilja
再来週、ちょっと検査で胃カメラ飲むことになっているDanです。どうもこんにちは。胃カメラ初体験なのでドキドキワクワクです。絶対にオエってなるよね? なるよね? あはぁ〜めちゃくちゃ憂鬱なんですけどぉぉぉぉ…。
で、今回はそんな憂鬱な時に絶対聴いちゃいけない音楽。n5MD、3枚同時リリースの1枚目。NonresponseからリリースしているスウェーデンのアーティストTobias Liljaの2ndです。n5MDはレーベル買いしてるんでアレなんですけど、これn5MDじゃなかったら絶対買いませんねw。未熟な私にはちょっとこれはキツい…。生とエレクトロニクスを融合させたノイズ混じりの音響アンビエンスサウンドがジワジワジワジワ鳴り響き、本人によるボーカルって言えるのか? っていう微妙なラインのボーカルがウジウジウジウジ…。う〜ん…音的にはありと言えばありなんだけどね。T09とかわりと好きな音してるし。だけどねぇ…ボーカルがダメです…。ダメって言っても出来が悪いとか以前に、生理的に受け付けないんですよねw。だったらレビューなんかすんなって話ですけど、珍しくn5MDがコケた感じがしたんでw。

February 08, 2007

Disc Review #227

discreview227.jpgUnder These Stars, We'll Sleep Again - Iambic²
n5MDが3作同時リリース…にも関わらずネットで音源探しちゃったりしてね…。普段ネットレーベルとかってあまりチェックしないんで、たまに見て回ると止まらなくなるんですよ。で、先日見つけた良さげな音源を、n5MDの3作品の前にご紹介しちゃおうかと…。
PhotophobなんかもリリースしているネットレーベルLaridaeから今年一発目のリリースとなる、Guy AndrewsによるIambic²のデビューアルバムです。ってか、デビューということもあってあまりアーティスト情報がないんですけどね。あ、Myspaceはありました(こちら
壮大でゆったりとしたアンビエンスな音空間に、あまり飾り気のないシンプルなブレイクビーツと、ピアノやギターなどの生音を中心としたとっても美しく感傷的なメロディー&唄がゆっくりと響き渡り…なんというか、冷たい心地よさっていうんですかね…そういったものを感じさせてくれます。
ってかね、彼のMyspaceに記載されてる、影響を受けたアーティストの所に"Sigur Rós"が挙げられてるんですけど、ちょっと影響され過ぎじゃね? って思っちゃうほどSigur Rósっぽいんですw。Sigur Rósにちょいとビート加えた感じかな。なので、ちょっとオリジナリティに欠ける部分もあるように思うんですが、良いです♪美しいです☆とりあえずSigur Rós好きの方は、フリーなので是非一度聴いてみても良いかと…。

February 03, 2007

Disc Review #226

discreview226.jpgP_Composing - Jonson
あー、n5MDが3枚同時リリースをかましちゃってる今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか? ってかホントいい加減にしてほしいです。今月お金ないのよ…。それにしても相変わらず良盤続きなんですが、今回ご紹介するこちらも素晴らしい作品です。
ElektroluxのサブレーベルMikroluxから、ドイツのアンビエンス・アーティスト、Harald KarlaによるJonsonの2ndアルバムです。いや〜去年のコチラコチラといい…やはり素晴らしいレーベルです。
重たくしっかりゆったりと打ち付けるダウンビートと、少し冷ややかさのある優しく柔らかい程よくメランコリーでアンビエンスな美メロ。ジャジー風味なトラックもあったりします。曲展開がものすごく自然に流れていく感じで耳障りがよく、一音一音がこれ以上ないってぐらい上品に…そして繊細に奏でられ、最っ高に心地よく贅沢な音空間を作り上げてます。
空間系な音に弱い方はオムツして聴くことをお勧めします。気持ち良過ぎてホント漏れます…。

January 30, 2007

Disc Review #225

discreview225.jpgProblems/Solved - KiloWatts
えーと、先日Artificial Music Machineというレーベルから、去年コチラで紹介したKilowattsの1stのリミックスアルバムがリリース! とのメールが来まして「おや!?」と思いチェックしたら、これリリースされたの去年11月じゃん。連絡遅くね? みたいな。しかもこちら、mp3のみでの販売のようです。ちなみに私はi-Tunes Storeにて購入しました。
個人的にリミックスアルバムって好きじゃないしー、リミキサー陣もDeru, DoF, Lackluster以外は殆ど無名に近いアーティストだしー、CDじゃなくmp3だしー…と買おうかどうしようか迷っていたんですけど、これがなかなか良かったです♪アルバム的にはオリジナルより良いかも。ずば抜けて良い曲悪い曲ってのがなく均等にバランスが取れた内容で、オリジナルの良いとこを損なわず各アーティストの色で染め直した王道なIDM〜アンビエントトラックが満載です。
個人的にはT09のGift Cultureによるドラムンなリミックスが好きですねー。あとはラストのThe Alpha Conspiracyですね。これはそのままでもイケますが、オリジナルと聴き比べると100倍良いって思えます♪

January 28, 2007

Disc Review #224

discreview224.jpgBruxist Frog - Proswell
このリリースで、みんなが大好きなMerck Recordsが終焉を迎えます。あぁ…ホントに終わっちゃうのね…。ってことで、Merckのラストを飾るのは…これまでMerckからミックスCD "Merck Mix4" を含む計3枚のアルバムをリリースしているシカゴのJoseph MisraによるProswell。う〜ん…ラストにProswell…。何だか役不足な感じもしないでもないですが(個人的にw)、Merckの代表アーティストの1人には違いないですからね。まぁ良しとしましょう(←だから何様?)
さて、私的にProswellは2ndが一番素晴らしいと思っているのですが、今作はそんな2ndに比べると展開に勢いがあり、構成が大胆だなぁ…という印象を受けました。リズミカルにグイグイじわじわと曲を引っ張るIDMなビート群。程よくKettelっぽさのある色とりどりでキャッチーなポップIDMメロディーや、ゆらゆらと揺らぎ心地よく染み入るアンビエンシーな美メロ。一聴、王道な音に聴こえますが、なかなか多彩な音を使い分け組み立てられていて、如何にもMerckな音してます。最後にして一番Merckらしいリリースかもしれませんね。

January 24, 2007

Disc Review #223

discreview223.jpgSound Puzzle - 40 Winks
何気に1月早々からリリース続いてますよね。何かもうCD買うことが生活の一部みたいになってきちゃってるんですけど…って今更ですがw。恐いですね。とりあえず今年は「義務買いはしません、絶対!」をテーマにしていきたいと思います。
さーて、とうとうこの日が来てしまいました。Merck Records、涙のラスト2作品を同時リリースでございます。cat.no的にこちらのほうが先なので、まずはこちらから。
ベルギーの2人組、Padmo'とWeedyからなる40 Winksの2ndアルバムです。これねぇ…意外と好きです。分厚くて重たくて、ちょっと煙たく湿った感じのダウンテンポなブレイクビーツに、ピアノなどによる甘〜くエロ〜いメロディーとボイスサンプルを乗っけた、ちょい悪系な雰囲気のジャジーなインストHipHop。MerckからだとMalcom Kipeに非常に近い作風です。けど、Malcom Kipeより全然好きというか聴きやすいですね。何と言うか、Malcom Kipeほどの泥臭さみたいなものが無くて、音にも構成にも微妙にElectronica的なものが感じられるみたいな…。要はMerckらしいってことなんですけどねw。スクラッチが妙に気持ちがよろしいです♪

January 23, 2007

Disc Review #222

discreview222.jpgVega Libre - Secede
今年もここのレーベルには頑張ってもらわないといけません。Sending OrbsからSecedeの新作ミニアルバム "Vega Libre" のリリースです。私的にミニアルバムという扱いが何だか中途半端な感じがしてしっくりこないんですが、レングス的にはアルバムと一緒ですし内容もなかなかなので、まぁ良しとしましょう(←何様?)。
今作は、アルバムタイトルである "Vega Libre" が収録曲全てのメインタイトルにも付けられていて、Vega Libreを綴った作品となっています。この辺がミニアルバムっぽい…。(余談ですが、Vega Libreという赤ワインがあるみたいですね。今作と関係あるかないかは知りませんけど…)
で、中身なんですが、前作の傑作アルバム「Tryshasla(Disc Review #088)」の印象が未だ強く残っていて、私的にSecedeってアンビエント系なアーティストっていうイメージになっちゃってるんですがw、今作ではMerckからのアルバムを思い出させるIDMビートや、うねうねアシッドや4/4ビートなどのテクノ的な要素も効果的に使われています。メロディーは彼らしいアンビエントさ持った音で、美しい輝きを放ちながらキラキラと降り注ぎ、曲に広がりと安らぎ感を与え、とっても気持ちがよい♪
ってか、やっぱり曲展開などなど…全体的にテクノ臭がプンプンしますね。全然悪いわけではなく、何だか新たな方向性を模索している感じがしてリスナー的には何だかドキドキしますw♪

January 22, 2007

Disc Review #221

discreview221.jpgWe Are All Cotton-Hearted - V.A
どもですー。お久しぶりですー。何だか年明けてから去年のモチベーションが完全に下がってしまい、全然更新する気になれなかったんです。というか、風邪とストレスからの慢性胃炎で苦しんでました…。ハハハ…。まだ1月ですよ、先が思いやられる…。
そんな感じでリハビリ的に今年1発目の盤を紹介しようかと思います。これ…去年ものですねw。マレーシアのレーベルMu-Nestからアジア圏のアーティストの作品を中心に収録したコンピ2枚組です。こちらの盤は私が大好きな日本人アーティスト、Piana, aus, Kazumasa Hashimotoのお三方が参加していまして、しかもausの曲は去年のsonarsoundでボーカルのcokiyuさんが熱唱していたアノ曲だったので即買いでした♪Disc1のトップバッターがいきなりPianaなんですが、相変わらずの甘く優しい真っ白な歌と音。もうね…たまりませんよ…。その後もこれでもか! ってぐらいのポップアンビエント〜トイ系なエレクトロニカが続きそれほど波はないんですが、こちら系の音好きにはお腹いっぱいな内容です♪

収録アーティスト
Disc1:Piana, Nara, Miroque, Sulumi, E*Rock, Muxu, Lullatone, Me:mo, Dim Dim, Melodium, Kazumasa Hashimoto, Kulyfile, Dianbang

Disc2:Skrew Kid, Asana, aus, Park Avenue Music, Supersprite, Yasushi Yoshida, Pola Collective, Kaa, The Grace Period, Lim Giong, Forbiddenculture, Aspidistrafly

December 26, 2006

Disc Review #220

discreview220.jpgIndicator - Oblong
年末のこのクソ忙しい時期にわざわざこんなブログ見にきてくれる人なんていないとは思いますが、やっぱりもう1枚紹介させて頂こうかと…。ってか、このクソ忙しい時期にこそ聴いて頂きたい素晴らしい作品です。
Expanding Recordsから、レーベルオーナーのBengeことBen EdwardsとDave NIce, Sid Stronach らによるOblongのアルバムです。Benによるドラム・マシン、シンセなどのエレクトロニクスサウンドと、他メンバーによるギター、ベース、ピアノなどの生楽器による暖かい音色。そして時間を切り取ってしまったかのようなフィールドレコーディングスが随所に散りばめられ、それらが絶妙なバランスで優しく繊細に混ざり合い、クセがなくスマートでゆったりゆったりジワジワジワジワ染み入ってきます。なんというか人肌を感じるというか、体温に近い温もりがありますね。音の分厚さや重なり具合、奥行き感などなど、全てが本っ当〜にベストバランスなんですよ。音数も多くないしものすごくシンプルなのにこれだけの表現が出来ちゃうって…神業です。
何だかとても2006年のエンディングに相応しいというか、今年のエレクトロニカシーンにピリオドを打てた感じがしました。安らぎと幸福感に満ちたとっても素晴らしいアルバムだと思います♪良作☆

December 25, 2006

Disc Review #219

discreview219.jpgAll The Darkness Has Gone To Details - Ultre
今年最後のレビューかも。いや、時間があったらもう1、2枚やるかも。今年は最後まで気が抜けないかも。そろそろ年間ベストの準備かも。かもかも…。
はい、先日紹介したこちらConcrete Plasticという新レーベルのコンピに参加していて、ちょっと気になっていたFinn McNicholasことUltreAudiobulbから1stアルバムをリリースです。ってかConcrete Plasticのコンピで気になっていたのは確かですが、正直ここまでやってくれるとは思ってもみませんでした♪みなさん、2006年最後の爆弾投下ですよ。避難避難。
大胆且つ繊細に組まれたノイジーで少し歪んだIDM〜インダストリアル〜ブレイクコアなビートが伸びやかにリズムを刻み、ピアノやギター、ヴァイオリンによる、どこか不格好というか不思議な響きをするとても深みのある美しいクラシカルなメロディーが曲全体を包み込み、ホント不思議な世界観です。リズム・メロディー共にものすごく存在感があるのに、曲自体は全く重たいという感じはなく寧ろシンプルに聴こえ優しく暖かい。このサジ加減はなかなかだと思います。何だかとても新しい感じがして文句無しの良作♪
とりあえず騙されたと思って彼のMyspaceにある"Tics(アルバム未収録)"という曲聴いてごらん☆

December 24, 2006

Disc Review #218

discreview218.jpgFragments - V.A
ジングルベ〜ル♪ジングルベ〜ル♪鈴なんか鳴りませんよ。ということで私は今年もエレクトロニカと過ごすクリスマス。あー楽し。そしてこれを読んでるあなたもエレクトロニカと過ごすクリスマス。あら素敵。寒空の下、ノロウイルスと過ごすなんてごめんだね。バーカバーカ。
そんなこんなで、CDリリースも残すところ2枚となったMerckからクリスマスプレゼント。今作は音楽CDではなくデータCDです。なので、CDプレイヤーなどでの再生は出来ませんのでご注意下さいませ。PCでのみ再生可能です。
んで、内容なんですが、これまでMerckからリリースされたCDやヴァイナルなど全てのアートワークを集めたアートギャラリー、それとMerckお馴染みアーティストによる新曲&リミックス音源。そしてMerckのIDM特攻隊長Proemによる2001年から2006年に行われた9回分のライブ音源を収録! と、もの凄いボリューム…のようですが、何だか内容的にとても中途半端な感じが…w。新曲&リミックスは、とてもMerckらしい音なんですが、何か波がないというか…アーティストも微妙な感じだし…w。あと、Proemは大っ好きなアーティストで、素晴らしいのは知っています。だけどライブ音源をいくらCDで聴かされても良さが伝わらないので早急に来日して下さい! と切実に思いましたw。う〜ん、もっと今までのMerckを総括したベスト的なものだと勝手に思っていたんですけどね。アートギャラリーが一番楽しめたかもw。

December 15, 2006

Disc Review #217

discreview217.jpgMaze - Scone
師走真っただ中ですが、みなさま如何お過ごしでしょうか? 風邪など引いていませんか? 風邪なんか引いてる場合じゃありませんよ。今年も残すとこあと僅かだというのに…またしても良盤ですよ。はい、ヒソヒソと噂されていた超強力ユニットがやっとお目見えです! オランダを代表する2大エレクトロニカアーティストFunckarmaKettelが手を組み足を組み、Sconeというユニットに変身しMoamooより登場。
いや〜FunckarmaとKettelの組合せって聞いただけでヨダレ出ますね。ホント贅沢極まりない感じなのですが、今作はどちらかというと全体的にFunckarmaが主導権を握っている感じがして、アルバムの雰囲気もFunckarma色が強い印象を受けますが、Kettelのアンビエンスな美メロがFunckarmaの無機質で冷たい無色なビートに、ほんのりと色を付け、温度を上げ、広がりを持たせ、柔らかく暖かい幻想的な空間を作り出し、Funckarmaのビートは相変わらず網の目のように複雑に入り組んだ構成をしているのにも関わらず、優しく奏でられるメロディーを潰すことなく(というか引き立てつつ)、自分たちの音もしっかりと聴かせるビートメイクにはホント圧巻です。ちなみに、まだまだ記憶に新しいKettelのこちらのアルバムや2004年にNarromindedからリリースされたHydrusとのスプリットからの曲のメロディーなんかも使われてたりしてますね。
いやいや、まさに両アーティストの良いとこ取りといった感じの最強で最高なコラボ作品に仕上がっちゃってます。ってかこの組合せはある意味無敵かも…そして卑怯w。はーい、良〜作♪

December 09, 2006

Disc Review #216

discreview216.jpgArtificial Horizons - SM
これ、DLしたの先月なんですけど、色々と他に聴くCDとかあってDLしたままずっと後回しにしてたんですが、最近ようやくゆっくり聴きいてずっとヘヴィーローテーションっつーやつです♪何かチラホラと紹介してるサイトさんも見かけるんで今更ここで紹介することもないかなぁ…と思ったんですが、何しろヘヴィーローテーションっつーやつなんで一応…。
ロシアのネットレーベルElectroSoundから先月リリースされたSergey YakimovによるSMのアルバム。ネットレーベルで久々の大当たりって感じですよ。無料でDLするのが申し訳ないって思っちゃうほどですもん。ズシ〜ンと重たく分厚いMerck系のシンプルなブレイクビーツに、Shaped Harmonics系の如何にもロシアンなクリアで冷たい極上アンビエンスメロディーがゆらゆらと浮遊しながらゆっくり響き渡り、冷気が体にじわ〜っと染み入ってくるような…そんな音世界を作り上げてます。
あ〜メロディーが本当に美しい…。恐らくピアノ好きな人は鼻血出ると思います。もしかしたら鼻血だけじゃ済まないかもです。気を付けて下さい。

December 02, 2006

Disc Review #215

discreview215.jpgLang - aus
まだまだ記憶に新しいausの傑作3rdアルバム"Sonorapid(Disc Review #182)"から半年も経たないうちに4thアルバムのお目見えです。今年10月に行われたsonarsoundにてausさんと初めてお会いさせて頂き「Benge(Expandingオーナー)マスタリングでLinus主宰のPreco Recordsからもうすぐアルバム出ます」と聞いて、鼻の穴膨らませ期待大にしてリリースを待っていましたが…いや〜素晴らしいです。
前作の3rdアルバム "Sonorapid" はcokiyuさんなどの女性ヴォーカルをフューチャーした優しい音色のエレクトロニカ作品でしたが、今作はU-Cover cdr limitedからの1st, 2nd(Disc Review #089)の路線で、綿密に組み立てられたドラムンベース〜グリッヂなIDMビーツが時に激しく、時に静かに繊細なビートを刻み、シンセやギターなどによる静かに優しく奏でられる美しいメロディーはシンプルながらも複雑なビートに埋もれることない存在感と、聴く者に何かを訴えかけているような優しく強い説得力が感じられます。とても機械的な音なんだけど何だか身近に感じる音というか、私たちの平凡な日常のワンシーンを切り取ってそれを音で表現しているような…そんな空気感があります。
ってか、私のこんな駄文レビューで逆に汚してしまうんじゃないかと心配してしまうほど美しく、でもレビューせずにはいられないほどの良盤なのです。必聴!

November 30, 2006

Disc Review #214

discreview214.jpgYou Are Beautiful At All Times - Yppah
あら、Ninja Tuneですってよ。Ninja Tuneってメジャーレーベルの割に個人的にはあまり馴染みがない。というのも、ダンサブルなテクノばっか聴いてた若かりし頃の自分には、どこかHipHop臭のするNinjaの音が受け入れられなかった、というか全く惹かれなかったんです(昔HipHop超嫌いでしたから…)。その延長で今となってもあまり重要視してなかったんですが、先日リリースされたBonoboのアルバム(あ、レビューしてねぇ…)と今回のこのYppahを聴いて、"超かっけー"とか思ってる自分がいたりしてね。Ninja最高ですよ。って今頃? って感じですよ、ホント…。
ということで、このYppahが超かっけー訳です。The Truthというターンテーブリスト集団の一員として活躍し、マイブラとHipHopに強く影響を受けているらしいのですが、もろにそれが聴いて取れるアルバムだなぁ…と。リズミカルに打ち付けるシンプルなHipHopビーツに、ギターをはじめ様々な生楽器にディレイをかけた色とりどりなPost Rock調のメロディーがあちこちで響き渡り、キラキラした美しさやアナログ感も残した暖かみのあるサウンドで、全体的にノイジーさもあり曲構成も荒く…というかすんご〜く大胆なんだけど、それがとても気持ちが良く爽快☆ 何だかとっても新しい感じがします♪

November 26, 2006

Disc Review #213

discreview213.jpgWait Here With Me - David Newlyn
さっき街中で光り輝くクリスマスのイルミネーションが目に入り、突然、某ディズニーランドが思い浮かんできて、エレクトリカル・パレードがエレクトロニカ・パレードだったらシートとか敷いて超場所取りしちゃうね! とか思いながら一生懸命チャリこいで帰ってきました。はい…もうすぐクリスマスです。そんなクリスマスにピッタリな音を紹介しようかと…。
久しぶりにネットレーベル物です。以前こちらでも紹介したDrift Recordsから先月末にリリースされたDavid Newlynというアーティストのアルバムです。このアーティストは、極少枚数でcdrをリリースするOctober Man Recordingsから今年6月に4曲入りEP(25枚限定)をリリースしています。25枚って…身内に配るのか? ってぐらいの枚数ですが、こちらでそのEP4曲のうち3曲DL出来ちゃったりします。
んで、今作ですが、Merck系のタイトで分厚いHipHopビートや、程よいノイズ混じりの細かく打たれるミニマルなビート。そして、ピアノやベルによる伸びやかで広がりのある優しく少しコミカルなアンビエンスメロディー。私的にビート・メロディー共になかなか好き系でして、メロディーのいい意味での雑っぽさが妙に暖かく感じたりします。曲によってはI am Robot and Proudにアンビエントさとゆるさを持たせた感じに聴こえたり聴こえなかったり…。後半はアンビエント色強めですけど…。ベル音がなかなかクリスマスっぽく時期的にも良いかと思います♪

November 19, 2006

Disc Review #212

discreview212.jpgElysium - Ruxpin
んぁ〜♪いいよこれこれ〜。ElektroluxのサブレーベルMikroluxから、Jonas Thor GudmundssonによるRuxpinの新作です。この人、Sutemosの激良コンピIntelligent Toys2, 3(Disc Review #046)にも参加していましたね。アルバムも今回で5枚目かな? なかなか多作な人です。ちょっとこれは旧作も聴いておかないとまずい音してます。
音色や曲構成が何となくProemっぽさがあり機械的でとても繊細なんだけど何だか大胆さというかポップさ? みたいなものもあって、Proemに比べると少し分厚くテクノ的な単調さがあるビートと、メランコリックさやオーガニックさが感じられ、物静かで控えめながらもとてもメロディアスなメロディーで、全体的にジワジワと広がる少し煙たくノイジーでアンビエンスな温もりを感じます。あ〜やっぱこういうIDM直球な音は大好物ですね! ってかElektrolux, Mikrolux両レーベルとも、ホント良質な音いっぱいありそうです。もうちょい気合い入れてチェックしないとって今更…?

November 13, 2006

Disc Review #211

discreview211.jpgAnother Generic Label Sampler Vol.1,000,000 - V.A
どーもです。ブログをちょろちょろといじくってます。ってまだバナー画像とリンクだけですけど…。カテゴリがちょっと少ない気がするので、シリーズ的に何かやりたいなぁとか思ってるんですけど、あまり欲張ると内容スカスカになりそうなので…。まぁ様子見ながらって感じで。
はい、ずっと気になっていてたんですが、後回し後回しでやっと聴けました。A.I Recordsなどのメンバーによるブライトンの新レーベル、Concrete Plasticのお披露目コンピです。新人アーティストに加え、A.I絡みのアーティストが数名と、PraveenYunxことIan Lawの別名儀 The Other Collectors、Seed RecordsPosthumanなどもいたりします。音もTechnoよりなElectronica〜IDMといった非常にA.Iちっくな音で、毎年恒例のA.Iのレーベル・サンプラー(Disc Review #080, #157)をイメージして頂ければよろしいかと…。まさにあんな感じです。発狂するほど良いわけでもありませんが、決して悪くないです。Praveenの曲が、ピアノ・アコギ・生ドラムを主体としたトラックで意外だったんですが、程よいメランコリーさにしっとりと泣かされます。うん、まぁチェックしてても損はないレーベルっぽいですね。
収録アーティスト:The Other Collectors, Rootsix, 214, Praveen, Yellotone, Ultre, Posthuman, Ian Heywood, Rosner

November 12, 2006

Disc Review #210

discreview210.jpgBring Extra Dragons - Ilkae
Merckのラストリリース予定だったMerck mix 5がキャンセルのようなので、MerckからのCDリリースも残すところあと3枚ですか…。 この間出たTychoのアルバムは以前こちらで紹介したモノと大して内容が変わらなかったのでレビューはしませんが、新たに収録されてた新曲がとっても良かったですよ♪
で、今回は、Merckから1stアルバムとリミックスアルバム(Disc Review #049)をリリースしているKrystian LubiszewskiとAaron MunsonによるIlkaeの2ndです。ってか、以前どっかでAaron Munsonのソロになったって情報を聞いたんですが、元に戻った? それともガセネタだった? で、今度はこのリリースでIlkaeとしての活動も最期らしいです…(warszawaのレビュー参照)。
今作でも相変わらずのコミカルでカラフルなゲーム〜トイ風なシンセメロディーに、軽快でリズミカルに打ち付けるMerckらしい太いブレイクビーツ。1stが1〜2分の短い曲が40曲以上収録という、アルバム的にも音的にも何とも微妙な内容だったんですがw、今作は1曲1曲しっかりと聴かせてくれて、音的にもエディットに無駄がなくなったというか、丁寧になった感じがします。全体的にコミカルながらもずっしりと重たく芯が通っていて、すごくまとまっていて良くなった印象を受けました。こういう成長が聴いて取れるアルバムは好きです♪

Disc Review #209

discreview209.jpgMadingley - Minisystem
まぁ、そんな感じで(どんな感じで?)AIRs:BLOGは音楽専用ブログになったわけなんですが、今まで音楽のことばっか書いてると思ったら意外とそうでもなかったりして、本当にブログを分ける必要があったのかと…。まぁ、これからは音楽情報を求めている方にとってより利用しやすい分かりやすいブログにしていきたいと思ってますので、引き続きよろしくです。ちなみに音楽以外のネタはこちらのブログに書く事にしました。
さーて、Noise FactoryからトロントのJeff LeeによるMinisystemのデビューアルバムです。これも日本人が好きそーな音ですね。角の丸い4/4ビートがぽこぽことリズミカルに打ち付け、アナログシンセによる伸びやかでほんわかと温もりのあるキュートでポップなメロディーライン。何かどの曲もすごくストレートなのであまり書く事ないですw。真っ青な空に映えそうな混ざり気のないすごく爽やかなエレクトロポップといった感じ。何も考えずにゆったりとボケーっと聴くのが良いかとw。

November 02, 2006

Disc Review #208

discreview208.jpgYui - Childs
このChildsというアーティスト、どっかで聞いたことあるなぁ…と思ってたら、以前メキシコのレーベルAbolipop Recordsからリリースされてた"Abolipop+Friends"というフリーのmp3コンピ(現在入手不可能っぽい)のラストに収録されてて、その曲がとっても良く、私が個人的に楽しむ為に作ったこちらのコンピでも選曲しちゃった…というアーティストでした。ってかCD買ってから気付いた。やっとCD出せたんだね。ってことで、Static DiscosからPaul MarronとGuillermo BatizによるChildsのデビューアルバムです。
ゆ〜らゆ〜らと揺らめくアンビエンスなシンセと優しく打たれるビート。そして、アコギとピアノ主体のしっとりと暖かく、ドリーミーでキラキラした程よいシューゲイズ加減のドラマティックなメロディー。日本のアニメに影響を受けているようで「火垂るの墓」でのとあるセリフをネタにしている曲もあったり…。何かね、旋律とか曲構成なんかがものすごく素直で分かりやすく、聴き込まなくても自然と耳に残る感じがしてUlrich Schnaussのようなストレートさがある。音はもうちょっとユルめでPost Rockよりですけど…。某ショップのレビューでも書いてありましたけど、確かにこういう音は日本人ウケしそうですね。私も好きです。

November 01, 2006

Disc Review #207

discreview207.jpgThe Lost Take - Dosh
11月になりましたが、みなさま如何お過ごしでしょうか? さーて、Anticonからは3枚目となるMartin DoshによるプロジェクトDoshの新作です。生ドラムを中心とした暖かくリズミカルなビートと、ローズピアノのポップで柔らかくキラキラしたメロディーに、ヴァイオリン、ギター、サックスなどの音を散りばめ曲に広がりを持たせ、ほんのりと歌で色づけ…。相変わらず音色豊かで、それらが絶妙な具合に混ざり合い安らぎと安心感みたいなのが感じられ、自然と体が左右に揺れ思わず笑みがこぼれてしまいそうなほどの幸福感に満ちあふれた心地よいグルーヴを作り上げてます。言葉では上手く言えないんだけど、何だか不思議なポップ感があるんですよね。ってか毎回思うんだけど、この人って音の使い方というか魅せ方というか…ホント上手いなぁ〜と素人ながら思います。これだけ異なる音色を見事1曲にまとめ上げてしまうセンスにため息でます…。ものすごい才能ある人なんだろうなぁ…。

October 30, 2006

Disc Review #206

discreview206.jpgYou Shall Have Ever Been - Proem
残すリリースもあと僅かとなったMerckから、Richard BailleyによるProemの久々の新作リリースで涙出そうです。しかもライブCD付きの2枚組。もうねぇ…Proemってかな〜り好きです。彼の音を聴いてElectronicaを聴くようになったと言っても過言ではないくらい好きです。こっち系のアーティストでは5本の指に入るくらい好きです。でも象さんのほうがもっと好きです。
……はい、基本的にはこれまで同様、細かくリズミカルに打ち付け程よくグリッジなIDMビートと、キラキラと響き渡る柔らかく美しいメロディーでこれでもかってぐらい王道なIDMサウンドを聴かせてくれています。ただ、彼はアルバムごとに音が柔らかくそしてディープになっていってるような気がします。丁寧に丁寧に音を重ねていき曲に奥深さとボーリュームを持たせ、ジワジワと滲み出るような温もりと何処か感傷的な冷たさ、そしてユラユラと揺れ動く壮大で爽快な極上のアンビエントサウンドにいつの間にか包まれ…癒され…。ここでもいくつか彼の作品を紹介していますが(Disc Review #004, #022, #038)それらを上回るクオリティの高さです。いや〜とにかく音が美しく深い。ホント毎回毎回確実にツボを突いてくるよこの人…。捨て曲無し! めちゃくちゃ良作♪ 絶対聴け!!!

October 28, 2006

Disc Review #205

discreview205.jpgBody Riddle - Clark
あー咳が止まんね。もう勘弁してくれ…ホント。ところでXelaの新譜がどうやら音響よりみたいなので買わないでもいいですか? 音源いっぱいいっぱいですし、お金もないし。これからはもうちょっと考えてCD買おうかと思って…。
そんなこんなで、WarpからSquarepusherと同時リリースとなるChris Clark改め、Clarkの新作がご到着です。私、Chris Clarkの頃は何故かあまりチェックしていなかったんですが、このアルバムを聴いてそんな自分にバックドロップをお見舞いしたいと心底思いました。
伸びやかで奥行きがあり、程よい重みとザラついた質感のブレイクビーツと、ギターなど生音のアナログ的な質感とIDMの機械的な質感を持ち合わせたメロディーが絶妙な混ざり具合で、1音1音がとても深く存在感がありアルバムを通してものすごく臨場感溢れる世界です。何か音が響ききれてないみたいな不思議な響き方してません? それが逆にクセになるみたいな…。かなりオリジナリティを感じさせる作品です。良作♪

October 23, 2006

Disc Review #204

discreview204.jpgHello Everything - Squarepusher
いつもお世話になっているLinusさんのポイントが40ポイント貯まったらしく、次回購入時に2,000円引きだって♪Linusさんでは9割通販を利用させてもらっているのでポイントがいくら貯まってるのかも知らなかった…というかポイントシステムがある事すら忘れてたよ。何だか臨時収入な気持ち。このポイントは上手く使いたい。何買おうかね…ムフフ♪
あい、大御所の登場ぉ。Squarepusher前作から約3年ぶりの新作がWarpからリリースです。って前作のレビューの時にも書いたんですが、私的にSquarepusherって昔からあんまりー…って感じだったんですけど、今作のリリースに合わせて今までの作品をザザっと聴き直してみたら全然聴けるようになってました。寧ろ良かったり…(今更)。前作はライブ音源を織り交ぜた感じだったんでアレでしたけど、今作はどこのレビューでも書かれている通り "初期作に近い・戻った" というのは認めざるを得ません。彼らしく疾走するドラムン&ドリルンなビート構成と、お得意のチョッパーベースがうねりを上げ曲を引っ張り、色とりどりのキャッチーなメロディーが絡み合う。音色豊かなのにとてもシンプル…というかね、引き加減がちょうど良いんだよ。最近のSquarepusherならもうちょっとやっちゃっても良いんじゃない? って思うとこで止めてる感じっていうの? ちょうどそこらへんが私的にはツボのようです♪

October 22, 2006

Disc Review #203

discreview203.jpgColour Index 47005 - Quinoline Yellow
久しぶりに作品(グラフィック)創ってたりしてます。といってもいまいち創作意欲が湧かないのでかなりのスローペースですが…。ってかイメージに合う素材が不足気味。特に女性の素材が欲しい。誰か写真撮らせてくれる人いませんかー? って何か久しぶりにブログにデザインの事書いた気がする…。ここ一応デザインサイトのブログなんだよ…忘れてない?
でもレビューします。はい、去年SkamからこちらのアルバムをリリースしたLuke WilliamsによるQuinoline Yellowの、恐らく自身のレーベルUchelfa Recordsから先月リリースされた3cdrです。彼の音は去年のSkamからの作品で初めて聴いて、王道なIDMサウンドにすっかりやられたんですが、今作もその延長線という感じでなかなか♪重たく歪んでいて奥行きがあり、粗めにエディットされたブレイクビーツ。ゆらゆらと浮遊する少し怪しげなメロディーと金属的な音。うん、IDM好きにはたまらない音ではないかと…。ちなみに同レーベルからこの作品より前にもう1枚3cdrがリリースされているんですが、実はそっちのほうが良かったりしますw。
あ、cdrならいらない、音源だけでいいって人はBleepでどうぞ。

October 21, 2006

Disc Review #202

discreview202.jpgHarps Old Master - Phelan Sheppard
絶好調に風邪っ引きなDanです。こんばんわ。喉が痛過ぎるのでイソジンでうがいしてたら軽く飲んだ…ウォップ。明日は友人のバンドのライブが渋谷であるんだけど、行けるかかなり微妙…。おまけに歯の詰物が取れた。歯医者にも行かなきゃ。けどまだ咳がかなり出るので治療にならないかも…。ホント踏んだり蹴ったり…。
さて、何かこれ紹介してるブログ様をよく見かける気がします。Leafから、State River WideningのKeiron PhelanとDavid Sheppardの別プロジェクトPhelan Sheppardの2nd。アンビエンス〜音響的なエレクトロニクスサウンドが曲に空間を作り出し、その中でトランペットやヴァイオリン、女性ボーカルなどによるジャジーでオーガニックなサウンドと、つま弾かれるアコギの心地よく感傷的な美メロが絡み合い切なく響き渡る。ビートはほとんど無く全体的に生音主体で柔らかく暖かいんだけど雰囲気が極っ寒です。こういう雰囲気のアルバムは大好きなんだけど…何だか人恋しくなるねコレ。気持ちよく死ねる感じ…。サヨナラ。

October 20, 2006

Disc Review #201

discreview201.jpgDisfold - Blamstrain
はい、MerckからリリースしているJuho HietalaによるBlamstrainの新作がSending Orbsから遅れてリリースです。Merckからの作品から一変し、今作は地下鉄でのフィールドレコーディングを素材としたディープでドリーミなアンビエント作。冷ややかで都会的な空間で無機質な音が反響しジワジワと広がりを魅せ、先日同レーベルからリリースされたYagya(Disc Review #180)にも似たベーチャン系の煙たくノイジーな4/4ビートのミニマル・アンビエントな世界を聴かせてくれています。
と、ちょっとデザイン的な話になりますが、Sending Orbsというレーベル、直訳すると"オーブを届ける・発信する" といった感じでしょうか。恐らくこのオーブというのは"音"に例えているんだと思います。で、ここのレーベルではすっかりお馴染みとなったJeroen Advocaatによるアートワーク。今作は、電車の開いたドアから鈍い光を放ったオーブがフワフワと舞い上がっているというイメージ。毎回音にとっても忠実なアートワークを描いていますが、今回は特に、レーベルのコンセプト、そして音のコンセプトを見事に表現しているなぁ…と。すごく単純明快なんですが妙に心を動かされたという感じ。ここでも何度か言っていますが、私自身今回のような音は正直得意ではありませんが、今作はアートワークからも音・レーベルを感じ取ることが出来てすごく分かりやすく染み入りました。その辺も意識して聴くとより楽しめると思いますよ♪

October 16, 2006

Disc Review #200

discreview200.jpgBion Glent -Funckarma
そんなこんなで、レビューも#200まで来ちゃったようです。おめでとうございます。ありがとうございます。まさかここまで続くとは思ってもいませんでしたので、まさに予想GUYな展開に驚いてたりしてます。まぁこれからも細々と続けさせて頂こうかと思っていますので、今後ともよろしくお願い致しますです。
という感じで、200番目のアーティストはSublight RecordsからThe Flashbulbと同時リリースとなる、今ノリに乗り過ぎな兄弟ユニットFunckarmaの、Sending Orbsからの編集盤(Disc Review #134)、n5MDからのリミックスアルバムを挟み、オリジナルとしてはDubからの "Solid State" 以来となる新作です。もう説明する必要もありませんが、Shadow Huntzのトラックメイカーとしても活躍し、この間Quench名義、Automotive名義としても立て続けにリリースしてまして(Disc Review #188, #197)、尚かつこちらでも紹介しましたが、KettelとのプロジェクトSconeで来月アルバムリリース予定という…。もう、放っておくしかありません…嘘です。放っておけません。
油断してると怪我しそうなくらい鋭く尖ったIDMビートが複雑に入り組み容赦なく打ち付け、ビートの隙間から微かに聴こえる幽玄的アンビエンスな上モノが曲に深みを持たせます。計算し尽くされた曲構成と、引いては打ち寄せる波のようなすごく自然な曲展開。今作もエレクトロニクスを思う存分駆使しどっからどう聴いたってFunckarmaな音。もんのすごく格好良いです! アルバムタイトル曲のT02、やばい…。

October 14, 2006

Disc Review #199

discreview199.jpgFlexing Habitual - The Flashbulb
まーじで追っ付かないよ…。そんなね、1日中音楽聴いてるほど暇ではないのですよ。なのに"聴け!" と言わんばかりにポコポコポコポコと色々リリースされる。しかも最近同時リリースって流行ってんの? 今回はSublightWarpが同時リリース…そう、この時点でもう4枚ってこと…。もうね、ホントいっぱいいっぱいなのです。勘弁して下さい…。で、そのSublight Recordsの同時リリース一発目が、お馴染みThe Flashblubの新作です。去年リリースした2枚のアルバム(Disc Review #72, #124)の内、1枚がお得意のブレイクコアを封印したアルバムでしたが、それが意外にも素晴らしく私の"2005 TOP10"にもランクインするほどだったんですが、やっぱり彼はこっち路線のほうが合ってる気がしますね♪
相変わらずの高速ズッタズタウッニョウニョブレイクビーツが最初から最後まで突っ走り、哀愁漂うメランコリーな美麗メロディーがゆらゆらと華麗に宙を舞ってます。で、今作は何となく全体的にミニマルっぽさを感じ、音も少し硬い印象。なので曲によってはAphex Twinっぽかったりぽくなかったり…。生音が少ないのかな…。全10曲・31分とあっという間の出来事って感じですけど、1曲1曲が濃いのでこのぐらいがちょうど良かったりしますw。

October 13, 2006

Disc Review #198

discreview198.jpgStill Warm - Photophob
さてさて、Herwig HolzmannことPhotophobのおNewです。前作と同じくHive Recordsから。ってかこの人って、Geska Records, Laridae, Binkcrsh, TonAtom, Earstroke Records, Camomille Music…とさまざまなネットレーベルからものすごい数の良質な音源をリリースしてまして、正直それらでお腹いっぱいだったんで今更CDを買う気が起きないみたいな…。でもやっぱり好き系な音なので試聴すると欲しくなっちゃうみたいな…。
で、ネットレーベルからの音源と比べると、この人はCDだとインダストリアル色が強くなり、ビートも勢いのあるざらざらした質感のブレイクコア〜IDMな感じで、エディットなんかも派手になっているように思います。恐らくHive Recordsだからでしょうけどね…。だけどメロディーはネットレーベルでの音源同様(ちょっとノイジーですが…)、MerckToytornic系の王道的IDMメロディーという感じでなかなか聴かせてくれます♪Hive Recordsにしてはメロディアスなほうだと思います。
まぁ個人的には、伸びやかで柔らかい雰囲気の、ネットレーベルからの音源の方が好きですけどね。まだPhotophob未体験な方はとりあえずネットレーベルから漁ってみたほうがよいかと思います。CDより聴きやすいと思いますし。

October 09, 2006

Disc Review #197

discreview197.jpgThe Digil Parker Project - Automotive
Sonarausさんのライブを体感し、改めて音楽っていいなぁ〜ステキだなぁ〜と再確認しました。なので、今週warszawaLinusなど各レコードショップの入荷分がヤ〜バいですが全部買っても全然苦じゃありません。ウソです。自己破産しそうです…しないけど。
はい、FunckarmaことFuncken兄弟の新プロジェクトAutomotiveがCouchblip!からリリースです。Quenchリリースしたばかりじゃん! と突っ込みたくなりますが…この兄弟止まりません。今回も相変わらず良い仕事してます。重圧で伸びやかな力強いダウンビート〜アブストラクトビートが鈍く弾け、彼ららしい硬質で深みのあるシンセがゆらゆらと漂い、この名義での見せどころ(聴かせどころ)でもあるギターやベース、サックスなどによるジャズ風味の効いた少し煙たいムーディーなメロディー。Funckarmaらしい鋭さを残しつつ、角の取れたビートと生音の温もりが曲全体に柔らかさを持たせ、ディープすぎるほどディープな作品に仕上がっています。ベースがめちゃくちゃ格好良い♪
何かねFunckarmaを別の角度から見てる感じがする。構成力はもちろん、魅せ方・聴かせ方が本当〜に上手いなぁ〜と…。流石です。とっても良作♪

October 08, 2006

Disc Review #196

discreview196.jpgMath And Other Word Problems - Marshall Watson
Lucky & EasyとBolaのレビューを書こうと思ってたんだけど、あーゆー過去音源まとめたやつってどうも書く気が起きない…。Lucky & Easyはアンビエンス〜テクノなT02, 03激良ですね。Bolaは相変わらず文句の付けようがないです。ラストの曲とかちびりそうですもん。warszawaの特典CDRも良かったね。
という感じで、やっつけ的な感想書いたところで(やっつけじゃないよ!)、Highpoint LowlifeからMarshall Watsonの2年ぶりとなる新作です。前作ってもう2年前になるんだねぇ。あれは良かったなぁ……ん? ア・レ・は…?
いや、今作が悪いってわけではないんですけど、ちょっと雰囲気が変わった…というか、前作で聴けたほのぼのとした暖かいメロディーは影を潜め、何かモヤモヤしてるんですよね。ビートもちょいミニマルちっくで、全体的に暗い。何だろ、シンプル過ぎるのかなぁ? 音はすごく繊細で丁寧に創られていてクオリティ的には1stより高いとは思うんですけど、1st聴いてあの音にやられた人は "あれれれれ?Marshall Watsonてこんなんだったっけ?"って思うんじゃないかなぁ…。

September 24, 2006

Disc Review #195

discreview195.jpgSea - Last Days
なーんか、最近すっかり秋らしくなって日差しも優しく風も心地よい。空も高くて爽快だし、外はキンモクセイの良い香り。おまけに秋刀魚が美味過ぎる。夏が一番好きだと思っていたけど、秋も悪くないです。はい、そんな秋にぴったり?な1枚がn5MDから届きました。Run_Returnに次ぐ異色アーティストがデビューです。
ここでも何度か言っていますが、私は基本的に音響やドローンといったものを聴くと酷く退屈に感じてしまい正直好きではありません。今回n5MDからリリースされたこのLast Daysのアルバムもどちらかというとそっち系の部類に入る音だと思うのですが…何なんでしょう?妙に心地良く、退屈してしまうどころかもう1回もう1回と繰り返し聴いてしまうという…とてもクセになる不思議な世界を持ったアルバムです。ジャケのような風景を思い立たせる、静かで真っ白く霧が掛かった冷たい温もりを感じさせるドローンサウンドが極上のアンビエント世界を作り上げ、ピアノ・ギターによる美しく切ない泣メロを優しく奏でシンプルに溶け込ませ…弱いながらもすごく沁み入るメロディーですね、これ…。ドリーミー且つドラマティックなとても奥深いアルバム…ホント引き込まれるよ…。良作♪

September 23, 2006

Disc Review #194

discreview194.jpgSquadron 2 - V.A
いくら寝ても目が重く頭痛が治まらない眼精疲労中のDanです。コンバンワ。先々週ぐらいから注目盤が地味〜にポコポコとリリースされてますが、原因不明の金欠状態で全て買ってる余裕がないので選びに選んで買ってるんですが、いきなり1枚外れたのは内緒です…。バーカバーカ。
と、まぁ選びに選ぶ必要もないMerckです。先にリリースされた7インチ5枚組のボックスセットに数曲プラスしてまとめたCDヴァージョンです。レーベル発コンピだった"Squadron"の第二弾な訳ですが、同じタイトルのコンピってことは何かコンセプトみたいなものがあるのでしょうかね?第一弾と今回の第二弾では全く雰囲気が違いますが…。第一弾ではMerckお馴染みのアーティストからロシア系アーティストも参加していてメロディアスな良質IDMを聴かせてくれましたが、今作は、重たく湿っぽいHipHop〜Down Tempoに、ピアノやギター、フルートやストリングスなどによるオサレでオーガニック、暖かくて柔らかい渋めなJazz〜Bossaメロディーという、Merckのこちら系なカラーが好きな人にはヨダレものでしょうかね。
後半はProemを筆頭に、Merckからフルアルバムを控えているTycho(NautilisChachi JonesのRemix)や、n5MDからアルバムをリリースしているSparkの別名儀Winnie The Shit、とDecepticonでほんのりIDMって感じです。
参加アーティスト:Royal Foxbridge, Royal Fexbrige & Xejax, Omnibus, Sumo Lounge, Somnitone, Proem, Tycho, Winnie The Shit, Decepticon

September 13, 2006

Disc Review #193

discreview193.jpgGo Out And Sea - Near The Parenthesis
うっぱー!!! やっと聴けたーよ!!! もう一生聴けないかと思ったーよ(←大袈裟)去年私がぎゃーぎゃー騒いでた、こちらのArc Labという激ヤバアーティストを輩出したMusic Made By People(以下MMBP)からTim ArndtことNear The Parenthesisという新たな刺客です。といってもこれ今年の3月にリリースされ、日本でMMBP取り扱ってるショップが私の知る限りDuotoneしかなく思いっきり買い逃し泣いていたのですが、今回Duotoneの3cdrシリーズ"THE MUSIC FOR PLEASURE SERIES 14"にこのNear The Parenthesisが登場! それに合わせてこちらの1st再入荷! もうね、そんなDuo